【給湯器】651エラーが出たら?症状・原因・修理方法を解説

給湯器でエラー651が表示されて困っていませんか?このエラーは水量サーボの異常を示す一般的なトラブルです。本記事では、エラー651の症状や原因、具体的な対処方法について詳しく解説します。修理費用の目安や、修理と交換のどちらを選ぶべきかの判断基準まで、専門家の視点からわかりやすくお伝えします。給湯器のトラブルでお困りの方は、ぜひ最後までお読みください。

エラー651とは?

エラー651は、給湯器の水量サーボに異常が発生した際に表示されるエラーコードです。水量サーボとは、お風呂への湯はりの際に適切な水量を制御する重要な部品です。このエラーが発生すると、正常な給湯や自動湯はりができなくなる可能性があります。エラー651は比較的一般的な給湯器のトラブルの一つで、初期症状としては湯はり時の水量が安定しない、設定した水量で止まらないなどの現象が見られることがあります。

エラー651の原因

エラー651には複数の原因が考えられます。それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。

原因① 水量サーボの故障

最も一般的な原因は水量サーボ自体の故障です。水量サーボは機械部品であるため、経年劣化や使用頻度によって徐々に性能が低下していきます。特に設置から5年以上経過している給湯器では、この部品の劣化による故障が多く見られます。

原因② 電装基板の不具合

水量サーボを制御する電装基板に問題が生じている可能性があります。電装基板は給湯器の頭脳とも言える部品で、水量サーボへの指示を出す役割を担っています。基板の故障は、水量制御の異常として現れることがあります。

原因③ 配線の接触不良

水量サーボと電装基板を繋ぐ配線に問題が発生している可能性があります。振動や温度変化による配線の劣化、接続部の緩みなどが原因となることがあります。これにより、正確な信号の送受信ができなくなります。

原因④ 電源の不安定

給湯器への電源供給が不安定な場合、水量サーボが正常に動作しないことがあります。特に落雷や電圧の急激な変動があった場合に発生しやすい問題です。

原因⑤ 水圧の変動

給水圧が著しく低い、または不安定な場合、水量サーボが正常に機能できない状況が発生することがあります。これは給水管の詰まりや地域の水道圧の変動が原因となることがあります。

エラー651の対策

エラー651への対応は、まず簡単なリセット操作から始め、必要に応じて専門的な修理を検討します。

修理しない方法

最初に試せる簡単な対処方法として、給湯器の運転スイッチを一度切って、再度入れ直す方法があります。これは一時的な制御の乱れを解消できる可能性があります。また、給水元栓を確認し、十分な水圧があるかを確認することも重要です。これらの対処で改善が見られない場合は、専門的な修理が必要となります。

修理する方法

専門業者による修理が必要な場合、主に水量サーボの交換や電装基板の修理が行われます。修理は必ず資格を持った専門業者に依頼することが重要です。修理の際は、水量サーボだけでなく、関連する部品も点検し、必要に応じて交換することで、より長期的な解決につながります。

エラー651の修理費用

エラー651の修理費用は、故障の原因や給湯器の型式によって異なりますが、一般的な目安として17,500円から55,000円程度(税込)となっています。これには出張費(上限3,300円)と故障診断料が含まれています。ただし、複数の部品に問題がある場合や、設置場所の状況によっては追加費用が発生する可能性があります。また、設置から10年以上経過している場合、部品の供給が終了している可能性もあるため、その場合は給湯器本体の交換を検討する必要があります。

修理する?交換する?

修理するか、交換するか、悩むものです。
給湯器の耐用年数は、メーカーにより10年間と定められています。10年以内であれば修理部品も保管されている可能性が高く、修理可能な場合が多いです。
東京ガスの実績によると、暖房機能なしの給湯器の故障において、1万円未満で修理できるのが65%、3万円未満が30%、5万円未満が4%、5万円以上が1%となっています。1万円未満が65%と多いですが、出張料だけで5,000円ほどかかります。部品代や技術料はほとんど必要なく、実は故障していなかったレベルの作業だったのではないかと思われます。例えば、
  • 電源を入れなおすだけで直った
  • 排気口が植木の枝葉によって塞がっていた
などは良くあります。
また、交換と修理のどちらを選択するか、を見てみると、修理を選択するのは、5年未満は71.9%、10年未満は57.5%、15年未満は35.0%、15年以上は31.0%となっています。耐用年数である10年を過ぎると、メーカーも部品を保有しておらず修理ができなかったり、次々の故障していくので、交換してしまったほうが経済的な選択肢です。
東京ガスの実績より
東京ガスの実績より

修理するなら

給湯器の修理を依頼する際、主に4つの選択肢があります。それぞれの特徴や注意点を以下で詳しく解説していきます。価格だけでなく信頼できそうかを重視して選びましょう。

ガス会社

東京ガスや大阪ガスなど、ガスの提供を行っている企業に修理依頼ができます。ガス機器の工事・メンテナンスには専門資格や届け出が必要なため、ガス会社に相談するのが最も安心できます。
東京ガスに修理を依頼するならこちらから。

メーカー

リンナイ・ノーリツ・パロマ・パーパスと言った、ガス機器メーカーに修理依頼する方法もあります。設置から1年以内、BL製品(ベターリビング認定品)であれば2年以内、メーカー保証期間となっています。
メーカーに修理を依頼してもガス会社の工事業者に再委託となるケースもあります。メーカー自体は大手企業で信頼できるものの、そのメンテナンスネットワークに所属している設備業者は中小企業が多いです。一般消費者が選ぶことはできないため、品質にバラつきがあるのが難点です。

地場の設備業者

工事したばかりであれば、対応した設備業者に相談するのが最良です。契約不適合責任として無償で対応してくれる可能性があります。ただし、激安価格をうたった悪徳な業者には注意してください。一般消費者に知識がないことを狙って、高額な請求をしたり、逆に壊されたり、トラブルに発展するケースも少なくありません。

個人事業主

必要資格を持っているか確認が難しかったり、届け出を行っている可能性がありますので、信頼できる人以外には頼まないほうが良いでしょう。作業トラブルになったとしても対応してもらえない可能性もあります。

まとめ

本記事では、給湯器のエラー651について詳しく解説しました。エラー651は水量サーボの異常を示すエラーコードで、お風呂の湯はりに影響を与える重要な問題であることを説明しました。このエラーの主な原因として、水量サーボの故障や電装基板の不具合があることを解説し、対処方法として簡単なリセット操作から専門業者による修理まで、段階的な対応方法を紹介しました。
修理費用については、17,500円から55,000円程度(税込)かかることを示し、設置年数や故障状況に応じて修理か交換かを検討する必要性を説明しました。特に、設置から10年以上経過している場合は、部品供給の終了や繰り返しの故障リスクから、交換を推奨する判断基準を示しました。
修理を依頼する際の選択肢として、ガス会社、メーカー、地場の設備業者、個人事業主それぞれのメリット・デメリットを詳しく解説しました。
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給湯器を交換するなら

給湯器の交換を検討する際は、設置年数や修理費用、今後の使用予定などを総合的に判断することが重要です。一般的に、設置から10年以上経過している場合や、修理費用が高額になる場合は、新しい給湯器への交換をおすすめします。最新の給湯器は省エネ性能が向上しており、ランニングコストの削減にもつながります。

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