ゴキブリ駆除業者の「〇〇円〜」は入口の数字|国民生活センターに20万円・50万円の相談事例があります

この記事を読むと分かること
  • 国民生活センターが「3ケタ台など極端な格安料金で依頼できることはまずありません」と明言していること
  • 「約500円〜」の広告から20万円・50万円を請求された相談が実在すること
  • 賃貸なら、業者を呼ぶ前に管理会社。これも国民生活センターの助言であること
夜中にゴキブリが出た。今すぐ何とかしたい。そう思って検索すると、「〇〇円〜」という安い数字が並びます。
その数字で頼めるとは限りません。国民生活センターが2025年3月に、この件だけを取り上げた注意喚起を出しています。

★国民生活センターが名指しで警告しています

公表されているのは【広告の格安料金に要注意!】作業後に高額請求する害虫駆除トラブルという資料です。害虫駆除、それもゴキブリの事例です。
載っている相談事例は2件。どちらも2024年8月受付、20歳代です。
事例1事例2
住まい賃貸アパート1人暮らしの部屋
広告の表示「約500円〜」「約1,000円から」
実際の請求約20万円約50万円
その場で払った額半額(残りは後日振込の約束)約10万円を現金
※ 国民生活センター「【広告の格安料金に要注意!】作業後に高額請求する害虫駆除トラブル」(2025年3月4日公表)の記載に基づく(2026年8月31日時点で確認)。相談事例に業者名は出ていません。
400倍と500倍です。桁を間違えているのではありません。
事例1では、電話で聞かれたのは住所などの確認だけで、作業内容や料金の説明はなかったとされています。作業員が「フンや卵があった」と卵2個を見せたものの、発見した瞬間は見ていない。そこから「室内全体の燻蒸作業が必要」と言われた、という流れです。
事例2では、作業が終わってから契約書を提示され、約50万円と言われています。その契約書にクーリング・オフの記載はなかったとのことです。

★「3ケタ台で頼めることは、まずありません」

国民生活センターのアドバイスは、はっきりしています。
「駆除の作業内容や料金は、住宅の大きさや構造、害虫の発生状況によって異なります」「特に、3ケタ台など極端な格安料金で依頼できることはまずありません」— 国民生活センターの公表資料より
安い数字ほど、警戒の材料です
普通は「安いほうがいい」と考えます。この領域では逆です。
3ケタ(数百円)や、それに近い数字が大きく出ているなら、それは入口の数字であって、支払う額ではない可能性があります。
見るべきは「〇〇円〜」の左端ではなく、その業者が普通いくらで請求しているかです。

★賃貸なら、業者を呼ぶ前に管理会社です

これも国民生活センターが書いています。
賃貸住宅ならば、事業者へ依頼する前に管理会社や大家等に相談するのも一法
先ほどの事例1は賃貸アパートで、明け方だったので大家に連絡しなかった、という経緯でした。
住まい最初にやること
賃貸管理会社・大家に連絡する。建物全体の問題であることが多く、費用を負担してもらえる場合もあります
持ち家複数社から見積もりを取る。その前提で話を聞く
夜中でも、翌朝でかまいません。ゴキブリが出た日のうちに業者を確定させなければならない理由は、ほとんどありません。

「今すぐ薬を撒かないと増える」と言われたら

国民生活センターは、この言い方を名指しで挙げています。
すぐに薬剤を撒かないと害虫が増えてしまう」などと不安をあおるなどしてその場で契約をさせようとし、他の事業者と比較・検討する機会を奪うような事業者とは、契約しないようにしましょう
判断の基準は「比べる時間をくれるか」です
技術力や実績は、素人には比べられません。でも「比べる時間をくれるかどうか」なら、誰でも判断できます。
その場で決めさせようとする、他社と比べる話を嫌がる。これだけで十分な判断材料です。

作業後に高額を請求されたら

場面すること
金額に納得できないその場で払わない。後日、納得した金額で支払う意思があることを示しつつ、その場での支払いは避ける
事前の提示額と請求額が大きく違う訪問販売のクーリング・オフが適用できる可能性がある(特定商取引法)
作業後に別の契約を勧誘され、結んでしまった同上。書面または電磁的方法(メールなど)で速やかに通知する
判断がつかない消費者ホットライン188(いやや!)。最寄りの消費生活センターにつながる全国共通の番号で、無料
※ 国民生活センターの公表資料の記載に基づく(2026年8月31日時点で確認)。
事例1の相談者も、事例2の相談者も、その場で一部を払っています。払ってしまうと取り返す手間が増えます。払う前に188に電話しても構いません。

