ハーマンのガスコンロが点火しないときの確かめ方|メタルトップは数字が出ずブザーの回数で読む。2022年7月から2023年7月製は電池の減りが早いと無償点検

この記事を読むと分かること
  • ハーマンの取扱説明書が挙げる「点火しない」ときの確かめ方と、電池の選び方
  • メタルトップはブザーの回数、ファミ・プログレは2桁の番号で何が起きたかを読む方法
  • 2022年7月から2023年7月に作られたハーマンのコンロで、電池の減りが早いときの無償点検
  • 修理と部品購入の窓口、部品の保有期間と、交換を考える目安

ハーマンのガスコンロが点火しないとき、最初に何を確かめますか

ハーマンのガスコンロが点火しないときは、乾電池、ガス栓、バーナーキャップと点火プラグの汚れ、点火/消火ボタンの押し込み、ロックの5つを先に確かめます。ハーマンの取扱説明書は、これらを「点火しない」ときの確かめ方として挙げています(ハーマン メタルトップ DG32V1VQ1 の取扱説明書36ページ・2026年9月28日確認)。
この記事で確かめたのは、ハーマンのビルトインコンロ3機種の取扱説明書です。メタルトップ(DG32V1VQ1・2026年2月発売)、ファミ オート(DW32V6WAP2SV・2024年8月発売)、プログレ(DS3626WAP2STEC・2025年10月発売)で、いずれもノーリツの製品データサービスで公開されているものです。
ハーマンはノーリツのグループ会社で、コンロのシリーズ名もノーリツと同じものがあります。ただし型式はハーマン独自で、ハーマンの型式はDW・DG・DSなどで始まります。取扱説明書も、ハーマンの型式で探してください。
取扱説明書の回答確かめること・処置
乾電池が消耗している新しいアルカリ乾電池(単1形を2個)に交換する
煮こぼれなどで炎口がつまっている、点火プラグ・立消え安全装置・バーナーキャップが濡れたり汚れたりしているお手入れする
バーナーキャップが傾いたり、浮いたりしている正しく取り付け直す
点火/消火ボタンの押し込みが足りない止まるまでいっぱいに押して「点火の状態」にする
アルミはく製の汁受けを使っている使わない
ガス栓が閉まっているガス栓を全開にする
LPガスがなくなりかけている使っているLPガスの事業者に問い合わせる
長い間使っていなかった、または朝一番で、ガス配管に空気が残っている点火の操作を繰り返す
ロックが掛かっているロックを解除する
点火してもすぐ消える(温度センサーが高温で安全機能が働いている)温度センサーの温度が下がるまで、しばらく待ってから点火し直す
※ ハーマン メタルトップ DG32V1VQ1 の取扱説明書「よくあるご質問」(36ページ)を2026年9月28日に確認。
次の2つは、故障ではないと取扱説明書に書かれています。
  • 1か所の点火操作で、すべてのバーナーの点火プラグがパチパチする
  • 点火/消火ボタンから手を離しても、しばらくパチパチが続く(コンロは最長約10秒、グリルは最長約7秒)

乾電池は、新品のアルカリ単1形を2個そろえます

ハーマンのメタルトップとファミ オートは、アルカリ乾電池(単1形を2個)で、交換の目安を約1年としています。プログレは同じ単1形2個で、目安は約6か月です(3機種の取扱説明書・2026年9月28日確認)。
メタルトップでは、交換の時期が近づくと電池交換サインが点滅し、最初の点火操作のときにブザーが「ピー」と鳴ります。プログレでは電源ランプが点滅します。電池の容量がなくなると、点火できなくなります。
取扱説明書は、電池について次のように注意しています。
  • 2個とも同じ種類の新品のアルカリ乾電池を使う。新しい電池と古い電池、種類の違う電池を混ぜたり、マンガン乾電池を使ったりすると、使える時間が短くなる
  • 未使用でも「使用推奨期限」を過ぎた電池は、自然放電で早く電池交換サインが点滅する場合がある
  • 買ったときに付いてくる乾電池はお試し用で、新品のアルカリ乾電池より寿命が短い
  • 単2形や単3形を単1形の大きさにするスペーサーや、充電式の単1形は、使えない場合がある。使えても使える時間が極端に短くなる
※ ハーマン メタルトップ DG32V1VQ1 の取扱説明書16ページ、プログレ DS3626WAP2STEC の取扱説明書を2026年9月28日に確認。

