交換できるくんと正直屋を比べる|同じ「10年保証」でも中身が違う理由

交換できるくんも正直屋も、どちらも10年保証を掲げています。ただし、事業のつくりも、工事費の公開の仕方も違います。資本の状況とあわせて並べて、何が違うのかを整理しました。
給湯器の交換でこの2社を比べるとき、工事費で並べることができません。正直屋は工事費を公開していないからです。
だからこの記事では、金額ではなく「保証が機能する前提」で比べます。

結論:選ぶ基準が別のところにある

優先したいこと向いているのは
店舗ごとの差を避けたい交換できるくん
見積もり前に金額の目安を知りたい交換できるくん(工事費を公開)
とにかく早く、安く仕上げたい正直屋も候補になる

まず事実を並べる

交換できるくん正直屋
運営会社株式会社交換できるくんジャパンネクストリテイリング
資本関係上場グループ企業エディオンの完全子会社
事業のつくり直営フランチャイズ
工事費公開(基本37,800円〜・タイプ別)非公開
保証商品10年・工事10年商品10年・工事10年
対応エリア8地区(札幌・仙台・関東・東海・関西・中国・愛媛・福岡)店舗のある地域
※ 両社公開情報およびエディオンの発表より(2026年8月29日確認・編集部調べ)。
交換できるくんは、全国対応ではありません。工事の対応エリアは札幌・仙台・関東・東海・関西・中国・愛媛・福岡の8地区です(2026年9月7日時点・公式サイトより)。公式サイトの郵便番号判定で、自分の住所が対象に入っているかを先に確かめてください。
保証の表記は同じです。だからこそ、中身を見る必要があります。

「10年保証」は年数ではなく中身で見る

給湯器の補修用部品の保有期間は、買った日ではなく製造が打ち切られた日から数えます。10年保証が付いていても、部品が手に入らなければ修理ではなく交換を提案されることがあります。だから保証は年数ではなく、何が対象で、何が有償かで見る必要があります。
もう一つ見ておきたいのが、保証を引き受ける会社の状況です。会社が10年後に存続しているかどうかは、規模の大小にかかわらず誰にも保証できません。確かめられるのは、今の事業のつくりと資本の状況です。
この観点で両社を見ると、状況が違います。

正直屋:店舗網が縮小している

エディオンは2025年2月28日にジャパンネクストリテイリングの全株式を取得し、完全子会社化しました。その際の発表では「全国100店舗以上」とされていました。
ただし現在は20店舗前後まで縮小しています。公式サイトのお知らせにも2026年1月23日付けで店舗の統合・閉鎖の告知が出ています。
※ 店舗数は編集部調べ。公式の店舗一覧から正確な総数は取得できなかったため、おおよその規模としてお読みください。
ネット上の記事の多くは、買収時の「100店舗以上」をそのまま引き写しています。自分の地域に店舗があるかは、公式の店舗一覧で確かめてください。

親会社自身が再編の途中にある

2026年6月5日、エディオンとヤマダホールディングスが経営統合で基本合意しました。持株会社方式で、単純合算の売上は約2.5兆円規模とされています。
これにより、正直屋は新しい持株会社(2027年10月に設立予定)の下で孫会社になります。両社は統合の狙いに「家電からリフォームなど住宅事業の拡大」を挙げているので、住設事業は伸ばす側に置かれる可能性もあります。ただし、正直屋の具体的な位置づけはまだ発表されていません。
誤解されやすい点
「大企業の傘下に入ったから安心」とは限りません。
傘下化のあとに店舗網が縮小し、親会社自身も再編中というのが現在の状況です。
10年保証を前提に選ぶなら、この不確実性を評価に入れる必要があります。

フランチャイズという構造

もう一つ、価格や資本とは別の違いがあります。
正直屋はフランチャイズで展開しています。つまり工事の品質も対応の方針も、実際に作業する店舗の経営者に依存します。同じ看板でも、店舗が違えば体験が揃いません。
これは良し悪しではなく、口コミを読むときの前提の話です。別の店舗の評価は、自分が依頼する店舗の参考になりにくいということです。
交換できるくんはフランチャイズではなく、1社が受付から見積もり・工事の手配までを担う形です。ただし工事は自社施工と外部への委託が混在しているので、当日どの会社が来るかは見積もりの際に確かめてください。

工事費が公開されているか

交換できるくんは基本工事費を37,800円からとし、タイプ別の金額も公開しています。さらに「まるごとサービスパック」として、基本工事費・撤去費・出張費・運搬費・部材費・室内養生費・設置前清掃・廃材の処分までを含むと公表しています。
正直屋は工事費を公開していません。見積もりを取らないと金額が分からない形です。
これは良し悪しではなく、進め方の違いです。相場感を先につかんでから動きたいなら公開している側が楽で、現地を見てから詰めたいなら見積もり前提でも困りません。

正直屋が向くケース

ここまで構造の話を書きましたが、価格とスピードは本物です。
店舗が地域にあれば対応が早く、価格交渉の余地もあります。「今週中に、できるだけ安く」が最優先なら、正直屋は十分に候補になります。
逆に、10年後の保証を真面目に見込むなら、不確実性を評価に入れる必要があるということです。

どちらを選ぶか

あなたの状況向いているのは
10年保証を真面目に見込んでいる交換できるくん(フランチャイズではない)
先に金額の目安を知りたい交換できるくん(工事費を公開)
店舗に行かずネットで完結したい交換できるくん(8地区限定。郵便番号で判定できます)
今週中に、できるだけ安く正直屋(店舗が近ければ早く交渉もできる)
どちらが優れているかではなく、何を優先するかで分かれます。短期の価格とスピードを取るのか、長期の確からしさを取るのかです。

まとめ

  • 両社とも同じ「商品10年・工事10年」を掲げている。表記では差がつかない
  • 補修用部品の保有期間は製造打ち切りから数える。10年保証でも、部品が無ければ交換を提案されることがある
  • 保証は年数ではなく、何が対象で何が有償かで見る
  • 正直屋は買収時の100店舗以上から20店舗前後に縮小(編集部調べ)
  • 親会社のエディオン自身がヤマダHDと統合を基本合意(2026年6月5日)。住設事業の位置づけは未定
  • 正直屋はフランチャイズなので、品質も方針も店舗の経営者に依存する
  • 交換できるくんは工事費を公開、正直屋は非公開
  • 価格とスピードを最優先するなら正直屋は十分に候補になる

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正直屋単体の評価はこちらに詳しく書いています。
東京ガスとの比較はこちらです。どちらも自社の社員が工事に来るわけではないという前提から書いています。
キンライサーとの比較はこちらです。
工事費を主要業者で横断して並べた表はこちらです。
※ 本記事の資本関係・店舗数・保証内容は2026年8月29日に確認した公開情報および報道に基づきます。店舗数は編集部調べです。内容は変更されることがあるため、ご契約前に必ず公式サイトでご確認ください。