【給湯器】322エラーが出たら?症状・原因・修理方法を解説
給湯器でエラー322が表示されたら、お風呂の温度センサーに問題が発生している可能性があります。このエラーは各メーカーで統一されており、放置すると危険な温度異常を引き起こす可能性もあるため、早めの対応が必要です。本記事では、エラー322の原因や対処法、修理費用の目安、修理と交換の選び方まで、詳しく解説していきます。給湯器のトラブルでお困りの方は、ぜひ最後までお読みください。
給湯器エラー322とは?
給湯器のエラー322は、お風呂の温度を検知するセンサー(サーミスタ)に関連するエラーコードです。1995年以降、このエラーコードはリンナイ、ノーリツ、パーパス、パロマなど、主要メーカー間で統一されています。具体的には、浴槽のお湯の温度を正確に測定できない状態を示しており、安全性の観点から給湯器が正常に動作しなくなることがあります。このエラーが発生すると、お風呂のお湯はりや追い炊き機能に支障が出る可能性があり、場合によっては危険な温度異常を引き起こす可能性もあるため、早めの対応が推奨されます。
エラー322の原因
原因① サーミスタの断線
給湯器内部のサーミスタと呼ばれる温度センサーの配線が切れてしまう状態です。経年劣化や振動による物理的な損傷が主な原因となります。配線が完全に切れてしまうと、温度を正確に検知できなくなります。
原因② 地絡(漏電)
サーミスタの配線が何らかの理由で漏電を起こしている状態です。水漏れや結露による腐食が原因となることが多く、電気系統に悪影響を及ぼす可能性があります。
原因③ サーミスタの抵抗値異常
温度センサーの性能が劣化し、正確な温度測定ができなくなっている状態です。長期使用による部品の劣化が主な原因です。
原因④ コネクタの接触不良
サーミスタと制御基板を接続するコネクタ部分の接触が不安定になっている状態です。振動や埃の蓄積により発生することがあります。
原因⑤ 制御基板の故障
給湯器の制御基板自体に問題が生じている状態です。サーミスタからの信号を正しく処理できなくなっています。
エラー322の対策
修理しない方法
まずは簡単なリセット操作を試してみましょう。具体的には、リモコンの運転スイッチを一度「切」にし、しばらく待ってから再度「入」にします。この操作で一時的に復旧する場合があります。また、給湯器の周辺に異常がないか確認することも重要です。特に、配線部分に無理な力がかかっていないか、水漏れや結露がないかをチェックしてください。ただし、これらの対処はあくまでも一時的な解決策である可能性が高く、安全面を考慮すると、専門家による点検を推奨します。
修理する方法
修理は必ず専門の業者に依頼することが重要です。修理方法は主に以下の手順で行われます:
- エラーの原因特定のための診断
- サーミスタや関連部品の点検
- 必要に応じた部品の交換
- 動作テストによる確認 修理を依頼する際は、エラーが発生した状況や、リセット操作を試したかどうかなどの情報を詳しく伝えることで、より効率的な修理が可能になります。
エラー322の修理費用
修理費用は、故障の原因や必要な部品によって大きく異なります。一般的な費用の目安は以下の通りです:
・出張診断料:5,000円~10,000円
・部品代:1,000円~20,000円
・技術料:5,000円~15,000円
合計で6,000円~46,000円程度が一般的な修理費用の範囲となります。ただし、給湯器の使用年数が10年を超えている場合は、修理ではなく本体の交換を検討することをお勧めします。これは、修理後も他の部品で故障が発生する可能性が高く、結果的に費用が かさむ可能性があるためです。
修理する?交換する?
