一人暮らしの電気代は冬9,295円・夏6,822円|跳ね上がるのは夏ではなく冬でした

この記事を読むと分かること
  • 一人暮らしの電気代は、冬(1〜3月期)が月9,295円、夏(7〜9月期)が月6,822円(総務省統計局「家計調査」2025年・単身世帯)
  • 夏の電気代は、春や秋とほとんど変わりません。跳ね上がるのは冬だけです
  • 34歳以下(持家率3.7%)なら、冬5,241円・夏3,689円と、全体の平均より4,000円ほど低いこと
「一人暮らしの電気代は、夏と冬でどちらが高いのか」を調べると、たいてい「どちらも高い」と書かれています。ですが、総務省統計局の家計調査は四半期ごとの実額を公表していて、そこにははっきりした形が出ています。
この記事では、家計調査の単身世帯・四半期データを使い、電気代・ガス代・灯油・上下水道料が季節でどう動くかを並べます。数字はすべて公表値で、計算しているのは差と倍率だけです。

一人暮らしの電気代は冬と夏でいくら違いますか

一人暮らし(単身世帯)の電気代は、冬にあたる2025年1〜3月期が月9,295円、夏にあたる7〜9月期が月6,822円です。差は2,473円で、冬は夏の1.36倍になります(総務省統計局「家計調査 家計収支編 単身世帯 詳細結果表」2025年・四半期)。
光熱・水道の合計で見ると、差はもっと開きます。
項目冬(2025年1〜3月期)夏(2025年7〜9月期)
電気代9,295円6,822円+2,473円
ガス代3,941円2,048円+1,893円
他の光熱(灯油など)1,832円144円+1,688円
上下水道料2,263円2,055円+208円
光熱・水道 合計17,330円11,069円+6,261円
※ 総務省統計局「家計調査 家計収支編 単身世帯 詳細結果表」第1表。2025年1〜3月期および7〜9月期。2026年9月8日に政府統計の総合窓口で取得。
冬の光熱・水道は17,330円で、夏の1.57倍です。電気代だけを見ていると、この差の4割しか見えません。

跳ね上がるのは夏ではなく、冬です

一人暮らしの電気代を四季で並べると、夏が特別ではないことが分かります。
四半期電気代光熱・水道 合計
2025年1〜3月期(冬)9,295円17,330円
2025年4〜6月期(春)6,743円12,551円
2025年7〜9月期(夏)6,822円11,069円
2025年10〜12月期(秋)6,704円12,325円
※ 出所は上と同じ。第1表の各四半期。
夏の電気代6,822円は、春より79円、秋より118円高いだけです。3か月の合計にしても数百円の違いで、体感できる幅ではありません。
一方、冬は春より2,552円高くなります。季節で電気代が動くという話は、実質的に「冬だけ高い」という話です。
エアコンの冷房が電気を使うのは事実ですが、冷房を使う3か月と、使わない3か月の支払額がほぼ同じというのが、単身世帯の実際の数字です。

34歳以下・賃貸ならいくらですか

家計調査の単身世帯は、平均年齢58.0歳・持家率58.6%です(2025年1〜3月期)。ワンルームに住む若い社会人を思い浮かべて上の数字を見ると、高すぎます。
年齢で分けた表があります。
区分電気代(冬)電気代(夏)
34歳以下5,241円3,689円+1,552円
35〜59歳9,208円6,950円+2,258円
60歳以上10,970円8,018円+2,952円
(参考)勤労者世帯7,579円5,504円+2,075円
(参考)単身世帯 全体9,295円6,822円+2,473円
※ 第2表(男女,年齢階級別)。34歳以下の平均年齢は26.4歳(冬)・26.2歳(夏)、持家率は3.7%(冬)・4.7%(夏)。勤労者世帯は第1表。出所・取得日は上と同じ。
34歳以下の一人暮らしの電気代は、冬5,241円・夏3,689円です。持家率3.7%なので、この区分はほぼ全員が借家住まいです。
光熱・水道の合計でも同じ形になります。
34歳以下
電気代5,241円3,689円
ガス代2,136円1,352円
他の光熱(灯油など)198円15円
上下水道料1,185円1,149円
光熱・水道 合計8,759円6,206円
※ 第2表。出所・取得日は上と同じ。
34歳以下なら、冬でも光熱・水道は月8,759円です。単身世帯全体(17,330円)の半分ほどしかありません。平均が高く見えるのは、持ち家に住む高齢の単身世帯が半分を占めているからで、部屋の使い方が悪いからではありません。
通年の平均額と、年齢や住まいで分けた数字はこちらにまとめています。

