給湯器のリコールは古い機器だけではありません|2024年製の49型式が無償点検の対象です。パロマ・ノーリツ・リンナイの対象型式を一覧にしました

この記事で分かること
  • 給湯器の無償点検・無償交換は、古い機器だけの話ではありません。いちばん新しいものは2024年4月から8月に作られた機器が対象です
  • パロマ・ノーリツ・リンナイが現在公表している給湯器関連の告知を、型式と製造期間で一覧にしました
  • 対象かどうかは本体の銘板に書かれた型式と製造番号で決まります。見る場所も書いています
  • メーカーの無償点検と、突然訪ねてくる業者の「無料点検」は別物です
給湯器のリコールと聞くと、20年も30年も前の機器の話だと思われるかもしれません。実際には違います。
2026年9月24日時点で各社が公表している給湯器の無償点検・無償交換のうち、いちばん新しいものはパロマが2024年11月に公表したもので、2024年4月から2024年8月に製造された機器が対象です。買ってまだ2年の給湯器が、点検の対象になっています。
この記事では、パロマ・ノーリツ・リンナイの3社が公式サイトに掲載している給湯器関連の告知を、型式と製造期間で一覧にしました。すべて各社の公式ページとPDFから2026年9月24日に取得したものです。

給湯器のリコールは、いつ製造された機器が対象ですか

3社のうち、現在も公式サイトに掲載されている給湯器関連の告知で、対象の製造時期がいちばん新しいのは次の3件です。
メーカー公表対象の製造期間内容
パロマ2024年11月2024年4月から2024年8月気密漏れ。対象器具の無償点検
パロマ2024年5月2022年9月から2024年5月FF式ガス給湯器の燃焼不具合。部品の無償交換
ノーリツ2017年10月2017年3月1日から2017年9月5日電装基板の点検と無償交換
リンナイについては、給湯器そのものを対象にした告知は2014年8月7日のものが最後です。詳しくは後述します。
いずれも「事故が起きたから回収する」という段階ではなく、事故は起きていないが念のため点検するという位置づけで公表されています。パロマの2024年11月の告知にも「現時点では製品事故の発生には至っておりません」と書かれています。

パロマ:2024年4月から8月に作られた給湯器が無償点検の対象です

パロマが2024年11月に公表した告知では、同社が2024年4月から2024年8月に生産した一部の温水機器で気密漏れが確認されたとして、対象器具の無償点検を実施しています。
対象の一覧は公式サイトのPDFに載っており、39行・49の型式名が並んでいます。タイプごとに製造期間とガス種が違うので、表を分けて写します。

ふろ給湯器(据置タイプ)

型式ガスの種類製造番号(製造期間)
FH-E2012SARLLPガス24・07 から 24・08
FH-2013SAR都市ガス24・05 から 24・08
FH-2023FAR都市ガス24・05 から 24・08
FH-2023SAR都市ガス24・05 から 24・08
FH-2423SAR都市ガス24・05 から 24・08
FH-E2012FARL都市ガス24・05 から 24・08
FH-E2012SARL都市ガス24・05 から 24・08
FH-E2012SARL-10Y都市ガス24・05 から 24・08
FH-E2422SARL都市ガス24・05 から 24・08
FH-E2422SARL-10Y都市ガス24・05 から 24・08
※ FH-E2012SARL は、LPガス用と都市ガス用で対象の製造期間が違います。LPガス用は24・07から24・08の2か月ぶんだけです。

スリム給湯器

型式ガスの種類製造番号(製造期間)
PH-S2015AWLLPガス24・07 から 24・08
PH-S1615AWL都市ガス24・07 から 24・08

スリムふろ給湯器(すべて都市ガス、24・04から24・08)

型式型式
DK-E20WS(20A)FH-S2024SATL
DK-E20WS(20A)+FH-S2024SAUL
FH-S2014FAWL+FH-S2024SAW
FH-S2014SAT2LFH-SE2014SAWL+
FH-S2014SATLFH-SE2024FATL
FH-S2014SAWFH-SE2024SATL
FH-S2014SAWLFH-SE2024SAW+
FH-S2024SAT2LFH-SE2024SAWL-IRO

給湯暖房熱源機(すべて都市ガス、24・04から24・08)

