【給湯器】710エラーが出たら?症状・原因・修理方法を解説
給湯器にエラー710が表示されて困っていませんか?このエラーは給湯器の電装ユニットに問題が発生した際に表示される重要なサインです。本記事では、エラー710の具体的な症状や原因、そして対処方法について詳しく解説していきます。修理が必要なケースと必要ないケースを明確に区別し、修理費用の目安まで含めて分かりやすく説明していきますので、ぜひ最後までお読みください。専門家による修理が必要か、それとも簡単な対処で解決できるのか、しっかりと見極めていきましょう。
エラー710とは?
給湯器のエラー710は、給湯器の電装ユニットに異常が発生した際に表示されるエラーコードです。このエラーが表示された場合、給湯器の制御を行う重要な部品に問題が生じている可能性があります。具体的には、電装基板やガス電磁弁といった内部の電気系統に不具合が起きていることを示しています。このエラーが発生すると、給湯器が正常に動作せず、お湯が出なくなったり、温度調節ができなくなったりする可能性があります。
エラー710の原因
エラー710の主な原因について、詳しく見ていきましょう。
原因① 電装基板の故障
給湯器の頭脳とも言える電装基板に不具合が生じると、制御システム全体に影響を及ぼし、エラー710が表示されることがあります。経年劣化や湿気、埃の蓄積などが原因となることが多く、特に設置から10年以上経過した機器では発生リスクが高まります。
原因② ガス電磁弁の不具合
ガスの供給を制御する電磁弁に問題が発生した場合も、エラー710が表示されることがあります。電磁弁の動作不良は、安全性に関わる重要な問題となるため、早急な対応が必要です。
原因③ 配線の接触不良
内部の配線接続部分が緩んでいたり、断線していたりすると、電気信号の伝達に支障をきたし、エラーの原因となります。振動や経年劣化によって配線が損傷することもあります。
原因④ 電圧の異常
供給される電圧が不安定な場合や、瞬間的な電圧低下が発生した場合にも、電装ユニットが正常に機能せず、エラーが表示されることがあります。特に雷雨時や電力需要の高い時期には注意が必要です。
原因⑤ 制御プログラムの異常
給湯器の制御プログラムに何らかの不具合が生じると、システムが正常に動作せず、エラー710が表示される場合があります。この場合、一時的なプログラムの乱れである可能性もあります。
エラー710の対策
エラー710への対応方法について、修理が必要ないケースと修理が必要なケースに分けて説明します。
修理しない方法
まずは、給湯器の運転スイッチを一度切って、数分待ってから再度電源を入れ直してみましょう。これは一時的なプログラムの乱れを解消する可能性があります。また、ブレーカーを一度落として、再度入れ直すことで改善する場合もあります。これらの方法で改善した場合は、そのまま使用を続けることができます。ただし、頻繁にエラーが発生する場合は、専門家による点検を受けることをお勧めします。
修理する方法
再起動で改善しない場合は、専門家による修理が必要です。修理の依頼先としては、ガス会社、メーカー、地域の設備業者などがあります。特に安全性に関わる部分なので、必ず資格を持った専門家に依頼することが重要です。修理時には、電装基板やガス電磁弁の交換、配線の修復などが行われる可能性があります。
エラー710の修理費用
エラー710の修理費用は、原因や必要な部品によって異なりますが、一般的な価格帯は27,500円~55,000円(税込)程度です。この費用には出張費(上限3,300円)と故障診断料が含まれています。ただし、設置場所の状況(高所や狭所など)や作業内容によって追加費用が発生する可能性があります。また、複数の部品交換が必要な場合は、さらに費用が高額になることもあります。なお、修理を行わない場合でも、出張費や故障診断料は発生しますので注意が必要です。
修理する?交換する?
修理するか、交換するか、悩むものです。
給湯器の耐用年数は、メーカーにより10年間と定められています。10年以内であれば修理部品も保管されている可能性が高く、修理可能な場合が多いです。
東京ガスの実績によると、暖房機能なしの給湯器の故障において、1万円未満で修理できるのが65%、3万円未満が30%、5万円未満が4%、5万円以上が1%となっています。1万円未満が65%と多いですが、出張料だけで5,000円ほどかかります。部品代や技術料はほとんど必要なく、実は故障していなかったレベルの作業だったのではないかと思われます。例えば、
- 電源を入れなおすだけで直った
- 排気口が植木の枝葉によって塞がっていた
などは良くあります。
また、交換と修理のどちらを選択するか、を見てみると、修理を選択するのは、5年未満は71.9%、10年未満は57.5%、15年未満は35.0%、15年以上は31.0%となっています。耐用年数である10年を過ぎると、メーカーも部品を保有しておらず修理ができなかったり、次々の故障していくので、交換してしまったほうが経済的な選択肢です。

修理するなら
給湯器の修理を依頼する際、主に4つの選択肢があります。それぞれの特徴や注意点を以下で詳しく解説していきます。価格だけでなく信頼できそうかを重視して選びましょう。
ガス会社
東京ガスや大阪ガスなど、ガスの提供を行っている企業に修理依頼ができます。ガス機器の工事・メンテナンスには専門資格や届け出が必要なため、ガス会社に相談するのが最も安心できます。
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メーカー
リンナイ・ノーリツ・パロマ・パーパスと言った、ガス機器メーカーに修理依頼する方法もあります。設置から1年以内、BL製品(ベターリビング認定品)であれば2年以内、メーカー保証期間となっています。
メーカーに修理を依頼してもガス会社の工事業者に再委託となるケースもあります。メーカー自体は大手企業で信頼できるものの、そのメンテナンスネットワークに所属している設備業者は中小企業が多いです。一般消費者が選ぶことはできないため、品質にバラつきがあるのが難点です。
地場の設備業者
工事したばかりであれば、対応した設備業者に相談するのが最良です。契約不適合責任として無償で対応してくれる可能性があります。ただし、激安価格をうたった悪徳な業者には注意してください。一般消費者に知識がないことを狙って、高額な請求をしたり、逆に壊されたり、トラブルに発展するケースも少なくありません。
個人事業主
必要資格を持っているか確認が難しかったり、届け出を行っている可能性がありますので、信頼できる人以外には頼まないほうが良いでしょう。作業トラブルになったとしても対応してもらえない可能性もあります。
まとめ
エラー710は、給湯器の電装ユニットに異常が発生した際に表示されるエラーコードでした。電装基板やガス電磁弁といった内部の電気系統に不具合が生じていることを示していました。原因としては、電装基板の故障やガス電磁弁の不具合が挙げられました。
対応方法としては、まず運転スイッチの再起動やブレーカーの入れ直しを試すことをお勧めしました。これらの方法で改善しない場合は、専門家による修理が必要となりました。修理費用は27,500円~55,000円(税込)程度で、出張費や故障診断料が含まれていました。
給湯器の耐用年数は10年間とされており、10年以内であれば修理部品も保管されている可能性が高く、修理可能なケースが多いことがわかりました。修理を依頼する際は、ガス会社、メーカー、地域の設備業者、個人事業主という4つの選択肢があることを解説しました。
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給湯器を交換するなら
給湯器の交換を検討する際は、設置年数や修理費用、今後の使用予定などを総合的に判断することが重要です。一般的に、設置から10年以上経過している場合や、修理費用が高額になる場合は、新しい給湯器への交換をおすすめします。最新の給湯器は省エネ性能が向上しており、ランニングコストの削減にもつながります。
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