引っ越しの荷解きはどこまで頼めるのか|「全部おまかせ」でも前日までに自分でやることが残ります

この記事を読むと分かること
  • 荷解きは単体では売られていないこと。上位プランに含まれる形でしか買えない
  • 「全部おまかせ」のプランでも、前日までに自分でやる作業が公式に列挙されていること
  • 家具の設置は最安プランにも入っていること。上位プランで増えるのはそこではない
引っ越しが終わったあと、段ボールが減らないまま何週間も過ぎることがあります。そこで「荷解きだけ誰かに頼めないか」と考えます。
ですが、荷解きは単体では売られていません。まずそこから見ていきます。

荷解きは「上位プラン」の中にしかありません

大手4社の作業範囲を並べました。
作業範囲アートサカイ日本通運ハトのマーク
自分で全部やる基本コースエコノミープランセルフプランスタンダードプラン
一緒に梱包する楽々プランC
荷造りを頼むハーフコーススタンダードプランハーフプラン楽々プランB
荷解きまで頼むフルコースフルサービスプランフルプラン楽々プランA
※ 各社公式サイトの記載に基づく(2026年9月1日確認・編集部調べ)。
段の切り方はほぼ同じなのに、呼び名が全部違います。「エコノミー」はサカイでは最安ですが、ハート引越センターでは逆に上位のパック名です。

★「全部おまかせ」でも、自分でやる作業が残ります

ここが一番の誤解です。日本通運はフルプランのページに「お客様に対応いただく作業」という見出しを立てて、内容を並べています。
前日までに自分でやること
冷蔵庫の水抜き(前日までに中を空にし、コンセントを抜く)
洗濯機の水抜き(本体や排水ホースから水を抜く)
テレビ・オーディオ機器の配線コードを外してまとめる
生活ゴミの処理
石油ストーブの灯油抜き
自分で持っていく物の仕分け(貴重品は必ず自分で
パソコンのデータのバックアップ
※ 日本通運(NXの国内引越サービス)公式「フルプラン」ページの記載に基づく(2026年9月1日確認・編集部調べ)。
水抜きは前日までです。当日の朝では間に合いません
冷蔵庫は霜取りと排水に時間がかかります。洗濯機もホースに水が残ります。
「全部おまかせだから何もしなくていい」と思っていると、当日に作業が止まります。
なお同じページには、デメリットも公式が自分で書いています。「他のプランより料金が高い」と明記されています。荷造りから片付けまで人手が増えるので当然ではありますが、これを自社サイトに書いている会社は多くありません。

★「荷解き」の範囲は、小物類です

各社が公式で使っている言葉を並べると、範囲が見えてきます。
会社公式の表記
日本通運「衣類や食器などの箱詰めから新居での箱開け・片付けまですべてスタッフにお任せ」
ハトのマーク比較表の項目名が「小物類 梱包」「小物類 開梱
アート比較表の項目名が「荷解き・後片づけ
※ 各社公式サイトの記載に基づく(2026年9月1日確認・編集部調べ)。
ハトのマークは項目名の時点で「小物類」と限定しています。日本通運が例に挙げているのも衣類と食器です。つまり上位プランで増えるのは、箱を開けて中身をしまう作業です。

★家具の設置は、最安プランにも入っています

ここを取り違えている人が多いところです。
アートの比較表で「お客さまで作業」と書かれているのは、荷造りと荷解き・後片づけの2つだけです。搬出・輸送・養生・搬入・セッティングは、基本コースでもスタッフが行います。ハトのマークの比較表も同じで、「搬入設置」は全プランに入っています。
最安プラン荷解きまでのプラン
家具の搬入・設置入っている入っている
小物の開梱・収納自分業者
※ アート引越センター「サービス比較」およびハトのマークの引越センター「お引越しプラン・オプション一覧」の記載に基づく(2026年9月1日確認・編集部調べ)。
「フルコースにすれば家具も置いてくれる」は誤解です。家具は最初から置いてもらえます。上位プランで払っているのは、段ボールを開けて中身をしまう手間に対してです。

荷解きが終わらないのは、置き場が決まっていないからです

荷解きが止まる原因は、たいてい作業量ではありません。箱を開けたあと、中身をどこに入れるか決まっていないからです。決まっていない箱を開けると、床に物が出るだけで片付いた感じがせず、手が止まります。
だから、開ける順番は「よく使う物から」ではなく「置き場が決まっている箱から」にしてください。
先に開ける後回しでよい
毎日使う物(洗面・調理器具・寝具)本・書類
置き場が決まっている物(食器棚に入る食器)思い出の品・写真
今の季節に着る衣類オフシーズンの衣類
置き場が決まらない箱は、開けずにそのまま置いておくほうが片付いて見えます。

ダンボールの引き取りには期限があります

荷解きを先延ばしにすると、段ボールの返却が間に合わなくなります。引き取りは無料とは限りません。

★サカイの「6カ月以内の家具移動」は、契約時にしか申し込めません

サカイ引越センターには「安心保証パック」があり、引越後の「10分間サービス」と6カ月以内の家具移動が付きます。
公式には、加入はお引越し契約時に限ると記載されています。
※ サカイ引越センター公式「引っ越しプラン」ページの記載に基づく(2026年9月1日確認・編集部調べ)。
荷解きが終わってからでは、もう入れません
家具の位置は、実際に暮らし始めてから「ここではなかった」と気づきます。
ところがこの保証は契約の時にしか申し込めません。引っ越し当日でも、翌週でもなく、契約の時です。
大きな家具を動かす可能性が少しでもあるなら、見積もりの段階で確認してください。

見積もりは「荷解きを誰がやるか」で揃えます

ここまでのとおり、プラン名は会社ごとにバラバラです。同じ名前でも中身が違い、違う名前でも中身が同じということが起きます。
ですので、見積もりを頼むときはプラン名を言わず、作業範囲で言ってください。
伝え方結果
「スタンダードでお願いします」会社によって荷造りの有無が変わる
「荷造りも荷解きもお願いします」各社が同じ条件で見積もる
引っ越し料金に定価はありません。時期・荷物量・距離・作業条件で倍以上変わり、荷造りと荷解きを頼むかどうかで人手が変わります。そして各社とも、プランの金額を公式サイトに載せていません。見積もりを取る以外に知る方法がないということです。
優先したいこと向いている方法受け入れること
手間を減らして、厳選された数社で比べたいHALESEE(ハレシー)比較できる社数は少なめ
とにかく多く比べて、できるだけ安くしたい引越し侍の一括見積もり電話とメールの本数

まとめ

  • 荷解きは単体で売られていない。上位プランに含まれる形でしか買えない
  • プラン名は4社ともバラバラ。フルコース/フルサービスプラン/フルプラン/楽々プランA
  • 「全部おまかせ」でも、冷蔵庫と洗濯機の水抜きなどは前日までに自分でやる
  • 「荷解き」の範囲は小物類。ハトのマークは項目名の時点で「小物類 開梱」と限定している
  • 家具の設置は最安プランにも入っている。上位プランで増えるのは箱を開けてしまう作業
  • 荷解きが止まるのは作業量ではなく置き場が決まっていないから
  • サカイの6カ月以内の家具移動は、契約時にしか申し込めない
  • 見積もりはプラン名でなく「荷造り・荷解きを誰がやるか」で揃える
  • 各社とも金額を公表していない。見積もりを取るしかない

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※ 本記事のプラン名・作業範囲・サービス内容は、各社公式サイトの記載に基づきます(2026年9月1日時点)。内容は変更されることがあるため、最新の情報は公式サイトでご確認ください。