一人暮らしの光熱費は月13,333円|34歳以下なら8,291円、賃貸なら11,129円です
この記事を読むと分かること
- 一人暮らしの光熱費(光熱・水道)は月13,333円。内訳は電気7,337円・ガス2,999円・上下水道料2,136円・灯油など861円(総務省統計局「家計調査」2025年・単身世帯)
- 34歳以下なら8,291円、民営借家なら11,129円。平均が高く見えるのは、集計対象の平均年齢が58.6歳・持家率59.0%だからです
- 年収が高い層のほうが光熱費は低いという結果。ただし理由は年収ではなく、年齢と持家率です
「一人暮らしの光熱費はいくらか」を調べると、1万円前後から2万円近くまで、媒体によってばらばらの数字が出てきます。範囲が違うもの(水道を含むかどうか)と、集計対象が違うものが混ざっているためです。
この記事では、総務省統計局の家計調査から単身世帯の公表値だけを並べます。合計・内訳・年齢・住まい・年収の5つの切り口で見ていきます。計算しているのは差と構成比だけです。
一人暮らしの光熱費は月にいくらですか
一人暮らし(単身世帯)の光熱・水道は、1か月あたり13,333円です(総務省統計局「家計調査 家計収支編 単身世帯」2025年平均)。
内訳は次のとおりです。
| 項目 | 1か月あたり | 構成比 |
|---|---|---|
| 電気代 | 7,337円 | 55.0% |
| ガス代 | 2,999円 | 22.5% |
| 上下水道料 | 2,136円 | 16.0% |
| 他の光熱(灯油など) | 861円 | 6.5% |
| 光熱・水道 合計 | 13,333円 | 100.0% |
※ 総務省統計局「家計調査 家計収支編 単身世帯」2025年(令和7年)平均・第1表。2026年9月9日に政府統計の総合窓口でExcelを取得。構成比はこの記事による計算。
支出のちょうど半分強が電気です。年額にすると光熱・水道で159,996円、電気だけで88,044円になります。
なお同じ2025年平均で、単身世帯の消費支出は173,042円です。光熱・水道は消費支出の7.7%にあたります。
光熱費に水道代は含まれますか
家計調査の「光熱・水道」には、上下水道料が含まれます。内訳は電気代・ガス代・他の光熱・上下水道料の4つです。
一方、日常会話や不動産の広告で「光熱費」と言うとき、電気とガスだけを指していることがあります。同じ言葉でも範囲が違うので、他の記事の数字と比べるときは、まず範囲をそろえてください。
| 数え方 | 1か月あたり |
|---|---|
| 電気+ガスだけ | 10,336円 |
| 電気+ガス+灯油など | 11,197円 |
| 光熱・水道(家計調査の区分) | 13,333円 |
※ 出所は上と同じ。足し算はこの記事によるものです。
範囲の違いだけで約3,000円動きます。「一人暮らしの光熱費は1万円くらい」と「1万3千円くらい」は、どちらも正しく、数えている中身が違うだけということが起こります。
13,333円が自分の実感と合わないのはなぜですか
家計調査の単身世帯は、平均年齢58.6歳・持家率59.0%の集団だからです(2025年平均、集計世帯数646世帯)。
世帯数分布(10,000分比)で見ると、こうなっています。
| 年齢区分 | 世帯数分布 | 割合 |
|---|---|---|
| 34歳以下 | 2,118 | 21.2% |
| 35〜59歳 | 2,622 | 26.2% |
| 60歳以上 | 5,260 | 52.6% |
※ 第1表(用途分類)。2025年平均。割合はこの記事による計算。
「一人暮らし」の半分以上は60歳以上で、6割近くが持ち家です。賃貸のワンルームに住む若い社会人は、この集計では5人に1人しかいません。
だから、平均額をそのまま自分の目安にすると高すぎます。年齢と住まいで分けた数字を見てください。家計調査はどちらも公表しています。
34歳以下の一人暮らしの光熱費はいくらですか
34歳以下の単身世帯の光熱・水道は、月8,291円です。単身世帯全体(13,333円)より5,042円低い水準になります。
| 区分 | 光熱・水道 | 電気代 | ガス代 | 上下水道料 | 他の光熱 |
|---|---|---|---|---|---|
| 34歳以下 | 8,291円 | 4,569円 | 2,323円 | 1,341円 | 58円 |
| 35〜59歳 | 13,299円 | 7,291円 | 3,139円 | 2,110円 | 758円 |
| 60歳以上 | 15,380円 | 8,473円 | 3,202円 | 2,468円 | 1,237円 |
| 65歳以上 | 15,527円 | 8,525円 | 3,191円 | 2,484円 | 1,326円 |
| (参考)勤労者世帯 | 11,222円 | 6,033円 | 2,829円 | 1,862円 | 498円 |
| (参考)単身世帯 全体 | 13,333円 | 7,337円 | 2,999円 | 2,136円 | 861円 |
※ 第2表(男女,年齢階級別)。2025年平均。34歳以下の平均年齢は27.4歳・持家率7.8%、勤労者世帯は平均年齢43.3歳・持家率34.1%。内訳の合計は端数処理のため公表値と1円ずれる行があります。
