給湯器のふろ機能(フルオート/オート)の違い!オートをお勧めする理由を解説!

給湯器のふろ機能には「フルオート(全自動)」と「オート(自動)」の2種類があります。この記事では、それぞれの違いと特徴を詳しく解説していきます。フルオートは足し湯や配管洗浄が自動で行えるなど便利な機能が充実していますが、価格は約5万円高くなります。一方、オートは基本的な機能で十分な方におすすめです。あなたのライフスタイルに合わせて、最適な給湯器を選びましょう。

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ガス給湯器の種類

ガス給湯器には機能の異なる主な種類があります。以下でそれぞれを解説します。

給湯器(給湯専用機)

給湯専用機は主に古い戸建て、マンション、そして賃貸マンションで見られます。蛇口からお湯を出して浴槽を満たすタイプで、追い炊き機能がないため、冷めたお湯は高温のお湯を足して温める必要があります。使い勝手の面から、賃貸物件を除いてはほとんど使用されていません。

ふろ給湯器

ふろ給湯器は現在最も普及しているタイプで、戸建てやマンションで広く使用されています。浴槽下部の循環金具から湯張りと追い炊きができ、洗い場にも蛇口があるため使い勝手が良好です。設定した湯量まで自動で湯張りができ、圧力センサーでお湯の高さを検知するため、入浴中でもお湯が溢れる心配はありません。

給湯暖房熱源機

給湯暖房熱源機は、ふろ給湯器に暖房機能を加えたタイプです。暖房付きふろ給湯器とも呼ばれ、東京ガスエリアではTES(TokyoGas Eco System)という名称も使われています。暖房機能には、床暖房や温水式浴室乾燥機などがあり、これらの設備を使用するには給湯暖房熱源機が必要です。都市ガスを使用する都心部の住宅では一般的ですが、ガス代が高めになりやすいプロパンガスが主流の郊外ではあまり採用されていません。
これら以外の種類も存在しますが、一般住宅では主にこの3種類が使用されているため、他の種類は別記事で紹介します。
給湯専用機にはふろ機能がありませんので、この記事はふろ給湯器か給湯暖房熱源機をお使いの方向けです。

ふろ給湯器・給湯暖房熱源機の主機能

もし知っている機能があれば読み飛ばしていただいて構いません。

号数

号数とは給湯(蛇口から出るお湯や湯張り)の湯量を表す単位です。メーカー共通の定義では、水温+25度のお湯を1分間に何リットル出せるかを示します。例えば24号の場合、水温+25度のお湯を1分間に24リットル供給できます。ただし、実際の給湯能力は外気温によって変化します。外気温15度で設定湯温40度の場合は24リットル供給できますが、外気温5度では約17リットル、外気温0度では10リットル強まで供給量が減少します。
号数による価格の違いは以下の通りです。ただし、号数を下げたい場合でも、設置環境によって変更できないケースがあります。2023年12月時点での、リンナイのメーカー希望小売価格(税込)は次の通りです。
号数型番例メーカー希望小売価格ベースからの価格差
24号RUF-E2406AW(A)484,330円0円
20号RUF-E2006AW(A)457,050円-27,280円
16号RUF-E1616AW(A)422,290円-62,040円

ふろ機能(フルオート/オート)

ふろ機能には、フルオート(全自動)とオート(自動)の2種類があります。両方とも自動湯張りができますが、フルオートはさらに、湯量が減ったときの自動足し湯や入浴後の配管簡易清掃など、より便利な機能が付いています。
ふろ機能の詳細は、次の章で解説します。
2023年12月時点での、リンナイのメーカー希望小売価格(税込)は以下の通りです。
ふろ機能型番例メーカー希望小売価格ベースからの価格差
オートRUF-E2406SAW(A)428,560円0円
フルオートRUF-E2406AW(A)484,330円+55,770円

