ハイブリッド給湯器の価格は税込855,800円から1,356,740円|エコワン7タイプの希望小売価格と、リモコン・工事費が別になる理由
この記事で分かること
- ハイブリッド給湯器の希望小売価格は、システム一式で税込855,800円から1,356,740円です
- 価格はタンク容量(70L/160L)と暖房の有無で7タイプに分かれ、公式の呼び分けも決まっています
- リモコンは価格に含まれず、別に42,900円から73,700円かかります
- 工事費はメーカーも販売店も公開していません。ガス給湯器と違い、相場を先に知る方法がありません
- 給湯省エネ2026事業の補助金は12万円です
ハイブリッド給湯器の価格を調べると、「100万円くらい」という説明と「40万円台から」という広告が同時に出てきます。どちらも間違いではありません。前者はメーカーの希望小売価格、後者はガス給湯器の総額表示で、まったく別のものを指しているだけです。
この記事では、リンナイが公式サイトの機種一覧で公開している希望小売価格を、7タイプすべて並べました。数字はすべて2026年9月25日に公式サイトで確認したものです。
ハイブリッド給湯器の価格はいくらですか
リンナイのエコワンの希望小売価格は、システム一式で税込855,800円から1,356,740円です(2026年9月25日・リンナイ公式サイトの機種一覧7ページを集計)。工事費とリモコンは、この金額に含まれていません。
幅が50万円あるのは、機種の性能差ではなくタンク容量と暖房機能の有無による違いです。最も安いのが70Lタンクのプラグインモデル(20号オート・ふろ給湯)で、最も高いのがタンク160Lのダブルハイブリッド(給湯+暖房・マイクロバブル搭載)です。
※ 希望小売価格は定価にあたる金額で、実際の販売価格ではありません。住宅設備は値引きが前提の商材なので、実売はこれより下がります。ただし値引き率は販売店ごとに違い、公開されていません。
エコワンの価格は7タイプに分かれます
リンナイの機種一覧は、シングルハイブリッドとダブルハイブリッド、そしてふろ給湯と給湯+暖房で分類されています。この呼び分けは公式サイトのページ名にそのまま使われているので、見積もりを頼むときもこの言葉で指定できます。
| タイプ(公式の呼び方) | タンク | 年間給湯効率 | 希望小売価格(税込) |
|---|---|---|---|
| シングルハイブリッド(ふろ給湯)X5 プラグインモデル | 70L | 120.8% | 855,800〜1,082,840円 |
| シングルハイブリッド(ふろ給湯)X5 | 70L | 123.7% | 898,700〜1,082,840円 |
| シングルハイブリッド(ふろ給湯) | 160L | 148.1% | 982,300〜1,147,740円 |
| シングルハイブリッド(給湯+暖房)X5 プラグインモデル | 70L | 120.8% | 947,100〜1,042,800円 |
| シングルハイブリッド(給湯+暖房)X5 | 70L | 123.7% | 947,100〜1,175,240円 |
| シングルハイブリッド(給湯+暖房) | 160L | 148.1% | 1,032,900〜1,228,040円 |
| ダブルハイブリッド(給湯+暖房) | 160L | 148.1% | 1,161,600〜1,356,740円 |
※ 2026年9月25日にリンナイ公式サイトの機種一覧7ページで確認。各タイプの中の幅は、マイクロバブルバスユニットやウルトラファインバブルの搭載、暖房能力(11.6kWまたは14.0kW)、狭小設置タイプかどうかによる差です。
★型番の頭に「X5」が付くのは70Lタイプだけです
検索で「エコワン X5」と「エコワン 160L」が別々に出てくるのは、商品名が分かれているからです。
- ECO ONE X5 … タンク70Lタイプの商品名
- ECO ONE(X5が付かない) … タンク160Lタイプの商品名
そして年間給湯効率は、70Lが120.8%から123.7%、160Lが148.1%です。タンクが大きいほうが効率も高いという関係になっているので、「小さいタンクで安く済ませる」と決めると効率も下がります。
システム価格に含まれるのは4点で、リモコンは別です
エコワンの「システム希望小売価格」は、次の4点を合わせた金額です。
- ヒートポンプ(70LタイプはRHP-R225、プラグインはRHP-R225-P、160LタイプはRHP-R222(S)またはRHP-R223(S))
- タンクユニット(70LはRTU-R701、プラグインはRTUP-R701、160LはRTU-R1602やRTU-R1603)
- 熱源機(ふろ給湯はRHBFで始まる型番、給湯+暖房はRHBHまたはRHBDで始まる型番)
- 据置台(160Lタイプは連結据置台)
リモコンはこの4点に入っていません。公式サイトには別項目として価格が載っています。
| リモコン | 型番 | 希望小売価格(税込) |
|---|---|---|
| 浴室リモコン | BC-332VC(A)-W/BC-332VC(A)-B | 44,000円 |
