リンナイのセラミックバーナーは本当に美味しい?遠赤外線の効果・対応機種・他メーカーとの違いを解説

この記事を読むと分かること
  • リンナイの遠赤外線セラミックバーナーが「焼き上がりが変わる」と言われる理由
  • セラミックバーナー搭載の代表的な対応機種と、非搭載機種との違い
  • 遠赤外線グリルを重視してコンロを交換するときの進め方

リンナイの遠赤外線セラミックバーナーとは?

「家で魚を焼くより、外食や惣菜の焼き魚のほうが美味しく感じる」――そんな経験がある方もいるかもしれません。
焼き上がりの差は、レシピだけでなくグリルの熱源(加熱のしかた)でも出ます。
リンナイの一部のビルトインコンロに搭載される「遠赤外線セラミックバーナー」は、グリルでの焼き上がりを重視した熱源の一つです。
リンナイは公式サイトで「グリル調理の質を上げる遠赤外線セラミックバーナー」と紹介し、その効果を「遠赤外線と近赤外線の効果で、外はカリッと、中はふっくら。」と説明しています。素材については「業務用と同じセラミックバーナーを採用。長期間キレイに使えます。」とあります(2026年9月17日確認・リンナイ公式サイト)。
そのため、焼き魚などのグリル調理で「表面は香ばしく、中はふっくら」という仕上がりを狙いやすい、というのがリンナイが訴求しているポイントです。
※仕上がりは、魚の厚み・脂の量・焼き時間・グリル庫内の温度状態などにも大きく左右されます。

セラミックバーナーの主なメリット(一般的な傾向)

  • 焼き目がつきやすい:表面をしっかり加熱しやすい
  • 中まで火が通りやすい:加熱ムラが出にくい(条件が揃う場合)
  • 安定した焼き上がりを狙いやすい:同じレシピ・同じ条件での再現性が上がる
  • サビにくい:素材の性質上、金属部品に比べて腐食しにくい考え方

金属バーナーとの差はどこに出やすい?

セラミックバーナーと金属バーナーの違いは、特に焼き魚・肉のグリル調理で体感しやすいと言われます。
金属バーナーでももちろん焼けますが、機種や焼き方によっては
  • 表面が先に焼けて中が追いつきにくい
  • 乾燥しやすい
と感じるケースがあります。
一方で、セラミックバーナー搭載機種では、遠赤外線の放射が焼き上がりの「香ばしさ」「ふっくら感」に寄与する、とされています。
ただし、野菜炒め・湯沸かしなどコンロ上の調理では、セラミックバーナーの有無が直接影響する場面は限定的です。あくまで「グリルの焼き上がり」を重視したい方向けの差別化ポイントと捉えるのが分かりやすいです。

リンナイが「言っていること」と「言っていないこと」

グリレのグリル機能ページ(2026年9月23日確認)を読むと、遠赤外線セラミックバーナーの説明は2つの見出しに分かれています。この2つを分けて読むと、誤解がかなり減ります。
公式の見出し本文何についての説明か
グリル調理の質を上げる遠赤外線セラミックバーナー「遠赤外線と近赤外線の効果で、外はカリッと、中はふっくら。」焼き上がり
遠赤外線セラミックバーナーでキレイを保つ「業務用と同じセラミックバーナーを採用。長期間キレイに使えます。」耐久性とお手入れ
「業務用と同じ」は、味の根拠として書かれた一文ではありません。見出しのとおり、長く使っても汚れが残りにくい、という話です。
この一文が「業務用と同じ味に焼ける」という意味で引用されているのを見かけますが、公式が置いている文脈は違います。

「800℃で焼き切る」には条件が付いています

同じページには「ココットプレート調理なら、スリットから飛び散る油を800℃のバーナーで焼き切り、庫内汚れをカットします。」と書かれています。
この800℃は、焼き網ではなくココットプレートを使ったときの説明です。焼き網で魚を焼いたときの話ではありません。
ココットプレートはシリーズと型番によって標準付属だったり別売だったりするので、そこも合わせて確認してください。
ココットプレートを使い始めたあとの掃除については、リンナイ リッセのココットプレートの正しい掃除方法!こびりつきを防いでグリルがくさくならないコツで別に書いています。

焼き上がりを比べた数値は公開されていません

リンナイは、機能によっては削減率などの数値を出しています(グリルの煙を抑える「スモークオフ」など)。
一方で、遠赤外線セラミックバーナーについては、従来のバーナーと比べた数値を示す資料が公開されていません(2026年9月23日時点・グリレのグリル機能ページで確認)。
つまり「どれだけ美味しくなるのか」は、公式にも数値では答えが出ていない領域です。
カタログの言葉は、検証済みの性能差としてではなく、メーカーが何を狙って作った機能なのかを読む材料として受け取るのが安全です。

