【レンジフード】ノーリツの換気扇をお勧めしない3つの理由を解説します

レンジフードは毎日の料理に欠かせない換気設備ですが、メーカー選びに悩む方も多いのではないでしょうか。市場シェア60%を占める富士工業を筆頭に、タカラスタンダードなど数社が市場を支配しています。一方、ノーリツのレンジフードは、実績の少なさ、中国製への製造移管、そして割高な価格設定という課題があります。メーカー選びでは、製造実績と品質、価格のバランスを重視し、信頼できる製品を選ぶことが重要です。

「東京ガスの機器交換」の紹介

ガス機器・水回り機器の交換なら「東京ガスの機器交換」がおすすめです!「東京ガスって高そう」って思っていませんか?「東京ガスの機器交換」は2024年に始まったオンライン販売サービスで、東京ガスという安心の大手なのに、非常に安く住宅設備機器を購入できるのが特長です。業者選びに迷ったら「東京ガスの機器交換」を使いましょう!

はじめに

この記事では、レンジフードの選び方において、なぜノーリツ製品をお勧めしないのか、その理由を詳しく解説していきます。レンジフードは毎日の料理に欠かせない重要な設備であり、慎重に選ぶ必要があります。特に、実績や品質、価格のバランスを重視する観点から、ノーリツの製品には注意が必要です。

ノーリツの立ち位置

皆さんはレンジフードメーカーと言えば、どこを思いつくでしょうか。
「え、どこだろう」
日常的に料理で使用するレンジフードですが、意外とメーカーについて知らない人が多いのではないでしょうか。
レンジフードの製造メーカーとして最も有名なのは富士工業です。富士工業は、新築向け(新設需要)に販売している富士工業株式会社と、既築向け(交換需要)に販売しているフジテックメンテナンス株式会社(Fujioh)があります。
富士工業のレンジフードシェアは約60%を占めています。次いで販売台数が多いのは、キッチンメーカーのタカラスタンダードです。タカラスタンダードは、レンジフードとしてはそこまで有名ではないのですが、キッチンの販売台数がとても多いため、キッチンの付属品としてレンジフードも多く卸しているのです。恐らく、この2社で市場の約80%は占めているものと思います。
富士工業、タカラスタンダード、その次に続くのが、渡辺製作所(レンジフードメーカー)、パナソニック、ノーリツと言ったメーカーです。これらのメーカーはシェアで言うと10%未満です。渡辺製作所はレンジフードメーカーで、業界人であれば良く知っていると思いますが、一般人にはほぼ知られていません。
ということで、ガスコンロで有名なノーリツのレンジフードは、市場としては人気が高い商品ではないのです。

OEM

一般消費者には馴染みの少ない富士工業が、何故60%という圧倒的なシェアを有しているのでしょうか。
それは、富士工業がOEMのポジションをとっているためです。と言うことで、少し脱線しますが、レンジフードを語るためにOEM(Original Equipment Manufacturer、オーイーエム)について触れておきましょう。OEMは、「自社製造品を他社ブランド名で販売するために製造している実際のメーカー」を指します。
レンジフードの一般的な商流
レンジフードの一般的な商流
一般消費者は、ハウスメーカーや設備業者からレンジフードを購入します。この時、ブランド名はLIXILやリンナイとなっています。しかし、LIXILやリンナイはレンジフードの製造をしておらず、OEMである富士工業が製造しているのです。
このように、各キッチンメーカーは自社でレンジフードを製造しておりません。例えば、業界大手のLIXIL(リクシル)のキッチンにおいても、レンジフードは「よごれんフード(CLS)」「TAR」という独自の名前で販売されていますが、製造は富士工業が行っています。
LIXILのキッチンカタログをよく見ると「富士工業製」と書かれている
LIXILのキッチンカタログをよく見ると「富士工業製」と書かれている
なぜ、このような形態をとっているかと言うと、2つの事情があります。
  • 販路を有していない: 富士工業はレンジフードの研究開発・設計・製造ができるものの、製品を輸送するための物流や消費者に販売してくれるチャネル(繋がり)を持っていないのです。
  • 知名度がない: レンジフード専業であることもあり、一般消費者には富士工業と言う名前が知られていません。自社製品を売るためには、名前の売れたLIXIL・TOTO・リンナイと言った有名メーカーの名前を借りた方が都合が良かったのです。
ちなみに、富士工業のレンジフードは、Fujioh(フジオー)というブランド名で販売されています。販路拡大に悩んでいた富士工業ですが、ガス会社の協力のもと、OEMではなく自社ブランド品として販売できるようになってきています。

ノーリツをお勧めしない理由

ノーリツのレンジフードをお勧めしない理由について、3つのポイントからご説明します。十分な検討の上でお勧めできない判断に至りましたので、その根拠を順番に解説していきましょう。

