【キッチン】ステンレス天板完全ガイド:メーカー別特徴と選び方

キッチンの天板素材として人気のステンレス。各メーカーの特徴や、お手入れ方法、選び方のポイントまで、ステンレス天板に関する情報を徹底的に解説していきます。実際の施工例や専門家の意見を交えながら、あなたに最適なステンレス天板選びをサポートします。

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はじめに:キッチン天板素材としてのステンレス

ステンレス製のキッチン天板は、その耐久性と機能性から多くの家庭で選ばれている人気の素材です。熱や傷に強く、衛生的で手入れが簡単なことから、プロの厨房でも広く使用されています。本記事では、一般家庭向けのステンレス天板について、メーカー別の特徴や選び方のポイントを詳しく解説していきます。

ステンレス天板の基礎知識

ステンレス天板は、クロムとニッケルを含む特殊鋼で作られており、錆びにくく長期間の使用に耐える素材です。一般的なキッチン用ステンレスは「SUS304」という規格が使用され、耐食性と耐熱性に優れています。また、表面処理の違いによってヘアライン仕上げやミラー仕上げなど、様々な風合いを楽しむことができます。

素材の特徴と耐久性

ステンレス天板の耐久性は、一般的な使用条件下で20年以上とされています。耐摩耗性に優れ、日常的な調理による衝撃や摩擦にも強く耐えることができます。また、錆びや腐食に対する抵抗力が高く、適切なメンテナンスを行えば長期間美しい状態を保つことが可能です。

メリットとデメリット

ステンレス天板の主なメリットは以下の通りです: ・耐熱性に優れており、熱い鍋やフライパンを直接置いても問題ありません ・傷つきにくく、衛生的で清掃が容易です ・水や油に強く、シミになりにくい特徴があります ・長期間使用しても劣化が少なく、メンテナンス性に優れています
一方で、以下のようなデメリットも考慮する必要があります: ・他の素材と比べて冷たい印象を与えることがあります ・指紋や水滴の跡が目立ちやすい特徴があります ・調理時の音が反響しやすく、やや騒音が気になる場合があります

価格帯の目安

ステンレス天板の価格帯は、キッチンの大きさや仕様によって大きく異なりますが、一般的な2.7m幅のシステムキッチンの場合、標準的なステンレス天板で30万円~50万円程度となります。高級仕様や特殊な加工を施した場合は、60万円以上になることもあります。なお、これらの価格は施工費を含まない商品価格の目安となります。

主要メーカー別ステンレス天板の特徴

各メーカーのステンレス天板には、それぞれ独自の特徴や強みがあります。以下では、主要メーカー別の特徴や技術、製品の特性について詳しく解説していきます。製品選びの参考にしてください。

タカラスタンダード

タカラスタンダードのステンレス天板は、エンボス加工により傷が目立ちにくく設計されているのが特徴です。
【特徴】
  • 独自のエンボス加工により傷が目立ちにくい
  • 磁性を持つため、マグネットが使用可能
  • 優れた耐錆性と耐久性を備える
  • 高い耐衝撃性により、鍋や食器による破損や凹みの心配がない
  • 優れた耐熱性を持つ
【デメリット】
  • 日常使用で細かな傷がつきやすく、時間とともに目立つ可能性がある
  • 特に光沢仕上げの場合、指紋や水滴の跡が目立つ
  • 金属特有の質感により、一部の方には冷たい印象を与えることがある
ステンレスは防汚性、耐傷性、耐熱性を兼ね備え、キッチン天板に最適な素材です。さらに、表面への凹凸加工やコーティング処理により、より実用的な天板として仕上げられています。

LIXIL(リクシル)

LIXILのステンレス天板には、傷がつきにくく、汚れが拭き取りやすい構造が特徴です。
【特徴】
  • 傷がつきにくい構造:大きなドットの上面に傷を集中させることで、傷の目立つ範囲を最小限に抑えています。
  • 汚れが拭き取りやすい構造:大小のドット調エンボスを異なる高さで配置し、布巾が隅々まで届きやすい設計になっています。
  • 水を吸収しない素材のため、日々のお手入れが簡単で衛生的です。
  • 人造大理石と比較して耐熱性に優れ、割れる心配もありません。
【デメリット】
  • 細かい傷がつきやすく、一度ついた傷は修復が困難です。
  • 水垢が目立ちやすい特徴があります。
  • 特に光沢仕上げの場合、指紋や水滴の跡が目立ちます。
  • 金属特有の質感により、一部の方には冷たい印象を与えることがあります。
【LIXILのステンレス天板の製品例】ノクトのステンレストップ、シエラSのステンレス天板、リシェルのステンレス天板。

