【給湯器】290エラーが出たら?症状・原因・修理方法を解説
給湯器のエラー290でお困りではありませんか?このエラーは中和器の異常を示すもので、放置すると給湯器の運転に支障をきたす可能性があります。本記事では、エラー290の症状や原因、具体的な対処方法について詳しく解説していきます。修理費用の目安や、修理と交換のどちらを選ぶべきかについても、実例を交えながらわかりやすく説明していきますので、ぜひ最後までご覧ください。経験豊富な専門家の視点から、お客様に最適な解決策をご提案させていただきます。
エラー290とは?
エラー290は、給湯器の中和器に関する異常を示すエラーコードです。主にエコジョーズなどの高効率給湯器で発生する問題で、中和器の詰まりや機能不全を表しています。中和器は、給湯器の排ガスから発生する酸性のドレン(結露水)を中性に変える重要な部品です。このエラーが表示されると、給湯器の正常な運転に支障をきたす可能性があり、早急な対応が必要となります。中和器は炭酸カルシウムを使用して酸性水を中和する仕組みになっており、この部品の状態が悪化すると環境への悪影響も懸念されます。
エラー290の原因
原因① 中和器の詰まり
中和器内部に汚れやスケールが蓄積することで、ドレン水の流れが悪くなり、正常な中和処理ができなくなります。長期間の使用により、徐々に詰まりが進行することが多く、定期的なメンテナンスが重要です。
原因② ドレン配管の凍結
寒冷期には、ドレン配管が凍結してドレン水が正常に排出できなくなることがあります。特に外気温が氷点下になる地域や、配管が屋外に露出している場合に発生しやすい問題です。
原因③ 中和材の消耗
中和器内部の炭酸カルシウムが使用により消耗し、十分な中和効果が得られなくなることがあります。一般的に3-5年程度で交換が必要となります。
原因④ 排水経路の異常
ドレン配管の先端が水没していたり、配管が変形・破損していたりすると、正常な排水ができなくなります。また、配管内部にゴミや異物が詰まることでも同様の問題が発生します。
原因⑤ 電装基板の不具合
中和器の状態を監視する電装基板に問題が発生し、誤検知によってエラーが表示されることがあります。この場合、中和器自体は正常でも、エラーコードが表示される可能性があります。
エラー290の対策
修理しない方法
エラー290への対処として、まず自己診断と簡単な対処を試すことができます。給湯栓を一度閉めて再度開ける、リセット操作を行うなどの簡単な操作で改善する場合があります。また、凍結が原因の場合は、気温の上昇を待つことで自然解凍される可能性があります。ドレン配管の先端が詰まっている場合は、異物を除去することで解決できることもあります。ただし、これらの対処で改善しない場合は、専門業者による点検・修理が必要となります。
修理する方法
専門業者による修理が必要な場合、主に以下の作業が行われます。中和器の清掃や交換、ドレン配管の洗浄や修理、電装基板の点検や交換などが含まれます。修理は専門的な知識と技術が必要なため、必ず資格を持った業者に依頼することが重要です。特にガス機器の場合、安全性の観点から素人による修理は危険です。
エラー290の修理費用
エラー290の修理費用は、原因や必要な作業によって異なりますが、一般的に11,000円から55,000円程度(税込)の範囲となります。これには出張費(上限3,300円)と故障診断料が含まれます。単純な清掃や調整で済む場合は比較的安価ですが、中和器や電装基板の交換が必要な場合は高額になることがあります。また、複数の部品に問題がある場合は、さらに費用が上がる可能性があります。なお、設置から10年以上経過している場合、部品の供給が終了している可能性もあり、その場合は給湯器本体の交換を検討する必要があります。
修理する?交換する?
修理するか、交換するか、悩むものです。
給湯器の耐用年数は、メーカーにより10年間と定められています。10年以内であれば修理部品も保管されている可能性が高く、修理可能な場合が多いです。
東京ガスの実績によると、暖房機能なしの給湯器の故障において、1万円未満で修理できるのが65%、3万円未満が30%、5万円未満が4%、5万円以上が1%となっています。1万円未満が65%と多いですが、出張料だけで5,000円ほどかかります。部品代や技術料はほとんど必要なく、実は故障していなかったレベルの作業だったのではないかと思われます。例えば、
- 電源を入れなおすだけで直った
- 排気口が植木の枝葉によって塞がっていた
などは良くあります。
また、交換と修理のどちらを選択するか、を見てみると、修理を選択するのは、5年未満は71.9%、10年未満は57.5%、15年未満は35.0%、15年以上は31.0%となっています。耐用年数である10年を過ぎると、メーカーも部品を保有しておらず修理ができなかったり、次々の故障していくので、交換してしまったほうが経済的な選択肢です。

修理するなら
給湯器の修理を依頼する際、主に4つの選択肢があります。それぞれの特徴や注意点を以下で詳しく解説していきます。価格だけでなく信頼できそうかを重視して選びましょう。
ガス会社
東京ガスや大阪ガスなど、ガスの提供を行っている企業に修理依頼ができます。ガス機器の工事・メンテナンスには専門資格や届け出が必要なため、ガス会社に相談するのが最も安心できます。
東京ガスに修理を依頼するならこちらから。
メーカー
リンナイ・ノーリツ・パロマ・パーパスと言った、ガス機器メーカーに修理依頼する方法もあります。設置から1年以内、BL製品(ベターリビング認定品)であれば2年以内、メーカー保証期間となっています。
メーカーに修理を依頼してもガス会社の工事業者に再委託となるケースもあります。メーカー自体は大手企業で信頼できるものの、そのメンテナンスネットワークに所属している設備業者は中小企業が多いです。一般消費者が選ぶことはできないため、品質にバラつきがあるのが難点です。
地場の設備業者
工事したばかりであれば、対応した設備業者に相談するのが最良です。契約不適合責任として無償で対応してくれる可能性があります。ただし、激安価格をうたった悪徳な業者には注意してください。一般消費者に知識がないことを狙って、高額な請求をしたり、逆に壊されたり、トラブルに発展するケースも少なくありません。
個人事業主
必要資格を持っているか確認が難しかったり、届け出を行っている可能性がありますので、信頼できる人以外には頼まないほうが良いでしょう。作業トラブルになったとしても対応してもらえない可能性もあります。
まとめ
本記事では、給湯器のエラー290について詳しく解説しました。エラー290は中和器の異常を示すエラーコードで、主にエコジョーズなどの高効率給湯器で発生する問題でした。中和器の詰まりや機能不全が主な原因となっており、早急な対応が必要となることを説明しました。
修理方法については、自己診断による簡単な対処から、専門業者による本格的な修理まで、状況に応じた対応方法を紹介しました。修理費用は11,000円から55,000円程度(税込)となることがわかりました。また、給湯器の耐用年数は10年間と定められており、10年以内であれば修理部品も保管されている可能性が高いことも説明しました。
修理を依頼する際の選択肢として、ガス会社、メーカー、地場の設備業者、個人事業主の4つを挙げ、それぞれのメリット・デメリットについて解説しました。
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給湯器を交換するなら
給湯器の交換を検討する際は、設置年数や修理費用、今後の使用予定などを総合的に判断することが重要です。一般的に、設置から10年以上経過している場合や、修理費用が高額になる場合は、新しい給湯器への交換をおすすめします。最新の給湯器は省エネ性能が向上しており、ランニングコストの削減にもつながります。
東京ガスの機器交換
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