2022年7月から2023年7月に作られたハーマンのコンロは、電池の減りが早ければ無償で点検されます

ハーマンは2024年4月、2022年7月から2023年7月に生産したガスビルトインコンロの一部で、電池の消耗が早くなることがあると公表しています。対象のシリーズはプログレ、ピアット、ファミ、ネロ、プラスドゥで、特定の製造番号の一部です(ハーマン公式「ガスビルトインコンロの電池消耗が早くなる事象のお詫びとお願い」・2026年9月28日確認)。
ここでいう「電池消耗が早い」は、アルカリ乾電池を入れてから2か月から4か月で電池交換サインが点滅する状態です。通常の目安は、プログレで約6か月、そのほかの機種で約1年です。
対象の製品は、点検と基板の交換を無償で受けられます。ハーマンは、機器のほかの運転機能と安全性には問題がなく、そのまま使えるとしています。
確かめること告知の内容
対象の製造時期2022年7月から2023年7月
対象のシリーズプログレ、ピアット、ファミ、ネロ、プラスドゥ(特定の製造番号の一部)
症状アルカリ乾電池で、2か月から4か月で電池交換サインが点滅する
対象外になるもの対象の製造番号でも、銘板に赤丸のマークが印字されているものは検査済みの正常品
修理歴がある場合修理のあとに電池の減りが早くなったものも点検の対象
問い合わせ先ハーマン点検受付センター 0120-558-180(電話料金無料・携帯電話からも可)。受付は平日9時から18時、土曜9時から17時(日曜・祝日・年末年始は休み)
※ ハーマン公式の告知(2024年4月公表)を2026年9月28日に確認。品名コードと製造番号は、コンロの銘板に書かれています。
告知の対象表は、LIXIL・パナソニック・クリナップ・TOTOのキッチン用と「その他 ハーマン」に分かれています。システムキッチンに組み込まれたコンロも対象に含まれているので、キッチンメーカーの名前で買ったコンロでも、銘板の品名コードと製造番号で確かめてください。
電池を替えてもすぐにサインが点くときは、電池の使用推奨期限を見たうえで、この告知の対象かどうかを確かめるのが先です。

ハーマンのコンロの表示とブザーは、どう読みますか

ハーマンのガスコンロは、火が止まった理由を、ブザーの鳴り方と表示部の番号で知らせます。どちらで知らせるかは機種で違い、メタルトップ DG32V1VQ1 には番号の表示がありません(3機種の取扱説明書・2026年9月28日確認)。

メタルトップは、ブザーの回数で読みます

メタルトップ DG32V1VQ1 の取扱説明書の「ブザー報知とお知らせ表示」の表では、お知らせ表示の欄が電池交換サインを除いて横棒になっていて、番号は出ません。何が起きたかは、ブザーの鳴り方で見分けます。
ブザーの鳴り方取扱説明書が書く内容取扱説明書が書く処置
ピッピッ(5回)点火/消火ボタンの戻し忘れボタンを押して「消火の状態」に戻す
ピー(1回)消し忘れ消火機能の作動(点火後、約120分続けて使った場合など)ボタンを「消火の状態」に戻し、続けて使うなら点火し直す
ピー(2回)立消え安全装置の作動(炎のふき消え、煮こぼれなど)十分に換気し、しばらく待ってから点火し直す
ピー(3回)点火のときに着火しなかった(ガス栓が閉まっている、ボタンの押し込みが足りない、炎口のつまりや点火プラグの汚れ、着火不良など)ガス栓を開け、ボタンを止まるまで押す。バーナーキャップや点火プラグの汚れを手入れする
ピー(4回)ボタンの長押し、調理油過熱防止装置・焦げつき自動消火機能の作動(コンロ)、グリル過熱防止センサーの作動(グリル)ボタンを「消火の状態」に戻す。温度センサーやグリルが冷めるのを待ってから点火し直す
ピー(約10秒間繰り返し)操作部、温度センサー、グリル過熱防止センサーの故障点検が必要。使うのをやめてガス栓を閉め、販売店かハーマンの窓口に連絡する
ブザーが鳴り続ける(約10秒間)電子部品の故障同上
※ ハーマン メタルトップ DG32V1VQ1 の取扱説明書41・42ページを2026年9月28日に確認。

