【給湯器】700エラーが出たら?症状・原因・修理方法を解説
給湯器のエラー700でお困りではありませんか?このエラーが発生すると、お湯が出なくなったり温度調節ができなくなったりと、日常生活に支障をきたす可能性があります。本記事では、エラー700の症状や原因、そして具体的な対処方法について詳しく解説します。修理が必要な場合の費用相場や、給湯器を交換すべきかどうかの判断基準まで、専門家の視点からわかりやすくお伝えします。エラー700の解決に向けて、まずは本記事で正しい知識を身につけましょう。
エラー700とは?
給湯器のエラー700は、ガス比例弁回路に異常が発生していることを示すエラーコードです。ガス比例弁は、給湯器内でガスの供給量を適切にコントロールする重要な部品です。このエラーが表示された場合、ガスの供給が正常に制御できていない可能性があり、安全のために給湯器の運転が停止することがあります。このエラーが発生すると、お湯が出なくなったり、温度調節が正常に機能しなくなったりする症状が現れることがあります。
エラー700の原因
エラー700は主に以下の原因で発生します。それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。
原因① リモコンと給湯器本体の通信不具合
最も一般的な原因は、リモコンと給湯器本体との間の通信に問題が生じている場合です。配線の接触不良や断線、電気的なノイズによる干渉などが考えられます。特に古い給湯器や、設置環境が悪い場合に発生しやすい傾向があります。
原因② 電源供給の不安定
給湯器への電源供給が不安定な場合にもエラー700が発生することがあります。停電や電圧変動、ブレーカーの不具合などが原因として考えられます。特に雷雨の際や電力需要が高まる時期には注意が必要です。
原因③ ガス比例弁の故障
ガス比例弁自体が経年劣化や使用による摩耗で故障している可能性があります。この部品は給湯器の中でも特に重要な役割を果たすため、故障すると修理が必要になることが多いです。
原因④ 制御基板の不具合
給湯器の頭脳とも言える制御基板に問題が生じている可能性があります。基板上の電子部品の劣化や、湿気による腐食などが原因として考えられます。この場合、基板の交換が必要になることがあります。
原因⑤ 配線の劣化
給湯器内部の配線が経年劣化により断線や接触不良を起こしている可能性があります。特に10年以上使用している給湯器では、配線の劣化が進んでいることが多いです。
エラー700の対策
修理しない方法
まずは以下の簡単な対処方法を試してみましょう。リモコンの運転スイッチを一度オフにして、10〜20秒程度待ってから再度オンにする。これで改善する場合もあります。また、給湯器本体の電源プラグを抜いて、同様に10〜20秒程度待ってから再度差し込むリセット操作も効果的です。ただし、マンションなど集合住宅の場合は、直接ブレーカーに接続されていることがあるので、この方法は避けてください。
修理する方法
上記の対処で改善しない場合は、専門業者による修理が必要です。修理を依頼する際は、ガス会社、メーカー、地域の設備業者など、信頼できる業者を選ぶことが重要です。特に、ガス機器の修理には専門的な資格や知識が必要なため、無資格者による修理は危険です。修理の際は、原因の特定から部品の交換まで、専門的な診断と対応が行われます。
エラー700の修理費用
修理費用は、原因や必要な部品によって大きく異なります。単純な通信不具合の場合は、出張料と技術料のみで1万円程度で済むことがありますが、ガス比例弁や制御基板の交換が必要な場合は、部品代を含めて3万円から5万円程度かかることもあります。給湯器の年式や型番によっては、部品の在庫がない場合もあり、その場合は給湯器本体の交換を検討する必要があります。なお、保証期間内であれば無償で修理できる可能性もあるので、購入時の保証書は大切に保管しておくことをお勧めします。
修理する?交換する?
修理するか、交換するか、悩むものです。
給湯器の耐用年数は、メーカーにより10年間と定められています。10年以内であれば修理部品も保管されている可能性が高く、修理可能な場合が多いです。
東京ガスの実績によると、暖房機能なしの給湯器の故障において、1万円未満で修理できるのが65%、3万円未満が30%、5万円未満が4%、5万円以上が1%となっています。1万円未満が65%と多いですが、出張料だけで5,000円ほどかかります。部品代や技術料はほとんど必要なく、実は故障していなかったレベルの作業だったのではないかと思われます。例えば、
- 電源を入れなおすだけで直った
- 排気口が植木の枝葉によって塞がっていた
などは良くあります。
また、交換と修理のどちらを選択するか、を見てみると、修理を選択するのは、5年未満は71.9%、10年未満は57.5%、15年未満は35.0%、15年以上は31.0%となっています。耐用年数である10年を過ぎると、メーカーも部品を保有しておらず修理ができなかったり、次々の故障していくので、交換してしまったほうが経済的な選択肢です。

修理するなら
給湯器の修理を依頼する際、主に4つの選択肢があります。それぞれの特徴や注意点を以下で詳しく解説していきます。価格だけでなく信頼できそうかを重視して選びましょう。
ガス会社
東京ガスや大阪ガスなど、ガスの提供を行っている企業に修理依頼ができます。ガス機器の工事・メンテナンスには専門資格や届け出が必要なため、ガス会社に相談するのが最も安心できます。
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メーカー
リンナイ・ノーリツ・パロマ・パーパスと言った、ガス機器メーカーに修理依頼する方法もあります。設置から1年以内、BL製品(ベターリビング認定品)であれば2年以内、メーカー保証期間となっています。
メーカーに修理を依頼してもガス会社の工事業者に再委託となるケースもあります。メーカー自体は大手企業で信頼できるものの、そのメンテナンスネットワークに所属している設備業者は中小企業が多いです。一般消費者が選ぶことはできないため、品質にバラつきがあるのが難点です。
地場の設備業者
工事したばかりであれば、対応した設備業者に相談するのが最良です。契約不適合責任として無償で対応してくれる可能性があります。ただし、激安価格をうたった悪徳な業者には注意してください。一般消費者に知識がないことを狙って、高額な請求をしたり、逆に壊されたり、トラブルに発展するケースも少なくありません。
個人事業主
必要資格を持っているか確認が難しかったり、届け出を行っている可能性がありますので、信頼できる人以外には頼まないほうが良いでしょう。作業トラブルになったとしても対応してもらえない可能性もあります。
まとめ
本記事では、給湯器のエラー700について解説しました。エラー700は、ガス比例弁回路に異常が発生していることを示すエラーコードであることを説明しました。主な原因として、リモコンと給湯器本体の通信不具合があることを解説しました。
修理方法については、まずリモコンの運転スイッチのオン/オフや、給湯器本体の電源プラグの抜き差しによるリセット操作を試すことを提案しました。これらの対処で改善しない場合は、専門業者による修理が必要となることを説明しました。
修理費用は、原因や必要な部品によって1万円から5万円程度と幅があることを示しました。また、給湯器の耐用年数は10年間であり、10年以内であれば修理部品も保管されている可能性が高いことを解説しました。修理か交換かの判断については、設置年数や修理費用、今後の使用予定などを総合的に判断することが重要であることを説明しました。
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給湯器を交換するなら
給湯器の交換を検討する際は、設置年数や修理費用、今後の使用予定などを総合的に判断することが重要です。一般的に、設置から10年以上経過している場合や、修理費用が高額になる場合は、新しい給湯器への交換をおすすめします。最新の給湯器は省エネ性能が向上しており、ランニングコストの削減にもつながります。
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