正直屋はエディオン傘下でどうなった?ヤマダHD統合と10年保証の実態
この記事を読むと分かること
- 正直屋がエディオングループ入りした経緯と安定性が高まった理由
- 「ひどい」「最悪」と検索される理由と、依頼前に確かめられる3つのポイント
- キンライサーとの違い(両社は弱点が正反対)
- 後悔しない給湯器業者選びの基準と最もおすすめの選択肢
「正直屋」は給湯器交換専門店として知られるブランドですが、「本当に大丈夫?」「フランチャイズだから不安では?」と心配になる方も少なくないはずです。
特に2025年以降は「エディオングループに入った」という情報が広まり始めており、以前と何が変わったのか気になる方も多いでしょう。この記事では、正直屋の実態を全方位から解説し、良い口コミと気になる点を公平に紹介します。
先に結論だけ
- 価格とスピードは本物。在庫が厚く、他社で断られた機種でも通ることがある
- ただし工事をするのは本社ではなくフランチャイズ加盟店。品質も方針も各店舗の経営者に依存する
- 2025年2月にエディオンの完全子会社化。その後店舗網は100店舗以上→ 20店舗前後に縮小
- さらに2026年6月、エディオン自体がヤマダHDとの経営統合を基本合意。住設事業の今後は未確定
- → 品質の安定性や十年単位の継続性を重視するなら、現時点では推奨しにくい(価格とスピード優先なら選択肢)
正直屋とはどんな業者か
正直屋は、ジャパンネクストリテイリング株式会社(旧:株式会社アズクリエイティブ)が運営する給湯器交換専門店ブランドです。フランチャイズ展開で給湯器最大級クラスの83%オフを謳い、低価格を売りにしています。
ただし店舗網はこの数年で大きく姿を変えています。買収時の発表では「全国100店舗以上」とされていましたが、その後統合・閉店が進み、現在は20店舗前後まで絞り込まれています。公式サイトのお知らせでも、2026年1月に江戸川店の統合・店舗閉鎖が告知されています。
※ 店舗数は公式発表と店舗一覧をもとにした編集部調べ。最新の対応可否は公式サイトでご確認ください。
公式サイトで確かめられる拠点は2つだけです
公式サイトのページタイトルには今も「全国100店舗で活動中」とあります。ただし会社概要にも、地域別のエリアページ(関東・近畿など)にも、所在地として載っているのは本社(名古屋市)と横浜本店の2つだけでした(2026年8月30日確認・編集部調べ)。エリアページは都道府県単位の対応範囲を示す作りになっています。
これは「近くの店に頼む」という感覚では選べないということです。自分の地域を担当するのがどこの会社なのかは、問い合わせて初めて分かります。
会社の基本情報
- 設立:2009年11月(ウェブマーケティング会社として)
- 「正直屋」ブランド開始:2010年10月
- 本社:愛知県名古屋市
- 上場区分:非上場(親会社エディオンは東証プライム上場)
- 2025年2月重要ニュース:家電量販店大手エディオン(東証プライム上場)が完全子会社化
エディオングループ入りの意義
2025年2月28日、エディオンが全株式を取得して完全子会社化しました。エディオンは東証プライム上場の大企業で、コンプライアンスや顧客対応の水準が引き上げられることが期待されます。
ただし、「大企業の傘下に入ったから安心」と単純には言えない事情が2つあります。
① 店舗網が大幅に縮小した
前述のとおり、100店舗以上だった店舗網は20店舗前後まで絞り込まれました。収益性や品質の面で基準に達しない店舗が整理されたと見るのが自然です。これは品質面では前進ですが、同時に対応できるエリアが大幅に狭まったことを意味します。閉店された地域の方は、そもそも依頼できません。
② エディオン自体が再編の途中にある
2026年6月5日、エディオンはヤマダホールディングスとの経営統合を基本合意しました。持株会社方式で、単純合算の売上高は約2.5兆円規模になります。
持株会社の設立は2027年10月の予定で、両社がその完全子会社になります。つまり正直屋は、新しい持株会社体制の下にぶら下がる位置づけに変わります。
