Notionでブログを書く方法とメリット・デメリット
このブログはNotionを使って作成されています。ここでは、Notionを使用してブログを作成する方法について詳しく説明しています。Notionの基本的な機能や特徴を紹介し、無料プランと有料プランでできることを比較しています。また、Notionでブログを書くメリットとデメリットを5つずつ挙げ、noteとの違いも解説しています。さらに、Wraptasを使用しない理由についても触れています。この記事は、Notionを使ってブログを始めたい方や、既存のブログをNotionに移行することを検討している方に役立つ情報を提供しています。
Notionとは?
Notionは、2016年に設立されたオールインワンのワークスペースツールです。文書作成、データベース管理、プロジェクト管理、ノート取りなど、多彩な機能を1つのプラットフォームに統合しています。個人利用から企業利用まで幅広く対応し、その柔軟性と使いやすさで高い人気を誇っています。

ドキュメント作成
Notionでは、テキスト、画像、表、リスト、コードブロックなどを自由に組み合わせて、柔軟に文書を作成できます。直感的なリッチテキストエディタを使用して、簡単に整形された文書を作り上げることができます。
データベース機能
スプレッドシートのような表形式から、カンバンボード、カレンダー、ギャラリーまで、多様な形式でデータを管理できます。これにより、タスク管理やプロジェクト追跡を効率的に行えます。
ページリンクと階層構造
ページ間のリンクやサブページの作成により、情報を階層的に整理できます。これによって、複雑な情報でも整然と管理することが可能です。
コラボレーション機能
チームメンバーとリアルタイムで共同編集ができ、コメントやメンション機能を使ってコミュニケーションを取れます。きめ細かな権限設定も可能なため、情報のセキュリティも確保できます。
テンプレート機能
様々な用途に合わせたテンプレートが用意されており、すぐに使い始められます。また、自作のページをテンプレートとして保存し、再利用することも可能です。
API連携
他のツールやサービスとの連携が可能で、ワークフローの自動化や外部データの取り込みなどができます。これにより、Notionを中心とした、より効率的な作業環境を構築できます。
Notionでブログを作成する方法
無料プランでできること
Notionの無料プランでも、ブログを作成し公開することができます。主な方法は以下の通りです:
Notion公開ページの利用: Notionのページを公開設定にすることで、URLを持つウェブページとして共有できます。これにより、誰でもそのページにアクセスできるようになります。

埋め込み機能の活用: 公開したNotionページを既存のウェブサイトやブログプラットフォームに埋め込めます。これにより、自分のウェブサイトの一部としてNotionのコンテンツを表示できます。
- 画像や動画: JPG、PNG、GIF形式の画像やYouTube、Vimeoなどの動画を直接埋め込むことができます。
- ウェブサイト: URLを貼り付けるだけで、ウェブサイトのプレビューを表示できます。
- PDFファイル: PDFファイルを直接ページに埋め込み、閲覧可能にできます。
- Googleドキュメント: Google DocsやSheetsなどのGoogleドキュメントを埋め込めます。
- Figmaデザイン: Figmaで作成したデザインを直接ページ内に表示できます。
- Twitterツイート: 特定のツイートを埋め込み、そのまま表示することが可能です。
- Spotifyプレイリスト: 音楽プレイリストを埋め込み、ページ内で再生できます。
Super.soの利用: Super.soは、Notionページをウェブサイトやブログとして公開するためのサードパーティツールです。無料プランでも基本的な機能を使用できます。

定期的な更新: 公開したページは、Notion上で編集するだけで自動的に更新されます。これにより、ブログの内容を簡単に最新の状態に保てます。
読者とのインタラクション: コメント機能を有効にすることで、読者から直接フィードバックを受け取れます。
ただし、無料プランでは一部の高度な機能(カスタムドメインの使用など)が制限されていることに注意が必要です。
有料プランでできること
Notionの有料プランを利用すると、ブログ作成と公開の可能性が大きく広がります。主な機能は以下の通りです:
カスタムドメインの使用: 自分のドメインを使用してNotionページを公開できます。これにより、プロフェッショナルな印象を与え、ブランディングを強化できます。

高度な分析ツール: 訪問者数、ページビュー、滞在時間などの詳細な分析データにアクセスできます。これにより、コンテンツの効果を測定し、戦略を最適化できます。

拡張されたコラボレーション機能: チームメンバーと共同でブログを管理できます。きめ細かな権限設定により、編集者や寄稿者との効率的な協力が可能です。

高度なカスタマイズ: CSSを使用してページデザインを詳細にカスタマイズできます。具体的には:
- フォントスタイルや色の変更(例:ヘッダーに特別なフォント、本文テキストの色調整)
- ヘッダーやフッターのデザイン調整(例:固定ヘッダー、カスタムロゴの配置)
- レスポンシブデザインの実装(例:モバイル端末に最適化されたレイアウト)
- アニメーション効果の追加(例:スクロール時のフェードイン効果)
- これにより、ブランドに合わせた完全に独自のルックアンドフィールを作成できます。
API連携の拡張: より多くのAPIリクエストが可能になり、他のツールやサービスとの連携を強化できます。これにより、自動化やデータ統合の可能性が広がります。

