【給湯器】390エラーが出たら?症状・原因・修理方法を解説
給湯器のエラー390でお困りではありませんか?このエラーは、給湯器の燃焼室温度センサーに異常が発生した際に表示されるもので、早急な対応が必要となります。本記事では、エラー390の症状や原因、具体的な対処方法について、専門家の視点から分かりやすく解説していきます。修理費用の目安や、修理か交換かの判断基準なども詳しくご紹介しますので、給湯器のトラブルでお悩みの方は、ぜひ最後までお読みください。
エラー390とは?
エラー390は給湯器の燃焼室温度センサーに異常が発生していることを示すエラーコードです。燃焼室温度センサーは、給湯器の燃焼状態を監視する重要な部品で、適切な温度管理を行うために必要不可欠です。このセンサーが正常に機能しないと、給湯器の安全性や効率性に影響を及ぼす可能性があるため、早急な対応が必要となります。
エラー390の原因
エラー390が発生する主な原因について、詳しく解説していきます。
原因① センサーの故障
燃焼室温度センサー自体が経年劣化や物理的な損傷により故障している可能性があります。センサーは精密な電子部品であり、長期間の使用や環境要因によって性能が低下することがあります。
原因② 配線の不具合
センサーと制御基板を繋ぐ配線が断線、接触不良、またはショートしている可能性があります。振動や熱による劣化、ネズミによる配線の損傷なども考えられます。
原因③ 制御基板の異常
給湯器の制御基板がセンサーからの信号を正しく処理できていない可能性があります。基板自体の故障や電気的なノイズの影響が考えられます。
原因④ 燃焼室の汚れ
燃焼室内に堆積した汚れやスケールがセンサーの動作を妨げている可能性があります。定期的なメンテナンスが行われていない場合に発生しやすい問題です。
原因⑤ 設置環境の問題
給湯器の設置場所の環境が不適切で、センサーに悪影響を与えている可能性があります。例えば、過度な湿気や温度変化、埃の多い環境などが考えられます。
エラー390の対策
エラー390への対応方法を、自己対応可能な方法と専門家による修理が必要な場合に分けて説明します。
修理しない方法
まずは以下の簡単な対処方法を試してみましょう:
- リモコンの運転スイッチを一度オフにし、数分待ってから再度オンにする
- 給湯器周辺の換気状態を確認し、必要に応じて改善する
- 目視できる範囲で配線の状態を確認する
- 給湯器周辺の清掃を行い、埃や汚れを取り除く
これらの対処で改善が見られない場合は、専門家による修理が必要となります。
修理する方法
専門家による修理が必要な場合は、以下の手順で対応します:
- 製造メーカーまたは認定された修理業者に連絡する
- 症状と使用状況を詳しく説明する
- 修理技術者の診断を受ける
- 必要な部品の交換や修理を行う
修理には専門的な知識と技術が必要なため、素人による修理は危険です。必ず資格を持った専門家に依頼しましょう。
エラー390の修理費用
エラー390の修理費用は、原因や必要な作業内容によって大きく異なります。一般的な費用の目安は以下の通りです:
・出張診断費:5,000円~10,000円
・センサー交換:15,000円~30,000円
・配線修理:10,000円~20,000円
・制御基板交換:30,000円~50,000円
・清掃作業:8,000円~15,000円
これらの費用に加えて、作業時間や地域による追加料金が発生する場合があります。修理前に必ず見積もりを取得し、費用を確認することをお勧めします。
修理する?交換する?
修理するか、交換するか、悩むものです。
給湯器の耐用年数は、メーカーにより10年間と定められています。10年以内であれば修理部品も保管されている可能性が高く、修理可能な場合が多いです。
東京ガスの実績によると、暖房機能なしの給湯器の故障において、1万円未満で修理できるのが65%、3万円未満が30%、5万円未満が4%、5万円以上が1%となっています。1万円未満が65%と多いですが、出張料だけで5,000円ほどかかります。部品代や技術料はほとんど必要なく、実は故障していなかったレベルの作業だったのではないかと思われます。例えば、
- 電源を入れなおすだけで直った
- 排気口が植木の枝葉によって塞がっていた
などは良くあります。
また、交換と修理のどちらを選択するか、を見てみると、修理を選択するのは、5年未満は71.9%、10年未満は57.5%、15年未満は35.0%、15年以上は31.0%となっています。耐用年数である10年を過ぎると、メーカーも部品を保有しておらず修理ができなかったり、次々の故障していくので、交換してしまったほうが経済的な選択肢です。

修理するなら
給湯器の修理を依頼する際、主に4つの選択肢があります。それぞれの特徴や注意点を以下で詳しく解説していきます。価格だけでなく信頼できそうかを重視して選びましょう。
ガス会社
東京ガスや大阪ガスなど、ガスの提供を行っている企業に修理依頼ができます。ガス機器の工事・メンテナンスには専門資格や届け出が必要なため、ガス会社に相談するのが最も安心できます。
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メーカー
リンナイ・ノーリツ・パロマ・パーパスと言った、ガス機器メーカーに修理依頼する方法もあります。設置から1年以内、BL製品(ベターリビング認定品)であれば2年以内、メーカー保証期間となっています。
メーカーに修理を依頼してもガス会社の工事業者に再委託となるケースもあります。メーカー自体は大手企業で信頼できるものの、そのメンテナンスネットワークに所属している設備業者は中小企業が多いです。一般消費者が選ぶことはできないため、品質にバラつきがあるのが難点です。
地場の設備業者
工事したばかりであれば、対応した設備業者に相談するのが最良です。契約不適合責任として無償で対応してくれる可能性があります。ただし、激安価格をうたった悪徳な業者には注意してください。一般消費者に知識がないことを狙って、高額な請求をしたり、逆に壊されたり、トラブルに発展するケースも少なくありません。
個人事業主
必要資格を持っているか確認が難しかったり、届け出を行っている可能性がありますので、信頼できる人以外には頼まないほうが良いでしょう。作業トラブルになったとしても対応してもらえない可能性もあります。
まとめ
本記事では、給湯器のエラー390について詳しく解説しました。エラー390は燃焼室温度センサーの異常を示すエラーコードで、センサーの故障や配線の不具合、燃焼室の汚れなどが主な原因であることを説明しました。このエラーへの対処方法として、運転スイッチの再起動や給湯器周辺の換気状態の確認など、ご自身でできる簡単な対処法を紹介しました。
修理が必要な場合の費用については、出張診断費が5,000円から10,000円、センサー交換が15,000円から30,000円など、具体的な費用の目安を示しました。また、修理か交換かの判断基準として、給湯器の耐用年数である10年を一つの目安とし、10年以内であれば修理、それ以降は交換を検討することをお勧めしました。
修理を依頼する際の選択肢として、ガス会社、メーカー、地場の設備業者、個人事業主それぞれのメリット・デメリットについても詳しく解説しました。
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給湯器を交換するなら
給湯器の交換を検討する際は、設置年数や修理費用、今後の使用予定などを総合的に判断することが重要です。一般的に、設置から10年以上経過している場合や、修理費用が高額になる場合は、新しい給湯器への交換をおすすめします。最新の給湯器は省エネ性能が向上しており、ランニングコストの削減にもつながります。
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