引っ越しで光回線を解約するときの費用|解除料・工事費の残債・撤去工事の3つを分けて考える

この記事を読むと分かること
  • 解約でかかるのは解除料・工事費の残債・撤去工事の3つで、別々に決まること
  • 2022年7月の法改正で解除料に上限ができたが、旧契約者は自動では切り替わらないこと
  • 引っ越しそのものが、切り替わる条件になっている会社があること
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引っ越しを機に光回線を解約するとき、多くの方が「違約金はいくらか」を調べます。
ですが、実際の請求はそれだけではありません。むしろ違約金以外のほうが高くつくことがあります。分けて見ていきます。

解約でかかるのは3つです

項目何で決まるか目安
① 解除料(違約金)契約した時期とプラン0円〜16,500円
② 工事費の残債分割の残り回数数千円〜数万円
③ 撤去工事費回線の種類と契約時期0円〜31,680円
③が一番大きくなり得ます。違約金だけ見て安心していると、後から数万円の請求が来ることがあります。

① 解除料は2022年7月の法改正で上限ができました

2022年7月1日の電気通信事業法改正で、固定回線の解除料に上限が設けられました。
ソフトバンクの公式ページには、こう書かれています。
  • 「解除料の金額を基本料金の1ヵ月分相当に変更します。各種キャンペーンや特典などにより、基本料金に割引が適用されている場合は、割引適用前の基本料金となります。」
※ ソフトバンク公式「2022年7月1日および2025年7月1日の電気通信事業法改正にともなう各種改定について」を原文のまま引用(2026年8月31日時点)。
ここが大事です。旧契約者は自動では切り替わりません
法改正の安い解除料が適用されるのは、会社が言う「適用対象」になっている契約だけです。
何年も前から同じプランを使っている人は、古い高い解除料のままのことがあります。

ソフトバンク光の金額

プラン適用対象者以外適用対象者2026年12月1日以降
2年自動更新 ファミリー10,450円5,720円6,050円
2年自動更新 マンション10,450円4,180円4,510円
5年自動更新 ファミリー16,500円5,170円5,500円
SoftBank Air 2年自動更新10,450円5,368円5,698円
※ ソフトバンク公式ページの記載に基づく(2026年8月31日時点・編集部調べ)。金額は税込。
5年自動更新のファミリーだと16,500円と5,170円で、3倍以上違います。
さらに2026年12月1日から、適用対象者の解除料が引き上げられます(5,720円→6,050円など)。契約期間満了月の翻月以降に適用されると公式にあります。

引っ越しが、切り替わる条件のひとつです

ソフトバンクの公式によると、契約成立日が2022年6月30日以前の方でも、次のいずれかがあれば適用対象になります。
切り替わるきっかけ
2022年7月1日以降に契約プランの変更が完了した
2022年7月1日以降にサービス提供エリアをまたぐ移転が完了した
速度変更が完了した
2025年7月1日以降に契約自動更新をした
※ ソフトバンク公式ページの記載に基づく(2026年8月31日時点・編集部調べ)。エリア区分の詳細は公式の別表をご確認ください。
「サービス提供エリアをまたぐ移転」は、まさに引っ越しです。
つまり、遠方に引っ越して移転手続きをした人は、その時点で安い解除料に切り替わっている可能性があります。古い金額を前提に計算しているなら、まず自分がどちらかを確かめてください。
なお、自動更新のないプランなどは2028年7月1日に一斉で適用対象に切り替わるとされています。

他社の解除料

会社解除料
ドコモ光戸建タイプ 5,500円〜14,300円/マンションタイプ 4,180円〜8,800円(プランと契約時期による)
auひかり(ずっとギガ得プラン)4,730円(契約満了月の当月・翻月・翻々月の3カ月間を除く)
※ ドコモ光およびauの公式サイトの記載に基づく(2026年8月31日時点・編集部調べ)。
auひかりは、引っ越し先で続ければ0円です
公式には「お引っ越しにより本プランが途中解約となる場合は、お引っ越し先でauひかりを継続してご利用いただける場合に限り、契約解除料はかかりません」とあります。
逆に、引っ越し先が提供エリア外で続けられないなら4,730円がかかります。先に提供エリアを見てください。

② 工事費の残債

回線の工事費は分割で月々の料金に乗っていることがほとんどです。途中で解約すると、残りが一括で来ます。
会社公式の記載
ドコモ光「契約解除の翻月に残債を一括で請求させていただきます」
auひかり初期費用48,950円(35回分割)。「分割払いで途中解約された場合は、最終請求月に初期費用の残額を契約期間に応じて低減し一括請求」
ソフトバンク光適用対象者は残債にも「請求上限額」が設定されている
※ 各社公式サイトの記載に基づく(2026年8月31日時点・編集部調べ)。
ソフトバンク光の上限額は、公式に計算方法が出ています。
  1. 率を計算する(①と②の高いほうを使う)
    1. ①(各プランの契約期間 − 利用期間)÷ 各プランの契約期間
      ②(24ヵ月 − 利用期間)÷ 24ヵ月
  1. その率を工事費に掛ける
※ ソフトバンク公式ページの記載に基づく(2026年8月31日時点)。利用期間は開通が完了した月を含まず、翻月から数えます。
長く使うほど残債は減ります。開通から1年で解約するのと、2年使ってから解約するのでは、ここが大きく変わります。

