引っ越しのシニア向けプランは割引ではありません|アートの対象は「家族に60歳以上がいること」です

この記事を読むと分かること
  • シニア向けプランは割引ではなく、人が付くサービスだということ
  • アートの対象は「家族に60歳以上がいる」で、本人でなくてよいこと
  • 無料の範囲が1回2時間までと決まっていること
  • 大手5社のうち、シニア向けプランを公式に掲げているのは2社だけだということ
高齢の親の引っ越しを手伝うとき、シニア向けプランを探す方がいます。ただ中身は、多くの人が想像するものと違います。
割引ではありません。人が付きます。

アートのシニアパック

アート引越センターの公式には、対象条件がこう書かれています。
  • 「当サービスは、お引越しされるご家族に60歳以上の方がいらっしゃるご家族がご利用いただけます。」
※ アート引越センター公式「シニアパック」の記載を原文のまま引用(2026年9月2日確認)。
ここが大事です。条件は「家族に60歳以上がいること」で、引っ越す本人が60歳以上である必要はありません。
親と同居している家族の引っ越しでも対象になります。
サービスの中身はこうです。
  • 「お引越の約1カ月前に1回『暮しの整理士』1名が、お客さま宅に訪問し、2時間以内で整理・整頓などについて無料でアドバイスいたします。」
  • 「訪問後の電話でのお問い合わせにも対応いたします。」
料金が安くなるという説明ではありません。整理整頓の相談に人が来る、というサービスです。

★無料の範囲は決まっています

同じページに、こう書かれています。
  • 「2時間を超える場合は有料で承ります。」
無料なのは1回・2時間以内です。それを超えると有料になります。
もう1つ注記があります。
  • 「一部の地域では準備中です。詳しくはお問い合わせください。」
使える地域が限られます。見積もりのときに確認してください。

「暮しの整理士」はアートの社内資格です

暮しの整理士は国家資格ではありません。アート引越センターの公式サイトに、次のとおり書かれています。
  • 「当社サービス『アートエプロンサービス』において、お客さま宅の掃除、整理整頓、模様替えなどの業務を一年以上経験したスタッフに与えられる当社の社内資格です。」
※ アート引越センター公式「シニアパック」の記載を原文のまま引用(2026年9月19日確認)。
外部の団体が認定するものではありません。掃除や整理整頓を行うアートの既存サービスで、1年以上の実務を積んだスタッフに与えられる社内の呼び名です。訪問するのは片づけの経験があるスタッフで、引っ越し当日の作業員とは役割が分かれています。

シニアパックを選んでも、料金はコースで決まります

シニアパックは独立した料金プランではありません。公式サイトには「シニアパックで『おまかせパック』のコースがお選びいただけます」とあり、選べるのは次の3つです。
コース荷造り荷解き
基本コース自分自分
ハーフコースアート自分
フルコースアートアート
※ アート引越センター公式「シニアパック」の記載より(2026年9月19日確認)。基本コースの範囲は大型家具などの梱包からセッティングまでで、荷造りと荷解きは利用者が行います。
金額を左右するのは、この3つのどれを選ぶかです。シニアパックを指定したから安くなる、という関係ではありません。

ハトのマークの楽々シニアプラン

ハトのマークの引越センターにも、シニア向けがあります。
  • 「シニアの方にオススメ!楽々プランAにコンシェルジュサービスを追加したプラン。弊社『引越管理士』がご相談・ご要望にお応えいたします。」
土台になっている楽々プランAは、こう説明されています。
  • 「梱包からお引越先の荷ほどきまで全てプロのスタッフにお任せ!お客さまはお引越し先に移動していただくだけ!」
※ ハトのマークの引越センター公式「お引越しプラン・オプション一覧」の記載を原文のまま引用(2026年9月2日確認)。
つまり、作業を全部任せるプランに、相談相手を1人付ける形です。

★2社で方向が違います

アート シニアパックハト 楽々シニアプラン
土台おまかせパックの各コースを選べる楽々プランA(梱包から荷ほどきまで)
付くもの暮しの整理士が事前訪問引越管理士のコンシェルジュ
タイミング引っ越しの約1カ月前相談・要望に対応
アートは引っ越し前の整理に人を付けます。ハトは作業を全部任せたうえで、窓口になる人を付けます。
減らしたいのが物なのか、作業なのか
長く住んだ家からの引っ越しでは、何を持っていくかを決めることそのものが一番重い作業になります。
そこが問題ならアート、持っていくものは決まっていて手が足りないならハト、という分かれ方です。