ここは良い方に転ぶ可能性もあるので、公表されている内容をそのまま書いておきます。両社は統合の狙いとして、売上高2.5兆円規模を生かして「家電からリフォームなど住宅事業の拡大につなげる」と説明しています。給湯器交換はまさにその住宅事業に入るので、切り離される側ではなく伸ばす側に置かれていると読むこともできます。
ただし大規模統合では重複事業の見直しが行われるのも通例で、ブランドや店舗網がこのまま残るのかは現時点では確定していません。10年保証を前提に業者を選ぶなら、「抜ける方向にも、強くなる方向にも振れる途中」と考えておくのが正確です。
フランチャイズ制の構造を理解する
正直屋はフランチャイズ制で運営されています。つまり、実際に工事を行なうのは各地のフランチャイズ加盟店で、正直屋本社の社員が工事を行うわけではありません。この構造を理解した上で利用することが重要です。
正直屋の良い口コミ
なお、正直屋の口コミ数は非常に多く、みん評で491件を超える口コミが寄せられています。このうち多数は良い口コミです。
価格の安さへの高評価
正直屋の良い口コミで最も多いのが価格の安さです。「他社の見積もりよりもはっきり安かった」「ガス会社でとった見積もりより明らかに安かった」といった素直な評価が目立ちます。「給湯器最大級クラスの83%オフ」を謳うだけのことはあり、実際に価格競争力があると評価する利用者が少なくありません。
迅速な対応への高評価
「連絡してから当日または翌日に工事が完了した」「ガス屋に断られた機種が正直屋にはあった」といった緊急時の迅速対応を評価する声が多数存在します。100種類以上の在庫を持つことで、他社で在庫のない機種でも対応できる可能性が高くなります。
まじめな対応への満足の声
担当者が当たった場合、「工事内容を丁寧に説明してもらえた」「一生懸命仕事をしていただいて安心した」といった良い口コミも引き続き寄せられています。
正直屋の悪い口コミ・注意点
フランチャイズによる工事品質のばらつき
正直屋の悪い口コミの中で最も多いのが、加盟店による工事品質のばらつきです。「工事が雑だった」「手抜き工事をされた」といった口コミは、教育が十分に行き届かない加盟店に当たった場合に発生しやすいと分析されています。フランチャイズは各店舗の経営者に品質も方針も依存する仕組みなので、本社が基準を決めても実行の度合いまでは揃えられません。
連絡不備・手配ミス
「進捗の問い合わせ時の電話対応が悪かった」「手配ミスや事前のヒアリング不足が原因で工事の延期や交換機種の変更などのトラブルが報告された」といった報告も確認されています。特に繁忙期に依頼が殺到すると、対応が遅れるリスクが高まります。
苦情窓口の存在
正直屋公式サイトには苦情窓口ページが設置されていることからも分かるように、利用者からの不満声への対応体制は一定程度整っています。より満足度を高めるためにはエディオングループ入り後の品質向上が進むかどうかの、今後の動向に注目です。
「正直屋はひどい」「最悪」と検索されるのはなぜか
正直屋を調べると、検索候補に「ひどい」「最悪」といった言葉が並びます。不安になる方も多いと思いますが、これにははっきりした理由があります。
不満のほぼすべてが「会社」ではなく「当たった店舗」に向いている
悪い口コミを読み込むと、内容が「工事が雑だった」「担当者の態度が悪かった」「連絡が来ない」に集中しています。つまりブランド全体の問題ではなく、自分を担当した加盟店の問題として語られているということです。
同じブランドなのに「安くて早くて最高」と「二度と使わない」が並存するのは、100店舗以上のフランチャイズで運営されている以上、構造上避けられません。価格とスピードを支えているのも同じフランチャイズ網なので、長所と短所が同じ仕組みから生まれていると考えるのが正確です。
依頼前に確かめられること
「担当者ガチャ」のリスクはゼロにはできませんが、下げることはできます。
- 全国の口コミではなく、自分の地域の加盟店名で検索する(契約相手は本社ではなくその店舗)
- 見積もり時に実際に工事をするのはどこの会社かを聞く
- 保証の窓口が本社か加盟店かを確認する(店舗が撤退したときに差が出ます)
逆に言えば、この確認をする手間をかけたくない方には向いていません。その場合は、施工体制が組織として担保されている業者を最初から選んだ方が確実です。
正直屋とキンライサーはどちらがいい?
