電気のアンペア変更|ブレーカーの色で今の契約が分かる。費用と、引っ越しが変えどきな理由

この記事を読むと分かること
  • 分電盤のブレーカーの色を見れば、いまの契約アンペアがその場で分かること
  • 変更は原則無料だが、季節ごとの変更はできないこと。だから引っ越しが数少ない変えどきになること
  • 関西・中国・四国・沖縄にはそもそもアンペア制がないこと
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電気の基本料金は、契約アンペアの大きさだけで決まります。東京電力エナジーパートナーの従量電灯Bなら、60Aと30Aで月935円、年間にすると11,000円以上の差になります。使った電気の量とは関係なく、毎月固定でかかる差です。
それなのに見直されないのは、普段は変えるきっかけがないからです。しかも電気の契約は年間契約が基本で、季節ごとの変更は受け付けてもらえません。
引っ越しは、この設定を素直に決め直せる数少ないタイミングです。

まず、いまの契約アンペアを確認する

分電盤に付いているアンペアブレーカーの色で分かります。数字を読まなくても、色だけで判別できます。
ブレーカーの色
契約アンペア10A15A20A30A40A50A60A
※ 東京電力エナジーパートナー公式「ご契約アンペアの選び方」の記載に基づく(2026年8月時点・編集部調べ)。
アンペアブレーカーが付いていない家もあります。スマートメーターで契約アンペアを設定している場合は、分電盤に色付きのブレーカーがありません。その場合は検針票(電気ご使用量のお知らせ)またはWeb検針票で確認してください。

基本料金はアンペアで決まる

契約アンペア基本料金(月・税込)30Aとの年間差額
10A311.75円−7,482円
15A467.63円−5,611円
20A623.50円−3,741円
30A935.25円
40A1,247.00円+3,741円
50A1,558.75円+7,482円
60A1,870.50円+11,223円
※ 東京電力エナジーパートナー 従量電灯Bの基本料金(2026年8月時点・編集部調べ)。年間差額は編集部が月額差から算出したものです。契約を変更した月の基本料金は日割りで精算されます。
1段階(10A)動かすと、年間で3,741円変わります。小さくない金額ですが、下げれば得とは限りません。次の章で説明します。

変更は原則無料。ただし例外がある

変更前後がどちらも10〜60Aの範囲であれば、無料でアンペアを変更できます。
いまの状態変更のときに起きること
アンペアブレーカーが付いている取り外し工事を行い、以後はスマートメーターで設定。工事中に10〜15分程度の停電があります
すでにスマートメーターで設定しているアンペアブレーカーの取り付けはありません
契約内容や電気設備の状況によっては電気工事店による工事が必要になる場合があり、この費用は自己負担です
※ 東京電力エナジーパートナー公式「ご契約アンペアの選び方」の記載に基づく(2026年8月時点・編集部調べ)。
60Aより大きい契約にしたい場合は、カスタマーセンターへの相談が必要になります。オンラインでは完結しません。
手続き自体はインターネットからでき、電話でも受け付けています。

「下げれば安くなる」とは限らない

ここは正直に書いておきます。公式もはっきり注意しています。
契約アンペアを下げると基本料金は下がりますが、電力量料金の単価は変わりません。そして使用状況によっては、電気料金の合計額が必ずしも下がるとは限らないとされています。
それ以上に効いてくるのが、生活が回るかどうかです。契約アンペアは「同時にどれだけ使えるか」の上限なので、下げすぎるとブレーカーが落ちます。
合わせるべきは「1年で最も電気を使うとき」です
冬の夕食時にキッチンと居間を同時に使っているとき、夏に冷房を回しているとき、冬に暖房を複数使っているとき。その山に合わせて決めます。平均で決めると、ピークで落ちます。
そして一度契約すると、季節ごとに上げ下げすることはできません。

季節の変更ができないから、引っ越しが変えどきになる

公式の記載はこうです。電気の契約は年間契約が基本で、アンペアの大きさは1年で最も多く使うときに合わせて契約するため、季節的な変更は受け付けていません
さらに、アパートやマンションなどの集合住宅では、所有者や管理人の承諾が必要な場合があります。住み始めてから「やっぱり上げたい」となると、この確認から始めることになります。
引っ越しなら、新居で電気を申し込むときに最初から決められます。承諾が必要かどうかも、契約前後のやり取りの流れで確認しやすいタイミングです。

