【給湯器】721エラーが出たら?症状・原因・修理方法を解説
給湯器に表示されるエラー721について、その症状や原因、対処方法を詳しく解説します。このエラーは、炎検出部品の不具合により発生する代表的なトラブルの一つです。簡単な対処で解決できる場合もありますが、専門家による修理が必要になることもあります。本記事では、エラー721が発生した際の具体的な対応方法や、修理・交換の判断基準、費用の目安までを分かりやすく説明していきます。給湯器の寿命や今後のメンテナンス計画を考える上でも、ぜひ参考にしてください。
エラー721とは?
エラー721は、給湯器の炎検出部品に不具合が発生した際に表示されるエラーコードです。このエラーが発生すると、給湯器が正常に動作せず、お湯が出なくなったり、追い焚きができなくなったりする可能性があります。特に注意すべき点として、このエラーは単なる一時的な不具合である可能性もありますが、重大な故障のサインである可能性もあるため、適切な対応が必要です。エラー721は、特に台風や強風の後に発生しやすい特徴があり、排気や吸気に問題が生じた際に表示されることが多いです。
エラー721の原因
エラー721の発生には、複数の要因が関係している可能性があります。以下に主な原因を詳しく解説していきます。
原因① 排気口の詰まり
給湯器の排気口が落ち葉や鳥の巣、植物の枝などで塞がれていることが原因となることがあります。特に台風や強風の後には、周囲の物が排気口に詰まりやすくなります。排気が正常に行われないと、内部の圧力バランスが崩れ、エラーが発生する可能性があります。
原因② 電装基盤の故障
給湯器内部の電装基盤に問題が発生している可能性があります。電装基盤は給湯器の制御を担う重要な部品で、経年劣化や雨水の侵入により故障することがあります。特に設置から10年以上経過している給湯器では、この種の故障が発生しやすくなります。
原因③ フレームロッドの劣化
フレームロッドは炎を検出する重要な部品です。長年の使用により劣化したり、汚れが付着したりすることで、正常に炎を検出できなくなることがあります。これにより、安全機能が働いてエラーが表示される場合があります。
原因④ 強風の影響
台風や強風により、給湯器の排気バランスが乱れることがあります。強風が排気口に直接当たることで、正常な燃焼が妨げられ、エラーが発生する可能性があります。特に、建物の角や高層階に設置された給湯器では、この問題が起きやすくなります。
原因⑤ 内部配線の損傷
給湯器内部の配線が経年劣化や振動により損傷していることがあります。配線の断線や接触不良は、センサーからの信号を正確に伝えられなくなる原因となり、エラーの表示につながることがあります。
エラー721の対策
エラー721への対応は、まず簡単な対処から始め、状況に応じて専門家による修理を検討する必要があります。以下に、具体的な対策方法を説明します。
修理しない方法
まずは、給湯器の運転スイッチを一度オフにし、数分待ってから再度オンにする再起動を試してください。これだけで改善する場合も多くあります。また、排気口周辺に詰まりがないか確認し、安全に取り除ける場合は除去してください。これらの簡単な対処で改善する場合は、そのまま使用を継続できます。ただし、頻繁にエラーが発生する場合は、専門家による点検を推奨します。
修理する方法
簡単な対処で改善しない場合は、専門家による修理が必要です。修理は、ガス会社、メーカー、または認定された修理業者に依頼することが推奨されます。特に、電装基盤やフレームロッドの交換が必要な場合は、専門的な知識と技術が必要となります。修理の際は、部品の状態を確認し、必要に応じて交換を行います。また、予防的なメンテナンスとして、内部の清掃や点検も同時に行うことをお勧めします。
エラー721の修理費用
エラー721の修理費用は、原因や必要な作業内容によって大きく異なります。一般的な修理費用の目安は27,500円~49,500円(税込)となっています。ただし、これには出張費や診断料が含まれており、実際の修理を行わない場合でもこれらの基本料金は発生します。また、設置場所が高所や狭所の場合は追加費用が発生する可能性があります。電装基盤の交換が必要な場合は比較的高額となり、フレームロッドの交換や清掃のみの場合は比較的安価で済むことが多いです。修理前に見積もりを取得し、給湯器の年数や状態を考慮して、修理か交換かを判断することをお勧めします。
修理する?交換する?