実績が少ない

先に説明した通り、レンジフードのシェアは富士工業が圧倒的に高いです。60%を占めるシェアは伊達ではなく、長年、製造・販売を続けてきた富士工業に対して、ノーリツの優位性はありません。

中国製と不義理

ノーリツは元々、渡辺製作所にOEMをお願いしていました。渡辺製作所は、富士工業と同様の形態をとっているレンジフードメーカーです。長年、製造と販売の連携体制を取ってきたノーリツと渡辺製作所ですが、ノーリツの経営判断で終わりを迎えます。
2013年、ノーリツは中国のレンジフードメーカーである櫻花衛厨股份有限公司 Sakura (Cayman)を買収しました。そして、渡辺製作所が製造するレンジフードの販売を辞めて、この中国企業で開発・製造するレンジフードを販売するようになったのです。
日本のレンジフード市場は、富士工業や渡辺製作所のようなメーカーを中心に、日本国内で製造し日本国内で販売する形態を長く取ってきました。これは、日本の住宅産業の礎として重視しておくべきだったと思います。
ノーリツは、これを破り、中国で製造し、日本に逆輸入する形を取ったのです。これは、これまで製造協力をしてきた渡辺製作所に対しても、日本の産業界に対しても裏切り行為であったと思います。

割高である

ノーリツのレンジフードは割高です。
10年間ファンのお手入れ不要を謳った最高級グレードを比較してみた時、メーカー希望小売価格を比べると、ノーリツは1~2割高いのです。
メーカー型名メーカー希望小売価格(税込)
フジテックメンテナンス(富士工業)OGR-REC-AP602R/L SV¥ 257,950
ノーリツNFG6S24MST¥ 302,060

お勧めするレンジフードメーカー

レンジフードの選び方として、実績と品質を重視するなら、富士工業(Fujioh)・リンナイ・パロマをお勧めします。以下、各メーカーの特徴を解説していきます。

富士工業(Fujioh)・リンナイ

予算に余裕がある場合、富士工業(Fujioh)のレンジフードが最もお勧めです。次に紹介するパロマよりも数万円高いことが多いですが、製造品質は世界で最も高い製品です。結果、他メーカーを選ぶよりも長く使うことができると思います。
東京ガス・大阪ガス・東邦ガスと言ったガス会社から購入する場合は富士工業(Fujioh)から、他の販売店から購入する場合はリンナイブランドで購入することができます。

パロマ

購入価格を抑えたい、そんな人にはパロマのレンジフードがお勧めです。
パロマのレンジフードは、パロマが製造しておりません。製造は渡辺製作所です。渡辺製作所も富士工業と同様にレンジフード専業メーカーです。渡辺製作所はOEMではなく、パロマは渡辺製作所の販売代理店のポジションです。
富士工業のレンジフードよりも数万円安く購入できると思います。特に、コスパ重視でパロマのガスコンロ(フェイシスグランドやブリリオ)と一緒に購入する場合にお勧めできる選択肢です。

まとめ

本記事では、ノーリツのレンジフードをお勧めしない理由について解説しました。まず、レンジフード市場の特徴として、富士工業が圧倒的なシェアを持っており、多くのメーカーが富士工業にOEM生産を依頼していることを説明しました。
ノーリツをお勧めしない理由として、以下の3点を挙げました。1つ目は実績の少なさで、富士工業に比べて製造・販売の経験が浅いことを指摘しました。2つ目は、長年取引のあった渡辺製作所との関係を解消し、中国製品の逆輸入に切り替えたという経緯を説明しました。3つ目は、同等グレードの製品と比較して1~2割程度価格が高いことを示しました。
代替案として、富士工業(Fujioh)・リンナイ・パロマをお勧めし、それぞれの特徴を解説しました。予算に余裕がある場合は富士工業、コストパフォーマンスを重視する場合はパロマが良い選択肢であることを紹介しました。
レンジフードの購入をご検討の方は、以下でご紹介する業者から見積もりを取ることをお勧めします。

おすすめサービス

機器交換やリフォームは複数の実績ある業者から見積もりを取りましょう!

東京ガスの機器交換

東京ガスの機器交換は、東京ガスが提供する、ガス給湯器・ガスコンロといったガス機器やトイレやお風呂といった水回り機器のオンライン販売サービスです。数あるWeb業者のなかでも低価格設定、見積もりも最短当日にもらえて、実績も豊富なサービスです。
「東京ガスの機器交換」の特徴はこちらで解説しています。
「東京ガスの機器交換」の見積もり依頼は以下から可能です。
ガス給湯器の交換はこちら
ガスコンロの交換はこちら
換気扇・浴室乾燥機・食洗機・トイレなどの交換はこちら

キンライサー

キンライサーの給湯器交換は早さが売りです。急いで交換したい人はこちらも確認してみてください。エリアも全国対応しています。
キンライサーの特徴はこちらで解説しています。
キンライサーの見積もり依頼は以下から可能です。
ガス給湯器の交換はこちら
エコキュートの交換はこちら