新居で上がる要素・下がる要素

住宅設備が変わると、必要なアンペアも変わります。間取りだけでなく、設備を見てください。
上がりやすい下がりやすい
ガスコンロからIHクッキングヒーターになる逆にIHからガスコンロになる
部屋数が増えてエアコンが増える部屋数が減る
浴室暖房乾燥機が付いているその設備がない
食洗機・電気温水器などが増える
在宅勤務で日中の同時使用が増える
とくに見落とされるのがIHです。内見のときにキッチンを見て、ガスコンロではなくIHが入っていたら、いまと同じアンペアでは足りない可能性があります。同じ広さの部屋でも、設備で必要量は変わります。
東京電力エナジーパートナーは「わが家のアンペアチェック」という、同時に使う機器を選ぶと必要なアンペアが分かるページを公開しています。新居の設備を思い浮かべながら試すのが一番早いです。

関西・中国・四国・沖縄には、そもそもアンペア制がない

ここは意外と知られていません。アンペアで基本料金が決まるのは、すべての地域ではありません。
関西電力・中国電力・四国電力・沖縄電力のエリアでは、アンペア別の基本料金がなく、「最低料金制」が採られています。契約用のアンペアブレーカーの支給もありません。
引っ越しの方向起きること
関東など → 関西・中国・四国・沖縄アンペアを選ぶ手続き自体がなくなります
関西・中国・四国・沖縄 → 関東など初めてアンペアを決めることになります。慣れていないぶん、決め方を知らないまま契約しがちです
遠方への引っ越しでは、そもそも料金の決まり方が変わることがあるということです。「前と同じくらいで」が通用しません。

基本料金という考え方から外れる選択肢もある

アンペアを下げて基本料金を削るのとは別に、基本料金そのものが0円のプランを選ぶという方向もあります。
リミックスでんきの「Styleプラス」は、基本料金が0円で、使った分だけを支払う仕組みです。送配電を担うのは地域の電力会社なので、電気の品質や停電時の対応が変わることはありません
ただし、誰にでも向くプランではありません。
向き不向きがはっきり分かれます
Styleプラスは30分ごとに電力量料金の単価が変動する仕組みです。
向いている人:日中に在宅していて、洗濯や食洗機を回す時間をずらせる人/使用量が多い世帯
恩恵が小さい人:生活時間が固定で、電気を使う時間帯を動かせない人
単価が動く以上、安くなる月もあれば、そうでない月もあります。「必ず安くなる」プランではないと理解したうえで選んでください。
なお沖縄と島しょ部は対象外です。申し込みの際は、引っ越し・新規入居の方向けの申込フォームを選んでください。他社からの切り替え用とは別になっています。

引っ越し全体の中では、電気は後ろでいい

アンペアの話は大事ですが、手続きの順番としては電気は後ろで構いません。電気と水道は原則として立ち会いが不要だからです。
日程を縛るのは光回線とガスの2つです。光回線は工事が1か月以上待つことがあり、ガスは開栓の立ち会いが必須で3〜4月は枠が埋まります。この2つから先に日程を決めて、電気と水道は後から合わせるのが正しい順番です。
そしてどの手続きも、引っ越し日が決まっていないと動き出せません。開栓の予約にも工事日の確保にも日付が要ります。
引っ越し料金には定価がなく、時期・荷物量・距離・作業条件で倍以上変わります。同じ条件でも業者の空き状況で金額が動くため、相場を調べる時間より、自分の条件で実額を取るほうが早いです。

まとめ

  • いまの契約は分電盤のブレーカーの色で分かる(赤10/桃15/黄20/緑30/灰40/茶50/紫60)
  • ブレーカーが無い家はスマートメーター設定。検針票で確認する
  • 基本料金は10A 311.75円〜60A 1,870.50円(税込)。1段階で年間3,741円の差
  • 変更は10〜60Aの範囲なら無料。ブレーカー取り外し時は10〜15分の停電あり
  • 電気工事店の工事が必要な場合は自己負担。60A超は要相談
  • 下げれば必ず安くなるわけではない。合わせるのは「1年で最も使うとき」
  • 季節ごとの変更はできない。集合住宅は所有者・管理人の承諾が必要な場合がある
  • だから引っ越しの新規申し込みが、決め直せる数少ない機会
  • 新居にIH・浴室暖房乾燥機・エアコン増設があるなら上がる方向で考える
  • 関西・中国・四国・沖縄はアンペア制がない(最低料金制)

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※ 本記事の料金・条件は2026年8月時点の各社公式サイトの記載に基づきます。内容は変更されることがあるため、お申し込み前に必ず公式サイトでご確認ください。