【給湯器】722エラーが出たら?症状・原因・修理方法を解説

給湯器にエラー722が表示されてお困りではありませんか?このエラーは、お風呂の温水を作る際に必要な炎の検知機能に異常が発生したことを示すサインです。放置すると機器の故障や事故につながる可能性があるため、適切な対処が必要です。本記事では、エラー722の症状や原因、具体的な対処方法について詳しく解説します。修理費用の目安や、修理と交換の選び方についても分かりやすく説明していきますので、最後までご覧ください。

エラー722とは?

エラー722は、給湯器のふろ側の炎検出回路に異常が発生したことを示すエラーコードです。このエラーが表示された場合、お風呂の温水を作る際に必要な炎の検知が正常に行われていないことを意味します。給湯器には安全のため、炎が正しく着火しているかを常時監視する機能が搭載されており、この監視システムに問題が発生すると722のエラーコードが表示されます。
このエラーが発生すると、給湯器の安全機能が働き、お風呂の追い焚きや自動湯はりなどの機能が使用できなくなります。ただし、通常の給湯(台所やシャワーでのお湯の使用)には影響がない場合もあります。エラー722は給湯器の安全性に関わる重要な警告であり、放置すると機器の故障や事故につながる可能性があるため、適切な対処が必要です。

エラー722の原因

エラー722の発生には、主に以下のような原因が考えられます。それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。

原因① フレームロッドの劣化

フレームロッドは、炎を検知するためのセンサー部品です。経年劣化や使用環境により、表面に汚れや酸化膜が付着したり、部品自体が劣化したりすることで、正常な炎の検知ができなくなることがあります。フレームロッドは給湯器の重要な安全部品の一つであり、その機能が低下すると即座にエラーが表示されます。

原因② 電装基板の不具合

給湯器の制御を担う電装基板(電子回路基板)に問題が発生している可能性があります。基板上の電子部品の劣化や故障、配線の接触不良などにより、フレームロッドからの信号を正しく処理できなくなることがあります。特に設置から10年以上経過した機器では、電装基板の不具合が発生しやすくなります。

原因③ 配線の接触不良

フレームロッドと電装基板を接続する配線に問題が発生している可能性があります。振動や熱による劣化、水漏れなどにより、配線が断線したり、接続部分が緩んだりすることで、正常な信号の伝達ができなくなることがあります。

原因④ 着火不良

ガスバーナーの目詰まりや点火プラグの劣化により、正常な着火ができていない可能性があります。着火不良が発生すると、フレームロッドが炎を検知できず、エラー722が表示されることがあります。

原因⑤ 製品寿命

給湯器は一般的に10年程度の製品寿命とされています。長期使用による各部品の劣化が進むと、様々な不具合が発生しやすくなります。エラー722の発生も、給湯器全体の劣化が原因となっている可能性があります。

エラー722の対策

エラー722への対応は、まず簡単にできる対処から始め、状況に応じて専門的な修理を検討する必要があります。以下に、具体的な対策方法を説明します。

修理しない方法

まずは以下の簡単な対処方法を試してみましょう:
  1. リモコンの運転スイッチをいったん切り、数分待ってから再度電源を入れる
  1. ガス栓が十分に開いているか確認する
  1. 給湯器の周囲に障害物がないか、十分な換気スペースが確保されているか確認する
  1. 長期間使用していない場合は、しばらく使用を続けることで改善する可能性がある
これらの対処で改善が見られない場合は、専門的な修理が必要となります。

修理する方法

専門業者による修理が必要な場合、以下のような対応が行われます:
  1. フレームロッドの清掃または交換
  1. 電装基板の点検・修理・交換
  1. 配線の点検・修理
  1. バーナーの清掃
  1. 点火プラグの交換
修理は必ず資格を持った専門業者に依頼してください。素人による修理は危険で、保証の対象外となる可能性があります。

エラー722の修理費用

エラー722の修理費用は、原因や必要な部品によって大きく異なります。一般的な費用の目安は以下の通りです:
・出張診断料:3,000円~5,000円 ・フレームロッド交換:15,000円~25,000円 ・電装基板交換:30,000円~50,000円 ・点火プラグ交換:10,000円~20,000円 ・配線修理:8,000円~15,000円
これらの費用に出張料が加算されます。また、複数の部品交換が必要な場合は、合計費用が増加します。給湯器の設置から10年以上経過している場合は、修理費用と新規購入費用を比較検討することをお勧めします。新しい給湯器は省エネ性能が向上しており、ランニングコストの削減にもつながります。

修理する?交換する?