③ 撤去工事は、金額も要否も会社で違います

ここが一番差が出るところです。
回線撤去工事費
auひかりホーム(2018年2月28日以前の申込)11,000円(希望する場合)
auひかりホーム(2018年3月1日以降の申込)31,680円(希望する場合)
NTTの設備(フレッツ光・光コラボ)撤去しても費用は発生しないとされている
※ au公式サイトの記載、およびNTT東日本が公開している解説に基づく(2026年8月31日時点・編集部調べ)。
auひかりの公式は、どちらも「解約後も引込設備が残ります。撤去をご希望の場合は」という書き方です。つまり会社側から見れば任意です。

ですが、大家さんから求められたら別です

「任意」なのは回線事業者との間の話です
賃貸では、管理会社や大家さんから「退去時に回線を撤去してほしい」と言われれば、撤去することになります。賃貸契約上の原状回復の話だからです。
逆に、入居前から光回線の設備があった場合は、撤去を求められないのが通常です。もともとオーナーの了承を得て入っている設備なので、自分が入れたものではありません。
自分で引いたのか、入居時からあったのかを思い出してください。そこが分かれ目です。

見落としやすい2つ

解約月の基本料金は日割りにならないことがあります

ドコモ光の公式には、解約時の費用として「解約月の基本使用料は1か月分(日割りなし)」という記載があります。
※ ドコモ光公式サイトの記載に基づく(2026年8月31日時点・編集部調べ)。
月初に解約しても、1か月分かかるということです。引っ越し日が月初なら、旧居で使っていない期間の料金を払うことになります。

機器の返却を忘れると追加請求になります

ONUやWi-Fiルーターはレンタル品です。期限までに返さないと、利用期間に応じた違約金や機器相当額を請求されます。
これは引っ越しでとくに起きやすい失敗です。段ボールに入ったまま新居に運ばれ、見つからなくなります。
ルーターとONUは、段ボールに入れないでください
返却予定の機器はACアダプタと一緒に、手提げの袋に分けておくのが確実です。auの公式にも「ACアダプタも忘れずに同梱してください」と書かれています。
なお2022年7月の法改正で、レンタル品の返送料は利用者が返送手段を選べる場合を除いて請求できなくなりました。

引っ越しなら、解約と決める前に

ここまでを踏まえると、移転と解約で総額が逆転することがあります。
確かめることなぜ先に見るのか
引っ越し先が提供エリアかauひかりは継続できれば解除料0円。エリア外なら4,730円
自分の契約がどちらかソフトバンク光は適用対象かどうかで倍以上違う
工事費の残り回数残債が一括で来る。解除料より大きいことがある
光回線を自分で引いたか引いていれば撤去を求められる可能性がある
移転と新規の選び方そのものは、別の記事にまとめています。

次の回線を決めるとき

解約すると決めたなら、次の回線を入居日に間に合わせるのが次の仕事です。光回線は申し込みから開通までに時間がかかり、繁忙期(2〜4月)はさらに延びます。
優先したいこと見てほしいところ
通信速度を優先したいNURO光(提供エリアが限られ、開通までの期間も長めです。特典・キャンペーンの内容とあわせて公式でご確認ください)
引っ越し本体の見積もりもまだHALESEE(ハレシー)の一括見積もり
開通までのつなぎ方は、こちらにまとめています。

まとめ

  • 解約の費用は①解除料 ②工事費の残債 ③撤去工事費の3つの積み上げ
  • 2022年7月1日の法改正で解除料は基本料金1ヵ月分相当が上限になった
  • 旧契約者は自動では切り替わらない。ソフトバンク光はエリアをまたぐ移転も切り替えのきっかけ
  • ソフトバンク光は適用対象外 10,450円・16,500円 → 適用対象 4,180円〜5,720円
  • 2026年12月1日から、ソフトバンク光の解除料は引き上げられる
  • auひかりは引っ越し先で継続できれば解除料0円
  • 撤去工事費はauひかりホームで11,000円(2018年2月28日以前)/31,680円(2018年3月1日以降)
  • 撤去は任意。ただし賃貸で求められたら別入居前からあった設備なら通常は不要
  • ドコモ光は解約月の基本料金が日割りにならない
  • 機器の返却忘れは追加請求になる。段ボールに入れない

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契約中の回線ごとの手続きは、個別にまとめています。
引っ越しで期限があるものだけをまとめました。
※ 本記事の金額・条件は各社公式サイトの記載に基づきます(2026年8月31日時点)。契約プラン・契約時期・提供地域によって扱いが異なります。実際の請求額は契約者マイページやカスタマーセンターで必ずご確認ください。