【給湯器】991エラーが出たら?症状・原因・修理方法を解説

給湯器に表示されるエラー991は、お湯が出なくなったり温度が安定しなくなったりする深刻なトラブルを示すエラーコードです。このエラーが発生すると、給湯器は安全のために停止してしまい、そのままでは使用できない状態になってしまいます。本記事では、エラー991の原因と対処方法、修理にかかる費用、さらに修理と交換のどちらを選ぶべきかについて、具体的に解説していきます。給湯器のトラブルでお困りの方は、ぜひ最後までお読みください。

エラー991とは?

エラー991は、給湯器の給湯燃焼に異常が発生し、機器が安全のために停止した状態を示すエラーコードです。このエラーが表示されると、お湯が出なくなったり、温度が安定しなくなったりする症状が現れます。給湯器は安全装置が働いて運転を停止するため、そのままでは使用できない状態となります。特に冬場や雨天時に発生しやすく、生活に支障をきたす可能性が高いため、早めの対処が推奨されます。

エラー991の原因

このエラーが発生する主な原因は、給排気系統の問題です。以下に詳しく解説していきます。

原因① 給排気口の閉塞

最も多い原因は、給排気口が何らかの理由で塞がれていることです。落ち葉、ゴミ、鳥の巣、蜘蛛の巣などが詰まっていたり、強風で飛んできた物が詰まっていたりすることがあります。また、冬季は雪による閉塞、雨天時は大量の雨水による一時的な閉塞も考えられます。

原因② 経年劣化

給湯器の使用年数が10年を超えると、内部の部品が劣化してきます。特に熱交換器のフィンに付着した汚れや、給排気系統の劣化による通気性の低下が、このエラーの原因となることがあります。長年の使用による機器全体の性能低下も、エラー発生の要因となります。

原因③ 電装ユニットの不具合

給湯器の制御を行う電装ユニットに問題が発生している可能性があります。電子部品の故障や配線の接触不良により、正常な制御ができなくなることでエラーが発生することがあります。特に雷や電圧の急激な変動があった後に発生することがあります。

原因④ 設置環境の問題

給湯器の周囲に十分な換気スペースが確保されていない場合や、後付けで給湯器の周りに物が置かれたり囲いが設置されたりすることで、正常な給排気ができなくなることがあります。また、強風が直接当たる場所への設置も、排気の逆流を引き起こし、エラーの原因となる可能性があります。

原因⑤ センサー類の故障

給湯器には様々なセンサーが搭載されており、これらが正常に機能しないとエラーが発生します。温度センサーや炎検知センサー、排気温度センサーなどの故障により、安全装置が作動してエラーコードが表示されることがあります。

エラー991の対策

エラー991が発生した場合の対策について、修理が必要ない場合と修理が必要な場合に分けて説明します。

修理しない方法

まずは以下の簡単な対処方法を試してみましょう。
  1. リセット操作:リモコンの電源を一度切って、再度入れ直す
  1. 給排気口の確認:目視で確認できる範囲で、給排気口に詰まりがないかチェック
  1. 異物の除去:安全に取り除ける異物があれば除去する
  1. 天候の回復待ち:悪天候時の場合は、天候が回復するまで待つ
これらの対処で改善する場合も多くあります。ただし、繰り返しエラーが発生する場合は、専門家による点検が必要です。

修理する方法

専門的な修理が必要な場合は、以下の手順で対応します。
  1. メーカーや販売店への連絡:エラーコードと症状を伝えて、修理の予約を取る
  1. 点検・診断:技術者が機器の状態を確認し、具体的な故障箇所を特定
  1. 部品交換や修理:必要に応じて部品交換や修理を実施
  1. 動作確認:修理後の正常動作を確認
修理は必ず資格を持った専門家に依頼し、素人による修理は避けましょう。

エラー991の修理費用

エラー991の修理費用は、故障の原因や必要な作業内容によって大きく異なります。一般的な費用の目安は以下の通りです。
・出張診断料:5,000円~10,000円 ・部品代:3,000円~30,000円 ・技術料:10,000円~20,000円 ・合計:33,000円~55,000円(税込)
ただし、これらの費用は目安であり、実際の修理費用は現場での診断後に決定されます。また、設置場所が高所や狭所の場合は追加料金が発生する可能性があります。修理費用が高額になる場合や、給湯器の使用年数が10年を超えている場合は、新品への交換を検討することをお勧めします。

修理する?交換する?

