トクラスの食洗機を作っているのはリンナイとパナソニックです|フロントオープンが選べるのはCollagiaだけ。ヤマハ時代のキッチンは13年以上前です
🔎 トクラスのキッチンに付いている食洗機を「トクラス製」だと思って調べると、型番も取扱説明書も見つかりません。トクラス自身が、食器洗い乾燥機の製造メーカーを「リンナイ製、パナソニック製」と公表しています。この記事では、その根拠になる公式資料と、フロントオープンが選べるシリーズ・選べないシリーズ、そしてヤマハリビングテック時代のキッチンを交換するときの考え方を、公式サイトの記載だけで整理します。(2026年9月25日時点)
トクラスの食洗機を作っているのは、トクラスではありません
トクラスは、食器洗い乾燥機の製造メーカー名を自社サイトで明記しています。カタログに載っているビルトイン機器の希望小売価格を改定したときの案内文に、商品ごとの製造メーカーが一覧で書かれています。
| 商品名 | 製造メーカー名 | 改定率 |
|---|---|---|
| ガスコンロ・オーブン | リンナイ製、ハーマン製 | 約5〜12% |
| IHヒーター・オーブン | 日立製、パナソニック製 | 約4〜15% |
| 食器洗い乾燥機 | リンナイ製、パナソニック製 | 約5〜12% |
| レンジフード | 富士工業製、トクラス製、HEJ製 | 約3〜18% |
| 水栓・浄水器 | LIXIL製、TOTO製、トクラス製 | 約4〜13% |
※ トクラス公式サイト「オンラインカタログ」からダウンロードできる「Bbカタログ ビルトイン機器類 改定価格一覧表」(2022年9月付・実施時期は2022年8月1日受注分より、同年9月15日受注分より追加)。2026年9月25日に取得。
この表の読みどころは、トクラスが「トクラス製」と書いている行があることです。レンジフードと水栓・浄水器には「トクラス製」が入っています。一方、食器洗い乾燥機の行に「トクラス製」はありません。自社で作っているものとそうでないものを、トクラス自身が同じ表の中で書き分けています。
品名の末尾に、メーカー名がそのまま入っています
同じ資料の価格一覧を見ると、品名の書き方にも同じ姿勢が出ています。
- 3口IH/シルバー/日立
- シロッコファン/シルバー/H700用/富士工業
- グースネックハンドタッチシャワー水栓/TOTO
- 水栓一体型浄水器/ハンドシャワー/トクラス
トクラスの品番が付いていても、中身を作った会社の名前が品名に残ります。手元の見積書や仕様書に「/リンナイ」「/パナソニック」と書かれていたら、それは誤記ではなく、そういう書き方です。
取扱説明書の棚にも、食洗機はありません
トクラス公式の取扱説明書ページで、キッチンの区分は「製品本体」「オートアップラック」「サイクロンフード」の3つだけです。食器洗い乾燥機の取扱説明書は置かれていません。
レンジフード(サイクロンフードIIIシリーズ CFA903・CFA753 など)の取扱説明書は置かれています。置いてあるものと置いていないものの差が、そのまま「どこまで自社で作っているか」の線になっています。
会社概要の主要商品も「キッチン・バスルーム・洗面化粧台・浄水器・整水器」の4つで、生産を担う関連会社トクラスプロダクツの事業内容も「システムキッチン、システムバスルームおよび洗面化粧台の生産・加工」です。どちらにも食洗機は入っていません。
※ 上記はいずれもトクラス公式サイト「取扱説明書」「会社概要」より。2026年9月25日に取得。
食洗機は3タイプ。フロントオープンとシンク下が選べるのはCollagiaだけです
トクラスのシステムキッチンは、2026年9月25日時点でCollagia(コラージア)とBbプラス(ビービープラス)の2シリーズです。公式のシリーズ比較表では、食洗機がオプションとして3タイプ挙がっています。
| オプション | Collagia | Bbプラス |
|---|---|---|
| ハイバックカウンター | ○ | − |
| ディスポーザー対応 | ○ | ○ |
| プルオープン食洗機 | ○ | ○ |
| フロントオープン食洗機 | ○ | − |
| シンク下食洗機 | ○ | − |
| グリルレスコンロ | ○ | ○ |
| クックコンセント | ○ | − |
| 昇降式吊り戸棚(手動・電動) | ○ | ○ |
※ トクラス公式サイト「キッチン」のシリーズ比較より。2026年9月25日に取得。○=選択可、−=選択不可としてページ上で区別されている項目です。
両シリーズで共通して選べるのはプルオープンだけです。フロントオープンとシンク下は、Collagiaでしか選べません。
参考価格はI型2550mmで、Collagiaが約131.4万円(税抜)から、Bbプラスが約109.4万円(税抜)からと公表されています。
「フロントオープンが欲しい」なら、シリーズ選びの段階で決まります
食洗機は後から機種だけ差し替えればよさそうに見えますが、開き方が変わると、入る箱の大きさも配管の取り回しも変わります。Bbプラスを選んだあとでフロントオープンにしたくなっても、公式に選択肢として用意されていません。
フロントオープンそのものの向き不向きは、リンナイのフロントオープン食洗機のデメリットと評判で機種側から整理しています。トクラスの食洗機はリンナイ製かパナソニック製なので、中身の話はそちらがそのまま当てはまります。
※ シリーズ比較表は仕様変更で更新されます。契約前に必ず最新のカタログとショールームで確認してください。
ヤマハのキッチンなら、2013年9月より前のものです
