【給湯器】252エラーが出たら?症状・原因・修理方法を解説
作成日時
2025/2/8
最終更新日時
2025/2/8
タグ
ガス機器
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給湯器でエラー252が表示されて困っていませんか?このエラーは、お風呂の追い炊きや自動湯はりができなくなる厄介な問題です。本記事では、エラー252の具体的な症状や原因を詳しく解説し、ご自身で対処できる方法から専門家に依頼すべき状況まで、分かりやすくご説明します。修理費用の目安や、修理か交換かの判断基準についても触れていますので、給湯器のトラブルでお困りの方は、ぜひ最後までお読みください。
エラー252とは?
エラー252は、給湯器の浴槽水循環システムに関する問題を示すエラーコードです。具体的には、ふろ水流スイッチ(浴槽の水が正常に循環しているかを検知するセンサー)が正常に機能していない状態を表します。このエラーが発生すると、給湯器の基本的な給湯機能は使用できますが、自動湯はりや追い炊きなどのお風呂関連の機能が使用できなくなります。
主要メーカーであるノーリツとリンナイの給湯器では、このエラーコードの意味が若干異なります。ノーリツの場合は「フロ水流スイッチがONしない状態」、リンナイの場合は「ふろ水流スイッチの故障が発生した状態」として表示されます。どちらの場合も、お風呂機能の重要な部分が正常に動作していないことを示しています。
エラー252の原因
このエラーが発生する主な原因について、詳しく説明していきます。
原因① 配管の凍結
特に冬季に多い問題で、給水管や追いだき配管が凍結することでエラー252が発生することがあります。凍結により配管内の水が流れなくなり、水流スイッチが正常に反応できなくなります。
原因② 水流スイッチの故障
経年劣化や使用頻度の高さにより、水流を検知するスイッチ自体が故障することがあります。この場合、水は実際に流れていても、それを正しく検知できない状態となります。
原因③ 電装基板の不具合
給湯器の制御を行う電装基板に問題が発生し、水流スイッチからの信号を正しく処理できなくなることがあります。この場合、水流スイッチ自体は正常でも、エラーが表示されることがあります。
原因④ 循環ポンプの故障
追いだき用の循環ポンプが故障すると、浴槽の水を正常に循環させることができなくなります。その結果、水流スイッチが反応せず、エラー252が表示されることがあります。
原因⑤ 配管内の詰まり
長年の使用により、配管内に水垢やごみが蓄積し、水の流れを妨げることがあります。この状態では水流スイッチが正常に反応できず、エラーの原因となります。
エラー252の対策
修理しない方法
まずは以下の簡単な対処方法を試してみましょう:
- 給湯器の電源を一度切り、数分後に再度電源を入れる
- リモコンの運転スイッチを一度オフにして、再度操作を行う
- 凍結が疑われる場合は、自然解凍を待つ(凍結部分を温めることは危険なので避ける)
- 配管に詰まりがある可能性がある場合は、専門家に相談する前に循環運転を数回試してみる
これらの方法で改善が見られない場合は、専門家による修理が必要となります。
修理する方法
専門家による修理が必要な場合、以下の手順で対応します:
- まずはガス会社やメーカーの修理窓口に連絡し、症状を詳しく説明する
- 修理担当者が訪問し、具体的な故障箇所の特定を行う
- 水流スイッチ、電装基板、循環ポンプなど、故障している部品の交換を行う
- 修理後、動作確認を行い、正常に機能することを確認する
修理は必ず資格を持った専門家に依頼することが重要です。
エラー252の修理費用
エラー252の修理費用は、故障している部品や修理の内容によって大きく異なります。一般的な費用の目安は以下の通りです:
• 基本出張費:3,300円(税込)
• 故障診断料:実費
• 部品代と工賃:16,500円~49,500円(税込)
特に以下の部品の交換が必要な場合は費用が高額になる可能性があります:
• 水流スイッチ
• 電装基板
• 追いだき循環ポンプ
なお、給湯器の使用年数が10年を超えている場合、部品の供給が終了している可能性があり、修理ができない場合もあります。その場合は、給湯器本体の交換を検討する必要があります。
修理する?交換する?
