交換できるくんと正直屋を比べる|同じ「10年保証」でも中身が違う理由
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交換できるくんも正直屋も、どちらも10年保証を掲げています。ただし保証はその会社が10年後もあって初めて意味を持ちます。事業のつくりと資本の状況を並べて、何が違うのかを整理しました。
給湯器の交換でこの2社を比べるとき、工事費で並べることができません。正直屋は工事費を公開していないからです。
だからこの記事では、金額ではなく「保証が機能する前提」で比べます。
結論:選ぶ基準が別のところにある
| 優先したいこと | 向いているのは |
|---|---|
| 10年後まで見据えた安定性 | 交換できるくん |
| 見積もり前に金額の目安を知りたい | 交換できるくん(工事費を公開) |
| とにかく早く、安く仕上げたい | 正直屋も候補になる |
まず事実を並べる
| 交換できるくん | 正直屋 | |
|---|---|---|
| 運営会社 | 株式会社交換できるくん | ジャパンネクストリテイリング |
| 資本関係 | 東証グロース上場 | エディオンの完全子会社 |
| 事業のつくり | 直営 | フランチャイズ |
| 工事費 | 公開(基本37,800円〜・タイプ別) | 非公開 |
| 保証 | 商品10年・工事10年 | 商品10年・工事10年 |
| 対応エリア | 全国 | 店舗のある地域 |
※ 両社公開情報およびエディオンの発表より(2026年8月時点・編集部調べ)。
保証の表記は同じです。だからこそ、中身を見る必要があります。
「10年保証」は10年後の存続が前提
給湯器の平均寿命は10〜15年ですが、故障が多発するのは使用12〜13年以降がほとんどです。つまり10年保証は、一番壊れやすい時期の直前までをカバーするものです。
そして保証は、その会社が存続していて初めて使えます。廃業すれば自動的に消滅します。
この観点で両社を見ると、状況が違います。
正直屋:店舗網が縮小している
エディオンは2025年2月28日にジャパンネクストリテイリングの全株式を取得し、完全子会社化しました。その際の発表では「全国100店舗以上」とされていました。
ただし現在は20店舗前後まで縮小しています。公式サイトのお知らせにも2026年1月23日付けで店舗の統合・閉鎖の告知が出ています。
※ 店舗数は編集部調べ。公式の店舗一覧から正確な総数は取得できなかったため、おおよその規模としてお読みください。
ネット上の記事の多くは、買収時の「100店舗以上」をそのまま引き写しています。自分の地域に店舗があるかは、公式の店舗一覧で確かめてください。
親会社自身が再編の途中にある
2026年6月5日、エディオンとヤマダホールディングスが経営統合で基本合意しました。持株会社方式で、単純合算の売上は約2.5兆円規模とされています。
これにより、正直屋は新しい持株会社体制の下で孫会社になります。家電量販の大型統合では重複事業の見直しが通例なので、リフォーム・住設事業が今後どう位置づけられるかは現時点で未定です。
誤解されやすい点
「大企業の傘下に入ったから安心」とは限りません。
傘下化のあとに店舗網が縮小し、親会社自身も再編中というのが現在の状況です。
10年保証を前提に選ぶなら、この不確実性を評価に入れる必要があります。
フランチャイズという構造
もう一つ、価格や資本とは別の違いがあります。
正直屋はフランチャイズで展開しています。つまり工事の品質も対応の方針も、実際に作業する店舗の経営者に依存します。同じ看板でも、店舗が違えば体験が揃いません。
これは良し悪しではなく、口コミを読むときの前提の話です。別の店舗の評価は、自分が依頼する店舗の参考になりにくいということです。
交換できるくんは直営なので、このばらつきは小さくなります。
工事費が公開されているか
交換できるくんは基本工事費を37,800円からとし、タイプ別の金額も公開しています。さらに「まるごとサービスパック」として、基本工事費・撤去費・出張費・運搬費・部材費・室内養生費・設置前清掃・廃材の処分までを含むと公表しています。
正直屋は工事費を公開していません。見積もりを取らないと金額が分からない形です。
これは良し悪しではなく、進め方の違いです。相場感を先につかんでから動きたいなら公開している側が楽で、現地を見てから詰めたいなら見積もり前提でも困りません。
正直屋が向くケース
ここまで構造の話を書きましたが、価格とスピードは本物です。
店舗が地域にあれば対応が早く、価格交渉の余地もあります。「今週中に、できるだけ安く」が最優先なら、正直屋は十分に候補になります。
逆に、10年後の保証を真面目に見込むなら、不確実性を評価に入れる必要があるということです。
どちらを選ぶか
| あなたの状況 | 向いているのは |
|---|---|
| 10年保証を真面目に見込んでいる | 交換できるくん(上場・直営) |
| 先に金額の目安を知りたい | 交換できるくん(工事費を公開) |
| 地方で店舗がない | 交換できるくん(全国対応) |
| 今週中に、できるだけ安く | 正直屋(店舗が近ければ早く交渉もできる) |
どちらが優れているかではなく、何を優先するかで分かれます。短期の価格とスピードを取るのか、長期の確からしさを取るのかです。
まとめ
- 両社とも同じ「商品10年・工事10年」を掲げている。表記では差がつかない
- 給湯器の故障が多発するのは12〜13年以降。保証はその直前までをカバーする
- 保証は会社が存続していて初めて使える
- 正直屋は買収時の100店舗以上から20店舗前後に縮小(編集部調べ)
- 親会社のエディオン自身がヤマダHDと統合を基本合意(2026年6月5日)。住設事業の位置づけは未定
- 正直屋はフランチャイズなので、品質も方針も店舗の経営者に依存する
- 交換できるくんは工事費を公開、正直屋は非公開
- 価格とスピードを最優先するなら正直屋は十分に候補になる
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正直屋単体の評価はこちらに詳しく書いています。
キンライサーとの比較はこちらです。
工事費を主要業者で横断して並べた表はこちらです。
※ 本記事の資本関係・店舗数・保証内容は2026年8月時点の公開情報および報道に基づきます。店舗数は編集部調べです。内容は変更されることがあるため、ご契約前に必ず公式サイトでご確認ください。