【害獣駆除】アライグマを見たら放置してはいけない理由！原因と対策を解説

2025/3/3 23:322025/3/3 23:46

作成日時

2025/3/3

最終更新日時

2025/3/3

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害獣・害虫駆除

アライグマによる被害は年々拡大しており、野生のアライグマを見かけても放置すべきではありません。本記事では、アライグマが引き起こす様々な問題点や効果的な対策方法について詳しく解説します。DIYでの駆除方法から信頼できる専門業者の選び方まで、お役立ち情報を網羅的にご紹介していますので、アライグマ対策でお悩みの方はぜひ最後までお読みください。

はじめに

アライグマは、農作物や家畜、水産物、人の財産などに被害を与える特定外来生物です。日本の環境に適応力が高く、様々な場所に生息しています。アライグマによる被害は年々増加しており、効果的な対策が求められています。

アライグマの被害

アライグマによる被害は多岐にわたり、農業から住宅、健康面まで幅広い分野に影響を及ぼしています。アライグマの高い適応能力と繁殖力によって、これらの被害は年々拡大傾向にあります。以下に具体的な被害内容を詳しく解説します。

農作物の被害

スイカなどの皮に穴を開けて中身だけ食べたり、トウモロコシの皮をむいて食べたりするなど、さまざまな農作物が被害にあいます。特に果物や野菜を好んで食べる傾向があり、収穫直前の作物を狙うことが多いため、農家にとって経済的損失が大きくなります。また、食べ残しの農作物が腐敗することで、他の害虫や病気の発生源となることもあります。

家畜の被害

ニワトリなどの小型家畜を襲って食べることがあります。夜行性のアライグマは、日が落ちた後に家畜小屋に侵入し、ニワトリやウサギなどの小型家畜を襲撃します。単に食べるだけでなく、複数の家畜を殺傷することもあり、小規模な家畜飼育農家にとって深刻な打撃となります。

漁業の被害

養漁場で魚を捕食し、漁業に損害を与えます。アライグマは泳ぎが得意で、手先が器用なため、養殖池や養魚場に簡単に侵入して魚を捕獲します。特に浅い水域での養殖業では被害が顕著で、一晩で多くの魚を食べたり傷つけたりすることがあります。これにより、漁業関係者の経済的損失が発生しています。

建築物の被害

屋根裏に住み着き、垂れ流された糞尿が悪臭の原因となるほか、天井板が破損したり、腐食したりします。アライグマは家屋の小さな隙間から侵入し、屋根裏や壁の中に巣を作ることがあります。断熱材を引き裂いたり、電気配線を噛み切ったりする事例も報告されており、最悪の場合、漏電や火災の原因となることもあります。また、一度住み着くと集団で生活するため、被害が急速に拡大する特徴があります。

生態系への影響

日本固有の生態系に大きな影響を与え、在来種を脅かします。アライグマは雑食性で適応力が高いため、日本の多様な環境で生息・繁殖が可能です。在来種のカエルや小動物、鳥の卵などを捕食することで、地域の生物多様性を低下させる要因となっています。また、競合する在来種（タヌキやアナグマなど）の生息域を侵食し、生態系のバランスを崩す懸念も指摘されています。特に希少な在来種が生息する地域では、その保全に重大な影響を及ぼす可能性があります。

感染症のリスク

カンピロバクター・サルモネラ症・SFTS・日本脳炎ウィルス・レプトスピラ症・アライグマ回虫・狂犬病などの感染症を媒介する恐れがあります。特にアライグマ回虫（Baylisascaris procyonis）は人間に感染すると中枢神経系に障害を引き起こす可能性があり、幼児や免疫不全者では重篤な症状を示すことがあります。アライグマの糞に触れたり、糞で汚染された土壌や水に接触したりすることで、これらの病原体に感染するリスクが高まります。公衆衛生上の観点からも、アライグマの適切な管理が求められています。

アライグマの出やすい環境

アライグマは非常に適応力が高い動物で、様々な環境に生息することができます。彼らが好む環境を理解することは、効果的な予防策を講じるために非常に重要です。以下では、アライグマが特に出没しやすい環境と、家屋への主な侵入経路について詳しく解説します。

生息環境

・森林や水辺、湿地帯などの自然環境：アライグマは本来、森林と水辺が近接する環境を好みます。木に登る能力と泳ぎの技術を持ち合わせているため、こうした多様な環境で効率的に食料を確保できます。・都市部やその周辺地域、特にゴミ箱や住宅地：人間の居住地域に適応し、ゴミ箱や食品廃棄物を主な食料源とすることも珍しくありません。夜間に活動するため、人目につきにくく都市部でも生息が可能です。・家屋の屋根裏や床下、畜舎、物置：温かく、天敵から守られた場所を好むため、人間の建造物は絶好の住処となります。特に子育ての時期には、安全な巣作り場所として屋根裏などを選ぶことが多いです。・下水管や土管内：都市部では下水道システムを移動経路や住処として利用することがあります。水へのアクセスが容易で、人目につきにくいという利点があります。・岩場の隙間や他の動物が掘った穴：自然環境では、既存の穴や隙間を利用して巣を作ることが多く、自分で穴を掘ることは比較的少ないです。