目立つのは「他の光熱」の58円です。60歳以上の1,237円と比べると21分の1しかありません。灯油ストーブを使う世帯がほとんどいない、ということです。
上下水道料も1,341円で、60歳以上(2,468円)の半分程度です。在宅時間の長さが、そのまま水道にも出ています。
男女で分けると、単身世帯全体で男12,723円・女13,862円です。ただし平均年齢が男53.6歳・女62.9歳と9歳離れているので、この差を性別の差として読むことはできません。
賃貸の一人暮らしの光熱費はいくらですか
民営借家(一般的な賃貸物件)の単身世帯は、月11,129円です。持ち家の15,588円より4,459円低い水準です。
| 住まい | 光熱・水道 | 電気代 | ガス代 | 上下水道料 | 平均年齢 |
|---|---|---|---|---|---|
| 持家 | 15,588円 | 8,920円 | 3,005円 | 2,419円 | 69.1歳 |
| 民営借家 | 11,129円 | 5,484円 | 3,403円 | 1,909円 | 45.3歳 |
| 公営借家 | 11,574円 | 4,720円 | 3,420円 | 2,349円 | 71.2歳 |
| 給与住宅(社宅など) | 5,333円 | 3,337円 | 1,091円 | 852円 | 30.1歳 |
| うち寮・寄宿舎 | 3,524円 | 2,669円 | 377円 | 472円 | 26.7歳 |
※ 第8表(住居の所有関係別)。2025年平均。民営借家の集計世帯数は130世帯、持家は446世帯。
ここで面白いのはガス代だけが逆転していることです。持家3,005円に対し、民営借家3,403円・公営借家3,420円と、借家のほうが高くなっています。電気・水道はどちらも借家のほうが低いのに、ガスだけ形が違います。
理由は家計調査からは分かりません。プロパンガスの比率が借家で高いことは考えられますが、この表は熱源別に分かれていないため、ここでは断定しません。都市ガスとプロパンの単価差はこちらで扱っています。
寮・寄宿舎の3,524円は、比べる相手になりません
寮や社宅は、光熱費の一部を会社が負担していることがあります。家計調査は世帯が実際に支払った金額を集計するので、会社負担分はこの数字に入りません。
「寮なら3,524円で済む」ではなく、「世帯の財布から出た分が3,524円」という読み方をしてください。
電気代だけを住まい別・年齢別にもっと細かく見たい場合はこちらです。
収入が多い人ほど光熱費は高いのですか
逆でした。年間収入を5等分した五分位階級で並べると、収入が上の階級ほど光熱・水道は低くなっています。
| 年間収入五分位 | 年収の範囲 | 光熱・水道 | 平均年齢 | 持家率 |
|---|---|---|---|---|
| 第1(最も低い) | 159万円未満 | 13,061円 | 68.0歳 | 67.6% |
| 第2 | 159〜222万円 | 14,478円 | 70.0歳 | 77.0% |
| 第3 | 222〜319万円 | 14,468円 | 61.5歳 | 64.5% |
| 第4 | 319〜483万円 | 12,926円 | 46.7歳 | 42.5% |
| 第5(最も高い) | 483万円以上 | 11,733円 | 46.8歳 | 43.2% |
※ 第4表(年間収入五分位階級別)。2025年平均。消費支出は第1が118,119円、第5が246,644円です。
最も高い階級(11,733円)は、最も低い階級(13,061円)より1,328円低いという結果です。消費支出は2倍以上あるのにです。
これを「収入が増えると光熱費が下がる」と読んではいけません。平均年齢が第2の70.0歳から第4・第5の46.7歳・46.8歳へ、23歳下がっています。持家率も77.0%から43.2%へ落ちます。前の章で見たとおり、光熱費は年齢と住まいで大きく動きます。
つまりこの表が示しているのは、収入の効果ではなく「年収の低い単身世帯には高齢の持ち家世帯が多い」という構成の違いです。
自分の光熱費と比べるときは、そろえる順番があります
- 年齢(34歳以下・35〜59歳・60歳以上)
- 住まい(持家か民営借家か)
- 季節(冬か、それ以外か)
年収でそろえても意味がありません。上の表のとおり、年収は年齢の代わりになってしまいます。
季節でどれくらい変わりますか
四半期の公表値では、冬(1〜3月期)17,330円、夏(7〜9月期)11,069円です(2025年・単身世帯)。差は6,261円あります。
| 四半期(2025年) | 光熱・水道 |
|---|---|
| 1〜3月期(冬) | 17,330円 |
| 4〜6月期(春) | 12,551円 |
| 7〜9月期(夏) | 11,069円 |
| 10〜12月期(秋) | 12,325円 |
※ 「家計調査 家計収支編 単身世帯 詳細結果表」第1表・四半期。2026年9月8日に取得。単身世帯は月次では公表されていません。
上がるのは冬だけで、夏は春・秋とほとんど変わりません。冷房を使う季節と使わない季節で、支払額がほぼ同じという結果になっています。季節ごとの内訳と、地域による違いはこちらで詳しく扱っています。
下げるなら、どこから手を付けますか