クリナップ

クリナップのステンレス天板は、錆びにくく、熱に強く、耐久性に優れているのが特徴です。さらに、カビや雑菌が繁殖しにくく、匂いの付着や汚れの染み込みを防ぐ性質も備えています。
【ステンレス天板の特徴】
  • 錆びにくい 「不動態被膜」という保護層により、塗装不要で優れた防錆性を発揮します。
  • 熱に強い 日本の気候環境に適した耐熱性を備えています。
  • 耐久性が高い 表面の「不動態被膜」が自己再生し、長期間の使用に耐えます。
  • 汚れにくい カビや雑菌の繁殖を抑制し、匂いや汚れの染み込みを防ぎます。
  • 環境にやさしい リサイクル可能な素材として、環境負荷の低減に貢献します。
クリナップのキッチンシリーズ「CENTRO(セントロ)」と「STEDIA(ステディア)」は、キャビネット(キッチンの骨組み)にステンレスを標準採用。構造体、側面、底面すべてにステンレスを使用することで、カビ、臭い、錆びの発生を防ぎ、高い衛生性を実現しています。

トクラス

トクラスのキッチンのステンレス天板は、熱や衝撃に強く、汚れに強いという特徴があります。
【特徴】
  • 熱に強い 鍋や食器を直接置いても割れたり変色しにくい
  • 衝撃に強い 鍋や食器を置いても割れたり凹む心配がない
  • 汚れに強い 調味料やカレー、紅茶などの強い汚れも染み込みにくい
  • 軽い汚れは水拭きで、しつこい汚れも中性洗剤で落とせる
  • すりキズがついても市販のナイロンたわしで補修できる
【ステンレス天板の注意点】
  • 全体的な耐久性はあるものの、表面に細かい傷がつきやすく、使用するうちに目立つことがある
  • 指紋や水滴が目立つ 特に光沢のある仕上げの場合、指紋や水滴の跡が目立ちやすい
  • 冷たい印象 金属の質感は一部の人にとって冷たく感じられることがある
トクラスには、人造大理石天板のタイプもあります。人造大理石天板は、汚れに強く、熱や衝撃に強いという特徴があります。

パナソニック

パナソニックのキッチンには、ステンレス天板を採用したモデルがあります。ステンレス天板は、耐久性と耐熱性に優れ、汚れや臭いが付きにくい特徴を持っています。
【ステンレス天板のメリット】
  • 耐久性が高い:衝撃や重い物を落としても傷つきにくい
  • 耐熱性に優れる:熱い鍋やフライパンを直接置いても変形や変色がしにくい
  • 清潔さを保てる:非多孔性のため、臭いが移りにくく、汚れや細菌が染み込みにくい
  • コストパフォーマンスが良い:一般的な素材のため、他の素材と比べて経済的
  • 経年変化を楽しめる:使い込むほどに味わいのある光沢や表面の質感に変化する
【ステンレス天板のデメリット】
  • 細かな傷がつきやすい
  • 鍋やフライパンからの「もらい錆び」や水垢が付着することがある
  • カラーバリエーションがなく、シルバーのみの展開
  • 光沢のある素材のため、水垢が目立つ
  • 無機質な印象を与えることがある
お手入れは中性洗剤での拭き取りで十分ですが、頑固な汚れにはメラミンスポンジやクレンザーも使用できます。

TOTO

TOTOのステンレス天板には、銀河エンボス仕上げやバイブレーション仕上げなどの表面加工があります。ステンレスは錆びにくく、耐久性に優れているのが特徴です。
【特徴】
  • 錆びにくい:表面に傷がついても、空気との接触で自然に保護膜が形成されるため、サビに強い素材です。
  • 耐久性が高い:優れた強度と耐熱性を持ち、汚れの内部浸透を防ぎます。
  • 汚れが落ちやすい:通常は中性洗剤での拭き取りで十分で、頑固な汚れもメラミンスポンジやクレンザーで除去できます。
  • 臭いがつきにくい:医療器具にも使用される衛生的な素材です。
【表面加工】
  • 銀河エンボス仕上げ:標準仕様として採用されている加工です。
  • バイブレーション仕上げ:ランダムな研磨パターンにより、傷を目立ちにくくし、経年による味わい深い風合いを演出します。
【デメリット】
  • 細かな傷がつきやすい:全体的な耐久性は高いものの、日常使用で表面に細かい傷がつき、次第に目立つことがあります。
  • 指紋や水滴が目立つ:特に光沢仕上げの場合、指紋や水滴の跡が残りやすいです。
  • 冷たい印象:金属特有の質感により、一部の方には無機質に感じられることがあります。

ステンレス天板のお手入れ方法

ステンレス天板を長く美しく使い続けるためには、適切なお手入れが欠かせません。日常的なケアから、傷や汚れへの対処まで、具体的なメンテナンス方法を解説していきます。プロのアドバイスを交えながら、ステンレス天板の寿命を延ばすコツをご紹介します。

