【キッチン】大理石天板完全ガイド:メーカー別特徴と選び方
大理石のキッチン天板をお考えの方に向けて、メーカー別の特徴と選び方のポイントをご紹介します。天然大理石と人工大理石の違いから、メンテナンス方法、コストまで、知っておくべき情報を詳しく解説していきます。理想のキッチン天板選びにお役立てください。
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はじめに:キッチン天板素材としての大理石
大理石は、キッチン天板材料として長年愛されてきた高級素材です。その優雅な見た目と高級感から、多くのデザイナーやホームオーナーに選ばれています。本記事では、大理石天板の特徴や選び方について、実用的な観点から詳しく解説していきます。
大理石天板の基礎知識
大理石天板は、その美しさと機能性から多くの人々に選ばれていますが、天然素材と人工素材では特性が大きく異なります。キッチン天板として大理石を選ぶ際には、これらの違いを十分に理解することが重要です。以下では、天然大理石と人工大理石の主な違いについて詳しく見ていきましょう。
天然大理石と人工大理石の違い
天然大理石と人工大理石は、主成分、加工性、コスト、耐久性などで大きく異なります。
天然大理石 | 人工大理石 | |
---|---|---|
主成分 | 天然石そのものが主成分 | アクリル樹脂やポリエステル樹脂が主成分 |
加工性 | 加工が困難 | 自由な形状に加工可能 |
コスト | 高級素材で高価格 | 比較的安価 |
耐久性 | 丈夫で長持ち | 割れにくいが、傷つきやすく熱に弱い |
デザイン | 独特の模様と自然な高級感が特徴 | 均一で滑らかな表面と多様なデザインが可能 |
用途 | 主に建築材料として使用 | キッチン、洗面台、浴槽などの水回りに最適 |
なお、天然大理石と人工大理石の中間素材として、天然石を粉砕してセメントや樹脂と混ぜ合わせた「人造大理石」があります。
メリット・デメリット
大理石天板のメリットとデメリットを天然・人工それぞれについて詳しく見ていきましょう。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
天然大理石 | ・独特の風合いと高級感 ・耐久性が高い ・経年による味わいの深まり | ・高価格 ・酸に弱い ・メンテナンスが必要 |
人工大理石 | ・手入れが簡単 ・傷の補修が可能 ・デザインの自由度が高い | ・熱に弱い ・経年劣化で黄ばみの可能性 ・天然石より高級感が劣る |
これらのメリット・デメリットを考慮し、ライフスタイルや予算に合わせて選択することが重要です。
価格帯の比較
大理石天板の価格帯は、素材や仕様によって大きく異なります。天然大理石の場合、一般的に1平方メートルあたり8万円~15万円程度で、高級品では20万円を超えることもあります。一方、人工大理石は1平方メートルあたり3万円~8万円程度と比較的手頃な価格帯となっています。
メーカー別大理石天板の特徴比較
国内の主要メーカーは、それぞれ独自の技術と特徴を持った大理石天板を提供しています。以下では、各メーカーの特徴的な製品と技術について詳しく見ていきましょう。品質、デザイン、価格帯など、様々な観点から比較検討できるよう、具体的な情報をご紹介します。
タカラスタンダード
タカラスタンダードのキッチンは、アクリル人造大理石とクォーツストーンの2種類のワークトップ(天板)を採用しています。
【アクリル人造大理石の特徴】
- キズに強い:頑丈な素材を使用しており、鍋が当たってもキズがつきにくい
- 熱に強い:180℃の油が入った鍋を置いても、ほとんど変色しない
- 日焼けしにくい:直射日光に当たっても変色しない
- お手入れが簡単:油汚れもサッと拭くだけで落ちる
【クォーツストーンの特徴】
- 防水性が高い:汚れや水がほとんど染み込まない
