【給湯器】432エラーが出たら?症状・原因・修理方法を解説
給湯器に表示される「432エラー」でお困りではありませんか?このエラーは、給湯器の水位センサーに関連する問題を示すもので、自動お湯はり機能が使えなくなる可能性があります。本記事では、432エラーの意味から、考えられる原因、そして具体的な対処方法まで、専門家の視点から分かりやすく解説していきます。修理が必要なケースと、簡単な操作で解決できるケースがありますので、まずは本記事で状況を確認してみましょう。
エラー432とは?
エラー432は、給湯器のフルオート(全自動)タイプに特有のエラーコードで、水位センサーの異常を示します。このエラーが発生すると、自動お湯はりができなくなる可能性があります。フルオートタイプの給湯器では、風呂の自動湯はり機能により設定水位までお湯を入れ、また浴槽のお湯が減った際には自動でたし湯を行う機能があります。これらの機能は全て水位センサーによって制御されており、このセンサーや関連する回路に異常が発生すると、432エラーを表示して湯はりを停止します。ただし、このエラーが表示されたからといって、必ずしも給湯器が故障しているとは限りません。
エラー432の原因
エラー432には複数の原因が考えられます。以下に主な原因を詳しく解説していきます。
原因① 水位センサーの部品故障
給湯器内部の水位センサー自体が劣化や故障している可能性があります。水位センサーは浴槽の水位を正確に検知する重要な部品で、経年劣化や使用環境により性能が低下することがあります。特に設置から10年以上経過している給湯器では、この種の故障が発生しやすくなります。
原因② センサー回路の配線異常
水位センサーと制御基板を繋ぐ配線やコネクタの接触不良、断線などが考えられます。振動や温度変化による配線の劣化、水漏れによる腐食なども、回路異常の原因となることがあります。
原因③ 残り湯がある状態での自動運転
浴槽に残り湯がある状態で自動運転を開始すると、水位センサーが正確に水位を検知できず、エラーが発生することがあります。これは故障ではなく、使用方法に起因するエラーです。
原因④ 制御基板の不具合
給湯器の制御基板に問題がある場合、水位センサーからの信号を正しく処理できず、エラーが発生することがあります。制御基板は給湯器の頭脳とも言える部分で、様々な機能を制御しています。
原因⑤ 設置時の設定ミス
特にオート(自動)タイプの給湯器で432エラーが表示される場合、設置時の設定ミスである可能性が高いです。この場合、設置業者に確認が必要です。
エラー432の対策
エラー432が発生した場合の対処方法は、修理が必要なケースと、簡単な操作で解決できるケースがあります。それぞれの対応方法について詳しく説明します。
修理しない方法
まずは以下の手順で自己解決を試みることができます。1) リモコンの運転スイッチを一度「切」にし、その後「入」に戻します。2) エラー表示が消えたことを確認し、浴槽の残り湯を完全に抜きます。3) 浴槽が空の状態で、再度自動湯はりを試みます。この際、途中で湯はりが止まることがありますが、完了するまでそのまま待ちます。これらの手順で解決しない場合は、修理が必要となる可能性が高くなります。
修理する方法
自己解決できない場合は、専門業者による修理が必要です。修理の依頼先としては、1) ガス会社(東京ガスや大阪ガスなど)、2) メーカー(リンナイ、ノーリツ、パロマなど)、3) 信頼できる地域の設備業者が選択肢となります。特にガス会社への依頼は、専門資格を持った技術者による安全な修理が期待できるため、最も推奨される方法です。
エラー432の修理費用
修理費用は症状や原因によって大きく異なります。一般的な修理費用の内訳は、出張費が5,000円程度、技術料が5,000円~10,000円程度、部品代が状況により0円~30,000円程度となります。水位センサーの交換が必要な場合は、部品代が高額になることがあります。ただし、設置から1年以内の場合はメーカー保証が適用され、無償修理となる可能性があります。また、BL認定品(ベターリビング認定品)の場合は2年間の保証があります。修理費用が高額になる場合や、給湯器の使用年数が10年を超えている場合は、修理ではなく給湯器の交換を検討することをお勧めします。
修理する?交換する?
