【給湯器】661エラーが出たら?症状・原因・修理方法を解説
給湯器にエラー661が表示されて困っていませんか?このエラーは、給湯器の重要な部品であるバイパスサーボの異常を示すもので、放置すると危険な状態に陥る可能性があります。本記事では、エラー661の症状や原因、具体的な対処方法について詳しく解説します。また、修理と交換のどちらを選ぶべきか、修理費用の相場、信頼できる業者の選び方まで、給湯器のトラブル解決に必要な情報を分かりやすくまとめています。
エラー661とは?
エラー661は、給湯器のバイパスサーボに異常が発生した際に表示されるエラーコードです。バイパスサーボは、給湯器内で湯と水を適切な割合で混合させる重要な部品です。このエラーが発生すると、設定した温度と異なる温度の湯が出る可能性があり、特に高温の湯が出る危険性があるため、注意が必要です。エラーが表示された場合は、安全のため使用を控え、専門家による点検・修理をお勧めします。
エラー661の原因
エラー661の主な原因は、バイパスサーボの故障や不具合です。具体的には以下のような要因が考えられます。
原因① バイパスサーボの経年劣化
給湯器を長期間使用することで、内部のバイパスサーボが自然に劣化することがあります。特に設置から10年以上経過している機器では、部品の摩耗や劣化が進行している可能性が高く、エラーの原因となります。
原因② 電装基板の不具合
バイパスサーボを制御する電装基板に問題が生じると、正常な温度制御ができなくなりエラーが発生することがあります。電気系統の不具合は、突発的に発生する可能性があります。
原因③ 水圧の異常
給水圧が著しく低下したり、逆に高すぎたりする場合、バイパスサーボが正常に機能できなくなることがあります。これは一時的な水道の工事や、配管の詰まりなどが原因となることがあります。
原因④ 配管内の異物混入
水道管から混入した砂やサビなどの異物が、バイパスサーボの動作を妨げることがあります。特に古い配管を使用している場合や、長期間メンテナンスを行っていない場合に発生しやすい問題です。
原因⑤ 設置環境の問題
給湯器が極端な高温や低温にさらされる場所に設置されている場合、機器内部の部品に悪影響を及ぼし、バイパスサーボの故障につながることがあります。また、湿気の多い環境も電気系統の不具合を引き起こす原因となります。
エラー661の対策
エラー661が発生した場合の対応方法について、修理が必要なケースと、お客様自身で対処可能なケースに分けて説明します。
修理しない方法
まずは以下の簡単な対処方法を試してみましょう。運転スイッチを一度オフにして、数分待ってから再度電源を入れ直してください。これにより、一時的な制御の乱れが解消される場合があります。また、給水元栓を確認し、十分な水圧があるか確認することも重要です。ただし、これらの対処で改善されない場合や、繰り返しエラーが発生する場合は、安全のため専門家による修理が必要です。
修理する方法
修理が必要な場合は、信頼できる業者に依頼することが重要です。修理の依頼先としては、ガス会社(東京ガスや大阪ガスなど)、メーカー(リンナイ、ノーリツ、パロマなど)、または地域の認定された設備業者が挙げられます。特に保証期間内の場合は、メーカーに直接連絡することをお勧めします。修理の際は、バイパスサーボの交換や電装基板の点検・交換が必要となる場合が多く、専門的な知識と技術が必要です。
エラー661の修理費用
エラー661の修理費用は、故障の程度や交換が必要な部品によって異なりますが、一般的な価格帯は以下の通りです。ガス給湯器の場合、17,500円から55,000円程度(税込)、石油給湯器の場合は22,000円から55,000円程度(税込)となっています。これには出張費(上限3,300円)と故障診断料が含まれています。ただし、複数の部品交換が必要な場合や、設置環境によっては追加費用が発生する可能性があります。また、10年以上経過した機器の場合、部品の供給が終了している可能性もあり、その場合は給湯器本体の交換をご検討いただく必要があります。
修理する?交換する?
修理するか、交換するか、悩むものです。
給湯器の耐用年数は、メーカーにより10年間と定められています。10年以内であれば修理部品も保管されている可能性が高く、修理可能な場合が多いです。
東京ガスの実績によると、暖房機能なしの給湯器の故障において、1万円未満で修理できるのが65%、3万円未満が30%、5万円未満が4%、5万円以上が1%となっています。1万円未満が65%と多いですが、出張料だけで5,000円ほどかかります。部品代や技術料はほとんど必要なく、実は故障していなかったレベルの作業だったのではないかと思われます。例えば、
- 電源を入れなおすだけで直った
- 排気口が植木の枝葉によって塞がっていた
などは良くあります。
また、交換と修理のどちらを選択するか、を見てみると、修理を選択するのは、5年未満は71.9%、10年未満は57.5%、15年未満は35.0%、15年以上は31.0%となっています。耐用年数である10年を過ぎると、メーカーも部品を保有しておらず修理ができなかったり、次々の故障していくので、交換してしまったほうが経済的な選択肢です。

修理するなら
給湯器の修理を依頼する際、主に4つの選択肢があります。それぞれの特徴や注意点を以下で詳しく解説していきます。価格だけでなく信頼できそうかを重視して選びましょう。
ガス会社
東京ガスや大阪ガスなど、ガスの提供を行っている企業に修理依頼ができます。ガス機器の工事・メンテナンスには専門資格や届け出が必要なため、ガス会社に相談するのが最も安心できます。
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メーカー
リンナイ・ノーリツ・パロマ・パーパスと言った、ガス機器メーカーに修理依頼する方法もあります。設置から1年以内、BL製品(ベターリビング認定品)であれば2年以内、メーカー保証期間となっています。
メーカーに修理を依頼してもガス会社の工事業者に再委託となるケースもあります。メーカー自体は大手企業で信頼できるものの、そのメンテナンスネットワークに所属している設備業者は中小企業が多いです。一般消費者が選ぶことはできないため、品質にバラつきがあるのが難点です。
地場の設備業者
工事したばかりであれば、対応した設備業者に相談するのが最良です。契約不適合責任として無償で対応してくれる可能性があります。ただし、激安価格をうたった悪徳な業者には注意してください。一般消費者に知識がないことを狙って、高額な請求をしたり、逆に壊されたり、トラブルに発展するケースも少なくありません。
個人事業主
必要資格を持っているか確認が難しかったり、届け出を行っている可能性がありますので、信頼できる人以外には頼まないほうが良いでしょう。作業トラブルになったとしても対応してもらえない可能性もあります。
まとめ
本記事では、給湯器のエラー661について詳しく解説しました。エラー661は、バイパスサーボの異常を示すエラーコードで、高温の湯が出る危険性があることを説明しました。
原因としては、バイパスサーボの経年劣化や電装基板の不具合が挙げられました。対処方法として、運転スイッチの入れ直しや給水元栓の確認を紹介しましたが、安全のため専門家による修理が推奨されることを強調しました。
修理費用は、ガス給湯器で17,500円から55,000円程度、石油給湯器で22,000円から55,000円程度であることを示しました。また、修理か交換かの判断基準として、10年という耐用年数が重要な目安となることを解説しました。修理業者の選択肢として、ガス会社、メーカー、地場の設備業者、個人事業主について、それぞれの特徴と注意点を詳しく説明しました。
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給湯器を交換するなら
給湯器の交換を検討する際は、設置年数や修理費用、今後の使用予定などを総合的に判断することが重要です。一般的に、設置から10年以上経過している場合や、修理費用が高額になる場合は、新しい給湯器への交換をおすすめします。最新の給湯器は省エネ性能が向上しており、ランニングコストの削減にもつながります。
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