ジェントルマックスプロプラスとプロの違いは、スポット径と大口径でのフルエンスです|最大フルエンス・パルス幅・冷却装置はメーカーの仕様表で同じでした

★ジェントルマックスプロプラスは、ジェントルマックスプロの後継機です。ただしメーカーの仕様表を2枚並べると、変わっていたのはスポットサイズと大口径でのフルエンスで、最大フルエンス・パルス幅・冷却装置・本体の大きさは同じ数字でした。
この記事を読むと分かること
  • 2機種の仕様表で、どこが変わって、どこが変わっていないのか
  • 「アレキサンドライトレーザーのエネルギーが30%増量」が何を指しているのか
  • メンズリゼとゴリラクリニックが、公式ページにどちらの機種を載せているか
ジェントルマックスプロプラスは、医療脱毛のクリニックが「最新機種」として掲げることの多い脱毛機です。ただし、何がどう新しいのかを書いたページは多くありません。この記事では、製造販売元であるシネロン・キャンデラの製品情報ページに載っている仕様表だけを使って、ジェントルマックスプロとの違いを並べます。
※ 仕様はすべて2026年9月16日に、シネロン・キャンデラ公式サイトの製品情報ページで確認した値です。

ジェントルマックスプロプラスは、ジェントルマックスプロの後継機ですか

ジェントルマックスプロプラスは、シネロン・キャンデラのGentleシリーズの最新機種で、ジェントルマックスプロとは医療機器承認番号が別の機器です。
公式の製品ページは、プロプラスを「Gentleシリーズの最新作」と紹介したうえで、従来の基本性能はそのままに、より大きいスポットサイズ、ハイスピード照射を実現した医療用レーザー装置だと説明しています。この「従来の基本性能はそのまま」という一文が、あとで見る仕様表の内容とそのまま一致します。
項目ジェントルマックスプロジェントルマックスプロプラス
販売名長期減毛・皮膚疾患用レーザー装置 GentleMax Pro長期減毛・皮膚疾患用レーザー装置 GentleMax Pro Plus
医療機器承認番号23000BZX0012800030200BZX00304000
一般的名称ネオジミウム・ヤグレーザーネオジミウム・ヤグレーザー
JMDNコード3594000035940000
血管病変ハンドピースの薬事承認2025年10月2026年3月
一般的名称もJMDNコードも同じで、承認番号だけが違います。つまり制度の上では「同じ種類の機器の、別の販売名」という関係です。
※ シネロン・キャンデラ「GentleMax Pro Plus(長期減毛・皮膚疾患用レーザー装置)」および「GentleMax Pro(長期減毛・皮膚疾患用レーザー装置)」(2026年9月16日確認)。承認年月はどちらのページにも書かれていないため、この記事では承認番号だけを載せています。

仕様表で変わったところと、変わっていないところはどこですか

変わったのはスポットサイズだけです。最大フルエンス・パルス幅・繰り返し周波数・冷却装置・本体寸法・重量・電源は、2機種とも同じ数字が並んでいます。波長も755nmと1064nmで共通です(プロの仕様表だけが±5nm・±3nmという許容差の書き方をしています)。
項目ジェントルマックスプロジェントルマックスプロプラス
波長755±5nm/1064±3nm755nm/1064nm
スポットサイズ1.5〜24mm(1.5、3、3×10、20、22、24mmはオプション品)6〜26mm(20〜26mmはオプション品)
アレキサンドライトレーザーの最大フルエンス150J/cm2150J/cm2
ヤグレーザーの最大フルエンス200J/cm2200J/cm2
パルス幅0.25〜100ミリ秒0.25〜100ミリ秒
繰り返し周波数(仕様表の値)最大10Hz最大10Hz
皮膚冷却装置ダイナミッククーリングデバイス(DCD)ダイナミッククーリングデバイス(DCD)
本体寸法46cm×69cm×107cm46cm×69cm×107cm
本体重量118kg118kg
定格電源単相200V 50/60Hz単相200V 50/60Hz
本体の大きさも重さも電源も同じで、レーザーが出せる最大の強さも同じです。「新型なので出力が上がった」という読み方は、この仕様表からはできません。
※ 出典は前節と同じ2ページ(2026年9月16日確認)。プロの仕様表は「照射パワー」、プロプラスの仕様表は「フルエンス」という項目名で、どちらも同じ150J/cm2・200J/cm2を示しています。

