白い小さい虫は、動き方で正体が分かれます|歩くならチャタテムシ、木のすき間から出てきたらシロアリの働きアリです

この記事を読むと分かること
  • ★「白い小さい虫」は1種類ではないこと。歩く・跳ねる・飛ぶ・動かない、で候補が分かれます
  • ★部屋を歩く1ミリ前後の白っぽい虫は、多くがチャタテムシであること。東京都は「大きな害はありません」としています
  • ★食品の中から出た乳白色の芋虫は、別の虫の幼虫であること
  • ★湿った木の中や床下から出てきた3.5〜6ミリの白い虫は、シロアリの働きアリのことがあること
  • ★シロアリだけは、自分で終わらせる話ではないこと。川崎市は専門の駆除業者への相談を案内しています
部屋の壁を、白っぽい小さな虫が歩いている。観葉植物の葉を揺らしたら、白い粒がふわっと舞った。洗面所の床板のすき間から、白くて柔らかそうな虫が出てきた。
この「白い小さい虫」は、1種類の虫の名前ではありません。公的機関の資料を並べると、家の中や家のまわりで見つかる白っぽい小さな虫は、少なくとも6つのグループに分かれます。そしてほとんどは放っておいても家が傷む虫ではありませんが、1つだけ例外があります。
この記事では、東京都・埼玉県衛生研究所・横浜市医療局衛生研究所・川崎市・各県の病害虫防除所の公表資料をもとに、動き方と見つけた場所から候補を絞る順番を整理します。

白い小さい虫は、動き方で候補が分かれます

家の中で見つかる白い小さい虫は、「歩く」「跳ねる」「飛ぶ」「ほとんど動かない」の4つに分けると、候補がほぼ絞れます。白という色だけでは決まりません。
動き方見つけた場所候補大きさと色(資料の記述)
歩く壁、本、段ボール、畳チャタテムシ体長1ミリほど、淡黄色〜淡褐色(東京都)
歩く(点にしか見えない)粉もの、乾物、湿った畳コナダニの仲間0.3〜0.5ミリ、乳白色(埼玉県)
跳ねる植木鉢の土、湿った場所トビムシの仲間約2.5ミリ、淡灰色〜淡青色の例(東京都病害虫防除所)
飛ぶ(葉を揺すると舞う)観葉植物、家庭菜園の葉の裏コナジラミ体長1.2ミリ、翅も体も白い(和歌山県)
ほとんど動かない(綿や粉をかぶる)観葉植物の茎や葉コナカイガラムシ体長3〜5ミリ、白い粉状のロウ物質で覆われる(京都府)
食品の中から出てくる芋虫乾麺、粉もの、乾物シバンムシの幼虫約2〜3ミリ、乳白色(横浜市)
★木の中・床下から出てくる洗面所・浴室・台所・玄関の床まわり★シロアリの働きアリ体長3.5〜6ミリ、乳白色で頭部が淡黄白色(川崎市)
※ 東京都保健医療局「チャタテムシとシミ」(記事ID 115-001-20240726-006752)、埼玉県衛生研究所「ダニのなかま」、東京都病害虫防除所「平成23年度 病害虫発生予察 特殊報 第1号」、和歌山県「オンシツコナジラミ」、京都府病害虫防除所「発生予察特殊報第2号(ナスコナカイガラムシ)」、横浜市医療局衛生研究所「食品の管理は大丈夫ですか?(その2 シバンムシ類)」、川崎市「ヤマトシロアリ」の公表内容に基づく(いずれも2026年10月8日時点で確認)。

壁や本の上を歩く1ミリの虫は、チャタテムシです

部屋の中を歩いている1ミリほどの白っぽい虫は、多くの場合チャタテムシです。東京都保健医療局は、こう書いています。
「体長1ミリメートルほどの淡黄色〜淡褐色をした小さな虫で、よくダニと間違えられます。どこの家庭でも見られますが、小さいのであまり気がつきません」
食べているのはカビと動植物質の細片で、やや湿度の高い環境を好みます。東京都は「乾燥食品につくこともありますが、食品をボロボロにすることはありません」とし、「大きな害はありません」としています。
★白い虫が増える部屋では、刺すダニが後から来ることがあります
埼玉県衛生研究所は、ツメダニについて「屋内でヒョウヒダニ類やチャタテムシやコナダニ類を摂食しています」としています。
チャタテムシそのものは刺しませんが、えさになる虫が増えると、それを食べるツメダニが増えます。刺され跡が出てきたら、探す相手が変わります。
数が増えて止まらないときの考え方は、こちらにまとめています。

