【給湯器】502エラーが出たら?症状・原因・修理方法を解説

給湯器に表示されるエラー502。突然のエラー表示に慌ててしまいますが、このエラーは給湯器の自動湯はり機能に関する不具合を示すものです。本記事では、エラー502の意味から原因、そして対処方法まで、専門家の視点から分かりやすく解説していきます。修理が必要なケースと簡単な対処で解決できるケースの見分け方も詳しく説明しますので、エラーでお困りの方は最後までご覧ください。

エラー502とは?

エラー502は、給湯器の自動湯はり機能に不具合が発生していることを示すエラーコードです。このエラーが表示されると、浴槽への自動湯はりができなくなります。ただし、通常の給湯(蛇口からのお湯)や追い焚き機能は使用可能な状態が続きます。
1995年以降、このエラーコードはリンナイ、ノーリツ、パーパス、パロマなど、主要メーカー間で統一されています。各メーカーの取扱説明書での表記方法は若干異なる場合がありますが、エラーの意味や対処方法は基本的に共通しています。
エラー502が発生した場合、応急処置として一時的な対応は可能ですが、根本的な解決には専門業者による点検・修理が必要になることが多いです。

エラー502の原因

エラー502には、複数の原因が考えられます。以下に主な原因を詳しく解説していきます。

原因① 循環アダプターの詰まり

最も多い原因の一つが、浴槽の循環アダプター(浴槽フィルター)の詰まりです。日常的な入浴で発生する髪の毛、水垢、埃などが蓄積することで、水流が妨げられ、正常な湯はりができなくなります。この詰まりは、湯はり不良だけでなく、ふろポンプの故障にもつながる可能性があります。

原因② ユハリミズコンの故障

給湯器内部の「ユハリミズコン」と呼ばれる部品の故障も、エラー502の主要な原因の一つです。この部品は湯はり時の水量をコントロールする重要な役割を果たしており、経年劣化や使用環境により故障することがあります。

原因③ リモコンの不具合

給湯器本体ではなく、リモコンの一時的な動作不良がエラーの原因となることもあります。特に長期使用によるリモコンの接触不良や内部基板の劣化が、誤ったエラー表示を引き起こす可能性があります。

原因④ 配管の詰まり

給湯器と浴槽を結ぶ配管内に水垢や異物が蓄積し、水流が阻害されることでエラーが発生する場合があります。特に古い給湯器では、長年の使用による配管内の汚れ蓄積が問題となることがあります。

原因⑤ センサーの故障

給湯器には様々なセンサーが搭載されており、これらのセンサーが正確に機能しないと、湯はり制御に支障をきたしエラーが発生します。温度センサーや水位センサーの故障は、誤った湯はり動作の原因となります。

エラー502の対策

エラー502への対策は、修理を必要としない簡単な対処から、専門業者による修理まで、状況に応じて選択する必要があります。

修理しない方法

まず試せる簡単な対処方法として、以下の手順があります:
  1. リモコンの再起動:運転スイッチをいったん切り、再度入れ直す操作を行います。これだけでエラーが解消することもあります。
  1. 循環アダプターの清掃:浴槽の循環アダプターを取り外し、フィルターに詰まった汚れを除去します。定期的な清掃で予防することも重要です。
  1. お湯はりの代替方法:自動湯はりが使えない場合、通常の給湯を使用して手動で浴槽にお湯を入れ、必要に応じて追い焚きを使用する方法で対応できます。

修理する方法

簡単な対処で解決しない場合は、専門業者による修理が必要です。修理方法は以下の手順で進められます:
  1. 専門業者への連絡:信頼できる業者(ガス会社、メーカー、認定施工店など)に修理を依頼します。
  1. 診断:技術者が現場で故障の原因を特定します。
  1. 部品交換:必要に応じて、ユハリミズコンなどの故障部品を交換します。
  1. 動作確認:修理後、正常に動作するか確認を行います。

エラー502の修理費用

エラー502の修理費用は、原因や必要な作業内容によって大きく異なります。一般的な費用の目安は以下の通りです:
・出張診断料:5,000円~10,000円 ・部品代(ユハリミズコンなど):10,000円~30,000円 ・技術料:7,000円~15,000円
総額では、22,000円~49,500円(税込)程度が一般的な修理費用の範囲となります。ただし、設置場所の状況(高所や狭所)や追加作業が必要な場合は、別途費用が発生する可能性があります。
修理費用が高額になる場合や、給湯器の使用年数が10年を超えている場合は、修理ではなく給湯器の交換を検討することをお勧めします。新しい給湯器は省エネ性能が向上しており、ランニングコストの削減にもつながります。

修理する?交換する?