ファミ オートは、2桁の番号と部位の数字が交互に点滅します

ファミ オート DW32V6WAP2SV では、2桁の番号と、どの口で起きたかを表す1桁の数字が、コンロタイマー部やグリルタイマー部に交互に点滅します。1桁の数字は、1が左コンロ、2が右コンロ、3が後コンロ、5がグリル、0がコンロとグリルの両方です。
番号ブザー取扱説明書が書く内容
11ピー(3回)点火のときに着火しなかった
12ピー(2回)立消え安全装置の作動
01ピー(4回)点火/消火ボタンを長く押し続けている
02ピー(4回)調理油過熱防止装置・焦げつき自動消火機能の作動(部位が1・2・3)、グリル過熱防止センサーの作動(部位が5)
22ピー(4回)感震停止機能の作動(震度4以上を検知した場合など)
24・30・31・40ピー(約10秒間繰り返し)操作部、温度センサー、グリル過熱防止センサー、感震センサーの故障
70・71・72・73・76鳴り続ける(約10秒間)電子部品の故障
※ ハーマン ファミ オート DW32V6WAP2SV の取扱説明書69・70ページを2026年9月28日に確認。22と40は、感震センサーが取り付けられている場合だけです。
番号の表示は、点火/消火ボタンを「消火の状態」に戻すまで点滅が続き、前回と前々回の表示をあとから確かめられます(各種設定の変更の画面から)。タイマーの終了は00、グリル庫内の高温はHで知らせます。

プログレは、番号と音声で知らせます

プログレ DS3626WAP2STEC では、11は「火がついていません。もう一度点火してください」、12は「立消え安全装置が働き、ガスを止めました」と音声でも知らせます。ブザーはどちらも「ピー」が3回です(取扱説明書111ページ・2026年9月28日確認)。
ノーリツブランドのファミ・プログレでも、11と12の意味は同じです。番号の一覧と、ノーリツの修理参考料金は、次の記事にまとめています。
一部の口だけつかないときの確かめ方は、リンナイ・パロマの公式の説明と並べて、別の記事にまとめています。

自分で直らないとき、ハーマンの修理はどこに頼みますか

ハーマンのガスコンロの修理は、ハーマンの問い合わせ窓口に電話で申し込めます。番号は0120-38-8180で、年中無休・24時間受け付けています。音声ガイダンスで「1」(修理の受付・故障に関するお問い合わせ)を選びます(ハーマン公式「お問い合わせ窓口一覧」・2026年9月28日確認)。
インターネットからの修理の申し込みは、グループ会社のノーリツの「修理受付フォーム」につながります。FAXでも申し込めますが、18時以降の申し込みは翌日の受付です。修理の訪問は日中で、地域によって休日があります。
取扱説明書は、修理を頼むときに次のことを知らせるよう書いています。
  • 商品名(ガスビルトインコンロ)
  • 品名コード(メタルトップ DG32V1VQ1 は、電池ケースのふたの裏に貼られた銘板で確かめられる)
  • 故障や異常の内容(できるだけ詳しく)
  • 住所、名前、電話番号、道順
ファミやプログレで番号が出たときは、番号と部位の数字の両方を控えてください。メタルトップなら、ブザーが何回鳴ったかを伝えます。

修理の料金はどう決まりますか

ハーマンの取扱説明書は、修理料金を「技術料」「部品代」「出張料」などで構成されるとしています。保証期間は、お買い上げの日から1年間です(メタルトップ DG32V1VQ1 の取扱説明書44・46ページ・2026年9月28日確認)。
ハーマンの公式サイトと取扱説明書には、症状ごとの修理料金の目安は載っていませんでした。ノーリツは自社のコンロのエラー11・12の修理参考料金を13,000円から45,000円程度(税込・出張費と故障診断料を含む)としていますが、ハーマンの製品に同じ額が当てはまるとは書かれていません。見積もりは、訪問の前に窓口で確かめてください。

