アンペア変更ができない地域があります|関西・中国・四国・沖縄には契約アンペアという考え方がありません
この記事を読むと分かること
- 関西・中国・四国・沖縄には契約アンペアという考え方がないこと
- そのかわり最低料金制で、金額は各社で違うこと
- 引っ越しで地域をまたぐと、契約の考え方そのものが変わること
「アンペアを下げれば基本料金が安くなる」はよく知られています。ただしこれは、全国どこでも通じる話ではありません。
西日本の一部では、そもそも契約アンペアがありません。
★関西電力にはアンペアがありません
関西電力の従量電灯Aは、公式にこう説明されています。
- 「主にご家庭などのお客さま向けのメニューです。ご使用量によって電力量料金単価が異なる3段階料金制度となっています。なお、基本料金はございませんが、15kWhまでは一律の最低料金がございます。」
対象になる条件はこうです。
- 「電灯または小型機器を使用し、最大需要容量※が6kVA未満のお客さま」
- 「※最大需要容量とは、同時に使用する電気の最大容量(kVA)です。」
※ 関西電力公式「従量電灯A」の記載を原文のまま引用(2026年9月2日確認)。
契約アンペアという言葉は出てきません。かわりにあるのは最低料金と、kVAで表した容量です。
四国・沖縄・中国も同じです
3社とも最低料金制です。金額と適用範囲は各社で違います。
| 電力会社 | 最低料金 | 適用範囲 |
|---|---|---|
| 関西電力 従量電灯A | 522.58円 | 最初の15kWhまで |
| 中国電力 従量電灯A | 759.68円 | 15kWhまで |
| 四国電力 従量電灯A | 666円89銭 | 最初の11kWhまで |
| 沖縄電力 従量電灯 | 643.05円 | 最初の10kWhまで |
※ 各社公式サイトの料金単価表に基づく(2026年9月2日確認・編集部調べ)。単価は改定されることがあります。
四国電力の対象条件も関西と同じ形で、「電灯または小型機器を使用し、最大需要容量が6kVA未満」と書かれています。
4社とも、料金表に契約アンペアの区分がありません。
つまり、アンペアを下げる余地がありません
基本料金がアンペアで決まっていないので、下げる対象そのものが存在しません。
西日本で電気代を下げたいなら、アンペアではなく使用量か契約先を見ることになります。
★逆に、アンペア制の会社もあります
中部電力ミライズを見ると、契約の形が3つに分かれています。
| メニュー | 対象 |
|---|---|
| 従量電灯A | 5A(アンペア) |
| 従量電灯B | 10A〜60A |
| 従量電灯C | 6kVA(キロボルトアンペア)以上50kVA未満 |
※ 中部電力ミライズ公式「従量電灯A・B・C」の記載に基づく(2026年9月2日確認)。
従量電灯Bは契約電流で基本料金が決まります。10Aで321.14円、15Aで481.71円という形です。
一方で従量電灯Aは5A固定で、最低料金は最初の8kWhまで277.09円です。
同じ会社の中に、両方の考え方があります
中部電力は、従量電灯Bがアンペア制、従量電灯Aが最低料金制です。
「この会社はアンペア制」と一言では言えません。自分がどのメニューかを見てください。
★引っ越しで地域をまたぐとき
ここが実務で効きます。
関東から関西へ移ると、契約の考え方そのものが変わります。前の家で30Aだったから新居も30Aで、という指定ができません。
逆に関西から関東へ移ると、これまで意識したことのない契約アンペアを選ぶことになります。
新居で何アンペアにするかは、引っ越しのときにしか決められない項目です。
手続きの順番
電気は立会いが要らない代わりに、申し込みをしないと使えません。ガスと違って順番の制約が小さいぶん、後回しにされがちです。
まとめ
- ★関西・中国・四国・沖縄の従量電灯には契約アンペアの区分がない
- かわりに最低料金制。関西522.58円、中国759.68円、四国666円89銭、沖縄643.05円
- 関西と四国の対象条件は「最大需要容量が6kVA未満」
- 西日本ではアンペアを下げて基本料金を減らすことができない
- 中部電力は従量電灯Bが10A〜60Aの契約電流制。同じ会社の中に両方ある
- 地域をまたぐ引っ越しでは、契約の考え方そのものが変わる
電力会社そのものを見直すなら
アンペアを下げる余地がない地域では、下げられるのは使用量か契約先です。ただし各社の単価表を並べても比較になりません。単価表の外に、単価と同じ大きさの燃料費調整があるからです。
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※ 本記事の料金・条件は関西電力・中国電力・四国電力・沖縄電力・中部電力ミライズの公式サイトの記載に基づきます(2026年9月2日時点)。規制料金以外のメニューや新電力では扱いが異なります。最新の単価は各社の公式サイトでご確認ください。