給湯暖房熱源機は、公式の一覧表が1つのマス目に2つの型式名を併記しています。お使いの機器の表示が、どちらか一方と一致するかを見てください。
型式(DH系)併記されている型式(GT系)
DH-E1612FAWL2-3(T)GT2823ARSAW3C
DH-E1612SAWL(T)GT2823ARSSC
DH-E2422FAAL2-3(T)GT4223ARS2AW3C
DH-E2422FAAL2-6(T)GT4223ARS2AW6C
DH-E2422SAAL2-3(T)GT4223ARS2SW3C
DH-E2422FATL2-6(T)GT4223ARS4AW6C
DH-E2422FAWL2-3(T)GT4223ARSAW3C
DH-E2422FAWL2-1(T)GT4223ARSAWC
DH-E2422SAWL(T)GT4223ARSSC
DH-E2422SAWL2-6(T)GT4223ARSSW6C
DH-E2422SAWL2-1(T)GT4223ARSSWC
この一覧は、パロマの公式サイトに画像とPDFの形でしか置かれていません。型式を検索窓に打ち込んでも、公式ページの本文としては出てこないことがあります。心当たりのある方は、上の表で型式を目で確かめてください。
窓口はパロマのフリーダイヤル 0120-314-552 で、受付は午前9時から午後5時、平日・土曜・日曜・祝日ともに受け付けています。

パロマのFF式ガス給湯器は、LPガス用だけが対象です

2024年5月に公表されたもう1件は、FF式ガス給湯器が対象です。パロマが2022年9月から2024年5月に生産した一部の器具で、燃焼に不具合が発生する場合があることが判明したとして、部品の無償交換を実施しています。
項目内容
対象の型式PH-16SXTU、PH-20SXTU
ガスの種類LPガス用のみ
対象外12A・13A用(都市ガス用)
製造期間2022年9月から2024年5月
製造番号22・09からはじまるものから、24・05からはじまるものまで
同じ型式でも、都市ガス用は対象外です。公式の一覧表にも「12A・13A用(都市ガス用)は対象外となります」と明記されています。ここを取り違えると、対象なのに連絡しない、あるいは対象外なのに待たされることになります。
FF式は屋内に置いて給排気だけを外に出す方式なので、機器そのものが居室の中にあります。設置場所が屋内の給湯器をお使いなら、型式を確かめておく価値があります。

ノーリツ:リモコンの型番との組み合わせで対象が決まるものがあります

ノーリツの告知でいちばん新しいのは、2017年10月に出されたガスふろ給湯器GT/GRQ-C62PA/Aシリーズの点検です。これには他社にない特徴があります。

本体だけでは対象かどうか決まりません

対象は、2017年3月1日から2017年9月5日までに製造・販売された本体と、特定のリモコン5機種との組み合わせで使っている場合に限られます。
区分対象
本体の型式名GT-C62PA(プレミアム)、GT-C62A、GT-CP62A、GT-CV62A、GRQ-C62A
台所リモコンRC-G001M、RC-G001MP
浴室リモコンRC-G001SE、RC-G001SPE、RC-G061SPE
対象外シンプル(オート)、上記以外のリモコンとの組み合わせ
※ 本体の型式名は、号数の部分が伏せ字になっています。16号なら1662、20号なら2062、24号なら2462に置き換えて読みます。
症状は、「ゆるやか浴」を設定したふろ自動運転で、湯張り完了時のふろ温度が【ふろ設定温度マイナス2℃】にならない場合がある、というものです。公式ページにはふろ設定温度以上になることはないとも書かれています。対象製品には、本体内部の電装基板を点検したうえで無償交換が行われます。

見分け方は3段階です

  1. 台所と浴室のリモコンが、上の表の機種かどうかを確かめる(リモコン正面の下右面に書かれています)
  1. 台所リモコンの【ふろ自動】をタッチしたとき、ゆるやか浴の「する」「しない」の選択画面が出るかどうかを確かめる。出なければ対象外です
  1. 本体前面のシールで、製品名と製造番号を確かめる
製造番号には上限があり、これを超えるものは対象外です。
製品名製造番号の上限製品名製造番号の上限
GT-C2462PAWX17.09 - 045947GT-C2462ARX17.08 - 045852
GT-C2062PAWX17.08 - 032574GT-C2062ARX17.08 - 033067
GT-C1662PAWX17.08 - 004184GT-C1662ARX17.08 - 004383
GT-C(V・P)2462AWX17.09 - 046475GRQ-C2462AX17.08 - 045735
GT-C(V・P)2062AWX17.08 - 033045GRQ-C2062AX17.08 - 033064
GT-C(V・P)1662AWX17.08 - 004055GRQ-C1662AX17.09 - 004446
3つすべてに当てはまる場合だけが対象です。窓口はノーリツのフリーダイヤル 0120-026-270 で、受付時間は9時から18時、365日受け付けています。

