ビレッジハウスの退去費用は契約前に部屋ごとの金額が分かります|クリーニング費1,210円/㎡と、2年未満の短期解約違約金

この記事を読むと分かること
  • 退去時クリーニング費用が1,210円/m²(税込)で、部屋ごとの実額が契約前に公開されていること
  • 2年未満で解約すると、家賃等の2〜3か月分の短期解約違約金が別にかかること
  • 敷金が0円だと、退去費用は相殺ではなく請求になること
  • 金額を先に出していること自体が、国土交通省ガイドラインが求める形だということ
ビレッジハウスの退去費用は、契約する前に自分の部屋の金額を確認できます。退去時クリーニング費用は1,210円/m²(税込)で、各物件ページの「その他の費用」欄に、専有面積を掛けた実額が円単位で書かれているためです(2026年9月13日に公式サイトで実測)。
この記事は、ビレッジハウスの公式サイト(よくある質問、入居者様専用の各種お手続きページ、全国の物件ページ)の記載だけを整理したものです。金額の相場ではなく、公式が何をいくらで公開していて、何を公開していないかを並べます。

ビレッジハウスの退去時クリーニング費用はいくらですか

1平方メートルあたり1,210円(税込)です。ビレッジハウスは、よくある質問の「途中解約した場合、解約金はかかりますか?」への回答の中で、退去時に必要な費用として「退去時クリーニング費用 1,210円/㎡(税込)」と明記しています。
この単価は、物件ページでも部屋ごとの実額として公開されています。各部屋の「その他の費用」欄に「◯◯,◯◯◯円(税込)、物件・間取り毎に異なる(1,210円/m² x 専有面積)」という形で出ています。実際に取得した例が次のとおりです。
専有面積退去時クリーニング費用(税込)確認した物件の所在地
28.98m²35,065円岐阜県瑞穂市/愛知県一宮市/岡山県倉敷市
39.83m²48,194円山梨県大月市
40.81m²49,380円北海道札幌市
49.20m²59,532円茨城県ひたちなか市/岡山県倉敷市
※ ビレッジハウスの各物件ページ「その他の費用」欄より(2026年9月13日に公式サイトから取得)。無作為に選んだ24物件を確認し、空室が掲載されていた17物件すべてで同じ単価でした。1円未満の端数は切り捨てで表示されています(28.98m² × 1,210円 = 35,065.8円 → 35,065円)。
自分の部屋の金額は、入居する前に分かります。物件ページで部屋を選ぶと、家賃と並んでこの金額が表示されるためです。退去してから初めて額を知る、という形にはなっていません。
この費用は、汚れているかどうかで変わりません。面積で決まる定額です。つまり、自分で丁寧に掃除をしても、この金額は下がりません。掃除が効くのは、後の章で説明する「定額クリーニング費とは別に請求される部分」のほうです。
管理会社を問わない原状回復の線引きそのものは、こちらにまとめてあります。

2年未満で解約すると、違約金が別にかかります

ビレッジハウスの契約は原則2年で、24か月未満で解約すると短期解約違約金が発生します。公式のよくある質問と各物件ページの「短期解約違約金」欄に、次のとおり書かれています。
解約の時期短期解約違約金
入居から12か月未満家賃等の3か月分
12か月以上24か月未満家賃等の2か月分
24か月以降記載なし(違約金の定めは24か月未満について書かれています)
※ ビレッジハウス「よくある質問」および各物件ページの「短期解約違約金」欄より(2026年9月13日に公式サイトから取得)。物件ページでは「1年未満の解約は3ヵ月分、2年未満の解約は2ヵ月分の解約違約金が発生します」と表記されています。駐車場の契約・解約についても同様とされています。
「家賃等」に共益費などが含まれるかどうかは、公式サイトでは確認できませんでした。契約書での確認が必要です。

短期で出る場合、クリーニング費より違約金のほうが大きくなります

公式が公開している金額だけで計算してみます。茨城県ひたちなか市の物件で実際に募集されている49.20m²・家賃34,000円の部屋を例にします(2026年9月13日時点の公開値)。
  • 入居から10か月で退去した場合 … 退去時クリーニング費用 59,532円 + 短期解約違約金(家賃等3か月分・賃料のみで計算)102,000円161,532円
  • 入居から18か月で退去した場合 … 同 59,532円 + 短期解約違約金(家賃等2か月分・賃料のみで計算)68,000円127,532円
ビレッジハウスは敷金・礼金・仲介手数料・更新料をいずれも不要としており、入居時の負担は小さく設計されています。その代わり、2年という期間が退去時の金額に効く形になっています。