冬に増えるのは電気だけではありません

季節の振れ幅は、電気よりもガスと灯油のほうが大きく出ています。
項目冬÷夏
電気代1.36倍
ガス代1.92倍
他の光熱(灯油など)12.7倍
上下水道料1.10倍
※ 第1表の2025年1〜3月期を7〜9月期で割ったもの。割り算はこの記事によるものです。
ガス代は2倍近くになります。金額では1,893円で、電気代の増加分2,473円に近い水準です。冬の請求が重いと感じる原因の半分近くは、ガス側にあります。
上下水道料は、季節でほとんど動きません
四半期で並べると2,263円・2,171円・2,055円・2,184円で、最大と最小の差は208円です。
水道代が急に増えたときは、季節のせいにできません。漏水や、使い方が実際に変わったことを疑う場面です。

地域で差がつくのは、電気ではなく灯油です

地方別に見ると、冬の重さがまったく違います。
地方光熱・水道(冬)うち他の光熱(冬)光熱・水道(夏)
全国17,330円1,832円11,069円
北海道・東北24,729円6,357円12,280円
関東15,370円873円9,929円
(参考)大都市13,704円807円8,411円
※ 第3表(都市階級・地方別)。2025年1〜3月期および7〜9月期。出所・取得日は上と同じ。
北海道・東北の冬の光熱・水道は24,729円で、夏の2.0倍です。差は12,449円あります。
内訳を見ると、電気代は12,115円(全国9,295円)で全国より2,820円高いのに対し、灯油などの「他の光熱」は6,357円で、全国の1,832円の3.5倍です。寒い地域の冬が重いのは、電気の使い方ではなく熱源の構成によるということです。

2026年の冬は、前年より安くなりました

最新の冬は、2026年1〜3月期です。
項目2026年1〜3月期2025年1〜3月期対前年同期(名目)
電気代8,640円9,295円−7.0%
ガス代3,608円3,941円−8.4%
他の光熱1,520円1,832円−17.0%
上下水道料2,197円2,263円−2.9%
光熱・水道 合計15,965円17,330円−7.9%
※ 第1表。増減率は公表値(単身世帯・対前年同期名目増減率)。2026年9月8日に取得。
2026年の冬の電気代は8,640円で、前年より655円下がりました。ただし前の年(2025年1〜3月期)は、対前年同期で名目30.0%増だった年です。下がったのは、上がったあとの水準からです。
なぜ2025年の冬が30%も増え、2026年に戻ったのかは、この統計からは分かりません。家計調査は支出額を集計するもので、料金制度や補助の有無までは示していません。
なお、2026年11月には託送料金の改定が控えています。これは電力会社を変えても避けられない部分です。

四半期の数字を読むときの注意が2つあります

1つ目。四半期を平均しても、公表されている年平均にはなりません。
2025年の四半期を単純に平均すると電気代は7,391円ですが、公表されている2025年平均は7,337円です。集計の単位が違うためで、四半期どうしを比べる、年平均どうしを比べる、と使い分けてください。
2つ目。家計調査は「実際に支払った金額」を集計しています(総務省統計局「用語の解説」)。電気やガスは検針から請求まで時間差があるので、1〜3月期の数字は「1〜3月に使った分」とぴったり同じではありません。前月使用分が翌月に支払われるぶん、季節の山は実際より少し後ろにずれます。
それでも、冬と夏の差が2,473円あるという結論は変わりません。ずれは1か月程度で、四半期の幅の中に収まるためです。

冬に備えるなら、見る順番があります

電気料金は「基本料金」と「電力量料金」に分かれています。先に基本料金を見てください。使い方を変えなくても下がる可能性があるのはこちらで、しかも夏でも冬でも毎月かかります。
  1. 契約アンペアを確認する。基本料金はここで決まります
  1. 同じ会社の中でプランを見直す。世帯人数の名前が付いたプランが安いとは限りません
  1. 会社を変えるかを決める。単価表だけでは決まりません