侵入経路

・屋根の瓦が剥がれている場所：古い屋根や、台風などで一部が損傷した屋根は、アライグマの格好の侵入口となります。彼らは優れた登攀能力を持ち、垂直な壁面も難なく登ることができます。・軒下に隙間ができている、または小さな窓がついている箇所：アライグマは10cm程度の隙間があれば侵入可能と言われており、小さな開口部でも体を押し込むことができます。特に軒下や破損した換気口は要注意です。・築年数が古い、または補修が不十分な家屋の基礎部分の隙間や亀裂：経年劣化による建物の隙間は、アライグマだけでなく様々な害獣の侵入経路となります。基礎部分の亀裂は特に見落としやすいため、定期的な点検が重要です。・床下の換気口：十分な保護がされていない床下換気口は、アライグマなどの小型・中型哺乳類が簡単に侵入できる場所です。金属製の格子などで適切に保護することが推奨されています。

日本は平地が少なく隠れる場所が多いため、アライグマにとって生存しやすい環境といえます。また、四季があり多様な食料資源が年間を通して利用できること、都市部と自然環境が近接していることなども、アライグマの定着と拡大を促進する要因となっています。こうした地理的・環境的特性を理解することで、より効果的な予防策や駆除方法を選択することが可能になります。

アライグマを放置すると

アライグマを放置すると、以下のような深刻な被害が発生する可能性があります。これらの問題は時間の経過とともに悪化する傾向があり、早期の対応が重要です。特に繁殖期には被害が急速に拡大することがあるため、注意が必要です。

人への健康被害

・アライグマの糞に含まれるアライグマ回虫が人間に感染すると、重篤な健康被害を引き起こすことがあります。この寄生虫は人体に侵入すると、肝臓、肺、脳などの臓器に移行する可能性があり、特に幼児では致命的な脳炎や失明などの深刻な合併症を引き起こすリスクがあります。感染を防ぐためには、アライグマの糞が存在する可能性のある場所を適切に清掃・消毒することが重要です。・体表に付着した大量のノミやダニ、病原体により、疥癬（かいせん）などの皮膚病を引き起こす恐れがあります。アライグマが住処としている場所には、彼らの体から落ちたノミやダニが多数存在することがあり、人がその場所に立ち入ると、これらの外部寄生虫が人体に付着して皮膚炎や感染症を引き起こす可能性があります。特にアレルギー体質の方や免疫力の低下した方では、症状が重篤化することがあります。

住居への被害

・屋根裏や床下に巣を作り、悪臭やカビの発生を引き起こします。アライグマの糞尿には強い臭気があり、屋根裏などの密閉空間に長期間滞留すると、家全体に悪臭が充満することがあります。また、湿った糞尿はカビの発生を促進し、建材の劣化を早める原因となります。悪臭は単なる不快感だけでなく、長期的には居住者の健康に悪影響を及ぼす可能性もあります。・湿気の多い屋根裏や床下では、ダニやノミ、ゴキブリなどの害虫が繁殖しやすくなります。アライグマの体毛や糞は、様々な害虫の絶好の繁殖場所となります。これらの害虫は家屋全体に拡散し、二次的な被害を引き起こすことがあります。特に湿度の高い日本の夏季には、害虫の繁殖が急速に進む可能性があるため注意が必要です。・糞尿が染み込むことで天井が腐食し、最悪の場合抜け落ちる危険もあります。アライグマの糞尿には尿素などの成分が含まれており、木材や石膏ボードなどの建材を劣化させる作用があります。長期間にわたって糞尿が染み込み続けると、建材の強度が低下し、天井の一部が抜け落ちるといった構造的な被害にまで発展することがあります。このような被害は、修繕に多額の費用がかかるだけでなく、居住者の安全も脅かす深刻な問題です。