「ヤマハの食洗機」で調べている場合、手元にあるのは2013年9月までに納められたキッチンです。トクラスの沿革はこうなっています。
| 時期 | できごと |
|---|---|
| 1991年10月1日 | ヤマハリビングテック株式会社 設立 |
| 1992年4月1日 | 事業開始 |
| 2013年10月1日 | トクラス株式会社に商号変更 |
| 2026年2月27日 | 株式会社ヤマダホールディングスの子会社となる |
※ トクラス公式サイト「会社概要」より。2026年9月25日に取得。
この切り替わりは、取扱説明書の棚でそのまま確認できます。キッチン本体の取扱説明書は「トクラスキッチン[2013年10月版]」の1つ前が「ヤマハシステムキッチン[2012年2月版]」で、商号変更の月を境に名前が変わっています。レンジフードも「トクラスレンジフード」と「ヤマハレンジフード」が並んで置かれています。
つまり、ヤマハ名義の食洗機は、13年以上前に設置されたものということになります。
ヤマハ時代の型番が公式で引けるとは限りません
ガス機器であれば、メーカー横断の製品データベースで廃番かどうかまで調べられることがあります。ただし、代表的な製品データサービスの製品カテゴリはガス給湯器・石油給湯器・ビルトインコンロ・レンジフード・オーブン・浴室乾燥機で、食洗機は対象外でした(2026年9月25日に確認)。
ですので「ヤマハ時代の食洗機が廃番かどうか」を、この記事では確認できていません。分かるのは、リンナイ製かパナソニック製である可能性が高いことと、13年以上前の機器であることまでです。現物の銘板を見るのがいちばん早い方法です。
廃番ブランドの食洗機をどう読み替えるかは、同じ形の記事があります。
交換・後付けのときに見るところ
まず銘板で、メーカーと型番を読みます
扉を開けた内側や庫内の側面に銘板があります。ここに書かれているのは、トクラスの品番ではなくリンナイまたはパナソニックの型番であることがあります。その型番で調べれば、現行の後継機はメーカー側の資料で追えます。
後付けは「簡易リフォーム工事」になります
食洗機が付いていないキッチンに後から入れられるかについて、トクラスは公式FAQでこう答えています。
現在ご使用のキッチンの種類によって異なりますが、カウンターを外してキャビネット交換・給排水工事・配線工事など、簡易リフォーム工事が必要です。ご購入された工事店様へご相談ください。
※ トクラス公式サイト「よくあるお問い合わせ(FAQ)」より引用。2026年9月25日に取得。
カウンターを外す、という点が重要です。既存の引き出しを抜いて入れ替えるだけの工事ではありません。すでに食洗機が入っている枠を同じ開き方の機種に替えるのとは、費用も工期も別物になります。
カタログの価格は、そのままの金額ではないことがあります
トクラス公式のカタログページには、ビルトイン機器類の希望小売価格を改定したこと、カタログには改定前の価格が載っていることの注意書きが出ています(2026年9月25日に確認)。カタログの数字をそのまま予算にすると、ずれます。
また、キッチン本体の保証は無料延長保証3年、カウンター・シンク部は無料延長保証10年で、有料の延長保証も別に用意されています。食洗機がこの保証でどこまで見られるかは、機器ごとに条件が異なります。見積もりの段階で確認してください。
交換の見積もりを取るとき
食洗機の交換は、機器代だけでなく開き方・幅・既存の配管と電源で金額が変わります。複数社を比べるのが前提ですが、キッチンのメーカーと違う会社に頼んでも問題ありません。中身がリンナイ製・パナソニック製である以上、扱える業者は限られません。
東京ガスの機器交換は、Webから型番と設置状況を伝えて見積もりが取れます。ビルトイン食洗機も取り扱いがあります。
※ 対応エリアと取り扱い機種は時期によって変わります。詳細はリンク先でご確認ください。
よくある質問
トクラスの食洗機の型番が、公式サイトで見つかりません。
トクラスは食器洗い乾燥機を自社では製造しておらず、取扱説明書も公式サイトには置かれていません。製造メーカーはリンナイとパナソニックだとトクラス自身が公表しています。現物の銘板に書かれた型番で、そのメーカー側を調べてください。
トクラスのキッチンに、他社の食洗機を入れられますか。
すでに食洗機が入っている場合は、同じ幅・同じ開き方であれば入れ替えの選択肢があります。ただしキャビネットの開口寸法と扉材の扱いが機種によって違うため、現地を見てもらわないと確定しません。カタログ上の寸法だけで判断しないでください。
フロントオープンにしたいのですが、Bbプラスでも選べますか。
2026年9月25日時点の公式のシリーズ比較では、Bbプラスでフロントオープン食洗機は選択できません。選べるのはプルオープンだけです。フロントオープンとシンク下食洗機はCollagiaのみの選択肢です。
ヤマハリビングテックのキッチンは、まだ部品が出ますか。
この記事では確認できていません。ヤマハリビングテックは2013年10月にトクラスへ商号変更しているため、ヤマハ名義のキッチンは13年以上前のものです。食洗機の部品はトクラスではなく製造元の在庫状況によります。銘板の型番を控えて、メーカーまたは工事店に問い合わせてください。
キッチンを替えずに、食洗機だけ交換できますか。
すでに食洗機が入っている枠を、同じ幅・同じ開き方の機種に入れ替える場合は、キッチン本体を替えずに済むのが一般的です。一方、食洗機が付いていないキッチンへの後付けは、トクラス公式が「カウンターを外してキャビネット交換・給排水工事・配線工事などの簡易リフォーム工事が必要」としています。同じ「交換」でも中身が違います。