引っ越しでやることを時系列で整理|「早すぎても意味がない手続き」と「遅れると困る手続き」
引っ越しの手続きを調べると、やることを全部並べたリストが出てきます。ただ、それを上から順に片付けようとすると「今やっても意味がないこと」に時間を使って、本当に急ぐものを後回しにしてしまいます。
この記事では、「遅れると実害が出る順」に並べ直します。
先に結論:最初に手を付けるべきは3つだけ
- 引っ越し業者の手配(早いほど安い。遅いと選べない)
- 光回線の手続き(工事が必要なら1〜2ヶ月かかることがある)
- 賃貸なら退去の連絡(契約上、通常1ヶ月前まで)
逆に、役所の手続きや電気・水道は直前で間に合います。先にやっても何の得もありません。
なぜ「順番」が大事なのか
引っ越しのやることは、早くやると得をするものと、早くやっても何も変わらないものにはっきり分かれます。
| 例 | 遅れたときの実害 | |
|---|---|---|
| 早くやるほど得 | 業者の見積もり、光回線、退去連絡 | 金額が上がる・選べなくなる |
| 直前でいい | 役所、電気・水道、郵便物の転送 | なし(期限内なら同じ) |
| 引っ越し後でしかできない | 転入届、免許証の住所変更 | 期限を過ぎると面倒になる |
金額に直結するのは一番上の行だけです。ここだけ先に終わらせてしまえば、あとは順番どおりやれば間に合います。
時系列で見るやること
引っ越しが決まったらすぐ(1ヶ月以上前)
□ 賃貸なら管理会社に退去の連絡
契約書に「退去の何日前までに通知」と書いてあります。通常1ヶ月前が多く、遅れると住んでいない月の家賃を払うことになります。まずここを確認してください。
□ 引っ越し業者の見積もり
引っ越し代金は日程で大きく変わります。早く動くほど安い日を選べます。特に3月下旬〜4月上旬は繁忙期で、この時期は早めに動かないとそもそも押さえられません。
□ 光回線の手続き
これが一番見落とされます。新居に回線が引いていない場合は工事が必要で、繁忙期は1〜2ヶ月待つこともあります。引っ越し当日からネットが使えないと、在宅勤務の方は実害が出ます。
光回線は「移転」と「新規契約」で金額が全く違います
今の回線をそのまま持っていく(移転)か、この機会に乗り換えるかで、工事費も特典も変わります。乗り換えのほうが得になるケースは少なくありません。
ご契約中の会社別に、手続きと費用をまとめています。
2週間前まで
□ 転出届(別の市区町村へ移る場合)
引っ越し予定日の14日前から出せます。マイナンバーカードがあればマイナポータルからオンラインでできる自治体が増えています。同じ市区町村内の移動なら転出届は不要で、引っ越し後の「転居届」だけで済みます。
□ 郵便物の転送手続き
郵便局の転居届を出すと、1年間旧住所宛ての郵便物が新住所に転送されます。窓口・ポスト投函・ネット(e転居)のいずれでも可能です。反映に数日かかるので、直前より少し余裕を見てください。
□ 電気・ガス・水道の連絡
この3つは手順も立ち会いの有無も違います。特にガスだけは開栓に立ち会いが必要で、予約が埋まると入居当日にお風呂に入れません。
1週間前まで
□ 荷造りを本格的に始める
□ 冷蔵庫の中を減らす(前日に電源を抜いて水抜きが必要)
□ 洗濯機の水抜き
□ 精算機の持ち出し(エアコンの取外しを依頼する場合)
引っ越し当日
□ 旧居の電気・ガスを止める
□ 新居でガスの開栓立ち会い
□ 近所へのあいさつ(する場合)
引っ越し後(14日以内)
□ 転入届(または転居届)
新しい住所に住み始めてから14日以内です。これは先にはできません。
□ 運転免許証の住所変更
□ マイナンバーカードの住所変更
□ 銀行・クレジットカード・保険の住所変更
□ 車を持っているなら車庫証明・車検証
見落としやすいもの
この4つは後から困ります
・ガスの開栓予約…立ち会いが要るので、繁忙期は希望日が埋まる
・光回線の工事…最悪1〜2ヶ月。在宅勤務なら致命的
・退去の通知…遅れた分だけ住んでいない家賃を払う
・冷蔵庫・洗濯機の水抜き…当日にやると間に合わない
このうち上の2つは、自分が急いでも相手の予定が埋まっていたらどうにもなりません。だから最初にやるのです。
見積もりをどう取るか
引っ越し代金は同じ荷物・同じ距離でも会社と日程で大きく変わります。相見積もりはしたほうがいいのですが、一括見積もりは仕組みが2通りあり、向き不向きがはっきりしています。
| あなたの希望 | 向いているのは |
|---|---|
| 手間を減らしたい。電話ラッシュは困る | 厳選された少数に絞って提案するサービス |
| とにかく多く比べて最安を探したい | 多社に一括で依頼するサービス(その分連絡は増える) |
連絡の多さを悩む声は実際に多いので、どちらの仕組みかを知ってから申し込むのが安全です。
手間を減らしたい方
厳選された少数から選ぶ形なので、一斥に電話が鳴り続けることを避けやすいのが特徴です。
とにかく多く比べたい方
提携社数が多く、価格競争を起こしやすいのが強みです。その代わり連絡は増えます。
単身の引っ越しは、相場があてにならない
「単身なら○万円」という相場を見て予算を組むと、見積もりで驚くことがあります。金額を決めているのは荷物の量ではなく、別の4つの条件です。
まとめ
- やることは多いが、金額に直結するのは「業者の手配」「光回線」「退去連絡」の3つだけ
- 役所・電気・水道は直前で間に合う。先にやっても得はない
- ガスだけは開栓に立ち会いが要る。予約が埋まると当日に風呂に入れない
- 転入届は引っ越し後14日以内。これだけは先にできない
- 光回線は移転と新規契約で金額が全く違う。契約中の会社別に確かめる
※ 手続きの期限や受付方法は自治体・事業者によって異なります。実際の手続き前に、お住まいの市区町村や契約先の案内をご確認ください。
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