【給湯器】331エラーが出たら?症状・原因・修理方法を解説
給湯器のエラー331でお困りではありませんか?このエラーは熱交換器のサーミスターの異常を示すもので、放置すると給湯器が使えなくなる可能性があります。本記事では、エラー331の症状や原因、自己解決できる方法から専門家に依頼すべき場合まで、詳しく解説していきます。修理費用の目安や、修理と交換のどちらを選ぶべきかについても具体的な数字を交えながらご説明しますので、ぜひ最後までお読みください。
エラー331とは?
エラー331は、給湯器の熱交換器のサーミスターに異常が発生していることを示すエラーコードです。サーミスターは温度を検知するセンサーで、給湯器の安全性と効率的な運転を確保するために重要な役割を果たしています。このエラーが表示された場合、給湯器が正常に動作せず、お湯が出なくなったり、温度調節ができなくなったりする可能性があります。早めの対処が必要となるエラーの一つです。
エラー331の原因
エラー331の主な原因について、詳しく解説していきます。
原因① サーミスターの故障
サーミスター自体が経年劣化や物理的な損傷により故障している可能性があります。サーミスターは温度を電気抵抗値に変換する部品で、この値が適切な範囲を外れると、エラーとして検知されます。長期間の使用による劣化や、衝撃による破損が主な原因となります。
原因② 配線の接触不良
サーミスターと制御基板を繋ぐ配線に問題が生じている可能性があります。振動や経年劣化により、配線が緩んだり、断線したりすることで、正常な温度検知ができなくなります。特に給湯器の設置環境が振動の多い場所である場合、この問題が発生しやすくなります。
原因③ 制御基板の不具合
給湯器の頭脳とも言える制御基板に問題が発生している可能性があります。サーミスターからの信号を正しく処理できない状態になると、エラー331が表示されます。制御基板の故障は、電気的なノイズや経年劣化が原因となることが多いです。
原因④ 熱交換器の汚れ
熱交換器に水垢やスケールが付着することで、サーミスターが正確な温度を検知できなくなる場合があります。特に硬水地域や長期間メンテナンスを行っていない場合に発生しやすい問題です。
原因⑤ 設置環境の問題
給湯器の設置環境が不適切な場合、サーミスターが正常に機能しない可能性があります。例えば、直射日光が当たる場所や、極端に温度変化の大きい場所に設置されている場合、誤った温度検知につながることがあります。
エラー331の対策
エラー331への対策は、自身で行える簡単な対処から、専門業者による修理まで、状況に応じて選択する必要があります。
修理しない方法
まずは、給湯器の電源を一度切って、再度入れ直す「リセット操作」を試してください。この簡単な操作で復旧することもあります。また、熱交換器周辺の清掃や、給湯器周辺の環境改善(直射日光を遮る、通気性を確保するなど)を行うことで、問題が解決する場合もあります。ただし、これらの対処で改善しない場合は、専門家による点検・修理が必要となります。
修理する方法
専門業者に修理を依頼する場合、主にサーミスターの交換、配線の修理、制御基板の交換などが行われます。修理方法は故障の原因によって異なりますので、まずは専門業者による点検を受けることをお勧めします。修理を依頼する際は、給湯器のメーカーや型番、設置年数などの情報を準備しておくと、より正確な診断と適切な修理方法の提案を受けることができます。
エラー331の修理費用
エラー331の修理費用は、故障の原因や必要な部品によって大きく異なります。サーミスターの交換だけであれば比較的安価で済みますが、制御基板の交換が必要な場合は高額になることがあります。一般的な修理費用の目安として、出張費用が5,000円程度、部品代が3,000円~30,000円程度、技術料が5,000円~15,000円程度となります。ただし、これはあくまで目安であり、実際の費用は状況によって変動します。また、給湯器の設置から10年以上経過している場合は、修理よりも新規交換を検討したほうが経済的な場合もあります。
修理する?交換する?