- 表面が緻密:穴や隙間が少なく、汚れが付きにくい
【ワークトップの接合部】
- 継ぎ目のない施工:接合部に隙間がないため、汚れにくく衝撃にも強い
【キッチン全体の素材】
- タカラスタンダードのキッチンには、高品位ホーロー素材を採用。ガラス質の表面により、キズ・熱・衝撃に強く、汚れが染み込まないため変色や変質の心配がありません。
LIXIL(リクシル)
LIXILのキッチン用人造大理石天板の主な特徴は以下の通りです。
- 豊富な色とデザインのバリエーション
- 優れた耐久性と割れにくさ
- 調味料や洗剤が浸透しにくく、変色や変質を防止
- 高い耐熱性(350℃の空の鍋を20分置いても大きな変形なし)
ただし、以下の制限事項があります。
- 油やしょうゆを放置すると染みになることがある
- ステンレスと比べると耐熱性は劣る
- 白やベージュなど明るい色は、経年により紫外線で黄ばむ可能性がある
人造大理石天板は、アクリル系またはポリエステル系樹脂を主成分とする人工素材です。名称に「大理石」とありますが、実際は割れにくく耐久性の高い素材です。
LIXILでは「ノクト」「リシェル」「シエラS」など、人造大理石天板を採用した複数のキッチンシリーズを展開しています。
クリナップ
クリナップのキッチンには、アクリストンやフォルテックスワークトップなどの人工大理石天板があり、耐衝撃性と耐汚染性に優れているという特徴があります。
【特徴】
- 耐衝撃性が高く、割れにくい
- 調味料や洗剤による変色に強い
- 優れた耐熱性と耐衝撃性を備える
- 汚れが落ちやすい
- 傷がつきにくい
- 表面の微細な凹凸加工により傷に強い
- 汚れが浸透しにくく、清潔な状態を維持できる
【お手入れ方法】
- 日常的な汚れは、メラミンスポンジに中性洗剤か研磨剤20%以下の液体クレンザーを付け、円を描くように拭き取ります
- その後、水で洗い流し、乾いた布で拭き上げます
- 頑固な汚れには、汚れた箇所にペーパータオルを置き、台所用漂白剤を吹きかけてラップで覆い、2~8時間置きます
【人工大理石のシンクとワークトップの接合】段差や隙間のない「シームレス接合」により、シンクとワークトップの接合部に汚れが溜まりにくく、衛生的です
パナソニック
パナソニックのキッチン大理石天板には、人造大理石の「グラリオ」とクオーツストーンの「クオーツ」を採用しています。
【グラリオの特徴】
- 天然石の質感を忠実に再現し、高級感のある空間を演出
- 鉛筆硬度9Hの高い表面硬度により、傷に強い
- はっ水・はつ油成分配合で汚れが落ちやすく、美しさを保持
- レザー調の石目テクスチャーを表現する凹凸加工
- スクエアでフラットなカウンター端面により、すっきりとした仕上がり
【クオーツの特徴】
- 天然水晶を90%以上配合した人造大理石カウンターで、上質な光沢感と落ち着いた色合いが特徴
- グラリオと比べて経済的な価格設定
【人造大理石の取り扱い上の注意点】
- 熱い鍋を直接置くと、ひび割れ・変色・変形の原因になる
- 濃色系グラリオカウンター(モデーロブラック)は傷や変色が目立ちやすい
- 醤油などの液体によるシミができやすい
- 紫外線による黄ばみが発生することがある
- シンクにひびが入る可能性がある
トクラス
トクラスのキッチンの人造大理石天板は、汚れや衝撃、熱に強い特徴を備えています。
【特徴】
- 汚れに強い:調味料などが染み込みにくく、水拭きで簡単に掃除できる
- 衝撃に強い:吊り戸棚から缶詰を落としても割れにくい厚みと耐久性を備えている
- 熱に強い:350℃の空焼きフライパンを10分間置いても、割れや変色が起きにくい
- 傷に強い:傷がつきにくく、ついても目立ちにくい
- シームレス接合:シンクとカウンターが段差なく一体化し、汚れがたまりにくい
- 優れたデザイン性:半透明素材により光が内部まで透過し、明るく上質な印象を演出
