ミズテックと交換できるくんを工事費で比べた|給湯専用なら前者、追い焚き付きなら後者

ミズテックと交換できるくんは、どちらが安いかが給湯器のタイプで逆転します。両社が公開している標準工事費を同じ土俵に並べて、どこで入れ替わるのかを確かめました。工事費以外の違いもあわせて整理しています。
給湯器の交換でこの2社を比べるとき、「ミズテックのほうが安い」という話を見かけます。半分正しいですが、半分違います。
両社とも標準工事費を公開しているので、並べてみればすぐに分かります。

結論:給湯器のタイプで逆転する

交換する給湯器工事費が安いのは
給湯専用(追い焚きなし)ミズテック
風呂給湯器(追い焚き付き)交換できるくん
給湯暖房熱源機(床暖房・浴室乾燥)交換できるくん
自宅がどのタイプかは、今の給湯器のリモコンを見れば分かります。追い焚きボタンがなければ給湯専用、床暖房の操作があれば暖房熱源機です。

標準工事費を同じ土俵で並べる

両社の公開値です。どちらも商品代は別で、ここには含まれません。
タイプ交換できるくんミズテック差額
給湯専用・従来型37,800円27,500円ミズテック -10,300円
風呂給湯器・従来型45,300円49,500円交換できるくん -4,200円
風呂給湯器・エコジョーズ49,300円51,700円交換できるくん -2,400円
暖房熱源機・従来型64,300円74,800円交換できるくん -10,500円
暖房熱源機・エコジョーズ68,300円77,000円交換できるくん -8,700円
※ 両社公式サイトの公開値(2026年8月29日確認・編集部調べ)。ミズテックの給湯専用エコジョーズは価格表に記載がないため除外しています。
逆転するのは給湯専用だけです。そこではミズテックが1万円以上安い一方、追い焚き付き以上になると交換できるくんが逆転します。

なぜ逆転するのか

両社の価格の付け方が違うからです。
ミズテックは、工事の中身に応じて累加する型です。追い焚き配管が加わると約22,000円、暖房配管が加わるとさらに約25,300円上がります。工事が単純なら安く、複雑になるほど上がるという分かりやすい体系です。
交換できるくんは、基本工事費を高めに置いて上がり幅を抑える型です。給湯専用では割高に見えますが、追い焚きや暖房が加わっても上がり幅が小さいです。
自宅のタイプを確かめてから見積もりを取る
・追い焚きボタンがない → 給湯専用。ミズテックが有利
・追い焚きボタンがある → 風呂給湯器。交換できるくんが有利
・床暖房や浴室乾燥の操作がある → 暖房熱源機。交換できるくんが有利

ただし「工事費」の指す範囲が違う

ここを揃えないと比較になりません。
交換できるくんは「まるごとサービスパック」として、基本工事費・撤去費・出張費・運搬費・部材費・室内養生費・設置前清掃・使用説明・廃材の運搬と処分までを含むと公表しています。
ミズテックの公開値は「交換工事・撤去処分」の額です。
見積もりを取るときは、金額ではなく内訳を揃えてください。「この金額に含まれないものは何ですか」と聞くのが一番早いです。

割引率で比べない

もう一つ注意点があります。この手のサイトは「最大82%オフ」のような割引率を大きく掲げますが、これはメーカー希望小売価格からの引き算です。
実際の商品で見るとこうなります。
商品割引率総額
給湯専用の従来型20号62%OFF116,220円
オートの従来型20号79%OFF150,700円
※ ミズテック公式の商品ページより(2026年8月29日確認・編集部調べ)。
割引率が低いほうが安い。定価の高い商品ほど割引率が大きく見えるだけです。見るべきは総額です。

