【給湯器】900エラーが出たら?症状・原因・修理方法を解説

給湯器にエラー900が表示されてお困りではありませんか?このエラーは給湯器の給排気に関する重要な警告サインです。放置すると故障の原因となる可能性があるため、適切な対処が必要です。本記事では、エラー900の症状や原因、具体的な対処方法について、修理費用の目安とともにわかりやすく解説していきます。給湯器を長く安全に使い続けるために、ぜひ最後までお読みください。

エラー900とは?

エラー900は、給湯器の給排気に関する重要な警告を示すエラーコードです。具体的には、給排気閉塞異常、給気汚染、または燃焼ファンの閉塞を検知した際に表示されます。このエラーが発生すると、安全機能が働いて給湯器が停止し、お湯が出なくなってしまいます。特にエコジョーズタイプの給湯器では、高効率な燃焼を実現するために精密な給排気バランスが必要となるため、このエラーが発生しやすい傾向にあります。エラー900は、給湯器の安全な運転を妨げる状態を早期に発見し、事故を防ぐための重要な警告システムの一つとして機能しています。

エラー900の原因

エラー900が発生する主な原因について、詳しく見ていきましょう。

原因① 給排気口の閉塞

最も一般的な原因は、給湯器の給排気口が何らかの要因で塞がれてしまうことです。建物の外壁工事の際の養生シートによる覆いや、強風で飛んできた物が詰まる、植物の成長による妨害、鳥の巣作りなどが典型的です。冬季には、積雪により給排気口が埋まってしまうケースも報告されています。

原因② 強風の影響

特に高層階や風の強い地域では、突風や強風により給排気バランスが乱れることがあります。風向きによっては排気が適切に排出されず、給気口に逆流してしまう可能性があります。これは特にエコジョーズタイプの給湯器で起きやすい現象です。

原因③ 機器の経年劣化

給湯器の使用年数が10年を超えると、燃焼ファンやその他の部品が劣化してきます。特に燃焼ファンの性能低下は、適切な給排気バランスを維持できなくなる原因となります。また、内部の配管に埃や汚れが蓄積することで、徐々に通気性が悪化することもあります。

原因④ 設置環境の問題

給湯器の設置場所や設置方法が不適切な場合、慢性的に給排気の問題が発生することがあります。特に、周囲の建物や構造物との距離が近すぎる場合や、給排気口の向きが適切でない場合に問題が起きやすくなります。

原因⑤ センサーの故障

給湯器には複数のセンサーが搭載されており、これらが正常に機能することで安全な運転が保たれています。センサーの故障や誤作動により、実際には問題がない状況でもエラー900が表示されることがあります。

エラー900の対策

エラー900への対応は、状況に応じて適切な方法を選択する必要があります。以下に、修理を必要としない対策と、修理が必要となる場合の対応について説明します。

修理しない方法

まず、給排気口の周りに障害物がないか確認しましょう。養生シート、落ち葉、雪、鳥の巣などを発見した場合は、安全に取り除くことができれば自分で対処可能です。また、強風が原因の場合は、天候が回復するまで待つことで自然に解決することもあります。この場合、一度電源を切ってから再度入れ直すことで、エラーが解除されることがあります。ただし、安全な作業が困難な場合や、高所での作業が必要な場合は、決して無理な対処を試みず、専門家に依頼することをお勧めします。

修理する方法

修理が必要な場合は、必ず専門の業者に依頼してください。特に、センサーの交換や燃焼ファンの修理など、内部の部品に関わる作業は、専門的な知識と技術が必要です。修理を依頼する際は、メーカーのサービス窓口や、お近くのガス会社、信頼できる設備業者に相談することをお勧めします。修理業者を選ぶ際は、必要な資格を持っているか、実績は十分かなどを確認することが重要です。

エラー900の修理費用

エラー900の修理費用は、原因や必要な作業内容によって大きく異なります。簡単な点検や清掃で済む場合は、出張費用のみで5,000円程度から対応可能です。一方、部品交換が必要な場合は、33,000円から55,000円程度の費用が発生することが一般的です。ただし、これらの金額はあくまで目安であり、実際の修理費用は現場での診断後に決定されます。また、設置場所が高所である場合や、特殊な工具が必要な場合は、追加料金が発生する可能性があります。修理を依頼する際は、事前に概算見積もりを取ることをお勧めします。

修理する?交換する?