修理するか、交換するか、悩むものです。
給湯器の耐用年数は、メーカーにより10年間と定められています。10年以内であれば修理部品も保管されている可能性が高く、修理可能な場合が多いです。
東京ガスの実績によると、暖房機能なしの給湯器の故障において、1万円未満で修理できるのが65%、3万円未満が30%、5万円未満が4%、5万円以上が1%となっています。1万円未満が65%と多いですが、出張料だけで5,000円ほどかかります。部品代や技術料はほとんど必要なく、実は故障していなかったレベルの作業だったのではないかと思われます。例えば、
- 電源を入れなおすだけで直った
- 排気口が植木の枝葉によって塞がっていた
などは良くあります。
また、交換と修理のどちらを選択するか、を見てみると、修理を選択するのは、5年未満は71.9%、10年未満は57.5%、15年未満は35.0%、15年以上は31.0%となっています。耐用年数である10年を過ぎると、メーカーも部品を保有しておらず修理ができなかったり、次々の故障していくので、交換してしまったほうが経済的な選択肢です。

修理するなら
給湯器の修理を依頼する際、主に4つの選択肢があります。それぞれの特徴や注意点を以下で詳しく解説していきます。価格だけでなく信頼できそうかを重視して選びましょう。
ガス会社
東京ガスや大阪ガスなど、ガスの提供を行っている企業に修理依頼ができます。ガス機器の工事・メンテナンスには専門資格や届け出が必要なため、ガス会社に相談するのが最も安心できます。
東京ガスに修理を依頼するならこちらから。
メーカー
リンナイ・ノーリツ・パロマ・パーパスと言った、ガス機器メーカーに修理依頼する方法もあります。設置から1年以内、BL製品(ベターリビング認定品)であれば2年以内、メーカー保証期間となっています。
メーカーに修理を依頼してもガス会社の工事業者に再委託となるケースもあります。メーカー自体は大手企業で信頼できるものの、そのメンテナンスネットワークに所属している設備業者は中小企業が多いです。一般消費者が選ぶことはできないため、品質にバラつきがあるのが難点です。
地場の設備業者
工事したばかりであれば、対応した設備業者に相談するのが最良です。契約不適合責任として無償で対応してくれる可能性があります。ただし、激安価格をうたった悪徳な業者には注意してください。一般消費者に知識がないことを狙って、高額な請求をしたり、逆に壊されたり、トラブルに発展するケースも少なくありません。
個人事業主
必要資格を持っているか確認が難しかったり、届け出を行っている可能性がありますので、信頼できる人以外には頼まないほうが良いでしょう。作業トラブルになったとしても対応してもらえない可能性もあります。
まとめ
本記事では、給湯器のエラー322について解説しました。エラー322は、お風呂の温度を検知するセンサー(サーミスタ)に関連するエラーコードであり、1995年以降、主要メーカー間で統一されていることを説明しました。
エラーの主な原因として、サーミスタの断線や配線の損傷があることを解説し、修理方法については、必ず専門の業者に依頼することが重要であることを強調しました。修理費用は、出張診断料、部品代、技術料を合わせて6,000円~46,000円程度となることを示しました。
修理か交換かの判断については、給湯器の耐用年数である10年を基準に検討することを提案し、10年以内であれば修理、それ以降は交換を推奨しました。また、修理を依頼する際の4つの選択肢(ガス会社、メーカー、地場の設備業者、個人事業主)についても、それぞれのメリット・デメリットを詳しく解説しました。
給湯器の交換をご検討の方は、ぜひ下記でご紹介している東京ガスの機器交換サービスをチェックしてみてください。低価格で信頼性の高いサービスを提供しています。
給湯器を交換するなら
給湯器の交換を検討する際は、設置年数や修理費用、今後の使用予定などを総合的に判断することが重要です。一般的に、設置から10年以上経過している場合や、修理費用が高額になる場合は、新しい給湯器への交換をおすすめします。最新の給湯器は省エネ性能が向上しており、ランニングコストの削減にもつながります。
東京ガスの機器交換
東京ガスの機器交換は、東京ガスが提供する、ガス給湯器・ガスコンロといったガス機器やトイレやお風呂といった水回り機器のオンライン販売サービスです。数あるWeb業者のなかでも低価格設定、見積もりも最短当日にもらえて、実績も豊富なサービスです。
ガス給湯器の交換はこちら
ガスコンロの交換はこちら
換気扇・浴室乾燥機・食洗機・トイレなどの交換はこちら