その前に、自分で試せること

業者を呼ぶかどうかを決める前に、確認しておくと話が早くなります。
  • どこから入ってきているか。排水口、換気扇、エアコンのドレンホース、玄関。侵入経路が分からないまま駆除しても戻ります
  • 餌になるものが出ていないか。生ゴミ、ペットフード、段ボール
  • 市販の毒えさ(ベイト剤)を置いてみる。数百円から買えます
市販品で収まる規模なら、それが一番安いです。業者を呼ぶ判断は、市販品を試して駄目だったとき、数が明らかに多いとき、自分では手が届かない場所が発生源のときで十分です。
段ボールは置きっぱなしにしない
段ボールは保温性があり、隙間が多く、糊が餌になります。通販の箱をためている部屋は、それだけで条件が整います。
引っ越し直後や、まとめ買いの習慣がある家は、ここが盲点です。

業者に頼むなら、見るところ

確認することなぜ
作業前に、書面か画面で金額が出るかトラブルはすべて「作業後の請求」で起きています
見積もり後にキャンセルできるか比べる時間を確保するため
表示している金額が現実的か3ケタ台は警戒材料(国民生活センター)
追加費用が出る条件を先に言うか後出しを防ぐ

相談先

害虫駆除110番は、上場企業シェアリングテクノロジー株式会社(証券コード3989)が運営する紹介サービスです。日本全国・24時間365日受付で、ゴキブリのほかハチ・クロアリ・ノミ・ダニ・トコジラミ・ムカデ・ヤスデに対応しています。
料金は公式サイトでゴキブリ駆除 16,500円〜(税込)と公表されています。現地で無料の見積もりを作成し、作業日が確定するまではいつでもキャンセルできるとされています。
この記事の趣旨と照らして
国民生活センターが問題にしているのは「3ケタ台の格安表示 → 作業後に高額請求」という型です。
16,500円〜という5ケタの表示は、その型とは逆向きです。安く見せていない、という意味で判断材料になります。
ただし公式サイトには、対応エリア・加盟店・現場状況によっては、事前に確認したうえで調査・見積りに費用がかかる場合があるとも書かれています。「必ず無料」ではありません。申し込むときに確認してください。
保証は加盟店によるもので、内容は加盟店に確認する形です。
※ 料金・対応範囲・受付時間は害虫駆除110番の公式サイトの公表内容に基づきます(2026年8月31日時点・編集部調べ)。条件は変わるため、最新の内容は公式サイトでご確認ください。
繰り返しますが、賃貸なら管理会社が先です。そこで解決するなら、費用はかかりません。

まとめ

  • ★国民生活センターが2025年3月に、害虫駆除の高額請求について注意喚起を出している
  • 相談事例は「約500円〜」→ 約20万円「約1,000円から」→ 約50万円。どちらも20歳代
  • ★「3ケタ台など極端な格安料金で依頼できることはまずありません」(国民生活センター)
  • 安い数字ほど警戒の材料。見るのは「〇〇円〜」の左端ではない
  • ★賃貸なら、業者を呼ぶ前に管理会社・大家へ。これも国民生活センターの助言
  • 「今すぐ薬を撒かないと増える」と不安をあおる業者とは契約しない
  • 判断基準は技術力ではなく、比べる時間をくれるかどうか
  • 金額に納得できないなら、その場で払わない
  • 事前の提示額と請求額が大きく違えば、訪問販売のクーリング・オフが使える可能性がある
  • 迷ったら188。無料
  • 侵入経路と餌を先に確認する。段ボールは条件を整えてしまう

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※ 本記事の相談事例・アドバイス・クーリング・オフ・相談先の記述は、国民生活センター「【広告の格安料金に要注意!】作業後に高額請求する害虫駆除トラブル」(2025年3月4日公表)に基づきます(2026年8月31日時点で確認)。相談事例の業者名は公表されておらず、特定の事業者を指すものではありません。侵入経路や餌に関する記述は一般的に知られている内容をまとめたものです。