工事費以外の違い

交換できるくんミズテック
運営会社株式会社交換できるくん株式会社ミズテック
上場東証グロース上場(親会社・証券コード7695)非上場
対応エリア8地区(札幌・仙台・関東・東海・関西・中国・愛媛・福岡)北海道・関東・中部・関西
保証商品・工事とも10年/上限は注文金額・回数制限なし商品・工事とも10年/起算日は当初の納入日
駆けつけ—24時間・最短30分
※ 両社公開情報より(保証と対応エリアは2026年9月17日確認・それ以外は2026年8月29日確認/編集部調べ)。保証の適用条件は各社公式でご確認ください。
ここで決定的なのはエリアです。どちらも全国対応ではありません。交換できるくんの工事対応は8地区(札幌・仙台・関東・東海・関西・中国・愛媛・福岡)、ミズテックは北海道・関東・中部・関西です。四国で対象なのは愛媛、九州で対象なのは福岡だけで、沖縄はどちらの対象でもありません。工事費を比べる前に、自分の住所が対象に入っているかを公式サイトの郵便番号判定で確かめてください。
保証の年数は同じです。両社とも商品10年・工事10年の無料保証で、差は中身にあります。交換できるくんは上限が注文金額で、修理回数の制限はありません(受付窓口は9時〜18時。24時間受け付けているのはメールフォームだけです)。ミズテックは代替品と交換しても保証の起算日が当初の納入日のまま、という注記があります。年数ではなく、上限額・免責・起算日・受付時間で比べてください。

支払い方法で見ると、もう一度逆転します

工事費だけで決めると、ここを見落とします。両社とも分割払いを用意していますが、条件が違います。
交換できるくんミズテック
選べる支払い方法クレジットカード/コンビニあと払い/現金/かんたん分割払い/銀行振込(先払い)/掛け払い(法人向け)クレジットカード/リフォームローン/現金/銀行振込
カードの決済時期注文時は利用枠の確保だけ。決済は工事完了後工事完了後、作業員が決済端末で処理
デビットカード使える(注文時に即時決済)記載なし
分割の提携先ジャックスジャックス
分割の実質年率5.45%(2026年5月1日の申し込みより)3.9%(2022年4月1日の申し込みより)
1回あたりの下限月々1,000円以上1回3,000円以上
金額と回数3万〜100万円・6〜72回3万〜100万円・6〜72回(かんたん分割払い)
現金払い工事当日に施工スタッフへ工事完了後。一括のみ
※ 両社公式の記載(2026年9月17日確認・編集部調べ)。条件は変更されることがあります。

分割の年率はミズテックのほうが低い

工事費で交換できるくんが勝つ追い焚き付きでも、分割で組むなら見え方が変わります。公表されている実質年率の差は1.55ポイントです。
工事費の差は風呂給湯器で4,200円、暖房熱源機で10,500円でした。数十万円を数年かけて返す前提なら、年率の差はここに効いてきます。
ただし総支払額は元金と回数で変わるので、金額を自分で決めつけないでください。両社とも総支払額の計算例は公開していません。申し込み前に「この金額をこの回数で組んだときの支払い総額」を見積もりで出してもらうのが確実です。

1回あたりの下限が違うので、同じ回数を選べないことがある

交換できるくんは月々1,000円以上、ミズテックは1回3,000円以上です。金額が小さいほど、ミズテックでは回数を伸ばせません。
この記事で挙げた給湯専用の従来型20号(総額116,220円)を、元金を回数で割って当てはめるとこうなります。
交換できるくんミズテック
元金を72回で割ると約1,614円 → 下限1,000円をクリア約1,614円 → 下限3,000円を割る
選べる最長72回36回(116,220円÷36=約3,228円)
※ 元金を回数で割った概算です。実際の月額には利息が乗るため、これより上がります。
給湯専用はミズテックが工事費で1万円以上安い場面です。そこで「安いほうで組みたいのに、回数を伸ばせない」という噛み合わせが起こります。月々の負担を最優先にするなら、工事費の1万円より回数のほうが効きます。