日常的なメンテナンス

ステンレス天板の日常的なメンテナンスは、以下の基本的なステップで行います。
  • 使用後は必ず乾いた柔らかい布で水気を拭き取り、水滴や指紋を残さないようにする
  • 中性洗剤を薄めた水で定期的に拭き掃除を行い、油汚れを防ぐ
  • 研磨剤入りのクレンザーやスチールウールは使用を避け、表面に傷をつけないよう注意する

傷・汚れの対処法

ステンレス天板の傷や汚れには、以下のような対処方法があります:
  • 軽い傷は、専用のステンレス用クリーナーやコンパウンドで磨くことで目立たなくできます
  • 深い傷には、細かい目のサンドペーパーで慎重に研磨し、最後にステンレス用クリーナーで仕上げます
  • 頑固な汚れは、重曹やクエン酸を使用して優しくこすり、その後十分に水拭きをします
  • もらい錆びは、市販のステンレス用サビ取り剤を使用して除去できます

経年変化への対応

ステンレス天板は時間とともに独特の風合いを作り出します。使用頻度の高い部分は徐々に光沢が変化し、味わいのある表情を見せるようになります。このような経年変化を味わい深い特徴として楽しむ方も多い一方で、新品の輝きを保ちたい場合は、定期的なポリッシング処理を行うことで対応できます。

ステンレス天板の選び方

ステンレス天板を選ぶ際には、以下のポイントを総合的に検討することが重要です。デザイン性、耐久性、メンテナンス性など、あなたのライフスタイルに合った選択をすることで、長く快適に使い続けることができます。それぞれの要素について詳しく見ていきましょう。

仕上げの種類と特徴

ステンレス天板の仕上げには、主に以下のような種類があります:
  • ヘアライン仕上げ:細かい直線状の研磨跡が特徴で、傷が目立ちにくく、モダンな印象を与えます
  • 鏡面仕上げ:光沢のある美しい仕上がりですが、傷や指紋が目立ちやすい特徴があります
  • エンボス加工:凹凸のある模様を施すことで、傷を目立ちにくくし、独特の質感を演出します
それぞれの仕上げには特徴があり、使用環境や好みに応じて選択することが重要です。たとえば、小さなお子様がいるご家庭では、傷が目立ちにくいヘアラインやエンボス加工がおすすめです。

厚みと強度の基準

ステンレス天板の厚みは、一般的に1.0mm~1.5mmの範囲で選択できます。厚みが増すほど強度は向上しますが、価格も上がる傾向にあります。高級キッチンメーカーでは2.0mm以上の厚みを採用しているものもあり、より高い耐久性と高級感を実現しています。
業務用キッチンなどで使用される厚めのステンレス天板は、重量物の影響を受けにくく、へこみにも強い特徴があります。一般家庭用では、1.2mm程度の厚みが費用対効果の面でバランスが取れていると言えます。

コストパフォーマンス

ステンレス天板の価格帯は、キッチンの大きさや仕上げの種類によって大きく異なります。一般的な2550mm幅のキッチンで、標準的なヘアライン仕上げの場合、30〜50万円程度が相場となっています。高級仕様や特殊加工を施した製品では、70万円以上になることもありますが、耐久性や機能性を考慮すると、長期的な視点では十分な価値があると言えます。

よくある質問(FAQ)

ステンレス天板に関してよくいただく質問について、Q&A形式でお答えします:
  • Q: ステンレス天板は本当に傷つきやすいの? 日常使用で細かな傷はつきやすいですが、適切な表面加工を選べば目立ちにくくなります。また、経年変化として味わい深い風合いになっていきます。
  • Q: 手入れは大変ですか? 基本的な日常のお手入れは簡単です。水拭きと乾拭きを習慣づければ、美しい状態を保つことができます。
  • Q: 熱に強いの? 耐熱性に優れており、直接熱い鍋を置いても問題ありません。ただし、急激な温度変化は避けることをお勧めします。

まとめ:ステンレス天板選びのポイント

本記事では、キッチンのステンレス天板について詳しく解説してきました。お手入れ方法については、日常的なメンテナンスとして水気を拭き取ることや、中性洗剤での定期的な拭き掃除が重要であることを説明しました。また、傷や汚れへの具体的な対処法として、専用クリーナーの使用方法や、重曹・クエン酸での清掃方法についても触れました。
選び方のポイントとしては、仕上げの種類(ヘアライン、鏡面、エンボス加工)それぞれの特徴や、厚みと強度の基準について詳しく解説しました。一般家庭用では1.2mm程度の厚みが費用対効果の面で優れていることや、価格帯は標準的な仕様で30〜50万円程度となることもお伝えしました。
ステンレス天板は耐熱性に優れ、直接熱い鍋を置いても問題ないという特徴を持っていましたが、急激な温度変化は避けることが望ましいことも説明しました。
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