リモコン単体が対象の告知も2件あります

給湯器本体ではなく、リモコンだけが無償交換の対象になっているものが2件あります。どちらも表示の不具合であって、お湯を沸かす動作には問題がないと公式に書かれています。
対象製造時期症状
浴室リモコン RC-C001・C055シリーズ2013年3月から2014年8月電力測定ユニットを付けているのに、使用電力表示が0kWhのまま更新されない
台所リモコン RC-C001・C052シリーズ2011年5月から2011年9月光熱費などの目標値が低く表示される(2014年1月以降に発生)
※ 浴室リモコンのほうは、電力測定ユニットを設置していない場合は使用電力の画面自体が出ないため、無償交換の対象外です。
「ノーリツ 給湯器 リモコン リコール」という調べ方をされる方が一定数いますが、探しているのはこの2件であることが多いはずです。本体を買い替える話ではありません。

古い自主点検の対象機種

ノーリツの「製品の自主点検、部品無償交換のお知らせ」には、ガス給湯機器だけで6件が掲載されたままです。製造年が古いので該当は少ないと思われますが、長く使っている方は確かめてください。
発信商品製造年設置場所型式
2013年7月ガスふろ給湯器(バスイング)2013年4月から7月(販売年月)壁貫通型GTS-C165Aシリーズ
2009年3月ガスふろ給湯器1993年から1996年屋内(強制給排気式)GT-165シリーズ
2007年8月バランス形ガスふろがま2000年から2007年浴室内(寒冷地向け)GBSQ-815シリーズ
2007年6月ガスふろ給湯器1989年から1994年屋外・屋内GRQシリーズ
2007年2月ガス給湯器1996年から2000年屋内(強制排気式)GQ-1622シリーズ
2005年7月高温水供給方式ガス給湯器2004年から2005年屋外(パイプシャフト含む)GQシリーズ

リンナイ:給湯器そのものの告知は2014年が最後です

「リンナイ 給湯器 リコール」は、この分野でいちばん検索されている言い方です。ところが2026年9月24日時点で、リンナイの「商品安全に関する大切なお知らせ 一覧」に載っている給湯器関連の告知は、2014年8月7日のものが最後でした。
公表商品製造期間と型式
2014年8月7日浴室内設置型FF式ガスふろ給湯器2013年3月から2014年7月。RF-61FF1、RF-61FF2など
2011年2月3日給湯暖房用熱源機2003年3月から2009年10月。RUFH-VD2401シリーズなど
2005年5月10日給湯暖房用熱源機2003年8月から2005年1月。RVD-2001シリーズなど
では、いま検索して出てくるリンナイの告知は何かというと、2025年4月15日に公表された浴室暖房乾燥機のほうです。RBH-C261・RBH-C333・RBHM-C334の3機種、合計372,398台が対象で、リンナイは換気運転以外の使用中止を求めたうえで、無償の点検・修理を行っています。

自分の給湯器が対象かどうかは、どこを見れば分かりますか

対象かどうかは、本体の銘板に書かれた型式と製造番号で決まります。メーカー名だけ、あるいは号数だけでは決まりません。
確かめるものどこにあるか書式の例
型式(器具名)本体前面のシールFH-E2012SARL、GT-C2462PAWX
製造番号型式と同じシールパロマは 24・07-******、ノーリツは 17.04-606266
リモコンの機種名リモコン正面の下右面RC-G001M、RC-C001S
製造番号の前半2桁が製造年の下2桁、次の2桁が月です。パロマの「24・07」は2024年7月、ノーリツの「17.04」は2017年4月を意味します。対象の製造期間と見比べるときは、この4桁だけを見れば足ります。
屋外に置かれている給湯器はシールが色あせて読めないことがあります。その場合は、リモコンに表示される情報や、設置したときの保証書・工事の書類に型式が残っていないかを先に探してください。それでも分からなければ、メーカーの窓口に電話して「設置場所と見た目から絞り込めるか」を相談するのが早道です。
なお、リモコンに「888」が出ている場合は不具合ではなく、設置から10年が経ったことのお知らせです。リコールとは関係ありません。これは給湯器のリモコンに「888」が出るのは故障ではありません|10年経過のお知らせと、メーカー別の消し方で説明しています。