修理するか、交換するか、悩むものです。
給湯器の耐用年数は、メーカーにより10年間と定められています。10年以内であれば修理部品も保管されている可能性が高く、修理可能な場合が多いです。
東京ガスの実績によると、暖房機能なしの給湯器の故障において、1万円未満で修理できるのが65%、3万円未満が30%、5万円未満が4%、5万円以上が1%となっています。1万円未満が65%と多いですが、出張料だけで5,000円ほどかかります。部品代や技術料はほとんど必要なく、実は故障していなかったレベルの作業だったのではないかと思われます。例えば、
- 電源を入れなおすだけで直った
- 排気口が植木の枝葉によって塞がっていた
などは良くあります。
また、交換と修理のどちらを選択するか、を見てみると、修理を選択するのは、5年未満は71.9%、10年未満は57.5%、15年未満は35.0%、15年以上は31.0%となっています。耐用年数である10年を過ぎると、メーカーも部品を保有しておらず修理ができなかったり、次々の故障していくので、交換してしまったほうが経済的な選択肢です。

修理するなら
給湯器の修理を依頼する際、主に4つの選択肢があります。それぞれの特徴や注意点を以下で詳しく解説していきます。価格だけでなく信頼できそうかを重視して選びましょう。
ガス会社
東京ガスや大阪ガスなど、ガスの提供を行っている企業に修理依頼ができます。ガス機器の工事・メンテナンスには専門資格や届け出が必要なため、ガス会社に相談するのが最も安心できます。
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メーカー
リンナイ・ノーリツ・パロマ・パーパスと言った、ガス機器メーカーに修理依頼する方法もあります。設置から1年以内、BL製品(ベターリビング認定品)であれば2年以内、メーカー保証期間となっています。
メーカーに修理を依頼してもガス会社の工事業者に再委託となるケースもあります。メーカー自体は大手企業で信頼できるものの、そのメンテナンスネットワークに所属している設備業者は中小企業が多いです。一般消費者が選ぶことはできないため、品質にバラつきがあるのが難点です。
地場の設備業者
工事したばかりであれば、対応した設備業者に相談するのが最良です。契約不適合責任として無償で対応してくれる可能性があります。ただし、激安価格をうたった悪徳な業者には注意してください。一般消費者に知識がないことを狙って、高額な請求をしたり、逆に壊されたり、トラブルに発展するケースも少なくありません。
個人事業主
必要資格を持っているか確認が難しかったり、届け出を行っている可能性がありますので、信頼できる人以外には頼まないほうが良いでしょう。作業トラブルになったとしても対応してもらえない可能性もあります。
まとめ
本記事では、給湯器のエラー432について詳しく解説しました。エラー432は、給湯器のフルオートタイプに特有のエラーコードで、水位センサーの異常を示すものでした。このエラーが発生すると、自動お湯はり機能が使えなくなる可能性があることを説明しました。
エラーの主な原因として、水位センサーの部品故障が挙げられ、対処方法としては、リモコンの電源の入れ直しや浴槽の残り湯を抜いての再試行などを紹介しました。自己解決できない場合は、ガス会社、メーカー、信頼できる地域の設備業者への修理依頼が選択肢となることを解説しました。
修理費用については、出張費、技術料、部品代の内訳を示し、状況により0円から30,000円程度までかかる可能性があることを説明しました。また、給湯器の耐用年数や修理と交換の選択基準についても詳しく解説しました。
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給湯器を交換するなら
給湯器の交換を検討する際は、設置年数や修理費用、今後の使用予定などを総合的に判断することが重要です。一般的に、設置から10年以上経過している場合や、修理費用が高額になる場合は、新しい給湯器への交換をおすすめします。最新の給湯器は省エネ性能が向上しており、ランニングコストの削減にもつながります。
東京ガスの機器交換
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