修理するか、交換するか、悩むものです。
給湯器の耐用年数は、メーカーにより10年間と定められています。10年以内であれば修理部品も保管されている可能性が高く、修理可能な場合が多いです。
東京ガスの実績によると、暖房機能なしの給湯器の故障において、1万円未満で修理できるのが65%、3万円未満が30%、5万円未満が4%、5万円以上が1%となっています。1万円未満が65%と多いですが、出張料だけで5,000円ほどかかります。部品代や技術料はほとんど必要なく、実は故障していなかったレベルの作業だったのではないかと思われます。例えば、
- 電源を入れなおすだけで直った
- 排気口が植木の枝葉によって塞がっていた
などは良くあります。
また、交換と修理のどちらを選択するか、を見てみると、修理を選択するのは、5年未満は71.9%、10年未満は57.5%、15年未満は35.0%、15年以上は31.0%となっています。耐用年数である10年を過ぎると、メーカーも部品を保有しておらず修理ができなかったり、次々の故障していくので、交換してしまったほうが経済的な選択肢です。

修理するなら
給湯器の修理を依頼する際、主に4つの選択肢があります。それぞれの特徴や注意点を以下で詳しく解説していきます。価格だけでなく信頼できそうかを重視して選びましょう。
ガス会社
東京ガスや大阪ガスなど、ガスの提供を行っている企業に修理依頼ができます。ガス機器の工事・メンテナンスには専門資格や届け出が必要なため、ガス会社に相談するのが最も安心できます。
東京ガスに修理を依頼するならこちらから。
メーカー
リンナイ・ノーリツ・パロマ・パーパスと言った、ガス機器メーカーに修理依頼する方法もあります。設置から1年以内、BL製品(ベターリビング認定品)であれば2年以内、メーカー保証期間となっています。
メーカーに修理を依頼してもガス会社の工事業者に再委託となるケースもあります。メーカー自体は大手企業で信頼できるものの、そのメンテナンスネットワークに所属している設備業者は中小企業が多いです。一般消費者が選ぶことはできないため、品質にバラつきがあるのが難点です。
地場の設備業者
工事したばかりであれば、対応した設備業者に相談するのが最良です。契約不適合責任として無償で対応してくれる可能性があります。ただし、激安価格をうたった悪徳な業者には注意してください。一般消費者に知識がないことを狙って、高額な請求をしたり、逆に壊されたり、トラブルに発展するケースも少なくありません。
個人事業主
必要資格を持っているか確認が難しかったり、届け出を行っている可能性がありますので、信頼できる人以外には頼まないほうが良いでしょう。作業トラブルになったとしても対応してもらえない可能性もあります。
まとめ
本記事では、給湯器のエラー331について解説しました。エラー331は熱交換器のサーミスターの異常を示すエラーコードで、給湯器の安全性と効率的な運転に重要な役割を果たすセンサーの故障を意味していることを説明しました。
主な原因としてサーミスターの故障、配線の断線・接触不良、制御基板の故障などがあることを解説し、対処方法として、まずはリセット操作や給湯器周辺の環境改善を試すことを推奨しました。これらで改善しない場合は、専門家による点検・修理が必要となることを説明しました。
修理費用については、出張費用が5,000円程度、部品代が3,000円~30,000円程度、技術料が5,000円~15,000円程度となることを示し、給湯器の設置年数が10年を超えている場合は、修理よりも新規交換を検討したほうが経済的な場合もあることを解説しました。
修理を依頼する際の選択肢として、ガス会社、メーカー、地場の設備業者、個人事業主の4つを挙げ、それぞれのメリット・デメリットを詳しく解説しました。
給湯器の交換をご検討の方は、ぜひ下記でご紹介している信頼できるサービスをご確認ください。
給湯器を交換するなら
給湯器の交換を検討する際は、設置年数や修理費用、今後の使用予定などを総合的に判断することが重要です。一般的に、設置から10年以上経過している場合や、修理費用が高額になる場合は、新しい給湯器への交換をおすすめします。最新の給湯器は省エネ性能が向上しており、ランニングコストの削減にもつながります。
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