【給湯器】901エラーが出たら?症状・原因・修理方法を解説

給湯器にエラー901が表示されて困っていませんか?このエラーは給排気に関する問題を示すもので、放置すると給湯器が使えなくなってしまう可能性があります。本記事では、エラー901の具体的な症状や原因、そして対処方法について詳しく解説します。修理が必要なケースと自己対処可能なケースを明確に区別し、修理費用の目安まで分かりやすく説明していきます。給湯器のトラブルで困ったときに、すぐに役立つ情報をまとめましたので、ぜひ最後までお読みください。

エラー901とは?

エラー901は、給湯器の給湯側における給・排気閉塞異常を検知した際に表示されるエラーコードです。このエラーが発生すると、給湯器の安全機能が働き、給湯や暖房機能が使用できなくなります。主に給排気トップ(煙突)部分に問題が生じた際に発生する代表的なエラーの一つとして知られています。
このエラーは特に悪天候時に発生しやすい特徴があり、強風や大雪などの気象条件下で頻繁に確認されています。給排気システムは給湯器の安全な運転に不可欠な部分であり、適切な空気の流れが妨げられることで、機器の性能や安全性に影響を及ぼす可能性があります。

エラー901の原因

エラー901の発生には複数の要因が関係しています。以下に主な原因を詳しく解説します。

原因① 給排気トップの閉塞

最も一般的な原因は、給排気トップ(煙突)部分が何らかの要因で塞がれてしまうことです。特に冬季は、積雪による閉塞や、強風で飛ばされてきた物が詰まるケースが多く報告されています。また、工事現場近くでは、ブルーシートなどが風で飛ばされて給排気トップを覆ってしまうこともあります。

原因② ファンモーターの故障

給湯器内部のファンモーターが正常に機能していない場合もエラー901の原因となります。ファンモーターは給排気を適切に行うための重要な部品で、経年劣化や異物の混入によって故障することがあります。特に設置から長期間経過している給湯器では、この問題が発生しやすくなります。

原因③ 電装ユニットの不具合

給湯器の制御を担う電装ユニットに問題が生じた場合、誤ってエラー901を検知することがあります。電装ユニットは給湯器の頭脳とも言える部分で、センサーからの情報を正確に処理できない状態になると、実際には問題がなくてもエラーを表示してしまう可能性があります。

原因④ 設置環境の問題

給湯器の設置場所や設置方法が適切でない場合、定期的にエラー901が発生することがあります。特に、強風の影響を受けやすい場所への設置や、給排気トップの周囲に障害物が多い環境では、正常な給排気が妨げられやすくなります。

原因⑤ 経年劣化

給湯器の使用年数が10年を超えると、各部品の劣化により様々な不具合が生じやすくなります。給排気システムの部品も例外ではなく、パッキンの劣化や配管の腐食などにより、適切な給排気が行えなくなることでエラー901が発生する可能性が高まります。

エラー901の対策

エラー901への対応は、修理が必要なケースと、自己対処可能なケースに分かれます。それぞれの対応方法について詳しく説明します。

修理しない方法

まず、給排気トップの周囲を目視で確認し、明らかな障害物や積雪がある場合は、安全に配慮しながらそれらを取り除きます。その後、給湯器の電源を一度切って、再度入れ直すことで復旧する場合があります。また、強風や大雪などの悪天候が原因の場合は、天候の回復を待つことで自然に解消されることもあります。
ただし、むやみに給湯器を分解したり、高所での作業を行ったりすることは危険ですので、安全に自己対処できる範囲を超える場合は、必ず専門家に依頼するようにしましょう。

修理する方法

修理が必要な場合は、以下の手順で対応することをお勧めします。まず、ガス会社やメーカーの修理窓口に連絡し、症状を詳しく説明します。その際、給湯器の型番や設置年数、エラーコードなどの情報を伝えることで、より適切な対応を受けることができます。
修理は、資格を持った専門の技術者が行う必要があります。特に、ガス機器の修理は安全性に関わる重要な作業なので、必ず正規の修理業者に依頼することが重要です。

エラー901の修理費用

エラー901の修理費用は、原因や必要な作業内容によって大きく異なります。一般的な修理費用の目安は33,000円~55,000円(税込)程度ですが、これには出張費や技術料、部品代が含まれています。
ただし、設置場所が高所であったり、作業スペースが狭かったりする場合は、追加料金が発生する可能性があります。また、電装ユニットやファンモーターなどの重要部品の交換が必要な場合は、さらに高額になることもあります。
修理を依頼する際は、事前に概算見積もりを取ることをお勧めします。また、給湯器の使用年数が10年を超えている場合は、修理ではなく新品への取り替えを検討するのも一つの選択肢です。

修理する?交換する?