メーカーの無償点検と、訪ねてくる「無料点検」は別物です

ここを混同すると、かえって損をします。
項目メーカーの無償点検訪問してくる「無料点検」
始まり方公式サイトに型式が載っていて、利用者から電話する予告なく訪ねてくる、または電話がかかってくる
対象型式と製造番号で決まっている相手が決める
費用点検も部品交換も無償点検は無料だが、そのあと工事を勧められる
対象機種の一覧公式サイトで誰でも確かめられる示されないことが多い
ガス給湯器は2021年に法定点検の対象から外れているため、「法律で点検が義務づけられている」という説明は成り立ちません。詳しくは給湯器の「無料点検」は断って構いません|ガス給湯器は2021年に法定点検の対象から外れましたに書いています。
点検を名目にした勧誘そのものの手口については、点検商法の相談は年19,696件です|狙う商品は移り変わっても、手口の型は3つだけですもあわせてご覧ください。
メーカーの無償点検は、いずれも利用者からフリーダイヤルに連絡する形です。訪問から始まることはありません。

対象外だった場合、どうすればよいですか

型式を確かめて対象外だったなら、いま不具合が出ていない限り、そのまま使って構いません。リコールの対象外であることは、その機器が正常だという意味でもあります。
ただし、設置から10年を超えている場合は別の話です。メーカーが部品を保有する期間はおおむね製造打ち切りから10年で、それを過ぎると修理そのものができなくなります。判断の材料は給湯器の寿命は10年が目安|「6年」との違いと、20年・30年使っている場合の判断にまとめています。
交換を考える段階になったら、見積もりは複数社で取ってください。同じ機器でも工事費の考え方が会社によって違い、総額で数万円の差がつきます。
東京ガスの機器交換サービスは、首都圏に都市ガスを供給する東京ガスのサービスで、申し込みから工事まで一社で完結します。Web専用のオンライン販売に絞って価格を抑えており、工事は東京ガスの審査を通った認定施工会社が担当します。
交換できるくんは、商品ページに工事費込みの総額を表示しているのが特徴です。自分の機器の型式を入れて、いくらになるかを先に確かめたい方に向いています。

よくある質問

無償点検は本当に無料ですか

パロマ・ノーリツとも、公式ページに無償と明記されています。パロマの2024年11月の告知は「対象器具の無償点検」、ノーリツの2017年10月の告知は「電装基板を点検の上、無償交換」と書かれています。点検の結果として部品を交換する場合も、対象製品であれば費用はかかりません。

対象の型式だとわかりました。それまで使ってはいけませんか

告知の書き方で変わります。パロマの2024年の2件は、どちらも「現時点では製品事故の発生には至っておりません」として、使用中止までは求めていません。一方、リンナイの浴室暖房乾燥機は換気運転以外の使用中止を求めています。まず自分の機器の告知を読んで、使用中止を求めているかどうかを確かめてください。

引っ越して、その給湯器はもう使っていません

連絡の義務はありませんが、機器はその住所に残っています。賃貸なら管理会社か大家さんに、売却した持ち家なら仲介した会社に、型式と告知のことを伝えておくと次の住人に届きます。

賃貸に住んでいます。誰が連絡すればよいですか

給湯器は建物の設備なので、所有者である大家さんか管理会社の持ち物です。まず管理会社に連絡してください。型式と製造番号を控えて伝えると話が早く進みます。

型式のシールが色あせて読めません

無理に判読しないでください。メーカーの窓口に電話して、設置場所・見た目・購入時期を伝えれば絞り込んでもらえます。パロマは 0120-314-552、ノーリツは 0120-026-270 です。

メーカーのリコール情報は、どこを見れば最新ですか

各社とも、企業ニュースとは別に「大切なお知らせ」という系統のページを持っています。新製品や価格改定のニュース欄には載らないことがあるので、そちらを直接見てください。この記事の末尾に、今回参照した3社のページを挙げています。

※ この記事の情報は2026年9月24日に、各メーカーの公式ページおよびPDFから取得したものです。対象型式や受付時間は変わることがあるため、連絡する前に各社の公式ページで最新の内容をお確かめください。
出典