「アレキサンドライトレーザーのエネルギーが30%増量」はどういう意味ですか

最大フルエンスが上がったという意味ではありません。公式ページはこの数字を、ラージスポットサイズでフルエンスが向上という見出しの下に置いています。
同じページには、アレキサンドライトレーザーのエネルギーが30%増量、ヤグレーザーのエネルギーが13%増量とあり、そのうえで「ジェントルマックスプロよりも2段階大きいスポットサイズで高いフルエンスの選択が可能になりました」と続きます。
レーザーは、照射口を大きくするほど同じ強さを保つのが難しくなります。プロプラスで増えたのは、大きい照射口を選んだときに出せる強さであって、機器全体の上限ではありません。上限は前の表のとおり150J/cm2と200J/cm2のままです。
※ シネロン・キャンデラ「GentleMax Pro Plus」製品ページ(2026年9月16日確認)。「2段階大きいスポットサイズ」が具体的に何mmを指すかは、同ページに書かれていません。

スポットサイズは大きくなっただけですか

上限は24mmから26mmに広がりましたが、下限は1.5mmから6mmに上がっています。
ジェントルマックスプロの仕様表は1.5〜24mmで、オプション品として1.5mm、3mm、3×10mm、20mm、22mm、24mmが挙げられています。ジェントルマックスプロプラスの仕様表は6〜26mmで、オプション品は20〜26mmです。プロプラス側に6mm未満の記載はありません。
照射口が大きいほど一度に当てられる面積が増えるので、背中や脚のような広い部位では回数が減ります。逆に、鼻の入口や耳のふち、眉のまわりのように狭くて曲がった場所では、小さい照射口のほうが当てやすくなります。「大きいほうが良い」という単純な話ではないのは、このためです。
ただし、仕様表に載っているのは機器が対応できる範囲であって、個々のクリニックがどのサイズの照射口を実際に持っているかは分かりません。狭い部位が目的なら、その部位の施術を受け付けているかどうかをカウンセリングで確かめてください。

照射のスピードは、どれくらい速くなりますか

公式ページの中で数字が2つに分かれています。
説明文は、ジェントルマックスプロについて「繰り返し周波数を2Hzにすることで、広範囲でも施術時間を短くすることが可能」、ジェントルマックスプロプラスについて「繰り返し周波数を3Hzに強化することで、広範囲でも効率よく、治療時間を短縮することが可能」と書いています。一方、同じページの仕様表は、2機種とも繰り返し周波数を最大10Hzとしています。
説明文の2Hz・3Hzが、どのスポットサイズやどの出力のときの値なのかは書かれていません。どちらが正しいかを判断できないので、両方をそのまま載せておきます。言えるのは、説明文どうしを比べた場合に2Hzから3Hzへ上がっている、というところまでです。
なお公式ページは、プロプラス向けの新しいデリバリーシステム(GLX Delivery System)について、1本のアプリケーターで12mmから26mmまでのスポットサイズをカバーでき、患者ごとの切り替え時間が81%、施術時間が21%短縮されるとしています。これは本体ではなく、照射部分の付属品の話です。
※ シネロン・キャンデラ「GentleMax Pro」「GentleMax Pro Plus」製品ページ(2026年9月16日確認)。81%・21%はメーカーが示した値で、測定条件はページに記載がありません。

メンズリゼとゴリラクリニックは、どちらの機種を載せていますか

2026年9月16日時点で、どちらの公式ページにもジェントルマックスプロプラスの記載はありません。
メンズリゼの「メンズリゼの脱毛機」ページは、熱破壊式のヤグレーザーとしてGentleMax ProとGentleYAG Pro-uの2機種、ほかに蓄熱式のダイオードレーザーとニードル脱毛を載せています。ゴリラクリニックの医療機器を紹介するページは、脱毛機としてGentle YAG Pro-U(熱破壊式ヤグレーザー)とMEDIOSTAR NeXT PRO(蓄熱式ダイオードレーザー)を載せています。
メンズリゼの脱毛ガイドは、ジェントルマックスプロプラスとの主な違いはスポットサイズで、施術者の側から見た施術時間の短縮に配慮されているかという違いだ、と書いています。メーカーの仕様表を読んだ結論と、送客先のクリニックの説明が一致しているという状態です。
ヒゲに使われる1064nmのヤグレーザーと熱破壊式という組み合わせは、2機種で共通です。機種名がプロかプロプラスかで、ヒゲに当たるレーザーの波長が変わるわけではありません。
※ メンズリゼ公式「メンズリゼの脱毛機」および脱毛ガイド「ジェントルマックスプロ」、ゴリラクリニック公式の医療機器紹介ページ(いずれも2026年9月16日確認)。ここで書いているのは各ページに載っている機種であって、院内にある機器のすべてではありません。