大手5社のうち、シニア向けプランがあるのは2社です

2026年9月19日に大手5社の公式サイトを確認したところ、「シニア」と名の付くプランを掲げていたのはアートとハトの2社だけでした。
会社シニア向けプラン公式に並んでいる個人向けプラン
アート引越センターシニアパックおまかせパック/学割パック/レディースパック/シニアパック
ハトのマークの引越センター楽々シニアプラン楽々プランA・B・C/スタンダードプラン/シングルプラン/楽々シニアプラン
サカイ引越センター確認できずフルサービスプラン/スタンダードプラン/エコノミープラン
日本通運確認できずフルパック・スーパー/セルフパック・コンビ/留学パック
アリさんマークの引越社確認できずプラン名を並べたページが見当たらず
※ 各社公式サイトの引越しプラン一覧ページを2026年9月19日に確認。サカイ引越センターと日本通運は、プラン一覧に加えてサイトマップ(それぞれ1,050件・1,576件)も検索し、シニア向けの独立したページが無いことを確かめました。アリさんマークの引越社は、トップページと固定ページ18件を見た範囲です。見積もりフォームの選択肢や店舗の案内までは確認していません。
「確認できず」は「存在しない」ではありません。見積もりの担当者に相談すれば、同じような配慮を受けられることはあります。ただし公式サイトに書かれていないものは、あとから「そう聞いた」と言っても根拠になりません。条件をはっきりさせたいなら、書いてある2社から当たるほうが早いです。

どちらも料金の話ではありません

シニア向けと聞くと割引を想像しますが、2社とも公式に書いているのは人的なサービスです。
料金を下げたいなら、プランの種類ではなく日程です。時期と曜日のほうがはるかに大きく効きます。

荷解きまで頼むかどうか

ハトのシニアプランの土台になっている楽々プランAは、荷解きまで含みます。
ただし荷解きの範囲は各社で決まっていて、業者がやるのは小物類の開梱です。家具の設置は最安プランにも入っています。

手続きは通常と同じです

シニア向けプランがあっても、役所や事業者の手続きが免除されるわけではありません。期限があるものは同じです。
介護保険や後期高齢者医療などは自治体ごとに窓口が違います。転出入の手続きと一緒に確認してください。

よくある質問

シニアパックを使うと料金は安くなりますか

公式サイトに割引の記載はありません。書かれているのは、暮しの整理士が1回・2時間以内で無料のアドバイスをすることです。金額はおまかせパックの基本・ハーフ・フルのどれを選ぶかで決まります。

60歳以上の本人が引っ越さないと使えませんか

公式の条件は「お引越しされるご家族に60歳以上の方がいらっしゃるご家族がご利用いただけます」です。引っ越す本人が60歳以上である必要はありません。

暮しの整理士は国家資格ですか

いいえ。公式サイトに「当社の社内資格」と明記されています。アートエプロンサービスで1年以上の業務経験を積んだスタッフに与えられるものです。

2時間で終わらなかったらどうなりますか

公式サイトに「2時間を超える場合は有料で承ります」とあります。超えたぶんの料金までは書かれていないので、訪問の前に確認してください。

住んでいる地域で使えますか

公式サイトに「一部の地域では準備中です。詳しくはお問い合わせください」とあります。全国一律ではありません。

サカイや日本通運にもシニア向けプランはありますか

2026年9月19日時点で、両社の引越しプラン一覧ページにシニア向けのプランは見当たりませんでした。公式サイトに無いというだけで、個別の相談に応じないという意味ではありません。

見積もりのとき

シニア向けの有無は会社で分かれ、対応地域も限られます。条件を揃えて複数社に当たるところからです。
優先したいこと向いている方法受け入れること
手間を減らして、厳選された数社で比べたいHALESEE(ハレシー)比較できる社数は少なめ

まとめ

  • シニア向けプランは割引ではなく、人が付くサービス
  • ★アートの対象は「お引越しされるご家族に60歳以上の方がいらっしゃるご家族」
  • 本人が60歳以上である必要はない
  • 暮しの整理士が約1カ月前に1回訪問。2時間以内は無料
  • ★2時間を超えると有料。一部の地域では準備中
  • ハトは楽々プランAにコンシェルジュを追加した形
  • 料金を下げたいならプランではなく日程
  • ★大手5社で「シニア」と名の付くプランがあるのは、アートとハトの2社
  • 暮しの整理士は国家資格ではなく、アートの社内資格

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見積もりの前に確かめることをまとめました。
※ 本記事のサービス内容・条件は、アート引越センター・ハトのマークの引越センター・サカイ引越センター・日本通運・アリさんマークの引越社の公式サイトの記載に基づきます(アートとハトの引用は2026年9月2日、5社のプラン一覧の確認は2026年9月19日)。対応地域や内容は変更されることがあるため、見積もりの際にご確認ください。