| 台所リモコン | MC-331VC(A)-W/MC-331VC(A)-B | 42,900円 |
| インターホンリモコンセット | MBC-341VC | 69,300円 |
| インターホンリモコンセット | MBC-271VC | 59,400円 |
| マイクロバブル専用リモコンセット | MBC-MB341VC | 73,700円 |
| マイクロバブル専用リモコンセット | MBC-MB271VC | 64,900円 |
※ 2026年9月25日にリンナイ公式サイトで確認。マイクロバブルバスユニット内蔵モデルには、マイクロバブル専用リモコンセットが必要です。
つまりシステム価格に、最低でも42,900円が上乗せされます。台所と浴室の両方を通話できるインターホン付きにするなら59,400円から73,700円です。見積もりを比べるときは、リモコンが含まれた金額かどうかを先に確かめてください。
狭小設置と寒冷地では、同じ型番でも価格が変わります
設置場所の条件で、システム価格に差がつく箇所が2つあります。
1つめは狭小設置タイプです。隣接・分離設置タイプに中央排気アダプタや中央排気カバーを加えた構成で、その部材代がシステム価格に入ります。70Lタイプの給湯+暖房(暖房能力14.0kW)では、隣接・分離設置タイプが1,021,900円、狭小設置タイプが1,042,800円で、差は20,900円でした(2026年9月25日・税込)。
2つめは寒冷地です。省エネ地域区分の3地域では、タンクユニットが寒冷地専用型式になり、システム希望小売価格が12,100円(税抜11,000円)上がります。型式はタイプごとに違い、70LタイプがRTU-R701K、160LタイプがRTU-R1602KまたはRTU-R1603Kです。
プラグインモデルは5地域から8地域までです
プラグインモデルには、リンナイ公式サイトに「プラグインモデルは5地域〜8地域で使用が可能です」という注記が付いています。実際の地域区分は市区町村ごとに定められているので、住んでいる自治体がどの区分かを先に確認する必要があります。
寒い地域で価格の安いプラグインモデルを選ぼうとしても、そもそも設置できる地域が限られているわけです。エコキュートとの比較で「寒冷地に置けるか」を先に見る必要があるのは、この制約があるためです。詳しくはハイブリッド給湯器とエコキュートはどちらを選ぶかにまとめました。
工事費は公開されていません
ここが、ガス給湯器やエコキュートとの一番大きな違いです。ハイブリッド給湯器の工事費は、メーカーも販売店も金額を公開していません(2026年9月25日時点で確認できた範囲)。
比較のために、ガス給湯器の工事費を見てください。ネット系の販売店では、基本工事費が機器のタイプごとに公開されています。
| 給湯器のタイプ | 基本工事費(税込) |
|---|---|
| 給湯専用(一般・エコジョーズ) | 37,800円 |
| ふろ給湯器(一般型) | 45,300円 |
| ふろ給湯器(エコジョーズ) | 49,300円 |
| 給湯暖房熱源機(一般型) | 64,300円 |
| 給湯暖房熱源機(エコジョーズ) | 68,300円 |
※ 2026年9月25日に交換できるくんの公式サイトで確認(税込)。基本工事費・撤去費・出張費・運搬費・部材費・室内養生費・廃材処分・諸経費を含む「まるごとサービスパック」の金額です。配管カバー4,151円から、据置台12,903円からなどのオプション部材費は別途かかります。
この表にハイブリッド給湯器の行はありません。同じページには、こう明記されています。
「エネファーム・エコウィル・エコワン」等のハイブリッド型からの交換はお取扱いしておりません。
10年後に誰に頼むかまで含めて考える必要があります
上の注記は「ハイブリッド型からの交換」を指しています。つまり、いまエコワンを設置すると、寿命が来たときに、この販売店では交換を受けてもらえないということです。
これは価格の高さより重い話かもしれません。ガス給湯器なら、ネット系の販売店が何社もあって工事費が公開されており、相見積もりが取れます。ハイブリッドは窓口がガス会社・工務店・メーカーの販売ルートに限られるので、次の交換のときも価格を比べにくい構造が続きます。
補助金は12万円です
給湯省エネ2026事業では、ハイブリッド給湯機に1台あたり基本額10万円と性能加算額2万円、合わせて12万円が交付されます(経済産業省の事業公式サイト・2026年9月25日確認)。
性能要件は次のとおりです。
- 基本額の要件 … 電気式ヒートポンプとガス補助熱源機を併用し、貯湯タンクを持つこと。日本ガス石油機器工業会の規格(JGKAS A705)で年間給湯効率が108%以上であること。インターネットに接続可能で、昼間の再生可能エネルギー電気を積極的に自家消費する機能があること
- 加算額の要件 … 同じ規格での年間給湯効率が116.2%以上であること(基本要件の機種と比べてCO2排出量が5%以上少ないこと)