修理するか、交換するか、悩むものです。
給湯器の耐用年数は、メーカーにより10年間と定められています。10年以内であれば修理部品も保管されている可能性が高く、修理可能な場合が多いです。
東京ガスの実績によると、暖房機能なしの給湯器の故障において、1万円未満で修理できるのが65%、3万円未満が30%、5万円未満が4%、5万円以上が1%となっています。1万円未満が65%と多いですが、出張料だけで5,000円ほどかかります。部品代や技術料はほとんど必要なく、実は故障していなかったレベルの作業だったのではないかと思われます。例えば、
  • 電源を入れなおすだけで直った
  • 排気口が植木の枝葉によって塞がっていた
などは良くあります。
また、交換と修理のどちらを選択するか、を見てみると、修理を選択するのは、5年未満は71.9%、10年未満は57.5%、15年未満は35.0%、15年以上は31.0%となっています。耐用年数である10年を過ぎると、メーカーも部品を保有しておらず修理ができなかったり、次々の故障していくので、交換してしまったほうが経済的な選択肢です。
東京ガスの実績より
東京ガスの実績より

修理するなら

給湯器の修理を依頼する際、主に4つの選択肢があります。それぞれの特徴や注意点を以下で詳しく解説していきます。価格だけでなく信頼できそうかを重視して選びましょう。

ガス会社

東京ガスや大阪ガスなど、ガスの提供を行っている企業に修理依頼ができます。ガス機器の工事・メンテナンスには専門資格や届け出が必要なため、ガス会社に相談するのが最も安心できます。
東京ガスに修理を依頼するならこちらから。

メーカー

リンナイ・ノーリツ・パロマ・パーパスと言った、ガス機器メーカーに修理依頼する方法もあります。設置から1年以内、BL製品(ベターリビング認定品)であれば2年以内、メーカー保証期間となっています。
メーカーに修理を依頼してもガス会社の工事業者に再委託となるケースもあります。メーカー自体は大手企業で信頼できるものの、そのメンテナンスネットワークに所属している設備業者は中小企業が多いです。一般消費者が選ぶことはできないため、品質にバラつきがあるのが難点です。

地場の設備業者

工事したばかりであれば、対応した設備業者に相談するのが最良です。契約不適合責任として無償で対応してくれる可能性があります。ただし、激安価格をうたった悪徳な業者には注意してください。一般消費者に知識がないことを狙って、高額な請求をしたり、逆に壊されたり、トラブルに発展するケースも少なくありません。

個人事業主

必要資格を持っているか確認が難しかったり、届け出を行っている可能性がありますので、信頼できる人以外には頼まないほうが良いでしょう。作業トラブルになったとしても対応してもらえない可能性もあります。

まとめ

本記事では、給湯器のエラー502について解説しました。エラー502は給湯器の自動湯はり機能に不具合が発生していることを示すエラーコードで、1995年以降、主要メーカー間で統一されていることを説明しました。
エラーの主な原因として、循環アダプターの詰まりなどを挙げ、応急処置として電源の再起動や循環アダプターの清掃などができることを紹介しました。修理費用は22,000円~49,500円(税込)程度が一般的な範囲であることを示しました。
修理か交換かの判断については、給湯器の耐用年数である10年を基準に検討することをお勧めしました。修理を依頼する場合の選択肢として、ガス会社、メーカー、地場の設備業者、個人事業主の4つを挙げ、それぞれの特徴や注意点を解説しました。
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給湯器を交換するなら

給湯器の交換を検討する際は、設置年数や修理費用、今後の使用予定などを総合的に判断することが重要です。一般的に、設置から10年以上経過している場合や、修理費用が高額になる場合は、新しい給湯器への交換をおすすめします。最新の給湯器は省エネ性能が向上しており、ランニングコストの削減にもつながります。

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