家や部屋にネズミが出たら、素手で触らず、まずフンとかじり跡を探してください|東京都の資料で確かめた、その夜にすることと業者に頼む前の確認

夜、台所や部屋の隅をネズミが走っていくのを見てしまった。この記事は、そのあと何をすればいいかを、東京都保健医療局の「都民のためのねずみ防除読本」(令和7年版)と、東京都多摩府中保健所のねずみ対策の案内で確かめてまとめました。先に結論を書くと、見た夜にすることは「素手で触らない」「食べ物をしまう」の2つで、翌朝からは「ふんとかじり跡を探して、入り口を見つける」ことです。

家や部屋にネズミが出たら、まず何をしますか

部屋でネズミを見たら、その夜は素手で触らずに食べ物をしまい、翌朝の明るいうちに、ふんやかじり跡(ラットサイン)を探して入り口の見当をつけます。
  1. 素手で触らない:東京都の読本は、ネズミに咬まれたり体に触れたりすることで感染症がうつる場合があるとしています。追いかけて捕まえようとしないでください
  1. 食べ物をしまう:出しっぱなしの食品、生ごみ、ペットのえさを、ふたのある容器や冷蔵庫に入れます。多摩府中保健所の案内は、食べ物は冷蔵庫や戸棚・容器にしまい、生ごみは容器に入れてふたをするよう勧めています
  1. 翌朝、跡を探す:ネズミを見た場所の近くで、ふん・黒い汚れ・かじり跡を探します(探し方は下で説明します)
  1. 入り口の見当をつける:跡の近くにすき間があれば、そこが出入り口の可能性が高い場所です
ネズミを1匹見かけたことは、家のどこかに通り道と入り口があるという合図です。見えた1匹だけを捕まえても、入り口が開いたままなら、また入ってきます。

ネズミを見たのが夜だったのは、なぜですか

ネズミは一般的に夜行性で、家の中にいるネズミは、人が寝静まった夜や留守の時間帯に動くことが多いからです。
多摩府中保健所の案内は、家の中のネズミは人に依存して暮らしているので人の生活パターンに左右され、人が寝静まった夜間や不在の時間帯に活動することが多いと説明しています。同じ案内は、クマネズミは人がいないのを見はからって台所などにえさを探しに来るとも書いています。
夜に台所で見かけたなら、えさを探しに来ていたと考えるのが自然です。寝る前に食べ物と生ごみを片づけることが、その夜からできる対策です。

1匹しか見ていなければ、放っておいていいですか

放っておかないほうがいい理由が2つあります。見えた数と家にいる数は同じとは限らないこと、そして家の中ではネズミが増える条件がそろいやすいことです。
何匹いるかは、1匹を見ただけでは分かりません。ネズミは人のいない時間に動くので、見えるのはその一部です。東京都の「行政担当者のための ねずみについてよくある質問&回答集」は、ネズミは生後3か月から出産し、条件が良ければ年に6〜7回、1回に6〜10匹ほどの仔を生むとしています。
東京都の読本は、ネズミがいることによる不安やストレスも、感染症や皮膚炎と並ぶ重大な被害だとしています。実害が出ていなくても、食中毒やダニの被害を想像して苦痛を感じる人が多いことが調査で分かっているそうです。見てしまって眠れない、という不安は、気のせいではありません。

ネズミのいた跡は、どこを見ればいいですか

ふん・こすり跡・かじり跡の3つです。多摩府中保健所の案内は、これらをラットサイン(ネズミが活動した跡)と呼び、近くにすき間があればそこを出入りに使っている可能性が高いとしています。ネズミは決まった通り道を通ることが多いからです。
跡見た目案内に写真が載っていた場所
ふん黒っぽい小さなふん冷蔵庫の後ろ、電子レンジの上、タンスの後ろ、オーディオラックの中
こすり跡体の脂と汚れが通り道について、黒光りした跡壁ぎわや配管沿いなど、通り道
かじり跡木や配線がかじられた跡天井裏の木材、通気口の近くの配線
※ 東京都多摩府中保健所のねずみ対策の案内(PDF)の写真と説明から。
台所の家電の裏や、あまり開けない押入れ・引き出しの中も見てください。巣が作られていることがあります。巣の見た目と場所ごとの見当のつけ方はネズミの巣は天井裏・壁の中・押入れに作られます|紙や布を集めた塊が目印、庭の穴ならドブネズミ。巣を捨てる前にダニの話をにまとめました。