農作物への被害

・畑や野菜に甚大な被害を与えます。アライグマは食欲旺盛で、一晩で広範囲の作物に被害を与えることがあります。彼らは特に甘い果物や柔らかい野菜を好み、収穫間近の高品質な作物を選んで食べる傾向があります。食べ残しの作物は腐敗し、他の害虫を引き寄せる原因となることもあります。小規模な家庭菜園でも、一匹のアライグマによって季節の収穫物が全て失われるケースも少なくありません。・収穫時期を過ぎて放置された農作物は、アライグマの格好のエサ場となります。適切に片付けられていない農地や果樹園は、アライグマにとって格好の餌場となります。一度食料源を見つけると、そこに何度も訪れるようになり、周辺地域での定着・繁殖を促進する要因となります。放置された農作物を適切に処理し、不要な食料源を提供しないことが、アライグマ対策の基本的な予防策となります。また、アライグマは学習能力が高く、一度食料が得られる場所を記憶するため、対策が遅れるほど駆除が難しくなる傾向があります。

アライグマの被害は、住環境、健康面、産業、生態系など多方面に影響するため、早期対処が重要です。特に繁殖率が高いアライグマは、対策が遅れるほど個体数が増加し、被害の規模も拡大するという悪循環に陥りやすい傾向があります。少しでもアライグマの痕跡を見つけた場合は、速やかに適切な対策を講じることをお勧めします。自治体によっては、アライグマ対策のための支援制度や情報提供を行っている場合もありますので、お住まいの地域の担当窓口に相談するのも有効な方法です。

アライグマを自分で駆除する方法（DIY）

アライグマの被害に遭った場合、以下の方法で自分自身で対処することも可能です。ただし、各方法にはそれぞれ長所と短所があり、状況に応じた最適な方法を選択することが重要です。また、安全面にも十分配慮しながら作業を行うようにしましょう。

方法1：自治体と連携した捕獲

・お住まいの自治体窓口にアライグマによる被害状況を連絡します。多くの自治体では、外来生物法に基づくアライグマ対策を実施しており、専門的なアドバイスや支援を受けられる場合があります。被害の状況や目撃情報をできるだけ詳細に伝えることで、適切な対応が可能になります。・自治体からアライグマ捕獲器を借ります（研修会参加が必要な場合あり）。捕獲器は一般的に箱型のもので、中にエサを置いてアライグマを誘引する仕組みになっています。多くの自治体では、捕獲器の貸し出しと共に、正しい設置方法や安全な取り扱いに関する説明やトレーニングを提供しています。一部の自治体では、捕獲許可証の取得や講習会への参加が必須となっている場合もあるため、事前に確認が必要です。・捕獲器を設置し、1日1回以上見回ります。捕獲器は、アライグマの通り道や活動痕が見られる場所に設置するのが効果的です。一般的にアライグマは夜行性のため、夕方に設置して朝に確認するサイクルが適しています。エサには魚や甘いフルーツなど、強い匂いのするものが効果的です。捕獲器に動物が入った状態で長時間放置すると動物福祉上の問題があるため、こまめな見回りが重要です。・アライグマが捕獲できた場合、自治体に回収を依頼します。捕獲したアライグマには直接触れず、速やかに自治体の担当部署に連絡して回収を依頼しましょう。捕獲されたアライグマは、外来生物法に基づいて適切に処分されます。場合によっては、自治体職員が回収に来るまでの間、捕獲器に水を与えるなどの指示がある場合もあります。

方法2：忌避剤などを使った追い出し

以下のようなアイテムを使用して追い出すことができます：・害獣用の燻煙剤：屋根裏や床下などの密閉空間に使用すると、煙や臭いでアライグマを追い出す効果があります。使用の際は、火災の危険性や人体への影響に十分注意し、製品の使用説明書に従って適切に使用することが重要です。住居内で使用する場合は、一時的に避難する必要がある場合もあります。・ハッカ油：天然のミント系香料で、アライグマが苦手とする強い香りがあります。綿球などに染み込ませて侵入口や活動範囲に設置すると効果的です。人体への影響が少なく、環境にも優しい方法ですが、効果の持続時間が限られるため、定期的な補充が必要です。・木酢液・木タール：木材を蒸留して得られる液体で、強い酸性の臭いがあります。アライグマだけでなく様々な害獣に対して忌避効果があるとされています。庭や家の周囲に散布することで、アライグマの接近を防ぐことができますが、臭いが強いため住宅密集地での使用には注意が必要です。アライグマは嗅覚が鋭く強い臭いが苦手です。これらを家の周りや屋根裏周辺に使用すると効果的です。ただし、子育て中のメスは強い臭いがあっても巣を離れない傾向があるため、子育て期間中は効果が限定的な場合があります。また、雨や風で効果が薄れやすいため、定期的な再塗布が必要です。忌避剤は予防策として使用するのが最も効果的で、すでに定着してしまったアライグマに対しては、他の方法と併用することをお勧めします。

