シロアリ予防の費用は「まだ出ていない家」の話|駆除とは対象も繁忙期も違います

この記事を読むと分かること
  • 予防と駆除は別のサービスで、被害が出ている家は予防の対象外になること
  • 前回の処理から5年が目安になる理由。協会が根拠を公表していること
  • 予防の繁忙期は7〜11月で、駆除(4〜6月)とずれること
シロアリの被害はまだ出ていない。ただ、家を建ててから何年か経った。このタイミングで「予防」を調べる人は多いのですが、駆除とは別のサービスです。
被害が出ている家は、予防の対象になりません。この記事では、公益社団法人 日本しろあり対策協会の公表内容をもとに、予防に払う費用の考え方をまとめます。

まず、予防と駆除は別のサービスです

予防駆除
対象被害が出ていない家すでに被害が出ている家
目的入らせないいるものを退治する
依頼のきっかけ前回の処理から年数が経った/築年数の節目羽アリを見た/床がぶかぶかする
繁忙期7〜11月4〜6月(羽アリの群飛時期)
予防を専門に扱う会社は、被害が出ている家を受けません。逆に駆除の業者に「予防だけ」と頼んでも、扱いが違います。自分がどちらなのかを先に決めてください。
羽アリを見た、床がぶかぶかする、という段階なら、それは駆除の話です。

★目安は「前回の処理から5年」。理由は公表されています

シロアリの防除には5年という区切りがあります。これには根拠があります。
公益社団法人 日本しろあり対策協会は、こう説明しています。
5年を超えて長期間有効な薬剤は環境によくないと考えています」「認定する薬剤の有効期間は5年になっています」— 公益社団法人 日本しろあり対策協会「シロアリQ&A」より
協会の防除施工標準仕様書でも、5年を目途に再処理するとされています。
※ 公益社団法人 日本しろあり対策協会の公表内容に基づく(2026年8月31日時点で確認)。
つまり「5年たったら効果が切れる安い薬」ではありません。協会が環境への配慮から、あえて有効期間5年の薬剤しか認定していない、ということです。
ただし「5年たった=今すぐ危険」ではありません
協会は、5年を過ぎたからといってすぐに被害が出るわけではないとも書いています。
期限が来たから急いで契約する、という話ではありません。「そろそろ点検を受けてもいい時期」くらいに受け取ってください。点検を無料でやっている会社は複数あります。

「10年保証」が指しているもの

予防では10年保証をうたう会社があります。ここは正確に理解しておいてください。
意味
薬剤の有効期間協会の認定薬剤は5年(環境への配慮が理由)
保証期間その会社が、期間内に再発したときに無償対応する期間
10年保証は「薬剤が10年もつ」という意味ではありません。会社が引き受けるリスクの期間です。
どちらが良い悪いではなく、比べるところが違います。保証年数を見るときは、再発したときに具体的に何をしてもらえるのか点検はその間あるのかを確認してください。

費用の見方

予防の料金の出し方は、駆除と同じく3通りです。
出し方比べ方
平米単価そのまま比べられる
坪単価1坪=約3.3平米で割って平米単価に直す
1軒まるごとの定額坪数の区分で決まる。追加が出にくい
「30坪の家」でも、施工する面積が30坪とは限りません。防蟻処理は床下が中心なので、2階部分は入りません。見積もりでは「平米いくらか」と「対象は何平米か」の2つを必ず聞いてください。
予防で追加費用が出やすいところ
床下に入れないと施工できません。点検口が無い/収納で塞がれている/床下が極端に低いといった条件があると、作業が増えるか、そもそも受けられないことがあります。
駐車スペースが確保できるかを条件にしている会社もあります。見積もり前に、現地調査で見てもらうのが確実です。

★予防の繁忙期は7〜11月です

ここは意外に知られていません。
問い合わせが増える時期理由
駆除4〜6月羽アリが群れて飛ぶ。被害が見つかる
予防7〜11月被害が出ていない家が対象なので、群飛の時期とずれる
春に羽アリの話題を見て「うちも予防しておこう」と思った人が、実際に動くのは夏から秋ということです。予防を考えているなら、繁忙期を外した時期のほうが日程を取りやすい可能性があります。