構成比の大きい順ではなく、「契約で動くかどうか」で並べてください。使い方を変えずに下がるのは契約のほうです。
| 項目 | 構成比 | 契約で動くか |
|---|---|---|
| 電気代 | 55.0% | 動く(契約アンペア・料金プラン・会社) |
| ガス代 | 22.5% | 都市ガスは動く。プロパンは物件で決まることが多い |
| 上下水道料 | 16.0% | 動かない(自治体が単価を決めるため、契約先を選べません) |
| 他の光熱(灯油など) | 6.5% | 使う人と使わない人に分かれる |
上下水道料は、契約を変えて下げることができません。単価は自治体が条例で決めていて、事業者を選ぶ仕組みがないためです。ここを削るには使用量そのものを減らすしかありません。
だから、手を付ける順番は電気からになります。
- 契約アンペアを確認する。基本料金はここで決まり、使わなくても毎月かかります
- 同じ会社の中でプランを見直す。世帯人数の名前が付いたプランが安いとは限りません
- 会社を変えるかを決める。単価表だけでは決まりません
基本料金が0円のプランもあります
使用量が少ない月ほど、請求額に占める基本料金の割合は大きくなります。春・夏・秋がほぼ同じ水準で推移する一人暮らしでは、この比率が効きます。
リミックスでんきの「Styleプラス」は、公式サイトに「基本料金0円!使った分だけしか料金が発生しません」と書かれています(2026年9月9日確認)。時間帯によって単価が動く市場連動型で、在宅の時間帯を動かせる人には向き、動かせない人には向きません。世帯人数ではなく、そこで決まります。
冬の対策として選ぶものではありません
Styleプラスは市場連動型です。電力の市場価格が上がる時期には、単価も上がります。
基本料金0円が効くのは使用量の少ない月なので、冬の請求を抑える目的で選ぶと、狙いと逆になることがあります。
※ 供給エリアには対象外の地域があります。お申し込み前に公式サイトでご確認ください。
なお、2026年11月には託送料金の改定が控えています。これは電力会社を変えても避けられない部分です。
まとめ
- 一人暮らしの光熱費(光熱・水道)は月13,333円。内訳は電気7,337円・ガス2,999円・上下水道料2,136円・灯油など861円
- 電気が55.0%を占めます。手を付けるならここからです
- 「光熱費」を電気+ガスだけで数えると10,336円。範囲の違いだけで約3,000円動きます
- 集計対象は平均年齢58.6歳・持家率59.0%。60歳以上が52.6%を占めます
- 34歳以下は8,291円、民営借家は11,129円。平均より4,000〜5,000円低い水準です
- 年収が高い階級ほど光熱費は低いという結果。ただし理由は年齢と持家率で、収入ではありません
- 季節では冬17,330円・夏11,069円。上がるのは冬だけです
- 上下水道料は契約で下げられません。単価は自治体が決めています
よくある質問
Q. 一人暮らしの光熱費の平均はいくらですか。
月13,333円です(総務省統計局「家計調査 家計収支編 単身世帯」2025年平均)。電気代7,337円、ガス代2,999円、上下水道料2,136円、灯油などの「他の光熱」861円の合計です。
Q. 光熱費に水道代は入りますか。
家計調査の「光熱・水道」には上下水道料が入ります。ただし日常的に「光熱費」と言うとき、電気とガスだけを指すこともあります。電気+ガスだけなら10,336円で、約3,000円の差が出ます。比べるときは範囲をそろえてください。
Q. 20代の一人暮らしだと、光熱費はいくらですか。
34歳以下の単身世帯で月8,291円です(2025年平均)。内訳は電気4,569円、ガス2,323円、上下水道料1,341円、灯油など58円です。この区分は平均年齢27.4歳・持家率7.8%なので、賃貸で一人暮らしをしている人の目安になります。
Q. 賃貸と持ち家で光熱費は違いますか。
違います。民営借家が11,129円、持家が15,588円で、差は4,459円です。ただし民営借家の平均年齢は45.3歳、持家は69.1歳と24歳離れているため、住まいだけの差とは言えません。
Q. 年収が上がると光熱費も上がりますか。
家計調査の五分位階級で見ると、上がっていません。最も収入の高い階級が11,733円で、最も低い階級の13,061円より低い結果です。収入の高い階級ほど平均年齢が若く、持家率も低いためで、収入そのものの効果ではありません。
Q. この数字はいつのものですか。
2025年(令和7年)平均の値です。総務省統計局が2026年2月に公表したもので、この記事では2026年9月9日に政府統計の総合窓口でExcelを取得して確認しました。四半期の値のみ2026年9月8日の取得分です。
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水道は使用量でしか下げられません。トイレは家庭内で最も水を使う場所のひとつです。
※ この記事の数値は、総務省統計局「家計調査(家計収支編)単身世帯」2025年平均の公表値です。2026年9月9日に政府統計の総合窓口で第1表・第2表・第4表・第8表のExcelを取得して確認しました。四半期の値は「詳細結果表」第1表で、2026年9月8日の取得分です。構成比・差・年額はこの記事による計算です。