分割の審査が、工事日を遅らせることがある

ミズテックは「工事前に事前審査がございますので、審査通過後に工事訪問日の日程を調整いたします」と明記しています。リフォームローンの仮審査は最短で翌日から約4日、ジャックスのかんたん分割払いのほうは最短1〜2時間です。
交換できるくんも審査結果の回答は最短1〜2時間ですが、工事日との前後関係は公式に書かれていません。明記されているのは銀行振込を選んだときだけで、こちらは入金が確認できてから工事日を手配すると書かれています。
お湯が出ていない状況では、この差がそのまま復旧日を動かします。急ぐなら、カードで払っておいてあとからカード会社側で分割に切り替えるほうが速いです。交換できるくんのカード払いは一回・分割・リボから選べます(二回払い・ボーナス払い、ダイナースクラブの分割は不可)。
なお、ミズテックのリフォームローンは6回から180回まで選べます。ただし実質年率3.9%と明示されているのは、ジャックスのかんたん分割払い(6〜72回)だけです。それより長い回数を勧められたときは、年率を必ず確認してください。

交換できるくんの分割は「ネットで注文したとき」限定

かんたん分割払いの利用条件に、「インターネットで商品ご購入+工事のご依頼限定」という1行が入っています。分割を前提にするなら、注文の入口をそこに合わせてください。

手元の現金を動かしたくないなら交換できるくん

交換できるくんにはコンビニあと払い(GMO後払い)があります。工事完了後、約1週間でGMOペイメントサービスから振込用紙が届き、コンビニや郵便局で支払う形です。
コンビニあと払いの上限
・利用限度は99万9,999円(税込)
・30万円(税込)を超えると、コンビニではなく銀行・ゆうちょ銀行での振り込みになります
・振込手数料は自己負担です
ミズテックに後払いの仕組みはありません。現金は一括のみです。

どちらを選ぶか

あなたの状況向いているのは
給湯専用を交換したいミズテック(工事費が1万円以上安い)
追い焚き付き・暖房熱源機交換できるくん(工事費が安く、上がり幅も小さい)
今日明日でなんとかしたいミズテック(24時間・最短30分)
保証の上限額と回数を重視する交換できるくん(上限は注文金額・修理回数の制限なし)
九州・四国に住んでいる交換できるくん(対象は福岡・愛媛のみ。沖縄はどちらも対象外)
工事費の差は数千円から1万円強です。一方で本体価格は機種と値引きでもっと大きく動きます。だからどちらか一方に決め打ちせず、同じ型番で両方の総額を取るのが確実です。この記事の工事費表は、その見積もりが妥当かを確かめるフックとして使ってください。

まとめ

  • どちらが安いかは給湯器のタイプで逆転する
  • 給湯専用ならミズテックが工事費で10,300円安い
  • 追い焚き付き以上なら交換できるくん。暖房熱源機では10,500円安い
  • 逆転の理由は価格の付け方。ミズテックは工事の中身に応じて累加、交換できるくんは上がり幅が小さい
  • 「工事費」の範囲が両社で違う。金額ではなく内訳を揃える
  • 割引率で比べない。62%OFFのほうが79%OFFより安い例がある
  • どちらも全国対応ではない。交換できるくんは8地区(札幌・仙台・関東・東海・関西・中国・愛媛・福岡)、ミズテックは北海道・関東・中部・関西。沖縄はどちらも対象外
  • 保証の年数は両社とも商品10年・工事10年。差は中身(上限額・免責・起算日・受付時間)
  • 分割で組むなら実質年率はミズテックが低い(3.9% 対 5.45%)。工事費の差より効く場面がある
  • ただしミズテックは1回3,000円以上の下限があり、金額が小さいと回数を伸ばせない
  • 後払い・デビットカード・掛け払いは交換できるくんだけ。ミズテックの現金払いは一括のみ
  • ミズテックは分割の審査が通るまで工事日が決まらない。急ぐならカードで払って後から分割に切り替える

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※ 本記事の金額は2026年8月29日、保証と対応エリアは2026年9月17日に確認した両社の公開情報に基づきます。内容は変更されることがあるため、ご契約前に必ず公式サイトと見積もりでご確認ください。