部品を自分で買うなら、分解の要らない部品だけです

ハーマンの交換部品や別売部品は、ノーリツが運営する通販サイト「NORITZ DAYS(ノーリツデイズ)」で、会員登録をすると買えます。電話での注文は0120-519-506で、受付は平日9時から17時です(ハーマン公式「交換部品のご案内」・2026年9月28日確認)。
ただし、ドライバーなどで分解しないと取り替えられない部品は、通信販売をしていません。部品によっては合わない製品もあるので、買う前に適合を確かめるよう、ハーマンは案内しています。
ハーマンは、ビルトインコンロとテーブルコンロの補修用性能部品を、製造を打ち切ってから5年間保有するとしています。オーブンレンジと小型湯沸器は6年です。

修理か交換か:標準使用期間は製造から10年です

ハーマンの取扱説明書は、ビルトインコンロの設計上の標準使用期間を製造から10年とし、製造年から10年前後をめどに点検か取り替えをすすめています(メタルトップ DG32V1VQ1 の取扱説明書・2026年9月28日確認)。
部品の保有期間は「製造打ち切り後5年」で、数え始めは買った日ではありません。取扱説明書には、保有期間を過ぎても部品の在庫があれば有料で修理するとも書かれています。10年近く使ったコンロで部品の交換が要る修理になったら、窓口で部品が残っているかを確かめ、修理と交換の見積もりを並べて決めてください。
取り替えるときは、ハーマンの機種を扱っているかを先に確かめます。たとえば東京ガスの機器交換でビルトインガスコンロとして扱っているのは、パロマ・リンナイ・ノーリツの3社で、ハーマンの名前はありません(東京ガス公式のビルトインガスコンロ交換のページ・2026年9月28日確認)。
ハーマンとノーリツの取り替えの窓口の違いは、次の記事にまとめています。

よくある質問

電池を替えたばかりなのに、電池交換サインがまた点滅します

まず、入れた電池が新品のアルカリの単1形で、使用推奨期限を過ぎていないかを確かめてください。2022年7月から2023年7月に作られたプログレ、ピアット、ファミ、ネロ、プラスドゥの一部は、2か月から4か月でサインが点滅することがあり、ハーマンが無償で点検と基板の交換をしています。銘板の品名コードと製造番号を控えて、ハーマン点検受付センターに問い合わせてください。

メタルトップで、番号が出ずにブザーだけ鳴って火が消えました

メタルトップ DG32V1VQ1 には番号の表示がなく、ブザーの鳴り方で知らせます。「ピー」が2回なら立消え安全装置、3回なら点火のときに着火しなかった、4回なら過熱を防ぐ機能が働いた、という読み方です。「ピー」が約10秒繰り返す、または鳴り続けるときは部品の故障なので、使うのをやめてガス栓を閉めてください。

ハーマンのコンロの修理は、ノーリツに頼むのですか

電話での修理の申し込みは、ハーマンの窓口(0120-38-8180・年中無休24時間)で受け付けています。インターネットで申し込む場合は、ハーマンの公式サイトからノーリツの修理受付フォームにつながります。交換部品の購入も、ノーリツが運営する通販サイトか電話窓口です。

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首都圏に都市ガスを供給する東京ガスのサービスで、申し込みから工事まで一社で完結します。Web専用のオンライン販売に絞って価格を抑えており、工事は東京ガスが委託する施工パートナーが担当します(2026年9月20日時点・東京ガス公式より)。対応エリアは商品ごとに市区町村単位で決まるので、公式サイトの商品ページで住所を入れて確かめてください。
扱っているビルトインガスコンロはパロマ・リンナイ・ノーリツの3社です。ハーマンのコンロから、この3社の機種に替える場合の選択肢になります。
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お住まいの地域のガス会社と、地元のリフォーム店の2社以上から見積もりを取ってください。交換できるくん・キンライサー・ミズテック・チカラもちといったネット業者もありますが、いずれもガス給湯器やエコキュートが主力です。ビルトインコンロだけの交換を受けられるかは、各社に確認してください。