敷金が0円だと、退去費用は「相殺」ではなく「請求」になります

ビレッジハウスは敷金なしを原則としています。公式サイトは「敷金なし・手数料なし・更新料なし・礼金なし」と掲げたうえで、「契約内容や審査の結果、敷金をお預かりする場合がございます」と注記しています。ペットを飼う場合は別で、哺乳類は敷金が1か月分かかると明記されています。
ここが、他の管理会社との一番大きな違いです。敷金を預けている契約なら、退去時の費用はまず敷金から差し引かれ、残りが返ってきます。敷金が0円の契約では、差し引く原資がありません。退去時クリーニング費用も短期解約違約金も、そのまま請求として届きます。
入居時に安い分が、退去時に出てくる構造だと理解しておいてください。入居時の初期費用(日割り家賃・翌月分の家賃・火災保険料)には、クリーニング費の前払いは含まれていません。退去のときに、まとめて請求されます。
なお、物件によっては「別途プロパンガス保証金の預託が必要」と記載されています。保証金の額と返還の条件は、公式サイトでは確認できませんでした。

金額を先に出していることには、意味があります

国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(再改訂版)」は、費用の単価を先に示しておくことを求めています。同ガイドラインは、賃借人に特別の負担を課す特約について、次の3つを満たす必要があるとしています。
  1. 特約の必要性があり、かつ、暴利的でないなどの客観的、合理的理由が存在すること
  1. 賃借人が特約によって通常の原状回復義務を超えた修繕等の義務を負うことについて認識していること
  1. 賃借人が特約による義務負担の意思表示をしていること
そのうえで、同じ章にこう書かれています。
なお、金銭の支出を伴う義務負担の特約である以上、賃借人が義務負担の意思表示をしているとの事実を支えるものとして、特約事項となっていて、将来賃借人が負担することになるであろう原状回復等の費用がどの程度のものになるか、単価等を明示しておくことも、紛争防止のうえで欠かせないものであると考えられる。
ビレッジハウスが物件ページに部屋ごとの実額を出しているのは、この「単価等の明示」にあたります。金額を公開していない会社と比べると、少なくとも2番目と3番目の要件については争いになりにくい形です。

クリーニング特約が争われたときに見られる3つの点

ガイドラインのQ&A(Q16)は、クリーニング特約の有効・無効が次の点から判断されるとしています。
  • 賃借人が負担すべき内容・範囲が示されているか
  • 通常損耗分についても負担させるという趣旨と、負担することになる通常損耗の具体的範囲が明記されているか、あるいは口頭で説明されているか
  • 費用として妥当か
3番目は、金額を公開していても自動的に満たされるものではありません。ガイドラインが有効と判断された例として挙げている東京地方裁判所判決(平成21年9月18日)では、汚損の有無や程度を問わず専門業者による清掃を実施し、その費用として25,000円(消費税別)を負担する特約について、その金額が月額賃料の半額以下であることなどを理由に、消費者契約法10条に違反しないと判断されています。
自分の部屋で確かめられる形にすると、こうなります。先ほどの例(家賃34,000円・クリーニング費59,532円)では、クリーニング費は月額賃料の約1.75か月分にあたります。この裁判例が考慮した水準とは開きがあります。ここから直ちに無効だと決まるわけではありませんが、契約前に自分で計算できる数字だという点は押さえておいてください。
※ 国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(再改訂版)」(平成23年8月・全173ページ)第1章およびQ&A Q16より(2026年9月13日に取得)。判断は個別の事情によるため、実際の効力については弁護士や消費生活センターなど専門の窓口へご相談ください。

定額のクリーニング費とは別に請求される部分があります

定額のクリーニング費を払えば、あとは何も請求されないという意味ではありません。故意・過失や善管注意義務違反による破損は、原状回復の対象として別に扱われるのが一般的な整理です。
国土交通省のガイドラインでは、次のものは経過年数を考慮しないとされています。つまり、長く住んでいても減額されません。
  • 鍵の紛失 … 交換費用相当分を全額借主負担
  • クリーニング … 通常の清掃を実施していない場合、部位もしくは住戸全体の清掃費用相当分を全額
  • フローリングの部分補修
  • 飼育ペットによる柱等のキズ
  • ガスコンロ置き場・換気扇等の油汚れ、すす/風呂・トイレ・洗面所の水垢、カビ(手入れを怠った場合)
逆に、壁紙(クロス)やカーペットは6年で残存価値1円まで下がる計算です。長く住んだ人ほど、この部分の負担割合は小さくなります。
掃除で減らせるのは、定額のクリーニング費ではなく、この「手入れを怠った分」です。換気扇の油汚れや浴室の水垢は、放置した期間が長いほど落ちにくくなります。退去の直前に取りかかると間に合わないことがあるので、退去日が決まった時点で手をつけてください。
自分で落としきれない部分だけを頼む方法もあります。対応エリアは東京・神奈川・千葉・埼玉と、群馬・茨城の一部です。ビレッジハウスは全国47都道府県に展開しているので、対応エリア外の地域では使えません。
立会いの場で精算書にサインを求められることがありますが、サインしたからといって負担額に同意したことが確定するわけではありません。根拠は同じガイドラインです。