エコワンの公表値は120.8%から148.1%なので、7タイプとも加算の基準116.2%を上回っています。ただし補助の対象になるのは登録された製品だけです。型番が登録一覧にあるかどうかは、事業公式サイトで必ず確認してください。
※ 一部の機種は、台所リモコンまたは無線LANアダプターを追加設置することで性能要件を満たすと公式に明記されています。リモコンを最も安い構成にすると要件を外れる可能性があるため、補助金を前提にするなら見積もり時に確認してください。
結局いくら用意すればよいですか
書ける範囲で計算すると、希望小売価格+リモコン-補助金12万円で、約78万円から131万円です。
| 内訳 | 下限 | 上限 |
|---|---|---|
| システム希望小売価格 | 855,800円 | 1,356,740円 |
| リモコン | 44,000円(浴室リモコン1台) | 73,700円(マイクロバブル専用セット) |
| 給湯省エネ2026の補助金 | −120,000円 | −120,000円 |
| 合計 | 779,800円 | 1,310,440円 |
※ 編集部が2026年9月25日時点の公開情報から計算した参考値です。値引きと工事費は含みません。
この表を予算に使わないでください。2つの理由があります。
1つめは、実売価格が希望小売価格より下がることです。住宅設備は値引きが前提で、同じ販売店の石油給湯器では、希望小売価格からの本体割引率が45%から58%と公開されていました(2026年9月25日確認)。エコワンの値引き率は公開されていないので、ここでは引いていません。
2つめは、工事費が入っていないことです。上で見たとおり、ハイブリッドの工事費は公開されていません。ガス給湯器の給湯暖房熱源機が68,300円からなので、タンクとヒートポンプが増えるハイブリッドがそれより安く済むとは考えにくいのですが、これは推測です。実額は見積もりを取るまで分かりません。
正直に言えることは「総額は見積もりでしか出ない」ということだけです。だからこそ、複数の窓口から見積もりを取って、リモコンと工事費が含まれているかを揃えてから比べてください。
よくある質問
エコワンのX5と160Lタイプは、価格以外で何が違いますか
タンク容量と年間給湯効率が違います。X5は70Lタンクで年間給湯効率が120.8%から123.7%、160Lタイプは148.1%です。希望小売価格の差は、同じ給湯+暖房のシングルハイブリッドで比べると、70Lが947,100円から、160Lが1,032,900円からでした(2026年9月25日・税込)。
タンクが70Lだと、お湯が足りなくなりませんか
リンナイの仕様表には、タンク容量について「事前沸き上げによる貯湯可能量です。タンクのお湯がなくなった場合はガスのエコジョーズで給湯をサポートします」と書かれています。タンクが空になっても湯切れにならず、ガス側が引き継ぐ仕組みです。エコキュートの湯切れとは構造が違います。
中古や型落ちのエコワンを買えば安くなりますか
おすすめしません。住宅設備の補修用性能部品の保有期間は、製造打ち切り後から数え始めます。型落ち品を買うと、その分だけ部品が手に入る期間が短くなります。エコワンは給湯だけでなく暖房も担う機種があるので、部品が無くなったときの影響が大きい設備です。
ハイブリッド給湯器の価格は、エコキュートより高いのですか
希望小売価格どうしでは、ハイブリッドのほうが安い場合があります。ただしエコキュートは工事費込みの総額が公開されているので、そのまま比べられません。2026年9月25日時点で、交換できるくんのエコキュートは総額351,360円から、ガス給湯器は総額85,072円からと表示されていました。どちらを選ぶかの判断材料は、ハイブリッド給湯器とエコキュートはどちらを選ぶかに整理しています。
エネファームとエコワンでは、どちらが得ですか
補助額が違います。給湯省エネ2026事業では、エネファームが17万円、ハイブリッド給湯機が12万円です。初期費用も回収の考え方も別なので、ガス給湯器エネファームとエコワンの比較で損益分岐点から整理しました。
見積もりを取るときの窓口
ハイブリッド給湯器そのものを扱う窓口は限られます。エコジョーズへの交換や、エコキュートへの切り替えも候補に入れて比べる場合は、下の窓口で見積もりが取れます。
関東でガス給湯器から比べたい方
首都圏に都市ガスを供給する東京ガスのサービスで、申し込みから工事まで一社で完結します。Web専用のオンライン販売に絞って価格を抑えており、工事は東京ガスの審査を通った認定施工会社が担当します。
※ 東京ガスの機器交換の給湯器ページには、対象がエコジョーズ(潜熱回収型ガス給湯器)と書かれており、ハイブリッド給湯器の記載はありません(2026年9月25日確認)。ハイブリッドを希望する場合は、窓口で扱いを確認してください。
関東エリア外の方・エコキュートも比べたい方
東京証券取引所グロース市場に上場している住宅設備の交換専門店です。商品代と基本工事費を合わせた総額で見積もりが出るので、この記事の表と同じ条件で比べられます。
※ 商品カテゴリはガス給湯器・エコキュート・石油給湯器で、ハイブリッド型からの交換は取り扱っていないと公式サイトに明記されています(2026年9月25日確認)。