機種名で選ぶ前に、確かめておくこと

レーザー脱毛は、毛の黒いメラニン色素に反応させて熱を出す仕組みです。色素の薄い産毛や、色素のない白い毛には、機種を変えても届きません。産毛なら蓄熱式、白い毛ならニードル脱毛と、受け皿そのものが分かれます。
また、メンズリゼもゴリラクリニックも、公式ページに機種を選べるという案内は載せていません(2026年9月16日確認)。ヒゲやVIOにはヤグレーザー、腕や脚には蓄熱式、といった使い分けは院の側で決まります。契約前に確かめる価値があるのは機種名より、通う院でその部位の施術を受けられるかのほうです。

よくある質問

Q. ジェントルマックスプロプラスでないと、脱毛の効果は落ちますか。
メーカーの仕様表では、波長・最大フルエンス・パルス幅が2機種とも同じ値です。効果の優劣を示す記載は、公式ページにはありません。違いとして書かれているのはスポットサイズと、そこから来る施術時間です。実際にどの機種が自分の毛質や肌色に合うかは、カウンセリングで医師に確認してください。
Q. 鼻毛や耳毛のような狭い部位は、どちらが向いていますか。
仕様表だけで見ると、小さい照射口はジェントルマックスプロ側にあります。プロは1.5mm・3mm・3×10mmがオプション品として挙がっていますが、プロプラスの仕様表は6mmからです。ただし院ごとにどのサイズを持っているかまでは分からないので、その部位のメニューがあるかどうかで確かめるほうが確実です。
Q. ジェントルマックスプロプラスのある院を指定して予約できますか。
一般には、患者側から機種を指定することはできません。まず各クリニックの公式ページで、どの脱毛機を載せているかを見てください。掲載がなければ、その機種での施術は期待しないほうが確実です。
Q. 日焼けした肌や色黒の肌でも使えますか。
2機種とも、表面のメラニンに吸収されにくい1064nmのヤグレーザーを積んでいます。ただし色素沈着やほくろの状態によっては照射できないことがあり、日焼け直後で赤みが残る肌にも当てられません。可否の判断は診察で受けてください。
Q. 血管の治療にも使えると書いてありますが、脱毛と関係ありますか。
直接は関係ありません。血管病変用のハンドピースは別に薬事承認されたもので、承認の時期はジェントルマックスプロが2025年10月、ジェントルマックスプロプラスが2026年3月です。脱毛の施術で使う部分とは別の付属品です。
Q. 「最新機種を導入」と書いてあれば、機械も新しいということですか。
承認番号は機種を識別するための番号で、その院がいつ導入したかを示すものではありません。導入時期を知りたい場合は、カウンセリングで直接聞くのが確実です。

まとめ

  • ジェントルマックスプロプラスはジェントルマックスプロの後継機で、医療機器承認番号は別です(23000BZX00128000/30200BZX00304000)
  • 仕様表で変わったのはスポットサイズだけで、最大フルエンス150J/cm2・200J/cm2、パルス幅0.25〜100ミリ秒、DCD冷却、118kgの本体は同じです
  • 「エネルギーが30%増量」は最大値の話ではなく、大きい照射口を選んだときに出せる強さの話です
  • スポットサイズは上限が24mm→26mmに広がった一方、下限は1.5mm→6mmに上がっています
  • 2026年9月16日時点で、メンズリゼとゴリラクリニックの公式ページにプロプラスの記載はありません。ヒゲに使う1064nmヤグ・熱破壊式という組み合わせは共通です

脱毛機と部位の相性を相談するなら

メンズリゼは、公式サイトで熱破壊式のヤグレーザー、蓄熱式のダイオードレーザー、ニードル脱毛の3つを掲げており、部位ごとに使い分けると書いています。ゴリラクリニックは、熱破壊式のヤグレーザーと蓄熱式のダイオードレーザーを公式サイトに載せています。どちらも無料カウンセリングがあり、自分の毛質と部位に何が使われるかはそこで確認できます。
※ 医療脱毛は自由診療で全額自己負担です。1回では終わらず、複数回に分けて受けます。効果とリスク(赤み・毛嚢炎・やけど・打ち漏れなど)の説明は、無料カウンセリングで医師に確認してください。