アトピー性皮膚炎でヒゲ脱毛を受けられるかは、体質ではなく当日の肌で決まります|ゴリラクリニックとメンズリゼの線引きを公式で並べました

アトピー性皮膚炎があるとヒゲ脱毛を受けられないと決まっているわけではありません。ゴリラクリニックとメンズリゼの公式サイトはどちらも「今その部位がどうなっているか」で線を引いています。2社の記載を並べ、日本皮膚科学会の公開情報とあわせて、当日に何を見られるのかを整理します。
アトピー性皮膚炎の人がヒゲ脱毛を調べると、「できる」と書いてある記事と「断られる」と書いてある記事が両方出てきます。どちらも間違いではありません。2社の公式サイトを読むと、書き方は違うのに、判断の基準は同じところに置かれているからです。
※ 肌の状態や反応には個人差があります。実際に照射できるかどうかは、必ず医師の診察でご確認ください。この記事は特定の医療機関を推奨するものではありません。治療を中断したり薬をやめたりする判断は、主治医にご相談ください。

結論:可否を分けるのは体質ではなく、照射する部位の今の状態です

アトピー性皮膚炎があっても、ヒゲ脱毛そのものが一律に断られるわけではありません。2社とも、判断の材料に挙げているのは「炎症が出ているか」「色素沈着があるか」「肌の状態が不良でないか」という、当日の皮膚の状態です。
クリニック公式サイトに書かれている扱い
メンズリゼ炎症が強く出ている部位や色素沈着が強い部位を除けば、問題なく受けられる。ただしその部位には照射できない場合がある
ゴリラクリニックアトピー性皮膚炎など皮膚疾患のある方は、施術ができない場合がある。日焼け・乾燥・剃刀負け・創部など肌状態が不良な方も同じ区分
※ 両社の公式サイトの記載より(2026年9月20日確認・編集部調べ)。
文字づらは反対に見えますが、どちらも「体質があるから不可」とは書いていません。メンズリゼは可能な側から、ゴリラクリニックは注意が要る側から書いているだけで、見ているものは同じです。

ゴリラクリニックは「できかねる」と「できない場合がある」を分けています

ゴリラクリニックの公式サイトは、持病に関する質問の回答で、施術を受けられない条件を2段階に分けて示しています。アトピー性皮膚炎は、このうち後者に入っています。
区分挙げられている条件(抜粋)
施術ができかねますてんかんの方(既往歴を含む)/悪性腫瘍を治療中の方/B型肝炎・C型肝炎・HIVの感染歴のある方/ペースメーカーを使用されている方/リウマチ金製剤での治療歴のある方
施術ができない場合がございますアトピー性皮膚炎など皮膚疾患のある方/日焼け・乾燥・剃刀負け・創部など肌状態が不良な方/ケロイド体質の方/色素性病変のある方/抗凝固薬や抗血小板薬などを服用中の方/光線過敏など副作用のある薬剤を服用中の方/免疫抑制剤などを服用中の方 ほか
※ ゴリラクリニック公式サイトの記載より抜粋(2026年9月20日確認)。同サイトは、記載のない理由でも状況によって施術を断る場合があるとしています。
上の段が「原則として受けられない」、下の段が「診察のうえで判断する」という区分です。アトピー性皮膚炎が下の段に置かれていることは、行ってみるまで分からないという意味であって、行っても無駄という意味ではありません。

メンズリゼは、自己処理よりレーザーのほうが安全だと書いています

メンズリゼの公式サイトは、アトピー体質でレーザー脱毛を受けられるかという質問に、受けられるとしたうえで、自己処理との比較まで踏み込んで答えています。
炎症が強く出ている部位や色素沈着が強い部位を除けば、問題なく受けられます。(中略)特にアトピー性皮膚炎の場合は、自己処理をするとお肌を傷つけてしまうのでレーザー脱毛をおすすめいたします。
※ メンズリゼ公式サイトのよくある質問より引用(2026年9月20日確認)。
同じサイトは、敏感肌についても施術可能としており、敏感肌の人はヒゲ剃りで肌荒れを起こしやすいため、脱毛でヒゲ剃りの回数を減らすことをすすめています。カミソリを当てる回数そのものを減らせるかどうかが、この領域では効いてくるという整理です。
なお、湿疹やヘルペスなどの皮疹については、ウイルス性・細菌性・真菌性の湿疹の場合は治るまで施術できないとしています。ニキビは、部分的なら照射できるが広範囲だと照射できない可能性があるとしています。アトピー性皮膚炎と、そこに重なった別の皮膚症状は、分けて考えられているということです。