トクラスの人造大理石天板は、単一素材(ソリッド)で作られており、均質で高密度な仕上げにより、美しさと耐久性を両立しています。
万が一傷がついた場合でも、ナイロンタワシで補修できるため、長期間美しい状態を保てます。
TOTO
TOTOのキッチンには、人工大理石カウンターなどの天板があります。人工大理石の天板は、高級感があり、傷がつきにくいという特徴があります。
【人工大理石の天板の特徴】
- 高級感がある
- 傷がつきにくい、気になりにくい
- 色やデザインのバリエーションが豊富
【TOTOのキッチン天板の種類】クリスタルカウンター、ステンレスカウンターワークトップ、 人工大理石カウンター。
【クリスタルカウンターの特徴】
- TOTO独自のエポキシ素材で、透明素材と柄を組み合わせたキッチンカウンター
- 光を透過し、優美さと耐久性を兼ね備えている
- 熱に強く、硬い物を落としても割れにくい
- お手入れも簡単で、擦り傷は磨いて落とすことができる
TOTOのキッチン「ザ・クラッソ」には、クリスタルカウンターが採用されています。直線的なデザインにこだわったキッチンで、キッチン天板の手前部分も立ち上がりが無いデザインになっています。
大理石天板のメンテナンス
大理石天板のメンテナンスは、その美しさと耐久性を長く保つために重要な要素です。適切なケアと定期的なメンテナンスにより、天板の輝きを保ち、傷や汚れを最小限に抑えることができます。以下では、日常的なお手入れから専門的なケアまで、詳しく解説していきます。
日常的なお手入れ方法
日常的なお手入れ方法として、以下のポイントを押さえることが重要です:
- 中性洗剤を使用した柔らかい布での拭き掃除を毎日行う
- 酸性・アルカリ性の強い洗剤は避け、必ず中性洗剤を使用する
- 水滴や調理時の液体はすぐに拭き取り、シミの発生を防ぐ
特に人工大理石の場合は、メラミンスポンジを使用することで、より効果的に汚れを除去することができます。
シミ・傷の予防と対処
大理石天板のシミや傷を予防し、適切に対処するためには、以下のポイントに注意が必要です:
- 高温の鍋やフライパンを直接置かない(必ず鍋敷きを使用)
- 包丁やナイフでの直接的な作業を避け、まな板を使用する
- コーヒー、ワイン、醤油などの着色性の強い液体はすぐに拭き取る
- 傷が付いた場合は、専用のポリッシャーや補修キットを使用して修復する
定期的なメンテナンス
大理石天板の美しさを長期的に保つためには、定期的なメンテナンスが欠かせません:
- 6ヶ月に1回程度、専用のシーラーを塗布して保護膜を形成する
- 年1回程度、プロによる本格的なクリーニングとコーティングを検討する
- 表面の劣化や損傷が見られた場合は、早めに専門家に相談する
大理石天板の選び方ポイント
大理石天板を選ぶ際には、以下のポイントを総合的に検討することが重要です。デザイン性、機能性、予算、そしてライフスタイルに合わせた最適な選択を行うことで、長期的な満足度を高めることができます。それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。
色・柄の選定基準
大理石天板の色や柄を選ぶ際は、以下の点に注目して検討することをおすすめします:
- キッチン全体のデザインとの調和:キャビネットやウォールの色調に合わせた選択を
- 光の影響:自然光や照明による見え方の変化を考慮
- 汚れの目立ちやすさ:濃い色は傷や水垢が目立ちにくく、明るい色は清潔感があるが手入れが必要
- 経年変化:天然大理石の場合、時間とともに味わいが増す特徴を活かせる色選び
厚みと強度
大理石天板の厚みと強度を選ぶ際は、以下の要素を考慮する必要があります:
- 標準的な厚さ:一般的に12mm〜30mmの範囲で、使用頻度や要求される耐久性に応じて選択
- 強度要件:日常的な使用に耐えられる十分な強度を確保(天然大理石の場合は20mm以上推奨)
