【給湯器】リンナイの給湯器モデルチェンジのデメリット…メーカー都合の不要な機能?

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この記事では、2024年10月21日に行われたリンナイの高効率型給湯器エコジョーズのモデルチェンジについて解説します。新しく追加された機能として、製品寿命のお知らせ機能、長期利用サポート機能、気象警報湯はり機能、リモコンの操作性向上が挙げられます。これらの機能追加に伴い、価格が約10,000円上昇しました。著者は新機能の実用性に疑問を呈し、旧製品や他メーカー製品の購入を代替案として提案します。また、ユーザーのニーズと合わない機能の追加による価格上昇傾向について懸念を示します。

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はじめに

こんにちは、しなちくです。
2024年10月21日、リンナイの高効率型給湯器エコジョーズがモデルチェンジしました。本日はその解説をしていきます。
まず、リンナイのモデルチェンジ内容を説明し、次に対象製品を旧製品と比較します。そして、このモデルチェンジ製品の残念な点をお伝えし、最後に同じ感想を持った人におすすめの購入方法を紹介します。
それでは、始めましょう!

リンナイのモデルチェンジ

2024年10月21日、リンナイは一部の給湯器をモデルチェンジしました。対象は、追い炊き機能付きの「ふろ給湯器」のうち、エコジョーズのRUF-Eシリーズです。給湯器の型式は設置方式によって異なりますが、この日に発売されたのは、広く普及している「屋外壁掛型」と「PS扉内設置型・PS前方排気型」です。その他の設置方式については2025年2月にモデルチェンジする予定となっています。
給湯器には様々な設置方式が存在する
給湯器には様々な設置方式が存在する
今回のモデルチェンジ対象は「屋外壁掛型」と「PS扉内設置型・PS前方排気型」
今回のモデルチェンジ対象は「屋外壁掛型」と「PS扉内設置型・PS前方排気型」
今回のモデルチェンジでは、4つの主要な変更点があります。それぞれを詳しく見ていきましょう。

製品寿命のお知らせ機能

1つ目は「製品寿命のお知らせ機能」です。給湯器が故障すると、お湯が使えなくなり、日常生活に大きな支障をきたします。新しい給湯器では、リンナイ独自のアルゴリズムを用いて、インターネットを通じて経年劣化を検知します。故障の可能性が高まると、台所リモコンから通知が届きます。この機能により、製品の寿命が予測できるため、突然の故障によるユーザーの負担を軽減できます。ただし、この機能を利用するには、対応リモコンとインターネット接続環境が必要となります。
製品寿命お知らせ機能は突然の故障による負担を軽減するとのことだが…
製品寿命お知らせ機能は突然の故障による負担を軽減するとのことだが…

長期利用サポート機能

2つ目は「長期利用サポート機能」です。給湯器を使用していると、時々エラー番号が表示され、使用不能になることがあります。多くの場合、エラーの原因を特定するのは困難です。新しい給湯器では、エラー発生時に故障の内容と解決方法を案内してくれます。さらに、表示されるQRコードをスキャンすることで、詳細なサポートページにアクセスできます。ただし、この機能を利用するには対応リモコンが必要となります。
長期利用サポート機能で安心して長く使い続けられるのだろうか
長期利用サポート機能で安心して長く使い続けられるのだろうか

気象警報湯はり機能

3つ目は「気象警報湯はり機能」です。台風や大雪などの災害時に、電気・ガス・水道といったライフラインが停止すると、給湯器が使えなくなることがあります。この機能では、ウェザーニュースの気象情報を利用して、非常用の水を浴槽に溜めることができます。浴槽にはバケツ約25杯分、約200リットルの水を溜められるので、トイレを流すなどの用途に使えそうです。ただし、この機能を有効にするには、対応リモコンとインターネット接続環境が必要となります。
気象警報湯はりの出番の少なさも悲しい
気象警報湯はりの出番の少なさも悲しい

リモコンの操作性向上

4つ目は「リモコンの操作性向上」です。新しいリモコンでは、操作スイッチや表示部の配置が変更され、ランプの色が白色に統一されました。これにより、操作性、視認性、上質感が向上しています。ただし、この改善はスマートタイプの新しいリモコンにのみ適用されています。
リモコンの操作性の向上も微々たる改善と言わざるを得ない
リモコンの操作性の向上も微々たる改善と言わざるを得ない