修理するか、交換するか、悩むものです。
給湯器の耐用年数は、メーカーにより10年間と定められています。10年以内であれば修理部品も保管されている可能性が高く、修理可能な場合が多いです。
東京ガスの実績によると、暖房機能なしの給湯器の故障において、1万円未満で修理できるのが65%、3万円未満が30%、5万円未満が4%、5万円以上が1%となっています。1万円未満が65%と多いですが、出張料だけで5,000円ほどかかります。部品代や技術料はほとんど必要なく、実は故障していなかったレベルの作業だったのではないかと思われます。例えば、
- 電源を入れなおすだけで直った
- 排気口が植木の枝葉によって塞がっていた
などは良くあります。
また、交換と修理のどちらを選択するか、を見てみると、修理を選択するのは、5年未満は71.9%、10年未満は57.5%、15年未満は35.0%、15年以上は31.0%となっています。耐用年数である10年を過ぎると、メーカーも部品を保有しておらず修理ができなかったり、次々の故障していくので、交換してしまったほうが経済的な選択肢です。

修理するなら
給湯器の修理を依頼する際、主に4つの選択肢があります。それぞれの特徴や注意点を以下で詳しく解説していきます。価格だけでなく信頼できそうかを重視して選びましょう。
ガス会社
東京ガスや大阪ガスなど、ガスの提供を行っている企業に修理依頼ができます。ガス機器の工事・メンテナンスには専門資格や届け出が必要なため、ガス会社に相談するのが最も安心できます。
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メーカー
リンナイ・ノーリツ・パロマ・パーパスと言った、ガス機器メーカーに修理依頼する方法もあります。設置から1年以内、BL製品(ベターリビング認定品)であれば2年以内、メーカー保証期間となっています。
メーカーに修理を依頼してもガス会社の工事業者に再委託となるケースもあります。メーカー自体は大手企業で信頼できるものの、そのメンテナンスネットワークに所属している設備業者は中小企業が多いです。一般消費者が選ぶことはできないため、品質にバラつきがあるのが難点です。
地場の設備業者
工事したばかりであれば、対応した設備業者に相談するのが最良です。契約不適合責任として無償で対応してくれる可能性があります。ただし、激安価格をうたった悪徳な業者には注意してください。一般消費者に知識がないことを狙って、高額な請求をしたり、逆に壊されたり、トラブルに発展するケースも少なくありません。
個人事業主
必要資格を持っているか確認が難しかったり、届け出を行っている可能性がありますので、信頼できる人以外には頼まないほうが良いでしょう。作業トラブルになったとしても対応してもらえない可能性もあります。
まとめ
本記事では、給湯器のエラー721について詳しく解説してきました。エラー721は炎検出部品の不具合によって発生するエラーで、特に台風や強風の後に発生しやすい特徴があることを説明しました。
原因としては、排気口の詰まりや電装基盤の故障、フレームロッドの不具合などが挙げられました。対処方法として、まずは再起動や排気口の確認といった簡単な対処を試すことを推奨しました。
修理費用は27,500円~49,500円(税込)程度で、原因や必要な作業内容によって大きく異なることを解説しました。修理か交換かの判断については、給湯器の耐用年数である10年を目安に検討することを提案しました。
修理を依頼する際の選択肢として、ガス会社、メーカー、地場の設備業者、個人事業主の4つを挙げ、それぞれの特徴や注意点を説明しました。
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給湯器を交換するなら
給湯器の交換を検討する際は、設置年数や修理費用、今後の使用予定などを総合的に判断することが重要です。一般的に、設置から10年以上経過している場合や、修理費用が高額になる場合は、新しい給湯器への交換をおすすめします。最新の給湯器は省エネ性能が向上しており、ランニングコストの削減にもつながります。
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