点にしか見えない白い粒が動いているなら、コナダニの仲間です

粉ものや乾物の表面で、白い粉そのものが動いているように見えるなら、コナダニの仲間を疑ってください。埼玉県衛生研究所は、ケナガコナダニを「体長0.3〜0.5mm程度で乳白色をしており、体に長い毛が多数生えています」としています。
0.5ミリは、肉眼では点にしか見えません。形まで見えている虫は、コナダニではありません。
同じ資料は、増える条件を「高温、高湿度(25℃、湿度70%以上)で多数繁殖します」とし、対策として「発生場所の風通しを良くし、湿度を70%以下にすることで発生しにくくなる」ことを挙げています。
食品に湧いた場合の扱いは、こちらにまとめています。

食品の中から乳白色の芋虫が出てきました

乾麺や粉もの、乾物の中から乳白色の芋虫のような虫が出てきた場合は、シバンムシの幼虫であることがあります。横浜市医療局衛生研究所は、幼虫を「成熟した幼虫は体長が約2〜3mm、コガネムシ型で乳白色をしています」としています。
食品を食べているのは幼虫の時期だけです。同資料は「幼虫は、食べ物の中で生育します。ですから、なかなか見ることは出来ません。でも、生育の過程で表面に細かなくずを排出するので、それが目印になります」としています。
※ 幼虫の体長について、同じページの中に「成熟した幼虫は体長が約2〜3mm」という記述と、タバコシバンムシの解説にある「成熟した幼虫の体長は3-5mm」という記述の両方があります。どちらかが誤りとは判断できないため、両方をそのまま記載します(2026年10月8日時点で確認)。
成虫になると茶色い2〜3ミリの丸い虫になって、台所を歩き回ります。発生源の探し方はこちらです。

植木鉢のまわりで跳ねる、葉を揺らすと舞う

観葉植物のまわりで見つかる白い虫は、動き方で3つに分かれます。どれも植物や土に付いてくる虫で、家そのものを傷める虫ではありません。
動き方候補資料の記述
土の表面で跳ねるトビムシの仲間東京都病害虫防除所は、トビムシの一種について「主に土壌中や地表面に生息する」とし、体長約2.5ミリ、体色淡灰色〜淡青色、腹部に跳躍器があると記載
葉を揺すると飛び立つコナジラミ和歌山県は成虫を「翅、体色とも白い。体長1.2mm」とし、「成長点近くの若い葉裏に集まり、葉を揺すると飛び立つ」と記載
茎や葉に白い綿のように付いて動かないコナカイガラムシ京都府は雌成虫を「体長3〜5mmの楕円形」「白色粉状のロウ物質で覆われる」と記載。山口県は対策としてブラシ等でこすり落とすことを挙げている
※ 各資料はいずれも農作物の病害虫として発表されたもので、家庭の観葉植物を対象にした資料ではありません。トビムシの記述は1種(アヤトビムシ属の一種)についてのもので、家の中で見つかるトビムシの公的な生活衛生資料は確認できませんでした(2026年10月8日時点)。
★コナジラミとコナカイガラムシは、排せつ物に黒いカビ(すす病)が生えることがあります。和歌山県・京都府・山口県の資料はいずれも、葉や果実が黒く汚れる被害を挙げています。葉がべたついたり黒ずんだりしていたら、虫の付いている枝や葉を見てください。
外で同じような虫が大量に出ている場合は、季節で正体が決まります。

白くて細長い虫が、押入れをすばやく走っていきました

押入れなど暗い場所を、細長い虫がすばやく走るなら、シミの可能性があります。ただし色は白というより銀色です。東京都保健医療局は、シミを「体長は最大で10ミリメートルくらい」「銀灰色〜銀黒色で長い触角と尾毛をもち、すばやく走りまわります」としています。
でんぷん質や動植物質の細片を食べ、「糊づけされた壁紙や布などを食害することがありますが、あまり大きな害はありません」とされています。
★「白くて細長い」で、走らずに木のすき間から出てきた場合は、次の節を読んでください。