退去の連絡はオンラインのフォームから行います

ビレッジハウスの退去・解約の連絡は、入居者専用ページの「退去・解約申請フォーム」から行います。修理・修繕や駐車場の解約なども同じページにまとまっており、リンクを選ぶとログイン画面に移動する形です。
公式サイトで確認できなかったことも書いておきます。
  • 解約の予告期間(何日前までに連絡が必要か)
  • 退去の立会いが必須かどうか、立会いの持ち物
  • 鍵の返却方法
  • 精算までの日数
これらはフォームにログインしないと見られないか、賃貸借契約書にのみ書かれています。国土交通省の賃貸住宅標準契約書(第11条)は借主からの解約を「少なくとも30日前」の申入れとしていますが、これは標準的な雛形の内容であって、ビレッジハウスの契約がそうだという意味ではありません。手元の契約書を確認するか、住まい相談センター(0120-266-078)へ問い合わせてください。

管理会社5社で、公開のしかたがこれだけ違います

管理会社退去時の清掃費の公開のしかた敷金
ビレッジハウス1,210円/m²(税込)。部屋ごとの実額を物件ページに掲載原則なし
大東建託定額クリーニング費の有無で変わる仕組みを公開契約による
レオパレス21補修の単価を公開契約による
UR賃貸住宅部位ごとの負担区分を公開。敷金から精算家賃2か月分
大和リビング特約が優先。特約の中身も金額も非公開契約による
※ 各社の公式サイトの記載に基づきます(いずれも2026年9月に取得)。「契約による」は、敷金の有無が契約内容や審査の結果で変わると各社が説明しているという意味です。
金額そのものの高い安いより、「いつ金額を知れるか」が会社ごとに違います。ビレッジハウスは契約前、レオパレス21は単価として、大東建託は仕組みとして、大和リビングは契約書を見るまで分かりません。

退去日を決める前に、引っ越しの手配を並行させてください

短期解約違約金は、退去日がいつになるかで金額が変わります。入居から12か月を数日過ぎるかどうかで、家賃等1か月分の差が出ます。契約開始日を確認したうえで、退去日を決めてください。
引っ越し費用は荷物の量だけでなく時期でも変わるため、複数社を並べて比べてから日程を固めるほうが確実です。
ライフラインの停止は、種類ごとに段取りが違います。立ち会いが要るものと要らないものを先に分けておくと、当日あわてません。
役所の手続きは、退去日が決まった時点で動かせます。

よくある質問

ビレッジハウスの退去費用はいくらですか。
退去時クリーニング費用は1,210円/m²(税込)で、専有面積を掛けた金額です。49.20m²の部屋なら59,532円になります。入居から24か月未満で解約する場合は、これに加えて家賃等の2〜3か月分の短期解約違約金がかかります。
掃除をすれば退去時クリーニング費用は安くなりますか。
なりません。面積で決まる定額です。掃除が効くのは、手入れを怠ったことによる油汚れや水垢など、定額のクリーニング費とは別に原状回復の対象となる部分です。
敷金を払っていないのに、退去費用を請求されるのですか。
はい。ビレッジハウスは敷金なしを原則としているため、差し引く原資がありません。退去時クリーニング費用と、該当する場合の短期解約違約金は、そのまま請求されます。
1年ちょうどで退去した場合、違約金はどちらになりますか。
公式は「12ヶ月未満の解約は家賃等3ヶ月分」「24ヶ月未満の解約は家賃等2ヶ月分」としています。12か月を過ぎていれば2か月分の区分にあたりますが、起算日の扱いは契約書で確認してください。
退去の連絡は何日前までにすればよいですか。
公式サイトでは確認できませんでした。退去・解約申請フォームはログインが必要で、予告期間は賃貸借契約書に記載されています。住まい相談センター(0120-266-078)でも確認できます。
契約前に自分の部屋の退去費用を知る方法はありますか。
あります。物件ページで部屋を選ぶと、「その他の費用」欄に退去時クリーニング費用が円単位で表示されます。申し込む前に確認できます。

まとめ

  • 退去時クリーニング費用は1,210円/m²(税込)。部屋ごとの実額が物件ページに公開されている
  • この費用は面積で決まる定額で、掃除をしても下がらない
  • 入居から12か月未満の解約は家賃等3か月分、24か月未満は2か月分の短期解約違約金がかかる
  • 敷金は原則なし。差し引く原資がないため、退去費用はそのまま請求になる
  • 金額を先に公開していること自体は、国土交通省ガイドラインが「紛争防止のうえで欠かせない」とする形にあたる。ただし「費用として妥当か」は別の論点で、自分の家賃と比べて確かめられる
  • 定額のクリーニング費とは別に、手入れを怠った分や鍵の紛失は経過年数を考慮せず請求される
  • 解約の予告期間・立会いの要否・精算までの日数は、公式サイトでは確認できなかった
※ 本記事の金額・条件は、ビレッジハウスの公式サイト「よくある質問」「入居者様専用 お問い合わせ・各種お手続き」および全国の各物件ページの記載に基づきます(いずれも2026年9月13日に取得)。物件・契約内容によって扱いが異なるため、実際の判断は賃貸借契約書と住まい相談センターへの確認をお願いします。原状回復の一般的な考え方と特約の要件は、国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(再改訂版)」によります。