- 用途による使い分け:調理頻度の高いエリアは厚めの天板を選択し、デザイン重視のエリアは薄めも検討可能
施工方法の違い
大理石天板の施工方法には、オーバーレイ工法とフラット工法の2種類があります。それぞれの特徴を理解することで、キッチンの使い勝手や見た目に大きな影響を与える選択が可能になります。
- オーバーレイ工法:天板が少し出っ張るデザインで、水はねを防ぎやすい特徴があります
- フラット工法:天板とキャビネットが同一面になるモダンなデザインで、スタイリッシュな印象を演出できます
費用と耐久性を考える
大理石天板の費用と耐久性は、素材の選択や使用環境によって大きく異なります。初期投資から長期的なメンテナンスまで、総合的なコストを考慮することが重要です。適切な計画と予算設定により、美しさと実用性を両立した理想的な大理石天板を実現することができます。
初期費用の目安
大理石天板の初期費用は、素材の種類やサイズによって大きく異なります。天然大理石の場合、1平米あたり15万円~30万円程度、人工大理石の場合は8万円~15万円程度が一般的な価格帯です。これに加えて、施工費用として5万円~10万円程度を見込む必要があります。
メンテナンス費用
大理石天板のメンテナンス費用は、定期的なケアと予期せぬ修理の両方を考慮する必要があります。一般的な年間メンテナンス費用として、シーラー処理やプロによるクリーニングで2~5万円程度を見込んでおきましょう。また、傷や染みの補修が必要になった場合は、1回あたり1~3万円程度の費用が発生する可能性があります。
長期使用での経済性
大理石天板の長期的な経済性を考える上で、初期費用とメンテナンス費用を総合的に比較することが重要です。適切なメンテナンスを行うことで、天板の寿命を15~20年程度まで延ばすことができ、年間のコストに換算すると比較的経済的な選択肢となります。特に人工大理石の場合、初期費用が抑えられる上、メンテナンス費用も天然大理石に比べて低く抑えられるため、コストパフォーマンスに優れた選択肢となっています。
よくある質問(FAQ)
大理石天板に関してよくある質問とその回答をまとめました:
Q:天然大理石と人工大理石、どちらを選ぶべき?
A:用途や予算に応じて選択しましょう。天然大理石は高級感と独特の風合いが魅力ですが、メンテナンスが必要です。人工大理石は手入れが比較的容易で耐久性に優れています。
Q:水垢や傷はどうしても付いてしまう?
A:適切なメンテナンスと使用方法を守ることで、大幅に防ぐことができます。日常的な拭き取りと定期的なシーラー処理が重要です。
Q:施工後のアフターケアは?
A:多くのメーカーが保証サービスを提供しており、施工後の不具合にも対応します。定期的な点検サービスを利用することをお勧めします。
まとめ:理想の大理石天板選び
本記事では、大理石天板の選び方について詳しく解説してきました。天然大理石と人工大理石それぞれの特徴や、メンテナンス方法について説明しました。大理石天板を選ぶ際のポイントとして、色・柄の選定基準、厚みと強度、施工方法の違いなどを取り上げました。また、初期費用からメンテナンス費用まで、費用面での考慮すべき点も詳しく解説しました。
天然大理石の場合、1平米あたり15万円~30万円程度、人工大理石は8万円~15万円程度が一般的な価格帯であることをお伝えしました。メンテナンス面では、定期的なシーラー処理やプロによるクリーニングの必要性、そして年間2~5万円程度のメンテナンス費用が必要になることも説明しました。
大理石天板の選択は、デザイン性、機能性、予算、そしてライフスタイルを総合的に検討する必要がある重要な決断です。本記事の情報を参考に、ご自身に最適な大理石天板を見つけていただければ幸いです。
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