修理するか、交換するか、悩むものです。
給湯器の耐用年数は、メーカーにより10年間と定められています。10年以内であれば修理部品も保管されている可能性が高く、修理可能な場合が多いです。
東京ガスの実績によると、暖房機能なしの給湯器の故障において、1万円未満で修理できるのが65%、3万円未満が30%、5万円未満が4%、5万円以上が1%となっています。1万円未満が65%と多いですが、出張料だけで5,000円ほどかかります。部品代や技術料はほとんど必要なく、実は故障していなかったレベルの作業だったのではないかと思われます。例えば、
  • 電源を入れなおすだけで直った
  • 排気口が植木の枝葉によって塞がっていた
などは良くあります。
また、交換と修理のどちらを選択するか、を見てみると、修理を選択するのは、5年未満は71.9%、10年未満は57.5%、15年未満は35.0%、15年以上は31.0%となっています。耐用年数である10年を過ぎると、メーカーも部品を保有しておらず修理ができなかったり、次々の故障していくので、交換してしまったほうが経済的な選択肢です。
東京ガスの実績より
東京ガスの実績より

修理するなら

給湯器の修理を依頼する際、主に4つの選択肢があります。それぞれの特徴や注意点を以下で詳しく解説していきます。価格だけでなく信頼できそうかを重視して選びましょう。

ガス会社

東京ガスや大阪ガスなど、ガスの提供を行っている企業に修理依頼ができます。ガス機器の工事・メンテナンスには専門資格や届け出が必要なため、ガス会社に相談するのが最も安心できます。
東京ガスに修理を依頼するならこちらから。

メーカー

リンナイ・ノーリツ・パロマ・パーパスと言った、ガス機器メーカーに修理依頼する方法もあります。設置から1年以内、BL製品(ベターリビング認定品)であれば2年以内、メーカー保証期間となっています。
メーカーに修理を依頼してもガス会社の工事業者に再委託となるケースもあります。メーカー自体は大手企業で信頼できるものの、そのメンテナンスネットワークに所属している設備業者は中小企業が多いです。一般消費者が選ぶことはできないため、品質にバラつきがあるのが難点です。

地場の設備業者

工事したばかりであれば、対応した設備業者に相談するのが最良です。契約不適合責任として無償で対応してくれる可能性があります。ただし、激安価格をうたった悪徳な業者には注意してください。一般消費者に知識がないことを狙って、高額な請求をしたり、逆に壊されたり、トラブルに発展するケースも少なくありません。

個人事業主

必要資格を持っているか確認が難しかったり、届け出を行っている可能性がありますので、信頼できる人以外には頼まないほうが良いでしょう。作業トラブルになったとしても対応してもらえない可能性もあります。

まとめ

本記事では、給湯器のエラー900について詳しく解説しました。エラー900は給排気に関する重要な警告を示すエラーコードで、給排気閉塞異常や給気汚染、燃焼ファンの閉塞を検知した際に表示されることを説明しました。
主な原因として、給排気口の閉塞や強風の影響、センサーの故障などがあることを紹介し、それぞれの対処方法について具体的に解説しました。修理費用は、簡単な点検・清掃で済む場合は5,000円程度から、部品交換が必要な場合は33,000円から55,000円程度かかることを示しました。
また、修理か交換かの判断基準として、給湯器の耐用年数である10年を目安にすることを提案し、修理を依頼する際の4つの選択肢(ガス会社、メーカー、地場の設備業者、個人事業主)についてそれぞれの特徴や注意点を解説しました。
給湯器のトラブルでお困りの方は、ぜひ記事後半で紹介している東京ガスの機器交換サービスもご確認ください。低価格で信頼性の高いサービスを提供しています。

給湯器を交換するなら

給湯器の交換を検討する際は、設置年数や修理費用、今後の使用予定などを総合的に判断することが重要です。一般的に、設置から10年以上経過している場合や、修理費用が高額になる場合は、新しい給湯器への交換をおすすめします。最新の給湯器は省エネ性能が向上しており、ランニングコストの削減にもつながります。

東京ガスの機器交換

東京ガスの機器交換は、東京ガスが提供する、ガス給湯器・ガスコンロといったガス機器やトイレやお風呂といった水回り機器のオンライン販売サービスです。数あるWeb業者のなかでも低価格設定、見積もりも最短当日にもらえて、実績も豊富なサービスです。
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