Notionでブログを書くメリット 5選
1. プログラミングスキルが不要
Notionは直感的なインターフェースを持ち、ドラッグ&ドロップで簡単にページを作成できます。HTMLやCSSの知識がなくても、プロフェッショナルな見た目のブログを構築できるため、技術的なハードルが低いのが特長です。
2. 快適なライティング体験
Notionのエディターは使いやすく、リッチテキスト機能や画像の挿入が簡単です。また、自動保存機能により、作業の中断を気にせずに執筆に集中できます。さらに、ダークモードなど、長時間の作業でも目に優しい設定が可能です。
3. 容易な更新作業
一度公開したページも、Notion上で編集するだけで即時に反映されます。WordPressなどの従来のCMSと比べ、FTPやサーバー管理の知識が不要で、コンテンツの更新が極めて簡単です。
4. オフライン環境での執筆が可能
Notionはオフライン機能を備えており、インターネット接続がない環境でも記事を書いたり編集したりできます。次回オンラインになった際に自動で同期されるため、移動中や通信環境の悪い場所でも作業を継続できます。
5. メモや雑記からスムーズに記事化
Notionはメモ取りにも適しているため、日々のアイデアや情報をストックしておき、それらを元に簡単に記事化できます。データベース機能を使えば、アイデアの整理から記事の執筆、公開までをシームレスに管理できます。
Notionでブログを書くデメリット 5選
1. レイアウトのカスタマイズ性に制限がある
Notionは使いやすさを重視しているため、デザインの自由度はWordPressなどの従来のCMSと比べると限定的です。高度なレイアウトやデザインの実現には、別途CSSの知識が必要になる場合があります。
2. ランニングコストが比較的高い
WordPressであれば年間数千円程度で運用できますが、Notionの有料プランは月額もしくは年額での支払いが必要です。特に、カスタムドメインの使用など、より高度な機能を利用する場合はコストが上がります。
3. 構造化データが自動生成されない
SEO対策に重要な構造化データ(スキーママークアップ)が自動的に生成されません。これにより、検索エンジンでの表示や理解が最適化されない可能性があります。必要に応じて手動で追加するか、外部ツールを利用する必要があります。
4. 独自テンプレートの作成に時間がかかる
効率的にブログを運営するには、自分専用のテンプレートを作成することが望ましいですが、これには時間と労力がかかります。Notionの機能を十分に理解し、最適な構造を見出すまでに試行錯誤が必要です。
5. 動的なサイト構築が困難
Notionは基本的に静的なコンテンツの公開に適しています。ユーザーインタラクションを伴う動的なウェブサイト(例:Eコマース、会員制サイトなど)の構築には向いていません。複雑な機能や動的なコンテンツが必要な場合は、他のプラットフォームを検討する必要があります。
noteとの違い
noteとNotionには以下のような主な違いがあります。
プラットフォームの性質
noteは主に記事投稿とマネタイズに特化したプラットフォームであるのに対し、Notionはより汎用的なワークスペースツールです。
カスタマイズ性
Notionはページ構造やデータベースなど、高度にカスタマイズが可能です。一方、noteは比較的固定的な記事フォーマットを提供しています。
マネタイズ機能
noteは記事の有料販売や投げ銭機能など、直接的なマネタイズ機能を備えています。Notionにはこのような機能はありません。
コラボレーション
Notionはチームでの共同編集やプロジェクト管理に強みがあります。noteは主に個人での利用を想定しています。
データベース機能
Notionは強力なデータベース機能を持ち、情報管理や整理に優れています。noteにはこのような機能はありません。
これらの違いを考慮し、目的や用途に応じて適切なプラットフォームを選択することが重要です。
Wraptasを使わない理由

Wraptasは、Notionのページを簡単にウェブサイトとして公開できるサービスです。私もWraptasを試しましたが、最終的に使用を中止しました。その理由は以下の通りです。
1. カスタマイズ性の限界
Wraptasでは、Notion単体では難しいデザインのカスタマイズが可能です。しかし、結局はNotionがベースとなっているため、柔軟性には限界があります。「凝ったデザインを求めるなら、WordPressを使えばいいのでは」という結論に至りました。
2. 依存性のリスク
サードパーティサービスへの依存は、将来的なサービス終了や仕様変更のリスクを伴います。WraptasはNotionの存在が前提となるため、Notionの有料プランを導入してその機能を最大限活用する方が賢明だと判断しました。
3. パフォーマンスの懸念
Wraptasを介してページを表示すると、Notionから直接公開する場合と比較して、ロード時間が長くなる可能性があります。
4. コスト面の考慮
Wraptasは月額980円の有料サービスです。Notionの有料プランが月額1,650円(年払いの場合、月払いなら2,000円)と比べると安価ですが、Notion有料プランには以下のようなメリットがあります:
- 無制限のファイルアップロード
- 30日間のページ履歴
- 100名までのゲスト招待が可能
- 独自ドメイン設定やGoogle Analytics設定がWraptasよりも容易
これらの理由から、コストは若干高くなりますが、Notion有料プランを契約し、直接Notionから公開することを選択しました。
まとめ
Notionでブログを書くことには、いくつかの課題がありますが、多くの魅力的な利点も備えています。デメリットとしては、レイアウトのカスタマイズ性の制限や比較的高いランニングコストなどがあります。しかし、これらの課題は、Notionの提供する柔軟な編集機能、強力なデータベース管理、効果的なコラボレーション機能によって十分に補われます。
特筆すべきは、Notionがアイデアの記録から記事化までのプロセスをシームレスに支援する点です。また、オフライン作業の可能性は、場所を選ばず執筆できる自由をもたらします。noteのような特化型プラットフォームと比較すると、Notionはより汎用的で高度なカスタマイズが可能であり、ブログ運営以外の用途にも活用できます。
結論として、Notionでのブログ作成は、柔軟性と機能性を重視する方々に強くお勧めします。確かに、高度なデザインカスタマイズや特定のマネタイズ機能が必要な場合は他のプラットフォームも検討する価値がありますが、Notionの多彩な機能と使いやすさは、多くのブロガーにとって理想的な環境を提供します。個々のニーズと目標に応じて検討することが重要ですが、Notionは確実に検討に値する強力なツールです。