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方法3：超音波による撃退

・超音波動物撃退機器を使用します。これらの機器は、人間には聞こえない高周波の音を発生させ、アライグマなどの野生動物を不快にさせて近づかないようにする効果があります。庭や侵入経路となる場所に設置することで、アライグマの接近を防ぐことができます。ソーラー充電式や電池式など様々なタイプが市販されており、設置場所や用途に応じて選択できます。・フラッシュライトや超音波によってアライグマを寄せ付けません。一部の撃退機器には、超音波と共に突然の光（フラッシュライト）や動きを組み合わせたものもあります。これにより、アライグマに不安や恐怖を与え、より高い忌避効果が期待できます。特に夜行性のアライグマは、突然の強い光に敏感に反応する傾向があります。・人間には無害で、アライグマ以外の害獣にも効果があります。超音波撃退機器は、基本的に人間の可聴域を超えた周波数を使用しているため、人への影響はほとんどありません。また、アライグマだけでなく、ネズミやハクビシン、タヌキなど他の害獣にも同様の効果が期待できるため、複数の害獣問題を同時に対策できるメリットがあります。ただし、飼い犬や猫などのペットにも影響を与える可能性があるため、ペットを飼っている家庭では設置場所に注意が必要です。

ただし、これらの方法はアライグマが餌場と認識していたり子育て中の場合、効果が限定的なことがあります。特に食料が豊富にある環境や、すでに子育てのために巣を作っている場合は、忌避剤や超音波だけでは完全に追い出すことが難しい場合があります。また、アライグマは学習能力が高く、時間の経過とともに忌避剤や超音波に慣れてしまうこともあります。そのため、複数の方法を組み合わせたり、定期的に方法を変えたりすることが効果的です。被害が深刻な場合や、DIYでの対策が困難な場合は、専門の駆除業者や自治体に相談することをお勧めします。専門業者は、アライグマの生態や行動パターンに関する専門知識を持ち、効果的かつ人道的な方法で問題を解決することができます。

業者に頼む方法

自分でアライグマを駆除する場合、完全に駆除できていないことも多いです。また、扱う薬品も毒性が高いものが多いため、事故が起きないように注意が必要です。

安心なのはお金は掛かりますがプロの業者に頼む方法です。

アライグマ駆除を業者に依頼する場合、適切な業者選びが重要になります。信頼性の高い業者を選ばないと、高額請求や効果のない施工で二重の被害を受けることがあります。特に害獣駆除業界は悪徳業者も存在するため、慎重な選択が必要です。

良質な害獣駆除業者を選ぶためには、以下の5つのポイントに注目することが重要です。

1. 実績の豊富さ：害獣駆除は経験が重要です。害獣の種類や環境によって対処法が異なるため、多くの事例に対応してきた実績のある業者を選びましょう。

2. 保証内容の確認：「部分保証」より「侵入保証」がある業者が望ましいです。部分保証は塞いだ穴からの再侵入のみが対象ですが、侵入保証はすべての再侵入に対応します。

3. 対応可能な害獣の範囲：多種類の害獣に対応できる業者を選ぶことで、想定外の害獣でも対応してもらえます。

4. 作業内容と費用の明確さ：追い出し、捕獲、侵入口封鎖、消毒など、作業内容と費用が明確な業者を選びましょう。

5. 自社運営の信頼性：自社ホームページを持ち、直接集客している業者は信頼性が高い傾向があります。

また、複数の業者から相見積もりを取ることで、費用相場や保証内容の違いを把握でき、信頼できる業者を見極める助けになります。相見積もりの際は価格の安さだけでなく、保証内容や説明の丁寧さも重視しましょう。一時的に安くても保証が不十分だと後々高くつくこともあります。

悪徳業者も多い業界ですので十分に注意してくださいね。

【害獣駆除】悪徳業者に気を付けろ！トラブルを回避する7つのチェックポイントを徹底解説

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まとめ

本記事では、アライグマの放置がもたらす危険性について解説しました。アライグマは特定外来生物として指定されており、生態系への悪影響だけでなく、健康被害や住居への被害、農作物への被害など多岐にわたる問題を引き起こすことを説明しました。

DIYでの対処法として、自治体と連携した捕獲方法や忌避剤を使った追い出し、超音波による撃退などを紹介しましたが、効果が限定的な場合があることにも触れました。より確実な対策として、専門業者への依頼を推奨しています。

また、害獣駆除業者を選ぶ際の重要なポイントとして、実績の豊富さ、保証内容の確認、対応可能な害獣の範囲、作業内容と費用の明確さ、自社運営の信頼性という5つの基準を挙げました。複数の業者から相見積もりを取ることの重要性も強調しました。

アライグマ対策でお悩みの方は、次章でご紹介する信頼性の高い業者情報もぜひ参考にしてください。効果的な駆除と再発防止のためには、信頼できる専門家への相談が最も安心できる選択です。