訪問販売には気をつけてください

シロアリは点検商法の温床です。国民生活センターに、こういう相談が載っています。
「シロアリがいる」と写真を見せられ、訪問した業者に駆除を依頼した。解約したい。
回答はこうです。
特定商取引法の定める書面の受領日を1日目として、8日以内ならクーリング・オフできます」— 国民生活センター 消費者トラブルFAQより
※ 国民生活センター「消費者トラブルFAQ」の記載に基づく(2026年8月31日時点で確認)。
8日を過ぎても、事実と異なる説明で契約させられたときは取り消せる場合があります。
迷ったら消費者ホットライン「188(いやや!)」です。最寄りの消費生活センターにつながる全国共通の番号で、無料です。契約する前に「この見積もりは妥当か」を聞いても構いません。
自分から呼んだ点検と、向こうから来た点検は別です
自分で調べて申し込んだ無料点検と、突然訪問してきた業者の無料点検は、まったく違います。前者は比較のための材料集めですが、後者はその場で契約させるための入口であることがあります。
その場で決めない。これだけで、ほとんどのトラブルは避けられます。

施工する人には資格があります

協会によると、防除施工はしろあり防除施工士の資格を持つ者(または同等以上の能力を持つ者)が行い、使用する薬剤と工法は協会が認定登録したものに限られるとされています。
「施工士の資格を持った人が来ますか」と聞いて構いません。

賃貸か持ち家かで、やることが変わります

住まいやること
賃貸予防を自分で手配する話ではありません。床下と構造材は建物の管理側の領域です
持ち家(戸建て)複数社の無料点検を受け、平米単価と施工面積、保証の中身で比べる
予防を扱う会社は、対象を「持ち家の戸建て」に限っていることがほとんどです。マンションや賃貸は最初から対象外になります。

相談先

状況向いている相談先
関西で、2001年以降に建った戸建てテコラ
東北・関東・中部の持ち家戸建てシロアリ駆除のキャッツ
それ以外の地域/まず全国対応で探したいシロアリ110番
テコラシロアリ予防を専門に扱う関西の会社です。駆除ではなく、発生していない建物の予防のみを扱います。一般的な5年保証ではなく10年保証を出しており、料金は坪単価や平米単価ではなく、10坪ごとの1軒まるごと価格点検も工事も協会認定のしろあり防除施工士が行い、初回点検の申し込み時に、訪問前の概算見積りを伝えるという進め方です。
対象は2001年以降に建築された戸建て住宅で、対応エリアは大阪府全域/奈良県北中部/兵庫県南東部/京都府南部/滋賀県南部/和歌山県南西部築年数・床下の状況・駐車スペースなどの条件があるため、対象になる建物は限られます。
シロアリ駆除のキャッツ創業48年のシロアリ専門業者で、1平方メートル880円(税込)からという単価を公表しています。現地調査・見積もりは無料完全自社施工無料定期点検が年1回。対応は東北・関東・中部で、法人・個人事業主および借家は対象外です。
シロアリ110番は上場企業(証券コード3989)が運営する紹介サービスで、24時間365日受付・日本全国対応見積もり・キャンセル・出張費が無料とされています。
※ 料金・対応エリア・条件は各社の公表内容に基づきます(2026年8月31日時点・編集部調べ)。条件は変わるため、最新の内容は各公式サイトでご確認ください。

まとめ

  • 予防と駆除は別のサービス。被害が出ている家は予防の対象外
  • 繁忙期も違う。予防は7〜11月、駆除は4〜6月
  • ★目安は前回の処理から5年。協会の認定薬剤の有効期間が5年だから
  • その理由は「5年を超えて長期間有効な薬剤は環境によくない」と協会が明言している
  • 5年を過ぎたからといって、すぐ被害が出るわけではない(協会)
  • 「10年保証」は薬剤が10年もつ意味ではない。再発時に無償対応する期間のこと
  • 費用は平米単価に直して比べる。1坪=約3.3平米
  • 「30坪の家」でも施工面積は30坪とは限らない(2階は入らない)
  • ★訪問販売なら書面の受領日を1日目として8日以内はクーリング・オフできる。迷ったら188
  • 自分から呼んだ点検と、向こうから来た点検は別物。その場で決めない
  • 予防を扱う会社は持ち家の戸建て限定が多く、築年数や床下の条件もある

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床下や屋根裏で音がするなら、シロアリ以外の可能性もあります。
※ 本記事の薬剤の有効期間・保証・施工士・標準仕様書の記述は公益社団法人 日本しろあり対策協会の公表内容、クーリング・オフと相談先は国民生活センターの消費者トラブルFAQに基づきます(いずれも2026年8月31日時点で確認)。繁忙期は各社の公表内容によります。