修理するか、交換するか、悩むものです。
給湯器の耐用年数は、メーカーにより10年間と定められています。10年以内であれば修理部品も保管されている可能性が高く、修理可能な場合が多いです。
東京ガスの実績によると、暖房機能なしの給湯器の故障において、1万円未満で修理できるのが65%、3万円未満が30%、5万円未満が4%、5万円以上が1%となっています。1万円未満が65%と多いですが、出張料だけで5,000円ほどかかります。部品代や技術料はほとんど必要なく、実は故障していなかったレベルの作業だったのではないかと思われます。例えば、
  • 電源を入れなおすだけで直った
  • 排気口が植木の枝葉によって塞がっていた
などは良くあります。
また、交換と修理のどちらを選択するか、を見てみると、修理を選択するのは、5年未満は71.9%、10年未満は57.5%、15年未満は35.0%、15年以上は31.0%となっています。耐用年数である10年を過ぎると、メーカーも部品を保有しておらず修理ができなかったり、次々の故障していくので、交換してしまったほうが経済的な選択肢です。
東京ガスの実績より
東京ガスの実績より

修理するなら

給湯器の修理を依頼する際、主に4つの選択肢があります。それぞれの特徴や注意点を以下で詳しく解説していきます。価格だけでなく信頼できそうかを重視して選びましょう。

ガス会社

東京ガスや大阪ガスなど、ガスの提供を行っている企業に修理依頼ができます。ガス機器の工事・メンテナンスには専門資格や届け出が必要なため、ガス会社に相談するのが最も安心できます。
東京ガスに修理を依頼するならこちらから。

メーカー

リンナイ・ノーリツ・パロマ・パーパスと言った、ガス機器メーカーに修理依頼する方法もあります。設置から1年以内、BL製品(ベターリビング認定品)であれば2年以内、メーカー保証期間となっています。
メーカーに修理を依頼してもガス会社の工事業者に再委託となるケースもあります。メーカー自体は大手企業で信頼できるものの、そのメンテナンスネットワークに所属している設備業者は中小企業が多いです。一般消費者が選ぶことはできないため、品質にバラつきがあるのが難点です。

地場の設備業者

工事したばかりであれば、対応した設備業者に相談するのが最良です。契約不適合責任として無償で対応してくれる可能性があります。ただし、激安価格をうたった悪徳な業者には注意してください。一般消費者に知識がないことを狙って、高額な請求をしたり、逆に壊されたり、トラブルに発展するケースも少なくありません。

個人事業主

必要資格を持っているか確認が難しかったり、届け出を行っている可能性がありますので、信頼できる人以外には頼まないほうが良いでしょう。作業トラブルになったとしても対応してもらえない可能性もあります。

まとめ

本記事では、給湯器のエラー991について詳しく解説してきました。エラー991は給湯燃焼の異常を示すエラーコードで、特に冬場や雨天時に発生しやすいことが分かりました。主な原因は給排気口の閉塞や経年劣化によるものでした。
修理方法については、まず給排気口の点検や清掃、リセット操作など、自己対処可能な方法を紹介しました。それでも改善しない場合は、専門家による修理が必要となり、修理費用は33,000円~55,000円程度になることを説明しました。
修理か交換かの判断については、給湯器の使用年数が10年を超えている場合は交換を推奨しました。修理業者の選択肢として、ガス会社、メーカー、地場の設備業者、個人事業主の4つを挙げ、それぞれのメリット・デメリットを解説しました。
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給湯器を交換するなら

給湯器の交換を検討する際は、設置年数や修理費用、今後の使用予定などを総合的に判断することが重要です。一般的に、設置から10年以上経過している場合や、修理費用が高額になる場合は、新しい給湯器への交換をおすすめします。最新の給湯器は省エネ性能が向上しており、ランニングコストの削減にもつながります。

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