修理するか、交換するか、悩むものです。
給湯器の耐用年数は、メーカーにより10年間と定められています。10年以内であれば修理部品も保管されている可能性が高く、修理可能な場合が多いです。
東京ガスの実績によると、暖房機能なしの給湯器の故障において、1万円未満で修理できるのが65%、3万円未満が30%、5万円未満が4%、5万円以上が1%となっています。1万円未満が65%と多いですが、出張料だけで5,000円ほどかかります。部品代や技術料はほとんど必要なく、実は故障していなかったレベルの作業だったのではないかと思われます。例えば、
  • 電源を入れなおすだけで直った
  • 排気口が植木の枝葉によって塞がっていた
などは良くあります。
また、交換と修理のどちらを選択するか、を見てみると、修理を選択するのは、5年未満は71.9%、10年未満は57.5%、15年未満は35.0%、15年以上は31.0%となっています。耐用年数である10年を過ぎると、メーカーも部品を保有しておらず修理ができなかったり、次々の故障していくので、交換してしまったほうが経済的な選択肢です。
東京ガスの実績より
東京ガスの実績より

修理するなら

給湯器の修理を依頼する際、主に4つの選択肢があります。それぞれの特徴や注意点を以下で詳しく解説していきます。価格だけでなく信頼できそうかを重視して選びましょう。

ガス会社

東京ガスや大阪ガスなど、ガスの提供を行っている企業に修理依頼ができます。ガス機器の工事・メンテナンスには専門資格や届け出が必要なため、ガス会社に相談するのが最も安心できます。
東京ガスに修理を依頼するならこちらから。

メーカー

リンナイ・ノーリツ・パロマ・パーパスと言った、ガス機器メーカーに修理依頼する方法もあります。設置から1年以内、BL製品(ベターリビング認定品)であれば2年以内、メーカー保証期間となっています。
メーカーに修理を依頼してもガス会社の工事業者に再委託となるケースもあります。メーカー自体は大手企業で信頼できるものの、そのメンテナンスネットワークに所属している設備業者は中小企業が多いです。一般消費者が選ぶことはできないため、品質にバラつきがあるのが難点です。

地場の設備業者

工事したばかりであれば、対応した設備業者に相談するのが最良です。契約不適合責任として無償で対応してくれる可能性があります。ただし、激安価格をうたった悪徳な業者には注意してください。一般消費者に知識がないことを狙って、高額な請求をしたり、逆に壊されたり、トラブルに発展するケースも少なくありません。

個人事業主

必要資格を持っているか確認が難しかったり、届け出を行っている可能性がありますので、信頼できる人以外には頼まないほうが良いでしょう。作業トラブルになったとしても対応してもらえない可能性もあります。

まとめ

本記事では、給湯器のエラー722について詳しく解説しました。エラー722は、給湯器のふろ側の炎検出回路に異常が発生したことを示すエラーコードでした。このエラーが発生すると、お風呂の追い焚きや自動湯はりなどの機能が使用できなくなることを説明しました。
原因としては、フレームロッドの劣化や汚れ、電装基板の故障、配線の接触不良などが挙げられました。修理費用は、出張診断料3,000円~5,000円に加え、部品交換が必要な場合は8,000円~50,000円程度かかることを示しました。
修理か交換かの判断については、給湯器の設置年数が10年以内であれば修理を、10年以上経過している場合は交換を検討することをお勧めしました。修理を依頼する際は、ガス会社やメーカー、信頼できる地場の設備業者を選ぶことが重要だと説明しました。
給湯器の交換をご検討の方は、この後に紹介する東京ガスの機器交換サービスをぜひご覧ください。低価格で信頼性の高いサービスを提供しています。

給湯器を交換するなら

給湯器の交換を検討する際は、設置年数や修理費用、今後の使用予定などを総合的に判断することが重要です。一般的に、設置から10年以上経過している場合や、修理費用が高額になる場合は、新しい給湯器への交換をおすすめします。最新の給湯器は省エネ性能が向上しており、ランニングコストの削減にもつながります。

東京ガスの機器交換

東京ガスの機器交換は、東京ガスが提供する、ガス給湯器・ガスコンロといったガス機器やトイレやお風呂といった水回り機器のオンライン販売サービスです。数あるWeb業者のなかでも低価格設定、見積もりも最短当日にもらえて、実績も豊富なサービスです。
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