ヴィーナスワンは蓄熱式と熱破壊式を1台で切り替える808nmのダイオードレーザーです|メーカー公式で確認できた仕様と、載っていなかった項目
★ヴィーナスワンは、蓄熱式と熱破壊式の両方のモードを1台に載せた808nmのダイオードレーザー脱毛機です。大手2社が2台の機械で分けている役割を、1台の中のモード切り替えで受け持つ形になっています。
この記事を読むと分かること
- ヴィーナスワンが、どこの会社の、どういう種類の脱毛機なのか
- 蓄熱式と熱破壊式は何が違い、ヴィーナスワンはどちらなのか
- メーカーの公式サイトに載っていない項目と、カウンセリングで聞いておくこと
カウンセリングで「うちはヴィーナスワンを使っています」と言われても、それがどういう機械なのかを説明したページは多くありません。この記事では、製造販売元であるKOテックの公式サイトに載っている内容だけを使って、ヴィーナスワンがどんな脱毛機なのかを整理します。公式の表記は「ヴィーナス・ワン」で、この記事では検索で使われる「ヴィーナスワン」に統一して書きます。
※ この記事の仕様は、2026年9月17日にKOテック公式サイトの製品情報ページと製品紹介ページで確認した内容です。金額・症例・体験談は扱いません。
ヴィーナスワンはどんな脱毛機ですか
ヴィーナスワンは、株式会社KOテックが販売する波長808nmのダイオードレーザー脱毛機で、蓄熱式と熱破壊式の両方を切り替えて使う設計です。
製品情報ページは、蓄熱式のモードが3つ、熱破壊式のモードが2つで、合わせて5モードを切り替えられると説明しています。製品紹介ページのほうは、レーザーの発振部について「コヒレント社の最新ダイオードアレイ808nmを使用」と書いています。
| 項目 | 公式サイトの記載 |
|---|---|
| 販売元 | 株式会社KOテック |
| レーザーの種類 | ダイオードレーザー |
| 波長 | 808nm(コヒレント社のダイオードアレイ) |
| 照射方式 | 蓄熱式と熱破壊式の両方 |
| モード数 | 蓄熱式3モード+熱破壊式2モードの全5モード(製品情報ページ) |
| 冷却 | 皮膚接触式の冷却機能 |
| 薬事 | 厚生労働省の承認取得済(承認番号の記載はなし) |
| 施術時間の目安 | 女性の全身で1時間半程度 |
施術時間の目安は、公式が「女性の全身」と条件を付けて書いている値です。男性のヒゲやVIOについての時間は、公式サイトには書かれていません。
※ KOテック公式サイト「ヴィーナス・ワン」製品情報ページおよび製品紹介ページ(いずれも2026年9月17日確認)。
作っているのはどこの会社ですか
株式会社KOテックは、東京都豊島区に本社を置く2017年設立の美容医療機器メーカーです。
海外の大手メーカーの機種と違い、日本語の会社情報がそのまま公開されています。公式の会社概要に載っている内容は次のとおりです。
| 項目 | 公式の会社概要 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社KOテック |
| 所在地 | 東京都豊島区東池袋1-27-8 池袋原ビル9階 |
| 設立 | 2017年 |
| 資本金 | 300万円 |
| 従業員数 | 27名(2026年7月時点) |
| 事業内容 | 美容医療機器開発販売 |
代表取締役は医師で、代表挨拶では「欧米のメーカー以外の選択肢として私たちが存在することで、市場にフェアな競争をもたらし」たいという立場が書かれています。脱毛機のほかに、高周波を使う機器や婦人科向けの機器も扱っている会社です。
※ KOテック公式サイト「会社概要」(2026年9月17日確認)。会社概要の社名はアルファベット表記ですが、同社は自社サイトの別ページでカタカナ表記も使っており、この記事では読みやすさのためカタカナに統一しています。製造国についての記載は、公式サイトでは確認できませんでした。
蓄熱式と熱破壊式は何が違うのですか
狙う組織と、当て方が違います。熱破壊式は毛を作る毛母細胞と毛乳頭に高いエネルギーを1発ずつ加え、蓄熱式は毛を育てるバルジ領域という浅い組織に、滑らせながら弱い熱をためていきます。
この定義は、ヴィーナスワンのメーカーが書いているものではなく、脱毛機の使い分けを公式ページで説明しているメンズリゼの記載です。同社は熱破壊式について、濃くて太い毛や照射範囲が狭い部位に効率的だとしたうえで、ヒゲ・眉毛・鼻毛・VIOに使うと書いています。蓄熱式については、熱破壊式と比べて少ない痛みで施術でき、産毛や細い毛を得意として広い面積の部位を効率よく扱えるとし、脚や腕など全身の脱毛で使うとしています。
| 項目 | 熱破壊式 | 蓄熱式 |