設置場所

給湯器は設置場所によって選べる機種が異なります。全体の70~80%は標準壁掛(壁掛型)です。戸建ての場合は地面に直接設置する据置型、マンションではパイプシャフト(PS)内に設置されることが多く、特にPS前方排気型(筒状の排気筒から排気ガスが出るタイプ)が一般的です。
給湯器の交換時には、設置場所は基本的に変更できません。
2023年12月時点での、リンナイのメーカー希望小売価格(税込)は以下の通りです。一般的に、標準壁掛タイプは割引率が大きく、その他のタイプは割引率が小さくなります。
設置場所型番例メーカー希望小売価格ベースからの価格差
標準壁掛RUF-E2406AW(A)484,330円0円
据置RUF-E2405AG(B)500,390円+16,060円
PS扉内前方排気RUF-E2406AT(A)496,760円+12,430円
PS扉内後方排気RUF-E2406AB(A)496,760円+12,430円
PS扉内上方排気RUF-E2406AU(A)496,760円+12,430円
PS扉内給排気延長RUF-E2406AF(A)496,760円+12,430円

エコジョーズ

エコジョーズ(高効率)は2002年に日本ガス協会と大手ガス会社が開発した省エネ型給湯器です。従来80%台だった熱効率を90%台に向上させた画期的な商品で、エコジョーズロゴが目印です。リンナイによると、従来型と比べてガス使用量とガス料金を約12%削減できます。給湯器は10年以上使用するため、設置可能な場合はエコジョーズがお勧めです。ただし、マンションの場合、特にパイプシャフト(PS)設置の従来型からエコジョーズへの交換は、設置が困難だったり、費用が高額になることが多いので注意が必要です。
エコジョーズについても別記事で解説予定です。
2023年12月時点での、リンナイのメーカー希望小売価格(税込)は以下の通りです。
効率型番例メーカー希望小売価格ベースからの価格差
非エコジョーズRUF-A2405AW(C)464,530円0円
エコジョーズRUF-E2406AW(A)484,330円+19,800円

リモコン

リモコンには様々な種類があり、給湯器の機能に応じて必要な数が決まります。
給湯器の種類台所リモコン浴室リモコン暖房リモコン
給湯専用機
ふろ給湯器
給湯暖房熱源機○※暖房設備による
リモコンにはシンプルな基本機能のものから、インターホン機能やIoT(スマホ操作)対応まで、多様な種類があります。詳細は別記事で解説予定です。

ふろ機能(フルオート/オート)とは

前章で説明したように、ふろ機能にはフルオート(全自動)とオート(自動)があります。それぞれの機能を比較すると、以下のようになります。
機能フルオートオート
湯張り自動自動
残り湯がある状態での湯張り一定水位水位バラつき
保温・追い炊き自動自動
入浴検知自動なし
足し湯自動手動
追い炊き管の自動洗浄自動なし※
※パロマのふろ給湯器では、オートタイプでも追い炊き管の自動洗浄機能が付いています。お得ですね!
それぞれについて詳しく見ていくと以下の通りです。

湯張り

フルオート・オート共通で、設定した水位までボタン一つで湯張りができます。

残り湯がある状態での湯張り

リモコンの「ふろ自動」を押すと、残り湯があっても自動で湯張りができます。
フルオートでは、残り湯があっても設定水位まで正確に自動で湯張りができます。
オートでは、残り湯が循環口(循環金具、お湯が出てくる所)より上にある場合、水位にばらつきが生じます。残り湯の温度が設定温度に近い場合は、追い炊きではなく約6Lの追加給湯を行います。残り湯が循環口より下にある場合は、新たに設定量を湯張りするため、残り湯の分だけ水位が高くなります。

保温・追い炊き

フルオート・オート共通で、約30分ごとにお湯の温度を計測し、温度が下がると自動的に追い炊きを始めます。保温時間は0、1、2、4、6、8時間から選択できます。

入浴検知

フルオートのみの機能で、浴槽に人が入ったことを自動で検知し、ぬるくなったお湯を追い炊きして設定温度を保ちます。大家族で入浴順が遅い人でも、常に適温で入浴できる便利な機能です。

足し湯

フルオートでは、設定水位より約3cm下がるたびに自動で設定水位まで足し湯します。
オートでは、「足し湯」ボタンを押すと約20Lのお湯が追加されます。最近の浴槽は約200Lですので、約10%分の追加となります。