なぜ炎症と色素沈着だと照射できないのですか

医療レーザー脱毛が、毛の黒いメラニン色素に反応する仕組みだからです。色素沈着が起きている部分は、毛以外にも反応する対象があることになります。
メンズリゼの公式サイトは、アレルギーに関する回答の中で、皮膚が炎症や色素沈着を起こしている場合は火傷を起こしやすくなるとし、色素沈着が起きている場合は症状が落ち着いてからの脱毛をすすめています。ゴリラクリニックが「肌状態が不良な方」を注意の区分に置いているのも、同じ理屈です。
炎症のほうは、皮膚のバリア機能の問題です。日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aは、アトピー性皮膚炎について次のように説明しています。
痒みを伴い慢性的に経過する皮膚炎(湿疹)ですが、その根本には皮膚の生理学的異常(皮膚の乾燥とバリアー機能異常)があり、そこへ様々な刺激やアレルギー反応が加わって生じると考えられています。
※ 公益社団法人日本皮膚科学会「皮膚科Q&A アトピー性皮膚炎」Q2より引用(2026年9月20日確認)。
同じQ&Aは、スキンケアについても、アトピー性皮膚炎では皮膚のバリアー機能がもともと低下しているため、炎症を抑えることとスキンケアをきちんと行うことが治療の大原則だとしています。レーザーの熱は皮膚への刺激そのものなので、バリア機能が落ちて炎症が出ている場所に当てるのは避ける、という順序になります。

塗り薬と飲み薬は、種類を控えて申告してください

2社とも、服用中の薬を判断材料に挙げています。薬の名前は自分で判断せず、カウンセリングで医師に伝えるものだと考えてください。
  • ゴリラクリニックは、抗凝固薬や抗血小板薬などを服用中の方、光線過敏など副作用のある薬剤を服用中の方、免疫抑制剤などを服用中の方を「施術ができない場合がある」に挙げています
  • メンズリゼは、抗凝固剤・抗血小板薬については照射できないとし、その他の薬は服用している薬によるとしてカウンセリングでの相談を求めています。金製剤の服用経験がある方は照射できない場合があるとしています
  • メンズリゼは、現在治療中の疾患とそれに伴う薬の内服がある場合を、脱毛を受けられないことがある条件の1つとして挙げています
※ 両社の公式サイトの記載より(2026年9月20日確認)。
アトピー性皮膚炎の治療で使われるステロイド外用薬やタクロリムス軟膏について、名指しで可否を示した記載は、2社の公式サイトでは確認できませんでした。ただし日本皮膚科学会のQ&Aは、タクロリムス軟膏を塗っている間は患部を長時間日光にさらすことを避け、日焼けランプや紫外線ランプの使用も避けるよう求めています。脱毛のレーザーは紫外線ランプとは別のものですが、光に関わる注意がある薬を使っていること自体が、医師が判断するための材料になります。

照射のあとに荒れたらどうなりますか

2社とも、施術後に赤みや炎症が出ることを前提にした対応を公表しています。医療機関で受ける場合、その後の診察と薬が施術料に含まれるかどうかは、肌が弱い人ほど効いてきます。
クリニック公表されている照射後の対応
メンズリゼ炎症止めの軟膏を渡し、2〜3日塗って様子を見る。治まらない場合や悪化した場合は来院のうえ診察し、必要に応じて処置や内服薬を処方。保証が適用され料金は発生しない
ゴリラクリニック施術後に赤みを抑える軟膏を無料で配布。施術費以外はすべて無料の明朗会計としている
※ 両社の公式サイトの記載より(2026年9月20日確認・編集部調べ)。
メンズリゼは、照射後2週間以内にできた毛嚢炎はレーザー照射によるものである場合があるとし、その場合は再診と薬を無料で出すので早めに連絡するよう案内しています。掻くと色素沈着になることがあるとも書かれています。もともと色素沈着が可否の分かれ目になる体質であれば、ここは自己流で様子を見ないほうがよい部分です。

よくある質問

アトピー性皮膚炎だと、そもそもカウンセリングに行けませんか

行けます。2社とも、可否は医師の診察で判断するとしており、カウンセリングはどちらも無料です。メンズリゼは契約前に必ず医師が脱毛可能かどうかを判断するとしています。

症状が落ち着いている時期なら受けられますか

その可能性はありますが、決めるのは診察した医師です。2社が線を引いているのは炎症と色素沈着、そして肌状態が不良かどうかなので、落ち着いている時期のほうが条件は整います。時期を選んで予約を取る、という考え方はできます。