対象製品

新しい給湯器の型式や価格を見てみましょう。一般的な設置方式である「標準壁掛型」の場合、フルオート・24号のメーカー希望小売価格は489,500円です。20号が456,500円、16号が426,800円となっています。
旧製品と比較すると、24号が484,330円、20号が457,050円、16号が422,290円でした。つまり、今回の機能向上によって約5,000円の値上げとなりました。
仕様新製品 メーカー希望小売価格(税込)旧製品 メーカー希望小売価格(税込)値上げ幅
24号・フルオート489,500 円484,330 円+ 5,170 円
20号・フルオート456,500 円450,890 円+ 5,610 円
16号・フルオート426,800 円422,290 円+ 4,510 円
最近では当たり前にふろ給湯の価格が50万円を超えてきた
最近では当たり前にふろ給湯の価格が50万円を超えてきた
旧製品の価格帯
旧製品の価格帯
新しいリモコンも見てみましょう。一般的なユニバーサルモデルのメーカー希望小売価格は、台所と浴室の間で通話できるインターホン機能付きで55,220円です。旧製品は50,160円でしたので、リモコンも約5,000円の値上げとなっています。
新しいリモコンのバリエーション。カラータイプ、スマートタイプ、ユニバーサルタイプの3種類存在する
新しいリモコンのバリエーション。カラータイプ、スマートタイプ、ユニバーサルタイプの3種類存在する
リモコンの価格も約5万円以上ととても高い
リモコンの価格も約5万円以上ととても高い
旧タイプのリモコン
旧タイプのリモコン
今回追加された新機能は、いずれも新しいリモコンが必要となるため、給湯器本体とリモコンの買い替えで合計約10,000円の値上げということになりますね。なお、操作性が向上したスマートモデルのリモコンは6万円台とかなり高額です。

残念な点

さて、今回のリンナイの給湯器モデルチェンジで追加された機能について、皆さんはどう感じましたか?
個人的には、もっともらしい理由を並べつつ、高価な製品を売り込もうとする意図が透けて見えてしまいました。
まず、「製品寿命のお知らせ機能」について考えてみましょう。
確かに、給湯器が壊れると困りますが、そう頻繁に故障するものではありません。
設計耐用年数が10年なので、早くても10年に一度の交換で十分です。
このお知らせ機能は、「買い替えを促したい」というメーカーの本音が見え隠れしているように感じます。
東京ガスによる経過年数と修理・交換を選ぶ人の割合の変化。10年を経過すると交換する人が増える。寿命をお知らせされなくてもみんな交換しているということだ
東京ガスによる経過年数と修理・交換を選ぶ人の割合の変化。10年を経過すると交換する人が増える。寿命をお知らせされなくてもみんな交換しているということだ
2つ目の「長期利用サポート機能」について考えてみましょう。この機能は、エラーが発生した際にお知らせしてくれるものです。しかし、先ほど述べたように、給湯器は長期使用を前提に設計されているため、頻繁にエラーが起きるわけではありません。また、エラーが発生した場合、結局のところ修理か買い替えが必要となります。購入から10年経過後にエラーが表示されたら、おそらく交換を推奨されるだけでしょう。
3つ目の「気象警報湯はり機能」も検討してみましょう。確かに、浴槽は大量の水を貯めるのに適していますが、災害発生と同時にライフラインが停止したら機能しません。これはかなり信頼性に欠ける機能だと言えるでしょう。
2011年の東日本大震災の経験を振り返ってみると、地震発生直後に電気が停止しました。その結果、水道も使えなくなりました。当時、私はプロパンガスのエリアに住んでいたためガスは使用できましたが、電気が止まっていたので給湯器は動きませんでした。さらに、お湯を溜めても急速に冷めてしまうため、この機能が活躍する可能性は低いと考えられます。
総合的に見て、今回リンナイが推している機能の多くが「いまいち」だと感じざるを得ません。それにもかかわらず約10,000円の値上げとなると、個人的には肯定的な評価を下すことができません。

不要な機能だと感じたら

今回のモデルチェンジで追加された機能が不要だと感じた方には、2つの選択肢があります。
1つ目は「旧製品を購入する」ことです。
旧製品のRUF-E2406シリーズは、2024年11月現在もリンナイの公式サイトで確認できます。
新旧製品が並行して販売される期間があるようです。
ただし、旧製品の販売は数か月以内に終了する可能性が高いため、交換時期を迎えている方は、早めに販売店に旧製品の購入について相談することをお勧めします。
2024年11月現在、旧シリーズもまだ購入することができる
2024年11月現在、旧シリーズもまだ購入することができる
2つ目は「メーカーを変更して購入すること」です。
ふろ給湯器の基本性能は、メーカーが変わってもほとんど差がありません。
私がおすすめするのは、リンナイよりも基本機能が優れ、かつ販売価格が安いパロマ製品です。
今回モデルチェンジした設置方式であれば、パロマ製品を取り付けられる可能性が高いでしょう。
販売店にパロマ製品の希望を伝えてみるのも良いでしょう。

まとめ

今回は、リンナイのふろ給湯器のモデルチェンジについてご紹介しました。
リンナイは2024年10月21日、一部の給湯器をモデルチェンジしました。
追加された機能は、製品寿命のお知らせ機能、長期利用サポート機能、気象警報湯はり機能、そしてリモコンの操作性向上です。
正直なところ、これらの機能はどれも特に魅力的とは言えません。
このモデルチェンジにより、価格は約10,000円上昇しています。
新機能が不要だと感じる方には、旧製品やパロマ製品の選択をお勧めします。
もちろん、新機能に魅力を感じる方は、新製品を選んでいただいて構いません。
個人的な見解ですが、最近のガス機器メーカーは、ユーザーのニーズに合わない機能を次々と追加し、それを口実に価格を引き上げているように感じます。
これは2000年代の家電メーカーの戦略と似ていますね。
住宅設備は高額な買い物で、購入後10年間という長期間使用します。
10年後には再び故障し、買い替えが必要になるのです。
皆さんも、すぐに飛びつかず、自分に本当に必要かどうかを慎重に検討してくださいね。

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