ネズミに触ると、病気がうつりますか

うつることがあります。東京都の読本は、ネズミによる衛生上の被害で最も恐ろしいのは、ネズミから人への感染症の媒介だとしています。
読本は、うつり方を2つに分けています。人がネズミに咬まれたり体に触れたりしてうつる場合と、ふんや尿に出た病原体が飲み水や食品を汚し、口から入る場合です。例として、次の病気が挙がっています。
  • レプトスピラ症:ネズミなどの尿に出た病原体で汚れた水を飲んだり、触れたりしてうつる
  • 腎症候性出血熱:ネズミのふんや尿に出たウイルスに触れるなどしてうつる(読本によると近年、国内での感染者は出ていない)
  • サルモネラ症、鼠咬症(そこうしょう)、広東住血線虫症、クリプトスポリジウム症など
もう一つの被害が、ネズミについているイエダニです。読本は、ネズミが巣からいなくなったり死んだりすると、イエダニが人を刺して激しいかゆみと皮膚炎を起こすとしています。ネズミがいなくなったあとに刺されるようになったら、刺すダニは原因が3つに分かれます|イエダニはネズミ、トリサシダニは鳥の巣。原因を断たないと止まりませんを見てください。

ふんや通った場所は、どう掃除しますか

多摩府中保健所の案内は、ふんが落ちていた場所やネズミが歩いた場所は「あまり神経質になる必要はありません」とし、消毒するなら消毒用アルコールでふき取る程度でよいとしています。
ただし、調理台・食器・調理器具など、食品を間接的に汚すおそれのある場所や道具は、よく洗って消毒するよう書いています。ふんを片づけるときは、素手で触らず、使い捨ての手袋をしてください。

捕まえたネズミや死骸は、どうしますか

多摩府中保健所の案内は、死んだネズミを可燃物として出せる自治体が多いので、住んでいる地域の清掃事務所などに確かめるよう答えています。庭がある家なら、やや深めに掘った穴に埋める方法もあるとしています。
捕まえたネズミや死骸を扱うときも、素手で触らないでください。ネズミの体に触れることで感染症がうつる場合があるのは、生きていても死んでいても同じです。
同じ案内は、えさが無いとネズミは寒いと1日以内、暖かいと4〜5日で餓死し、どこで死ぬかは定かではないとも書いています。死骸は見つけしだい取り除くよう勧めています。

粘着シートは、どう置けばいいですか

東京都の読本は、粘着トラップを、ネズミがよく通る通路全体に複数枚置くよう説明しています。置き方の注意は次のとおりです。
  • 規則正しく並べるか、ランダムに並べるかを選び、最低3日間は配置を変えない
  • 効果がなければ、もう一方の並べ方を試す
  • 大型のネズミは、枚数が少ないと逃げられることがあるので、捕まらないときは枚数を増やす
  • 粘着トラップには餌を置かない(ネズミが止まってしまい、逃げられやすくなる)
多摩府中保健所の案内は、ネズミには隅から隅へ移動する習性があるので、壁沿いに仕かけるよう書いています。ふんやこすり跡を見つけた通り道に置くのが近道です。
ただし、読本は、捕獲器や殺そ剤はドブネズミとハツカネズミには有効でも、クマネズミには専門業者でもなかなか困難だとして、あくまで「環境的防除」(えさ・巣・入り口の対策)の補足と考えたほうがよいとしています。東京都の相談の多くはクマネズミです。種類の見分け方はネズミが好む食べ物は植物質|東京都の相談はほとんどクマネズミ。毒えさが効かない理由と1.2cmの隙間で説明しました。