顔の一部だけ症状が出ている場合はどうなりますか

その部位だけ照射を避ける形になる可能性があります。メンズリゼの記載は「炎症が強く出ている部位」「色素沈着が強い部位」と部位単位で書かれており、ヒゲ全体が一律に不可という書き方ではありません。

敏感肌や乾燥肌でも同じ扱いですか

扱いは分かれます。メンズリゼは敏感肌について施術可能と明記しています。一方でゴリラクリニックは、乾燥を含む「肌状態が不良な方」を施術ができない場合がある区分に入れています。乾燥しているかどうかは当日の状態なので、保湿を続けることが前提になります。

エステサロンで断られました。クリニックでも同じですか

同じとは限りません。メンズリゼは、エステサロンでは薬の服用中であれば薬の種類にかかわらず施術を断る店もあるようだが、エステサロンで断られたからといって脱毛ができないわけではない、としています。医師がいるかどうかで判断の仕方が変わるということです。

ヒゲ脱毛はいくらかかりますか

メンズリゼのヒゲ脱毛(全部位)は5回59,800円、10回99,800円、15回149,700円です。3部位5回は初回契約の方のみ14,000円です。ゴリラクリニックはヒゲ脱毛の料金を16,800円から205,800円と公表しています。いずれも税込で、2026年9月20日時点の公表価格です。

まとめ

  • アトピー性皮膚炎があっても、ヒゲ脱毛が一律に不可になるわけではない
  • 2社が線を引いているのは体質ではなく、炎症・色素沈着・肌状態という当日の皮膚の状態
  • ゴリラクリニックはアトピー性皮膚炎を「施術ができない場合がある」区分に置き、診察で判断するとしている
  • メンズリゼは炎症と色素沈着の部位を除けば受けられるとし、自己処理より安全だとしている
  • 抗凝固薬・抗血小板薬・免疫抑制剤・光線過敏の副作用がある薬は、2社とも判断材料に挙げている
  • ステロイド外用薬とタクロリムス軟膏の可否を名指しした記載は、2社の公式サイトでは確認できなかった
  • 照射後の診察と薬は2社とも施術料の範囲で対応するとしている

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お勧めサービス

可否は実際に肌を見てもらわなければ決まりません。どちらも無料カウンセリングがあります。

メンズリゼ(ヒゲ脱毛・全身脱毛)

メンズリゼは男性専門の医療脱毛クリニックです。公式サイトのよくある質問で、アトピー体質・敏感肌・ニキビ・湿疹について個別に回答を出しており、それぞれどこで線を引くかが読む前に分かります。照射後に肌トラブルが起きた場合の診察と薬の処方は、保証が適用され料金は発生しないとしています。
※ 2026年9月時点の公表内容(編集部調べ)。対応院・料金・適用条件は必ず公式サイトと無料カウンセリングでご確認ください。

ゴリラクリニック(ヒゲ脱毛・全身脱毛)

ゴリラクリニックは男性専門の医療脱毛クリニックで、私がヒゲ脱毛・全身脱毛・VIO脱毛を実際に受けたクリニックです。4年で20回通いました。持病に関する質問の回答で、施術できない条件を2段階に分けて公表しており、アトピー性皮膚炎は診察のうえで判断する区分に置かれています。施術後には赤みを抑える軟膏を無料で配布するとしています。
※ 2026年9月時点の公表内容(編集部調べ)。取り扱い院・料金・適用条件は必ず公式サイトと無料カウンセリングでご確認ください。
※ 医療脱毛は公的医療保険が適用されない自由診療で、費用は全額自己負担です。効果を得るには複数回の施術が必要で、ヒゲの場合は照射の間隔として6週間以降が案内されています。施術名は医療脱毛で、レーザー機器を用いて毛根やバルジ領域を刺激することで脱毛効果が得られる施術です。副作用として、すべての機械において発赤、熱感、痒み、痛み、乾燥が生じ、これらは1〜2週間ほど続くことがあります。稀に、ざ瘡の悪化、コメド、毛嚢炎、埋没毛、膿疱、ほくろ・しみの部分が薄くなる・消える・一時的に濃くなる、膨隆、表皮剥離、水疱形成、色素沈着や色素脱失、内出血、腫脹、肝斑の悪化、潜在性肝斑の惹起、白髪、眉毛、睫毛、毛髪の脱落、硬毛化が生じることがあります。料金は16,800円から205,800円です(ゴリラクリニック公式サイトの記載より・2026年9月20日確認)。