修理するか、交換するか、悩むものです。
給湯器の耐用年数は、メーカーにより10年間と定められています。10年以内であれば修理部品も保管されている可能性が高く、修理可能な場合が多いです。
東京ガスの実績によると、暖房機能なしの給湯器の故障において、1万円未満で修理できるのが65%、3万円未満が30%、5万円未満が4%、5万円以上が1%となっています。1万円未満が65%と多いですが、出張料だけで5,000円ほどかかります。部品代や技術料はほとんど必要なく、実は故障していなかったレベルの作業だったのではないかと思われます。例えば、
- 電源を入れなおすだけで直った
- 排気口が植木の枝葉によって塞がっていた
などは良くあります。
また、交換と修理のどちらを選択するか、を見てみると、修理を選択するのは、5年未満は71.9%、10年未満は57.5%、15年未満は35.0%、15年以上は31.0%となっています。耐用年数である10年を過ぎると、メーカーも部品を保有しておらず修理ができなかったり、次々の故障していくので、交換してしまったほうが経済的な選択肢です。

修理するなら
給湯器の修理を依頼する際、主に4つの選択肢があります。それぞれの特徴や注意点を以下で詳しく解説していきます。価格だけでなく信頼できそうかを重視して選びましょう。
ガス会社
東京ガスや大阪ガスなど、ガスの提供を行っている企業に修理依頼ができます。ガス機器の工事・メンテナンスには専門資格や届け出が必要なため、ガス会社に相談するのが最も安心できます。
東京ガスに修理を依頼するならこちらから。
メーカー
リンナイ・ノーリツ・パロマ・パーパスと言った、ガス機器メーカーに修理依頼する方法もあります。設置から1年以内、BL製品(ベターリビング認定品)であれば2年以内、メーカー保証期間となっています。
メーカーに修理を依頼してもガス会社の工事業者に再委託となるケースもあります。メーカー自体は大手企業で信頼できるものの、そのメンテナンスネットワークに所属している設備業者は中小企業が多いです。一般消費者が選ぶことはできないため、品質にバラつきがあるのが難点です。
地場の設備業者
工事したばかりであれば、対応した設備業者に相談するのが最良です。契約不適合責任として無償で対応してくれる可能性があります。ただし、激安価格をうたった悪徳な業者には注意してください。一般消費者に知識がないことを狙って、高額な請求をしたり、逆に壊されたり、トラブルに発展するケースも少なくありません。
個人事業主
必要資格を持っているか確認が難しかったり、届け出を行っている可能性がありますので、信頼できる人以外には頼まないほうが良いでしょう。作業トラブルになったとしても対応してもらえない可能性もあります。
まとめ
本記事では、給湯器のエラー252について詳しく解説しました。エラー252は、給湯器の浴槽水循環システムに関する問題を示すエラーコードで、ノーリツとリンナイの給湯器で若干意味が異なることを説明しました。このエラーが発生すると、基本的な給湯機能は使用できますが、自動湯はりや追い炊きなどのお風呂関連の機能が使用できなくなることがわかりました。
修理費用については、基本出張費3,300円に加えて、部品代と工賃で16,500円~49,500円程度かかることを示しました。また、給湯器の使用年数が10年を超えている場合は、部品供給が終了している可能性があり、修理ができない場合もあることを説明しました。
修理か交換かの選択については、10年以内であれば修理を検討し、10年を超えている場合は交換を検討することをお勧めしました。修理を依頼する際の選択肢として、ガス会社、メーカー、地場の設備業者、個人事業主の4つについて、それぞれの特徴や注意点を解説しました。
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給湯器を交換するなら
給湯器の交換を検討する際は、設置年数や修理費用、今後の使用予定などを総合的に判断することが重要です。一般的に、設置から10年以上経過している場合や、修理費用が高額になる場合は、新しい給湯器への交換をおすすめします。最新の給湯器は省エネ性能が向上しており、ランニングコストの削減にもつながります。
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