どこから入ってきたかは、どう探しますか

ラットサインの近くにあるすき間を探します。多摩府中保健所の案内は、クマネズミは1.2cm以上のすき間なら通り抜けられるとして、すき間がある場所の例を写真で挙げています。
  • 建物の基礎のすき間
  • 配管のまわりのすき間
  • 通気口のすき間(格子が1本取れている、など)
  • 雨戸の戸袋の中(壁の中に通じるすき間)
  • 柱と屋根のすき間、屋根のすき間など高い場所
同じ案内は、金属たわし・きっこう金網・外壁用パテなど、ネズミがかじりにくい材料でふさぐ方法を紹介しています。そのうえで、天井裏や高所などの危険な場所は、専門業者に頼んだほうがよい場合もあるとしています。
注意したいのは、ネズミがまだ中にいるうちに入り口をふさぐことです。案内は、その場合はえさを片づけたうえでトラップで捕まえるとよいとしています。入り口になりやすい場所の確かめ方は、エアコンからネズミの音がするのは、壁の配管穴が入り口だからです|穴は直径65ミリ、ネズミが通れるのは12ミリと床下の換気口には、ねずみの侵入を防ぐ設備が法令で求められています|建築基準法施行令第22条と、基礎パッキンの家に入っている防鼠材にまとめました。
秋から冬は、ネズミが暖かい家の中に入ってくる時期です。季節の動きはネズミは冬もいなくなりません|東京都の相談は11月が最多。寒いと1日エサが無いだけで餓死するので、暖かい家に入ってきますで説明しました。天井裏で音がしていて、ネズミかどうか分からないときは、屋根裏の動物の正体を音で絞る|バルサンでは解決しない理由と、塞ぐ順番を間違えると閉じ込める話から確かめてください。

賃貸なら、先に管理会社へ連絡します

ネズミの入り口は、基礎や配管まわりのすき間など、建物の側にあります。ふさぐのは建物の工事なので、借りている側が先に手を入れる話ではありません。連絡の手順は賃貸で虫やネズミが出たら、業者を呼ぶ前に管理会社へ|国民生活センターの相談は2,000件超。20代が約2.6倍に増えていますで説明しました。

業者に頼むなら、見積もりで何を見ればいいですか

東京都の読本は、ネズミを効果的に駆除するには、事前の生息状況の調査、捕獲作業と防そ修繕(入り口をふさぐ工事)、その後の効果判定が必要なので、どうしても複数回の作業が必要になるとしています。費用は周囲の環境や住宅の構造、作業の条件で変わるので、見積書を作ってもらい、納得できるまで説明を聞くよう勧めています。
読本が挙げている、業者を選ぶときの確認点は次の4つです。
  1. 事前の生息調査と、駆除のあとの効果判定をきちんと行う
  1. 殺そ剤や粘着トラップだけでなく、えさ・巣・入り口の対策(環境的防除)も行うか、指導する
  1. 入り口をふさぐ工事の内容と方法を、きちんと説明する
  1. 見積書を出し、納得できるまで説明する
読本は、ネズミの防除に直接関係のない作業を強く勧めたり、必要以上に危機感をあおったりする業者は適切とはいえない、とも書いています。
保健所は相談には応じますが、駆除はしていません(多摩府中保健所の案内にも「駆除は行っておりません」とあります)。相談窓口の仕組みは保健所は害虫も害獣も駆除してくれません|してもらえることと、虫か獣かで担当が分かれる理由にまとめました。
費用は入り口の数や場所で変わり、現地を見ないと決まりません。まず無料の現地調査と見積もりを取り、上の4つが入っているかを比べてください。
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\相談・現地調査・お見積りはすべて無料/
ペスコンpro(株式会社MUSO・埼玉県戸田市)は、埼玉・東京を中心に首都圏で地域密着の害獣駆除を行う会社です。公式サイトでは現地調査・お見積りは無料、受付は9:00〜18:00の年中無休とされています。施工の流れに駆除・再発予防・除菌消臭が入っていて、侵入口を封鎖して再侵入を防ぐところまで行います。保証期間中に破損が見つかったときの保証もあります。料金は現場ごとに必要な施工が変わるため最低料金を掲げず、無料調査のあとに案内する方針で、見積もりを依頼したあとに断ってもかまわないとしています。ネズミ・ハクビシン・アライグマの駆除に対応します(対象の害獣は提携先の掲載条件に基づきます)。
害獣プロテック(株式会社花光)は、関東・関西・東海・九州・北陸・中部・東北に対応しています(公式サイトの県別一覧では、東北は福島県のみ、九州は福岡・佐賀・長崎・熊本・大分と山口県。2026年9月11日確認)。相談・現地調査・見積り・出張費用がすべて無料です。24時間365日コールセンターで受付。最長10年の破損保証(※条件あり・期間は施工内容によります)。母体は20年以上続くリフォーム会社で、施工技術としては工務店歴50年以上を掲げており、駆除実績は3,000件以上です。公式サイトは「害獣は帰巣本能が強く、捕まえたり追い出したりするだけではすぐに被害が再発してしまいます。そこで重要になるのが侵入経路封鎖による再発防止施工です」と説明しています。
※ ペスコンproの内容は2026年10月7日、害獣プロテックの対応エリア・費用・保証の内容は2026年9月10日に、それぞれ公式サイトで確認したものです。ペスコンproの対応エリアは東京・埼玉・千葉・神奈川です。最新の条件は公式サイトでご確認ください。