|---|---|---|
| 狙う組織 | 毛母細胞・毛乳頭 | バルジ領域 |
| 当て方 | 1発ずつ照射する | 滑らせながら往復して熱をためる |
| 得意な毛 | 濃くて太い毛 | 産毛・細い毛 |
| 得意な部位 | 照射範囲が狭い部位 | 広い面積の部位 |
| 痛み | 蓄熱式より強い | 熱破壊式より少ない |
ヴィーナスワンは、この2つを1台の中のモードで切り替える作りです。メーカーは「細い毛から太い毛まで幅広い効果を発揮します」と書いていますが、どのモードをどの部位に使うかの対応表は公開されていません。実際にどの部位へ何のモードを当てるかは、機械ではなく施術する院の側が決めます。
※ メンズリゼ公式「メンズリゼの脱毛機」(2026年9月17日確認)およびKOテック公式サイト「ヴィーナス・ワン」製品情報ページ(同日確認)。蓄熱式・熱破壊式の説明はメンズリゼの記載で、ヴィーナスワンについての説明ではありません。
モードの数が、公式サイトの中で2通りあります
同じKOテックの公式サイトでも、ページによって数が違います。
製品情報ページは「蓄熱式(3モード)と熱破壊式(2モード)のダイオードレーザーを採用し、全5モードの切り替えで」と書いています。一方、製品紹介ページのほうは「3種類の脱毛モード」を特長として挙げ、「その人の毛質に合わせた脱毛を3つのボタンを選択するだけで可能にしました」と説明しています。
| ページ | モードの数え方 |
|---|---|
| 製品情報ページ | 蓄熱式3+熱破壊式2の全5モード |
| 製品紹介ページ | 3種類の脱毛モード(3つのボタン) |
どちらのページにも更新日が書かれていないため、新旧の関係も、5つのうち3つがボタンに割り当てられているのかどうかも分かりません。どちらが正しいかを判断できないので、両方をそのまま載せておきます。言えるのは、公式が数え方を統一していない、というところまでです。
※ KOテック公式サイトの2ページを同日に取得して比較した結果です(2026年9月17日確認)。
大手2社が公式に載せている脱毛機と並べるとどうなりますか
大手のメンズ向けクリニック2社は、熱破壊式と蓄熱式を別々の機械として公式ページに載せています。
メンズリゼは、熱破壊式のヤグレーザーとしてGentleMax ProとGentleYAG Pro-uを、蓄熱式のダイオードレーザーとしてMEDIOSTAR NEXT PROとLasyaを掲げ、そのほかにニードル脱毛を用意しています。ゴリラクリニックは、熱破壊式ヤグレーザー脱毛機のGentle YAG Pro-Uと、蓄熱式ダイオードレーザー脱毛機のMEDIOSTAR NeXT PROを載せています。
| 項目 | ヴィーナスワン | メンズリゼ・ゴリラクリニックの掲載機種 |
|---|---|---|
| 熱破壊式の担当 | 同じ本体のモード | ヤグレーザーの機械(波長1064nm) |
| 蓄熱式の担当 | 同じ本体のモード | ダイオードレーザーの機械 |
| ヒゲに当たるレーザー | 808nmのダイオード | 1064nmのヤグ(熱破壊式) |
波長が違うところが、いちばん大きな差です。メンズリゼは、ヤグレーザーは1064nmと波長が長いため皮膚の深い部分まで熱を伝えられ、色素沈着がある場合でも皮膚の色に影響されづらいと説明しています。ヴィーナスワンは熱破壊式のモードを持っていますが、出ている光は808nmのダイオードレーザーです。「熱破壊式かどうか」と「何nmのレーザーか」は別の軸なので、混ぜて読まないでください。
※ メンズリゼ公式「メンズリゼの脱毛機」、ゴリラクリニック公式の医療機器一覧ページ(いずれも2026年9月17日確認)。ここで書いたのは各社が公式ページに載せている機種であって、院内にある機器のすべてではありません。
公式サイトで確認できなかった項目
脱毛機の性能を比べるときに使う数字のうち、公式サイトに載っていなかったものを挙げます。
- スポットサイズ(照射口の大きさ) … 「広い照射面積」という表現はありますが、mmの記載はありません
- 最大フルエンス(1平方センチあたりの出力) … 記載なし
- パルス幅 … 「パルス幅と一定の高パワーにより」という説明はありますが、数値はありません
- 医療機器承認番号・一般的名称・販売名 … 「厚生労働省の承認取得済」とあるだけで、番号の記載はありません
- 本体寸法・重量・電源 … 記載なし
- 部位ごとの適応(ヒゲ・VIOに使えるか) … 記載なし
海外メーカーの機種には、承認番号から寸法・重量まで並んだ仕様表を公開しているものがあります。比較するときに数字がそろわないのは、機械の優劣ではなく公開されている情報の粒度が違うためです。