追い炊き管の自動洗浄

フルオートのみの機能で、浴槽の排水時に設定温度の約5Lのお湯で配管内を自動洗浄します。追い炊きは浴槽のお湯を循環して加熱するため、追い炊き管内に汚れが残りやすいのですが、この機能で排出します。リンナイによると、この機能で一般細菌が1/3以下に減少するとのことです。
※パロマのふろ給湯器では、オートでも追い炊き管の自動洗浄機能が付いています。

迷ったらオートを選ぶ

リンナイ等メーカーは「迷ったらフルオートを選ぼう」と宣伝しています。
わたしは多くのご家庭はオートで十分だと考えています。
わたし自身、オートを選択しています。現在フルオートをお使いの方もオートへの変更は可能ですので、ぜひ検討してみてください。
オートが適しているかは、追い炊きの使用頻度とコスト許容度がポイントです。以下の観点でチェックしてみましょう。わたしの家ではすべての項目に該当するため、オートが最適です。皆さんのご家庭ではいかがでしょうか?

家族の生活リズムが近しいか

家族の生活リズムが近い場合、オートがお勧めです。家族全員の生活リズムが似ていれば、追い炊きはほとんど不要です。19時に夕食を済ませ、20時以降に順番に入浴する場合、お湯が冷める前に全員の入浴が完了します。
一方、塾やバイト帰りで23時頃の入浴、または朝風呂派の家族がいる場合は、追い炊きが必要になります。ただし、入浴時間が分散している場合、ふろ自動モードを常時オンにすると余分なガス代がかかるので注意が必要です。

大家族ではないか

大家族でない場合、オートがお勧めです。お風呂の湯温は約40度、人の体温は約36度です。入浴により湯温は低下しますが、4人程度の家族なら、入浴が終わるまでにぬるくなることはありません。
6人以上の家族では、入浴完了まで2時間以上かかり、その間に湯温が低下していくため、追い炊きが必要です。また、お湯の使用量も多いため、きめ細かな自動湯張りができるフルオートが便利でしょう。

浴室の断熱性は高いか

浴室の断熱性が高い場合、オートがお勧めです。最新のユニットバスは、断熱性の高いFRP(強化プラスチック)製の浴槽と断熱材を採用しています。例えば、TOTOの最新ユニットバスの魔法びん浴槽は、4時間後の湯温低下がわずか2.5度です。従来型は2時間で2.5度低下していたので、断熱性は2倍に向上しています。TOTOの試算では、追い炊き回数の減少により使用エネルギーが約56%節約できます。2000年代中頃以降に設置されたユニットバスなら、追い炊きの頻度は少なくて済むでしょう。
反対に、従来のタイル張り浴室は断熱性が低く、湯温が急速に低下します。この場合は追い炊きが頻繁に必要となるため、フルオートが適しています。

イニシャルコストが抑えたいか

イニシャルコストを抑えたい場合、オートがお勧めです。フルオートとオートの希望小売価格差は5万円以上ですが、実際の販売価格差は60~80%引きで1~2万円程度です。給湯器は10年以上使用するため、この差は大きくありません。価格差を気にされない方はフルオート、少しでも安く抑えたい方はオートを選択してください。

まとめ

本記事では、給湯器のふろ機能におけるフルオートとオートの違いを解説しました。フルオートは残り湯を自動で排水して正確な水位まで湯張りできる機能を持っていましたが、オートは残り湯の状態によって水位にばらつきが生じることを説明しました。
保温・追い炊き機能は両者に搭載されていましたが、入浴検知や追い炊き管の自動洗浄機能はフルオートのみの機能でした。ただし、パロマのふろ給湯器では、オートでも追い炊き管の自動洗浄機能が付いていることも紹介しました。
オートがお勧めな条件として、家族の生活リズムが近い、大家族ではない、浴室の断熱性が高い、イニシャルコストを抑えたい、という4つのポイントを挙げました。フルオートとオートの価格差は実売価格で1~2万円程度であることも説明しました。
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