遠赤外線セラミックバーナーがあるのは3シリーズだけです

遠赤外線セラミックバーナーは、リンナイの全機種に載っているわけではありません。
公式サイトの各シリーズの「機能・仕様ガイド」(「/lineup/」 のページ)を開き、調理性能(グリル部)の欄を見ると、
「遠赤外線セラミックバーナー」が並ぶのは次の3シリーズだけでした(2026年9月23日確認)。
シリーズ幅60cm の型番幅75cm の型番
DELICIA(デリシア)RHS31W38M/RHS31W39M で始まるものRHS71W38M/RHS72W38M/RHS71W39M/RHS72W39M で始まるもの
Lisse(リッセ)RHS31W42J で始まるものRHS71W42J で始まるもの
GRILLER(グリレ)設定なしRHS71W34ALRSL/RHS71W34ALRSR
※ 型番の末尾は、天板の色やごとくの仕様で変わります。たとえばデリシアの幅60cmは RHS31W38M11RCBW から RHS31W39M14RSTW まで並びます。
一方、MYTONE(マイトーン)・SAFULL+(セイフルプラス)・SAFULL(セイフル)・Superia(スペリア)・SENCE(センス)の仕様ガイドには、この機能の記載がありません(同日確認)。
マイトーンの型番は RHS31W44T2DVW(幅60cm)と RHS71W44T2DVW(幅75cm)で、グリル機能の紹介ページを開いても「遠赤外線」「セラミック」という語は1つも出てきません。

型番の並びで、あたりを付けられます

リンナイが型番の読み方を公開しているわけではありませんが、2026年9月23日時点のラインアップを並べると、次のようになっていました。
  • 先頭の RHS31 が幅60cm、RHS71/RHS72 が幅75cm
  • そのあとの W38/W39 がデリシア、W42 がリッセ、W34 がグリレ、W44 がマイトーン
いま使っているコンロに付いているかを確かめたいときは、まず型番を控えてください。
そのうえで、シリーズ名の印象ではなく 「/lineup/」 の「機能・仕様ガイド」を開くのが確実です。

製品トップページを見ても0件です

デリシアやリッセの製品トップページには、「セラミック」も「遠赤外線」も1件も出てきません。
仕様表にしか書かれていないため、トップページだけを見て「この機種には無い」と判断すると誤ります。
※同じシリーズでも型番・年式によって仕様が変わることがあります。購入前に必ず型番単位で仕様表を確認してください。

非搭載のシリーズでも、「自動で焼く」ことはできます

「セラミックバーナーが無いと、グリルが使いにくいのではないか」と考える方がいますが、焼き方を自動化する機能は、まったく別の話です。
マイトーンのグリル便利機能のページ(2026年9月23日確認)には、次の機能が並んでいます。
  • ココットプレートオートメニュー(トースト/焼き魚/あたため)
  • オートグリル機能(「姿焼」「切身」「干物」の種類と焼き加減を選ぶと、自動で焼いて消火する)
このページに「遠赤外線」「セラミック」という語は1つも出てきません。
つまり、「自動で焼いてくれるか」と「バーナーがセラミックかどうか」は、別々に確かめる必要があります。
グリルを使う回数が多い方ほど、まずは自動調理の有無と、対応する容器(ココットプレート/ザ・ココット)のほうが、毎日の体感の差は大きくなります。

他メーカーとの違いは?

ノーリツ・パロマにも、グリルの使いやすさ(マルチグリル、プレート調理、自動調理など)や清掃性を強化した機種があります。
一方で「セラミックバーナー(遠赤外線を強く訴求する構造)」は、リンナイの特徴として語られることが多いポイントです。
ただし、最終的な満足度は
  • グリル庫内の設計
  • オートメニューの使いやすさ
  • 付属調理器具(ココット等)
  • 手入れのしやすさ
などの総合力で決まります。セラミックバーナー“だけ”で選ばず、使い方に合う機種を比較するのがおすすめです。

セラミックバーナー搭載機種のコンロに交換するなら(東京ガスの機器交換)

「遠赤外線グリルを試してみたい」「グリルの焼き上がりを改善したい」という方は、対応機種への交換を検討する価値があります。
東京ガスの機器交換でビルトインガスコンロを頼めるかどうかは、都県ではなく市区町村で決まります。公式サイトの対応エリア一覧に載っているのは、東京都なら23区と八王子市・立川市・武蔵野市・三鷹市ほかの多摩地域、神奈川県なら横浜市・川崎市・相模原市ほか、千葉県なら千葉市・市川市・船橋市ほか12市、埼玉県ならさいたま市・川口市ほか15市町、群馬県は前橋市・高崎市の2市、栃木県は宇都宮市のみ、茨城県はつくば市ほか9市町です(2026年9月17日確認・東京ガス公式サイト)。一覧に入っていれば、比較候補に加えてみてください。
東京ガスの機器交換は、Web専用のオンライン販売に絞って価格を抑えたサービスです。工事は東京ガスが委託する施工パートナーが担当します(2026年9月17日確認・東京ガス公式サイトの表記)。
ガスコンロの交換はこちら

まとめ:グリルの焼き上がり重視なら「セラミックバーナー」は比較ポイントになる

リンナイの遠赤外線セラミックバーナーは、特に焼き魚などのグリル調理で、焼き上がりの差を感じやすいとされる機能です。
一方で、搭載の有無は機種・グレードで変わるため、交換前に仕様確認は必須です。
「家の焼き魚をもっと美味しくしたい」「グリルをもっと使いたい」という方は、セラミックバーナーの有無も含めて機種を比較してみてください。