そのうえで、カウンセリングで聞けば答えが出る項目があります。
- その院でヴィーナスワンをどの部位に使っているか(ヒゲに使うのか、全身だけなのか)
- ヒゲやVIOに当てるとき、どのモードを使うか
- 打ち漏れや硬毛化が起きたときの追加照射の扱い
- その機械の導入時期
※ KOテック公式サイトの製品情報ページ・製品紹介ページ・会社概要の3ページを通して確認した結果です(2026年9月17日確認)。「記載なし」は公式サイト上で見つけられなかったという意味で、資料請求やメーカーへの問い合わせで開示される可能性は残ります。
どこで受けられますか
KOテックの公式サイトには導入施設一覧があり、2025年4月1日現在で74施設が掲載されています。
エリアは関東・中部・近畿・中国/四国・北海道/東北・九州/沖縄の6つに分かれていて、施設ごとに住所と公式サイトへのリンクが並んでいます。ただしこの一覧はKOテックの機器全体の導入先で、どの施設がヴィーナスワンを持っているかまでは区別されていません。総合美容クリニックのほか、皮膚科や形成外科も含まれます。
一覧の日付は2025年4月1日で、1年以上前の状態です。載っている院に行く前に、その院の公式ページで脱毛機の記載を確かめるほうが確実です。
※ KOテック公式サイト「導入施設一覧」(2026年9月17日確認)。掲載数は住所の件数を数えた実測値です。
よくある質問
Q. ヴィーナスワンは蓄熱式ですか、熱破壊式ですか。
メーカーの製品情報ページによれば両方です。蓄熱式のモードが3つ、熱破壊式のモードが2つあり、切り替えて使うと説明されています。ただし、どの部位でどちらを使うかは公式サイトに書かれていないため、通う院に確認してください。
Q. ヒゲにも使えますか。
公式は「細い毛から太い毛まで幅広い効果を発揮します」としていますが、部位ごとの適応は書かれていません。ヒゲ脱毛のメニューがあるかどうかは院ごとに違うので、料金ページで部位の扱いを見てから問い合わせるのが確実です。
Q. 痛みは少ないのですか。
メーカーは痛みが少ないことを特長として挙げ、皮膚接触式の冷却機能があるとしています。ただし痛みの感じ方は部位と毛の量で変わり、ヒゲやVIOは同じ機械でも強く感じる場所です。麻酔の有無と料金は院ごとに違うので、カウンセリングで確かめてください。
Q. 厚生労働省の承認を受けた機械ですか。
メーカーの製品情報ページには「厚生労働省の承認取得済」と書かれています(2026年9月17日確認)。ただし承認番号や販売名は公式サイトに載っていないため、この記事では番号を示せません。気になる場合は、施術を受ける院で承認番号を確認できます。
Q. 大手のクリニックでヴィーナスワンを指名できますか。
メンズリゼとゴリラクリニックの公式ページに、ヴィーナスワンの記載はありません(2026年9月17日確認)。またこの2社は、患者側が脱毛機を選べるという案内も出していません。特定の機種で受けたい場合は、その機種を公式ページに載せている院を選ぶことになります。
Q. 導入施設一覧に載っていない院で使われていることはありますか。
一覧は2025年4月1日現在の掲載で、それ以降の導入は反映されていません。載っていないことは「使っていない」の証明にはならないので、院の公式ページか問い合わせで確かめてください。
まとめ
- ヴィーナスワンは、株式会社KOテックが販売する波長808nmのダイオードレーザー脱毛機です
- 蓄熱式と熱破壊式の両方を1台で切り替える設計で、大手2社が2台に分けている役割を1台で受け持ちます
- ヒゲに当たるのは808nmのダイオードで、大手が熱破壊式に使う1064nmのヤグとは波長が違います
- モードの数は公式サイトの中で5と3の2通りがあり、どちらが正しいかは判断できません
- スポットサイズ・最大フルエンス・パルス幅・承認番号は、公式サイトでは確認できませんでした
- 導入施設一覧は2025年4月1日現在で74施設、ただしKOテック機器全体の導入先です
部位ごとに何が当たるかを相談するなら
メンズリゼは、熱破壊式のヤグレーザー、蓄熱式のダイオードレーザー、ニードル脱毛の3つを公式サイトに掲げ、部位ごとに使い分けると書いています。ゴリラクリニックは、熱破壊式のヤグレーザーと蓄熱式のダイオードレーザーを公式サイトに載せています。どちらも無料カウンセリングがあり、自分の毛質と部位に何が使われるかはそこで確認できます。
※ 医療脱毛は自由診療で全額自己負担です。1回では終わらず、複数回に分けて受けます。効果とリスク(赤み・毛嚢炎・やけど・打ち漏れなど)の説明は、無料カウンセリングで医師に確認してください。