修理するか、交換するか、悩むものです。
給湯器の耐用年数は、メーカーにより10年間と定められています。10年以内であれば修理部品も保管されている可能性が高く、修理可能な場合が多いです。
東京ガスの実績によると、暖房機能なしの給湯器の故障において、1万円未満で修理できるのが65%、3万円未満が30%、5万円未満が4%、5万円以上が1%となっています。1万円未満が65%と多いですが、出張料だけで5,000円ほどかかります。部品代や技術料はほとんど必要なく、実は故障していなかったレベルの作業だったのではないかと思われます。例えば、
  • 電源を入れなおすだけで直った
  • 排気口が植木の枝葉によって塞がっていた
などは良くあります。
また、交換と修理のどちらを選択するか、を見てみると、修理を選択するのは、5年未満は71.9%、10年未満は57.5%、15年未満は35.0%、15年以上は31.0%となっています。耐用年数である10年を過ぎると、メーカーも部品を保有しておらず修理ができなかったり、次々の故障していくので、交換してしまったほうが経済的な選択肢です。
東京ガスの実績より
東京ガスの実績より

修理するなら

給湯器の修理を依頼する際、主に4つの選択肢があります。それぞれの特徴や注意点を以下で詳しく解説していきます。価格だけでなく信頼できそうかを重視して選びましょう。

ガス会社

東京ガスや大阪ガスなど、ガスの提供を行っている企業に修理依頼ができます。ガス機器の工事・メンテナンスには専門資格や届け出が必要なため、ガス会社に相談するのが最も安心できます。
東京ガスに修理を依頼するならこちらから。

メーカー

リンナイ・ノーリツ・パロマ・パーパスと言った、ガス機器メーカーに修理依頼する方法もあります。設置から1年以内、BL製品(ベターリビング認定品)であれば2年以内、メーカー保証期間となっています。
メーカーに修理を依頼してもガス会社の工事業者に再委託となるケースもあります。メーカー自体は大手企業で信頼できるものの、そのメンテナンスネットワークに所属している設備業者は中小企業が多いです。一般消費者が選ぶことはできないため、品質にバラつきがあるのが難点です。

地場の設備業者

工事したばかりであれば、対応した設備業者に相談するのが最良です。契約不適合責任として無償で対応してくれる可能性があります。ただし、激安価格をうたった悪徳な業者には注意してください。一般消費者に知識がないことを狙って、高額な請求をしたり、逆に壊されたり、トラブルに発展するケースも少なくありません。

個人事業主

必要資格を持っているか確認が難しかったり、届け出を行っている可能性がありますので、信頼できる人以外には頼まないほうが良いでしょう。作業トラブルになったとしても対応してもらえない可能性もあります。

まとめ

本記事では、給湯器のエラー901について、症状・原因・修理方法を詳しく解説しました。エラー901は給湯器の給・排気閉塞異常を検知した際に表示されるエラーコードで、特に悪天候時に発生しやすい特徴があることが分かりました。
主な原因として、給排気トップの閉塞や強風の影響、機器の経年劣化などが挙げられました。対処方法としては、給排気トップの点検や清掃、リセット操作などの簡単な対応から、専門家による修理まで、状況に応じた選択肢があることを説明しました。
修理費用は33,000円~55,000円(税込)程度で、設置場所や作業内容によって追加料金が発生する可能性があることも解説しました。修理か交換かの判断については、給湯器の使用年数が10年を超えている場合は、新品への取り替えを検討することをお勧めしました。
修理を依頼する際の選択肢として、ガス会社、メーカー、地場の設備業者、個人事業主の4つを紹介し、それぞれのメリット・デメリットを解説しました。給湯器の交換をご検討の方は、以下でご紹介する東京ガスの機器交換サービスをぜひご覧ください。

給湯器を交換するなら

給湯器の交換を検討する際は、設置年数や修理費用、今後の使用予定などを総合的に判断することが重要です。一般的に、設置から10年以上経過している場合や、修理費用が高額になる場合は、新しい給湯器への交換をおすすめします。最新の給湯器は省エネ性能が向上しており、ランニングコストの削減にもつながります。

東京ガスの機器交換

東京ガスの機器交換は、東京ガスが提供する、ガス給湯器・ガスコンロといったガス機器やトイレやお風呂といった水回り機器のオンライン販売サービスです。数あるWeb業者のなかでも低価格設定、見積もりも最短当日にもらえて、実績も豊富なサービスです。
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