床下や木のすき間から出てきた白い虫は、シロアリの働きアリかもしれません

洗面所・浴室・台所・玄関まわりの床や木材のすき間から、白くて柔らかそうな3.5〜6ミリの虫が出てきたら、シロアリの働きアリを疑ってください。川崎市は、ヤマトシロアリについてこう書いています。
「働きアリ・兵アリは体長3.5〜6mm、体色が乳白色で頭部が淡黄白色」
人の目に付きやすいのは羽アリのほうで、こちらは「体長5〜7mm、体色は大部分が黒褐色で翅は暗褐色」です。白い働きアリは、ふだんは木材の中にいて表に出てきません。それが見えたということは、すぐそばの木材の中に通り道があるということです。
項目川崎市の資料の記述
被害を受けやすい場所台所・洗面所・トイレ・浴室の床下や玄関まわりなど、湿度が高く、風通しが悪く、水をよく使う場所
食べ方木材の表面を薄く残して内部を食い荒らし、空洞化させる
羽アリが出る時期4〜5月頃の昼間(イエシロアリは6〜7月頃の夕方から夜間)
確かめる場所窓ぎわに落ちた翅、床下や日の当たらない部分の蟻道(土で作ったトンネル)
進んだときのサイン床が浮いてくる
※ 川崎市「ヤマトシロアリ」の公表内容に基づく(2026年10月8日時点で確認)。
★シロアリは、ここまでの虫とは扱いが違います
チャタテムシやコナダニは、湿度を下げて掃除をすれば減っていきます。シロアリは見えている数匹ではなく、木材の中と床下にいる集団が相手です。
川崎市の資料は、駆除について「シロアリを発見したら、専門の駆除業者に相談しましょう」としています。
★虫そのものを捨てずに残しておいてください。業者に見せれば、シロアリかどうかをその場で確かめられます。
羽アリが出た場合のクロアリとの見分け方と、駆除費用の比べ方はこちらです。

名前が分からないまま、殺虫剤を撒いていいですか

シロアリ以外の白い虫は、まず環境を変えるのが先です。東京都はチャタテムシとシミについて「大量に発生した場合は殺虫剤で駆除しますが、完全に防除するのは困難です。通風と乾燥、掃除などの基本的な環境対策を行い、個体数を増やさないようにしましょう」としています。
食品に湧いたものは、薬剤より捨てて掃除して密閉するのが近道です。観葉植物の虫は、植物ごとの対処になります。
★シロアリが疑われるときに、市販の殺虫剤を隙間に吹き込むのは避けてください。見えている虫が消えても、木材の中と床下の集団は残ります。現地調査で被害の範囲を確かめてもらうほうが先です。
なお、保健所は駆除そのものは行いません。何を頼めるかはこちらです。

自分で終わる場合と、業者に頼む場合

状況やること
部屋を歩く1ミリの虫(チャタテムシ)自分で終わります。通風・乾燥・掃除。湿度を下げる
食品から出てきた自分で終わります。その食品を捨て、周囲を掃除し、残りを密閉容器へ
観葉植物に付いている自分で終わります。付いた葉や枝の処理、ブラシでこすり落とす
★木のすき間・床下から出てきた白い虫★専門業者に現地調査を頼む。シロアリかどうかの確認と、被害範囲の見積もりをまとめて相談できます
★春に羽アリが室内で大量に出た★同上。巣が近くにあるサインです
★賃貸に住んでいる★先に管理会社・大家へ連絡してください
賃貸で建物側が原因の場合、費用の負担先が変わります。連絡の順番はこちらです。