基本料金が0円のプランもあります

使用量が少ない月ほど、請求額に占める基本料金の割合は大きくなります。春・夏・秋がほぼ同じ水準で推移する一人暮らしでは、この比率が効きます。
リミックスでんきの「Styleプラス」は、公式サイトに「基本料金0円!使った分だけしか料金が発生しません」と書かれています(2026年9月8日確認)。あわせて「電気代が安い時間があらかじめわかる」とも案内されており、時間帯によって単価が動く仕組みです。
つまり、在宅の時間帯を動かせる人には向き、動かせない人には向きません。世帯人数ではなく、そこで決まります。
冬の対策として選ぶものではありません
Styleプラスは市場連動型です。電力の市場価格が上がる時期には、単価も上がります。
基本料金0円が効くのは使用量の少ない月なので、冬の請求を抑える目的で選ぶと、狙いと逆になることがあります。
※ 供給エリアには対象外の地域があります。お申し込み前に公式サイトでご確認ください。
固定単価で基本料金0円のプランは、損得の決まり方がまったく違います。

まとめ

  • 一人暮らしの電気代は冬9,295円・夏6,822円(家計調査2025年・単身世帯)。差は2,473円で1.36倍
  • 夏は春より79円、秋より118円高いだけ。跳ね上がるのは冬だけです
  • 光熱・水道の合計なら冬17,330円・夏11,069円で、差は6,261円
  • 34歳以下(持家率3.7%)は冬5,241円・夏3,689円。合計でも冬8,759円です
  • 季節の振れ幅はガス代1.92倍・灯油など12.7倍で、電気(1.36倍)より大きい
  • 上下水道料は四半期で208円しか動きません。急に増えたら季節以外を疑うこと
  • 北海道・東北の冬の光熱・水道は24,729円。差を作っているのは電気ではなく灯油です
  • 最新の冬(2026年1〜3月期)は電気代8,640円で、前年比名目7.0%減

よくある質問

Q. 一人暮らしの電気代は、冬と夏でどちらが高いですか。
冬です。2025年の単身世帯で、1〜3月期は月9,295円、7〜9月期は月6,822円でした(総務省統計局「家計調査」)。差は2,473円で、冬は夏の1.36倍です。
Q. 夏の電気代はそんなに上がらないのですか。
上がりません。2025年の単身世帯では、夏(7〜9月期)6,822円に対して春(4〜6月期)6,743円、秋(10〜12月期)6,704円で、差は100円前後です。冷房を使う季節と使わない季節の支払額が、ほぼ同じという結果になっています。
Q. 20代の一人暮らしだと、冬の電気代はいくらですか。
34歳以下の単身世帯で月5,241円です(2025年1〜3月期)。夏は3,689円です。この区分は平均年齢26.4歳・持家率3.7%なので、賃貸で一人暮らしをしている人の目安として使えます。
Q. 冬に光熱費が跳ね上がるのは電気のせいですか。
電気だけではありません。冬と夏を比べると、電気代は1.36倍ですが、ガス代は1.92倍、灯油などの「他の光熱」は12.7倍になります。金額で見ても、電気代の増加2,473円に対しガス代が1,893円増えています。
Q. 冬の電気代が平均より高いとき、まず何をすればいいですか。
契約アンペアの確認です。基本料金はアンペアで決まり、季節に関係なく毎月かかります。ただし下げすぎるとブレーカーが落ちるので、いまの使用状況と照らしてから決めてください。
Q. 家計調査の月ごとの数字は見られますか。
単身世帯は四半期での公表です。1〜3月期・4〜6月期・7〜9月期・10〜12月期の4区分で、2026年9月時点の最新は2026年4〜6月期でした。月別の単身世帯データは公表されていません。

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契約アンペアは、引っ越しのときに決まります。
※ この記事の数値は、総務省統計局「家計調査(家計収支編)単身世帯 詳細結果表」の四半期公表値です。2026年9月8日に政府統計の総合窓口で第1表・第2表・第3表を取得して確認しました。差と倍率はこの記事による計算です。