比較候補としてよく並ぶのがキンライサーです。両社は仕組みが根本的に違います。
| 項目 | 正直屋 | キンライサー |
|---|---|---|
| 工事の体制 | フランチャイズ加盟店 | 外部の施工業者への委託が中心 |
| 品質のばらつき | 店舗による差が出やすい | 担当業者による差が出やすい |
| 資本関係 | エディオンの完全子会社(同社はヤマダHDと統合予定) | 非上場 |
| 保証の引継ぎ不安 | 加盟店の撤退リスクあり | 本体の存続が前提 |
注意したいのは、両社とも実際に工事をするのは自社の社員とは限らないという点です。正直屋はフランチャイズ加盟店、キンライサーも外部の施工業者への委託が中心です。つまり「担当者ガチャ」のリスクはどちらにもあり、その上で正直屋は親会社が再編中、キンライサーは非上場という違いが乗ります。
工事品質を仕組みで揃えようとしているのは、発注先を認定制度で絞っている業者(東京ガスの認定施工会社など)です。
キンライサー側の「10年保証」の中身は、こちらで詳しく見ています。
他社との比較は軸を分けて見ると分かりやすい
正直屋を他社と並べるときは、何を基準にするかで結論が変わります。軸ごとに記事を分けました。
「10年保証」の中身で比べるならこちらです。保証はその会社が10年後もあって初めて意味を持ちます。
「誰が工事に来るか」で比べるならこちらです。実は東京ガスも自社の社員が来るわけではありません。
10年保証と正直屋の実態
ここは調べてみて、他社とは違う作りになっていました。公式サイトの記載を読むと、正直屋の「10年保証」は2つに分かれています。
| 保証するのは誰か | 加盟店が撤退したら | |
|---|---|---|
| 工事保証(10年) | 正直屋 | 窓口が不明瞭になりうる |
| 製品保証(10年) | 保証会社(あんしん修理サポート) | 第三者なので影響を受けにくい |
※ 2026年8月30日に正直屋公式サイトで確認(編集部調べ)。給湯器は一部商品を除くとされています。
これは正直屋の強みです。製品保証を自社で背負わずに保証会社に出しているので、工事をした加盟店がなくなっても、機器そのものの保証は残る設計になっています。「10年保証はその会社が10年後もあって初めて意味を持つ」という弱点に対して、部分的に答えを用意している形です。
一方で工事保証のほうは正直屋が背負っています。加盟店が閉店・撤退したときに、その店舗の工事を誰が見に来るのかは、見積時に確かめておく価値があります。
見積時に聞くならこの2つ
・「工事保証の窓口は本社ですか、この店舗ですか」
・「製品保証の保証会社はどこで、保証書はどちらから出ますか」
給湯器の寿命と保証期間の注意点
給湯器の寿命は一般的に10〜15年で、実際に不具合が頻発するのは使用後12〜13年以降が多いとされています。ほとんどのケースでは10年保証が守備範囲内で終わる前に給湯器本体が寿命を迎えます。また、メーカーが製造終了後10年で部品供給を終了するのが慣行で、保証期間内でも修理不能になるリスクがあることは変わりません。
実際に報告されている失敗事例
口コミで繰り返し出てくるものを5つに整理しました。どれも「本社の方針」ではなく「担当した加盟店で起きたこと」として語られています。
| 何が起きたか | 仕組み上の原因 |
|---|---|
| 工事当日に「設置できない」と言われた | 事前のヒアリングと現地確認が加盟店任せ |
| 連絡なしで工事時刻に大幅に遅れた | 繁忙期の人員配置が加盟店の裁量 |
| 申込み確定後、本部から連絡が来なかった | 本部と加盟店の情報共有が不完全 |
| 旧型機種に変わったのに料金は据え置き | 在庫が加盟店ごとに違う |
| 10年保証のはずが「FC契約が終了したので対応できない」 | 工事保証は正直屋が背負う設計 |
5つ目が、この記事でいちばん見てほしいところです
前の章で、製品保証は保証会社に出しているので、加盟店が撤退しても残ると書きました。
ただし工事保証は別です。こちらは正直屋が背負う設計なので、
契約した加盟店がFCを抜けると窓口が宙に浮きます。
店舗網が縮小している時期に10年保証を前提として選ぶなら、ここは見積時に必ず確認してください。
※ 事例は公開されている口コミをもとに編集部が整理したものです。個別の真偽を当サイトで検証したものではありません。
後悔しない業者選びの最終判断
正直屋は2025年のエディオングループ入りにより安定性が高まったことは事実ですが、実際の工事品質を左右するのは各地のフランチャイズ加盟店です。「担当者ガチャ」のリスクは構造的に残ります。
これに対して、東京ガスの機器交換は認定施工会社制度により直営工事体制が組織的に担保されており、フランチャイズ制の正直屋とは構造的に異なります。東京ガスは東証プライム上場の日本最大級ガス会社であり、施工資格の保有が認定会社制度で組織的に担保されています。
東京ガスのエリア外の方には、同じく東証グロース上場の交換できるくんが第2候補としておすすめです。自社で直営的に工事を管理する体制を持ち、見積もり後の追加費用も発生しない明朗会計を徹底しています。
まとめ:正直屋を利用する前に知っておくべきこと
なお正直屋は割引率を前面に出す一方で、標準工事費を公開していません。東京ガス・交換できるくん・キンライサー・ミズテックは種類別の工事費を出しているので、比較候補に入れるなら給湯器の標準工事費を7社で比較の実額を基準にすると判断しやすくなります。
正直屋の最大の強みは価格競争力とスピードです。余計な費用をかけずに、とにかく早くお湯を使える状態に戻したい方にとっては今でも有力な選択肢です。
一方で、品質の安定性や十年単位の継続性を期待するなら、現時点では積極的には推奨しにくいというのが編集部の見方です。理由は3つ重なっています。
- フランチャイズなので、品質も方針も各店舗の経営者に依存する
- 店舗網が100店舗以上から20店舗前後まで縮小しており、対応エリアも保証の引継ぎ先も議論の途中にある
- 親会社のエディオン自体がヤマダHDとの統合を控えている
ただし、フランチャイズ制による工事品質のばらつきは仕組み上の問題であり、雑な工事や対応の悪い加盟店に当たってしまうリスクは受け入れる必要があります。地元の正直屋加盟店の口コミを事前に必ず確認した上で判断することを強くおすすめします。
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