【給湯器】642エラーが出たら?症状・原因・修理方法を解説
給湯器にエラー642が表示されてお困りではありませんか?このエラーは、お風呂の追い炊きやお湯はりができなくなる不具合を示しています。本記事では、エラー642の症状や原因、対処方法について詳しく解説します。修理費用の目安や、修理と交換のどちらを選ぶべきかについても、具体的な判断基準をご紹介していきます。エラー642でお困りの方は、ぜひ最後までお読みください。
エラー642とは?
エラー642は、給湯器のふろポンプの回転を検知できない状態を示すエラーコードです。このエラーが発生すると、自動運転・おいだき・たし湯・ぬる湯などの浴槽に関連する機能が使用できなくなります。ただし、蛇口からのお湯を出す給湯機能は引き続き使用可能です。このエラーが表示された場合、一時的な不具合である可能性もありますが、重要な部品であるふろポンプの故障を示している可能性が高く、早めの対応が推奨されます。
エラー642の原因
エラー642は主にふろポンプ系統の部品不具合によって引き起こされます。以下に主な原因を詳しく解説します。
原因① ふろポンプの故障
ふろポンプは浴槽への給湯や追い炊きを行う重要な部品です。長期間の使用による経年劣化や、水垢・異物の蓄積によってポンプの動作が阻害されると、回転を検知できなくなりエラー642が発生します。
原因② 電装基板の不具合
給湯器の制御を担う電装基板に問題が生じると、正常に動作しているふろポンプの回転を検知できなくなることがあります。基板の故障は、電気的なトラブルや経年劣化によって起こります。
原因③ 配線の接触不良
ふろポンプと電装基板を繋ぐ配線に緩みや断線が発生すると、ポンプの回転信号が正しく伝わらなくなります。振動や熱による劣化、水漏れなどが配線トラブルの原因となります。
エラー642の対策
エラー642への対応は、まず簡単なリセット操作から始め、状況に応じて専門的な修理を検討する必要があります。
修理しない方法
まずは以下の簡単な対処方法を試してください:
- リモコンの運転スイッチを一度切り、数分待ってから再度電源を入れる
- それでも改善しない場合は、給湯器本体の電源を落とし、10分程度待ってから再度電源を入れる
- 一時的に復旧した場合でも、頻繁にエラーが発生する場合は、修理を検討する必要があります
なお、修理までの間は、給湯機能(蛇口からのお湯)は使用可能ですので、浴槽には給湯蛇口からお湯をためて使用してください。
修理する方法
エラー642の修理は専門的な知識と技術が必要なため、必ず資格を持った専門業者に依頼してください。修理の依頼先として以下の選択肢があります:
- ガス会社(東京ガス・大阪ガスなど)
- メーカーのサービスセンター(リンナイ・ノーリツなど)
- 信頼できる地域の設備業者
特に安全面を考慮すると、ガス会社に依頼するのが最も確実です。修理時には、ふろポンプの交換や電装基板の修理、配線の点検・修理などが行われます。
エラー642の修理費用
エラー642の修理費用は、主な故障部位や修理内容によって異なりますが、以下が一般的な価格帯です:
・ガス給湯器の場合:30,000円~55,000円(税込)
・石油給湯器の場合:27,500円~55,000円(税込)
これらの費用には出張費(上限3,300円)と故障診断料が含まれています。ただし、以下の点に注意が必要です:
・実際の修理料金は訪問時に診断後、正式に見積もりが提示されます
・複数の箇所に故障がある場合は、上記の価格帯を超える可能性があります
・修理を行わない場合でも、出張費と故障診断料は発生します
・設置から10年以上経過している場合、部品供給が終了している可能性があります
修理する?交換する?
修理するか、交換するか、悩むものです。
給湯器の耐用年数は、メーカーにより10年間と定められています。10年以内であれば修理部品も保管されている可能性が高く、修理可能な場合が多いです。
東京ガスの実績によると、暖房機能なしの給湯器の故障において、1万円未満で修理できるのが65%、3万円未満が30%、5万円未満が4%、5万円以上が1%となっています。1万円未満が65%と多いですが、出張料だけで5,000円ほどかかります。部品代や技術料はほとんど必要なく、実は故障していなかったレベルの作業だったのではないかと思われます。例えば、
- 電源を入れなおすだけで直った
- 排気口が植木の枝葉によって塞がっていた
などは良くあります。
また、交換と修理のどちらを選択するか、を見てみると、修理を選択するのは、5年未満は71.9%、10年未満は57.5%、15年未満は35.0%、15年以上は31.0%となっています。耐用年数である10年を過ぎると、メーカーも部品を保有しておらず修理ができなかったり、次々の故障していくので、交換してしまったほうが経済的な選択肢です。

修理するなら
給湯器の修理を依頼する際、主に4つの選択肢があります。それぞれの特徴や注意点を以下で詳しく解説していきます。価格だけでなく信頼できそうかを重視して選びましょう。
ガス会社
東京ガスや大阪ガスなど、ガスの提供を行っている企業に修理依頼ができます。ガス機器の工事・メンテナンスには専門資格や届け出が必要なため、ガス会社に相談するのが最も安心できます。
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メーカー
リンナイ・ノーリツ・パロマ・パーパスと言った、ガス機器メーカーに修理依頼する方法もあります。設置から1年以内、BL製品(ベターリビング認定品)であれば2年以内、メーカー保証期間となっています。
メーカーに修理を依頼してもガス会社の工事業者に再委託となるケースもあります。メーカー自体は大手企業で信頼できるものの、そのメンテナンスネットワークに所属している設備業者は中小企業が多いです。一般消費者が選ぶことはできないため、品質にバラつきがあるのが難点です。
地場の設備業者
工事したばかりであれば、対応した設備業者に相談するのが最良です。契約不適合責任として無償で対応してくれる可能性があります。ただし、激安価格をうたった悪徳な業者には注意してください。一般消費者に知識がないことを狙って、高額な請求をしたり、逆に壊されたり、トラブルに発展するケースも少なくありません。
個人事業主
必要資格を持っているか確認が難しかったり、届け出を行っている可能性がありますので、信頼できる人以外には頼まないほうが良いでしょう。作業トラブルになったとしても対応してもらえない可能性もあります。
まとめ
本記事では、給湯器のエラー642について解説しました。エラー642は、給湯器のふろポンプの回転を検知できない状態を示すエラーコードであり、浴槽に関連する機能が使用できなくなることを説明しました。
主な原因として、ふろポンプの故障や電装基板の不具合があることを解説し、修理方法としては、ガス会社やメーカーのサービスセンター、信頼できる地域の設備業者への依頼が推奨されることを紹介しました。
修理費用については、ガス給湯器の場合30,000円~55,000円、石油給湯器の場合27,500円~55,000円程度かかることを説明し、修理か交換かの判断基準として、設置から10年以内であれば修理、10年を超えている場合は交換を検討することをお伝えしました。
修理依頼先の選択肢として、ガス会社、メーカー、地場の設備業者、個人事業主のそれぞれの特徴と注意点を詳しく解説しました。
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給湯器を交換するなら
給湯器の交換を検討する際は、設置年数や修理費用、今後の使用予定などを総合的に判断することが重要です。一般的に、設置から10年以上経過している場合や、修理費用が高額になる場合は、新しい給湯器への交換をおすすめします。最新の給湯器は省エネ性能が向上しており、ランニングコストの削減にもつながります。
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