【給湯器】888エラーが出たら？症状・原因・修理方法を解説

2025/2/8 16:532025/2/8 17:54

給湯器に表示されるエラー888について、その意味から対処方法まで詳しく解説します。エラー888は故障を示すものではなく、給湯器の使用期間が10年相当に達したことをお知らせする表示です。本記事では、このエラーが表示された際の具体的な対応方法や、修理すべきか買い替えるべきかの判断基準、さらには費用の目安まで、実用的な情報をご紹介します。給湯器を長く安全に使用するために、ぜひ最後までお読みください。

エラー888とは？

エラー888は、給湯器の使用期間が10年相当に達したことを知らせる表示です。これは故障を示すエラーコードではなく、点検時期をお知らせする機能です。緑色ランプの点滅とともに、リモコンまたは本体機器ランプ部に「888」が表示されます。この表示は、製品の経年劣化による事故を未然に防ぐために設けられた安全機能の一つです。設計上の標準使用期間である10年を目安に表示されますが、使用頻度や環境によって表示時期は前後する場合があります。

エラー888の原因

エラー888は、給湯器の使用期間に基づいて表示される点検お知らせ機能です。以下に詳しい原因を説明します。

原因① 使用期間の経過

給湯器の使用開始から約9～11年が経過すると、自動的に888が表示されます。これは製品の設計上の標準使用期間である10年を目安としています。

原因② 使用回数の累積

一般家庭での平均的な使用頻度を想定し、それに相当する使用回数に達した場合にも表示されます。使用頻度が高い場合は、10年未満でも表示される可能性があります。

原因③ 経年劣化のリスク

給湯器の各部品は時間とともに劣化していきます。特に熱や水に常時さらされる部品は、経年劣化のリスクが高くなります。888の表示は、こうした劣化リスクが高まる時期を示しています。

原因④ 安全規制への対応

長期使用製品安全点検制度に基づき、製造メーカーは製品の経年劣化による事故を防ぐため、点検時期の通知を行う必要があります。エラー888はこの規制に対応するものです。

原因⑤ メンテナンス時期の到来

給湯器の安全性と効率を維持するには、定期的なメンテナンスが重要です。888の表示は、総合的な点検が必要な時期に達したことを示しています。

エラー888の対策

エラー888が表示された場合の対応方法は、大きく分けて「修理しない方法」と「修理する方法」があります。それぞれの選択肢について詳しく解説します。

修理しない方法

エラー888は故障表示ではないため、そのまま使用することも可能です。リモコンの表示を解除することもできますが、安全のために以下の点に注意が必要です：

日常的な点検を心がける（異音、異臭、水漏れなどの確認）

使用時の異常に敏感になる

将来の買い替えに向けて準備を始める

定期的なメンテナンスを行うただし、この選択をする場合も、製品の経年劣化による事故リスクを認識しておく必要があります。

修理する方法

安全・安心な使用のために推奨される対応方法です。具体的には：

メーカーまたはガス会社に連絡して点検を依頼する

専門技術者による総合点検を受ける

点検結果に基づいて必要な修理を行う

部品交換が必要な場合は推奨部品を使用する特に、設置から10年以上経過している場合は、専門家による点検を強く推奨します。

エラー888の修理費用

エラー888に関連する点検・修理費用は、以下のような内訳となります：・点検基本料金：5,000円～10,000円程度・技術料：3,000円～8,000円程度・部品代：必要に応じて別途・出張費：地域により異なる（0円～5,000円程度）

ただし、点検の結果、給湯器の状態が良好な場合は、点検料金のみで終わることもあります。一方、経年劣化による部品交換が必要な場合は、追加の修理費用が発生する可能性があります。修理費用の総額は、給湯器の状態や必要な作業内容によって大きく変わってきます。

修理する？交換する？

修理するか、交換するか、悩むものです。

給湯器の耐用年数は、メーカーにより10年間と定められています。10年以内であれば修理部品も保管されている可能性が高く、修理可能な場合が多いです。

東京ガスの実績によると、暖房機能なしの給湯器の故障において、1万円未満で修理できるのが65%、3万円未満が30%、5万円未満が4％、5万円以上が1％となっています。1万円未満が65%と多いですが、出張料だけで5,000円ほどかかります。部品代や技術料はほとんど必要なく、実は故障していなかったレベルの作業だったのではないかと思われます。例えば、

電源を入れなおすだけで直った

排気口が植木の枝葉によって塞がっていた

などは良くあります。

また、交換と修理のどちらを選択するか、を見てみると、修理を選択するのは、5年未満は71.9%、10年未満は57.5%、15年未満は35.0%、15年以上は31.0%となっています。耐用年数である10年を過ぎると、メーカーも部品を保有しておらず修理ができなかったり、次々の故障していくので、交換してしまったほうが経済的な選択肢です。

修理するなら

給湯器の修理を依頼する際、主に4つの選択肢があります。それぞれの特徴や注意点を以下で詳しく解説していきます。価格だけでなく信頼できそうかを重視して選びましょう。

ガス会社

東京ガスや大阪ガスなど、ガスの提供を行っている企業に修理依頼ができます。ガス機器の工事・メンテナンスには専門資格や届け出が必要なため、ガス会社に相談するのが最も安心できます。

東京ガスに修理を依頼するならこちらから。

東京ガスのガス機器修理｜東京ガス

給湯器やコンロなどガス機器のトラブルに対する修理サービスです。「お湯が出ない」「火がつかない」といったガス機器の故障等をすぐに解決します。

https://home.tokyo-gas.co.jp/service/equipment/gas_repair/index.html

メーカー

リンナイ・ノーリツ・パロマ・パーパスと言った、ガス機器メーカーに修理依頼する方法もあります。設置から1年以内、BL製品（ベターリビング認定品）であれば2年以内、メーカー保証期間となっています。

メーカーに修理を依頼してもガス会社の工事業者に再委託となるケースもあります。メーカー自体は大手企業で信頼できるものの、そのメンテナンスネットワークに所属している設備業者は中小企業が多いです。一般消費者が選ぶことはできないため、品質にバラつきがあるのが難点です。

地場の設備業者

工事したばかりであれば、対応した設備業者に相談するのが最良です。契約不適合責任として無償で対応してくれる可能性があります。ただし、激安価格をうたった悪徳な業者には注意してください。一般消費者に知識がないことを狙って、高額な請求をしたり、逆に壊されたり、トラブルに発展するケースも少なくありません。

個人事業主

必要資格を持っているか確認が難しかったり、届け出を行っている可能性がありますので、信頼できる人以外には頼まないほうが良いでしょう。作業トラブルになったとしても対応してもらえない可能性もあります。

まとめ

本記事では、給湯器のエラー888について詳しく解説しました。エラー888は、給湯器の使用期間が10年相当に達したことを知らせる表示であり、故障を示すものではないことを説明しました。このエラーは、緑色ランプの点滅とともにリモコンや本体機器ランプ部に表示されることを紹介しました。

エラーの主な原因として、使用期間の経過と使用回数の累積があることを解説し、対応方法として、そのまま使用を継続する方法と修理する方法の2つの選択肢があることを説明しました。修理費用については、点検基本料金が5,000円～10,000円程度で、技術料や部品代が別途必要となる場合があることを具体的に示しました。

また、修理か交換かの判断基準として、設置からの経過年数や修理費用の目安を提示し、10年を過ぎた給湯器については交換を推奨する理由を説明しました。修理を依頼する際の4つの選択肢（ガス会社、メーカー、地場の設備業者、個人事業主）についても、それぞれの特徴や注意点を詳しく解説しました。

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