よくある質問

部屋にネズミが1匹出ました。今夜はどうすればいいですか。
素手で触らず、追いかけないでください。食べ物・生ごみ・ペットのえさを、ふたのある容器や冷蔵庫にしまって寝てください。家の中のネズミは、人が寝静まった夜にえさを探しに来ることが多いからです(多摩府中保健所)。翌朝、見た場所の近くでふんやかじり跡を探します。
ネズミのふんを掃除機で吸ってもいいですか。
この記事で確かめた東京都の資料には、掃除機の使い方の記載はありませんでした。多摩府中保健所の案内は、ふんのあった場所は消毒用アルコールでふき取る程度でよく、調理台や食器はよく洗って消毒するよう書いています。手袋をして、ふき取りで片づけるのが無難です。
粘着シートにネズミがかかったら、どう捨てればいいですか。
死んだネズミは可燃物として出せる自治体が多いので、住んでいる地域の清掃事務所などに確かめてください(多摩府中保健所)。素手で触らないでください。
ネズミがいなくなったあと、体がかゆくなりました。
ネズミについていたイエダニかもしれません。東京都の読本は、ネズミが巣からいなくなったり死んだりすると、イエダニが人を刺してかゆみと皮膚炎を起こすとしています。刺すダニは原因が3つに分かれます|イエダニはネズミ、トリサシダニは鳥の巣。原因を断たないと止まりませんを見てください。
猫を飼えば、ネズミはいなくなりますか。
いなくなるとは言えません。猫を飼っている施設での記録と東京都の指針の考え方は、猫を飼っても、猫の声を流しても、ネズミはいなくなりません|猫5匹の施設で79日間、仕留めたのは2回。東京都の指針は「ふさぐ」が基本にまとめました。

まとめ

  • 部屋でネズミを見たら、その夜は素手で触らず、食べ物と生ごみをしまう
  • 家の中のネズミは、人が寝静まった夜や留守の時間帯に動くことが多い(多摩府中保健所)
  • 翌朝、ふん・黒光りしたこすり跡・かじり跡を探す。近くのすき間が入り口の候補。クマネズミは1.2cmのすき間を通る(多摩府中保健所)
  • ネズミは咬まれる・触る・ふん尿で汚れた食品や水から感染症をうつすことがある(東京都の読本)
  • ふんのあった場所は消毒用アルコールでふき取る程度でよい。調理台・食器はよく洗って消毒する
  • 粘着シートは通り道に複数枚、餌を置かず、最低3日は動かさない(東京都の読本)
  • 業者は、調査・入り口をふさぐ工事・効果判定まで見積書で説明してくれるかで選ぶ(東京都の読本)
※ 本記事は情報提供を目的としたもので、特定の工事や商品を推奨するものではありません。東京都「都民のためのねずみ防除読本」(令和7年版)と「行政担当者のための ねずみについてよくある質問&回答集」、東京都多摩府中保健所のねずみ対策の案内(PDF)は、2026年11月3日までに本文を確認したものです。