シロアリかもしれないときの相談先

シロアリの費用は、床下を見てからでないと決まりません。被害の範囲と面積で変わるためです。だからまず無料の現地調査と見積もりを取り、内容を見てから決めるのが順番です。
状況向いている相談先
全国どこでも、まず見てもらいたいシロアリ110番
東北・関東・中部で、持ち家の戸建てシロアリ駆除のキャッツ
シロアリ110番は、上場企業(証券コード3989)が運営する紹介サービスです。24時間365日受付で、日本全国に対応。見積もり・キャンセル・出張費が無料とされています。280社以上の加盟店から、地域の業者を紹介する形です。
シロアリ駆除のキャッツは創業48年のシロアリ専門業者で、1平方メートル880円(税込)からという単価を公表しています。現地調査・見積もりは無料、完全自社施工(仲介を挟まない)、無料定期点検が年1回。対応は東北・関東・中部で、法人・個人事業主および借家(賃貸戸建・アパート・マンション)は対象外です。
※ 料金・対応エリア・受付時間は各社の公表内容に基づきます(2026年8月31日時点・編集部調べ)。金額と条件は変わるため、最新の内容は各公式サイトでご確認ください。
★見積もりを頼むときは、見つけた虫と場所を伝えてください。虫を透明な袋やテープに貼って残しておき、どこから出てきたか(洗面所の床、玄関の柱など)を写真に撮っておくと、現地調査の話が早く進みます。

よくある質問

白い小さい虫は、人を刺しますか。
この記事で挙げた虫のうち、資料で人を刺す虫とされているものはありません。東京都はチャタテムシについて「大きな害はありません」としています。刺され跡がある場合は、チャタテムシやコナダニを食べるツメダニなど、別の虫を疑ってください。
白い虫とダニは、どう見分けますか。
大きさで分けられます。埼玉県衛生研究所によれば、室内で問題になるダニは0.3〜0.8ミリ程度です。1ミリ前後で形が見えるならチャタテムシ、点にしか見えないならダニの仲間を疑います。東京都も、チャタテムシは「よくダニと間違えられます」としています。
白い虫が飛んでいます。シロアリの羽アリですか。
シロアリの羽アリは白ではありません。川崎市はヤマトシロアリの羽アリを「体色は大部分が黒褐色で翅は暗褐色」としています。白い虫が観葉植物のまわりで飛ぶならコナジラミ、室内の湿った場所で飛ぶなら翅のあるチャタテムシの可能性があります。
白い働きアリを1匹だけ見ました。様子を見てもいいですか。
働きアリはふだん木材の中や蟻道の中を移動していて、表には出てきません。1匹でも見えたなら、近くに通り道があると考えたほうが安全です。川崎市は「シロアリを発見したら、専門の駆除業者に相談しましょう」としています。現地調査と見積もりが無料の業者に、まず確認を頼んでください。
賃貸でシロアリらしい虫が出ました。自分で業者を呼んでいいですか。
先に管理会社か大家に連絡してください。建物の構造部分に関わる問題なので、費用の負担先も対応の手配も、貸主側が決めることが多いためです。
虫の名前が分からないまま、業者に相談していいですか。
問題ありません。横浜市はシバンムシ類について「それぞれの種の同定は非常に困難です」としています。見つけた虫を残しておき、見つけた場所と一緒に伝えれば足ります。

まとめ

  • ★「白い小さい虫」は1種類ではありません。動き方と場所で候補が分かれます
  • 部屋を歩く1ミリ前後の虫はチャタテムシ。東京都は「よくダニと間違えられます」「大きな害はありません」としています
  • 点にしか見えないならコナダニの仲間。湿度70%以下で発生しにくくなります
  • 食品から出た乳白色の芋虫はシバンムシの幼虫のことがあります
  • 観葉植物で跳ねるならトビムシの仲間、舞うならコナジラミ、綿のように付いて動かないならコナカイガラムシ
  • 押入れを走る細長い虫はシミ。色は白より銀色です
  • ★木のすき間や床下から出た3.5〜6ミリの白い虫は、シロアリの働きアリのことがあります
  • ★シロアリだけは自分で終わらせる話ではありません。川崎市は専門の駆除業者への相談を案内しています。まず無料の現地調査と見積もりを取ってください

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茶色っぽく見える場合は、体の長さで分かれます。
黒っぽく見える場合は、動き方で分かれます。
※ 本記事は、東京都保健医療局「チャタテムシとシミ」、埼玉県衛生研究所「ダニのなかま」、横浜市医療局衛生研究所「食品の管理は大丈夫ですか?(その2 シバンムシ類)」、川崎市「ヤマトシロアリ」、東京都病害虫防除所・和歌山県・京都府病害虫防除所・山口県病害虫防除所の病害虫資料の公表内容に基づきます(いずれも2026年10月8日時点で確認)。虫の同定は見た目だけでは確定できません。判断に迷う場合や、刺された跡に症状が出ている場合は、お住まいの自治体の窓口または医療機関にご相談ください。