【給湯器】190エラーが出たら?症状・原因・修理方法を解説

給湯器に「190」というエラーコードが表示されて困っていませんか?このエラーは電気系統の不具合を示す重要なサインです。本記事では、給湯器エラー190の症状や原因、対処方法について詳しく解説します。修理費用の目安や、修理と交換のどちらを選ぶべきかという判断基準まで、専門家の視点からわかりやすくお伝えします。給湯器のトラブルで困ったときに、ぜひ参考にしてください。

給湯器エラー190とは?

給湯器エラー190は、給湯器の電気系統に問題が発生した際に表示されるエラーコードです。具体的には、機器内部の12V回路がショートした状態や、リモコンケーブルの地絡が発生した場合に表示されます。このエラーが発生すると、給湯器は安全のために動作を停止し、温水の供給ができなくなります。
一般的な症状としては、給湯器のディスプレイやリモコンに「190」というエラーコードが表示され、お湯が出なくなります。時には異常音(うなり音やビープ音)を伴うこともあります。特に注意が必要なのは、このエラーが電気系統の問題を示しているため、素人による修理は危険を伴う可能性があることです。

給湯器エラー190の原因

エラー190には主に以下のような原因が考えられます。

原因① 12V回路のショート

給湯器内部の12V電気回路がショートすることで発生します。これは主に機器の経年劣化や、湿気の侵入によって引き起こされます。特に設置環境が湿気の多い場所である場合や、長期間使用している機器では発生リスクが高まります。回路がショートすると、各部品への電圧供給が不安定になり、給湯器の正常な動作が妨げられます。

原因② リモコンケーブルの地絡

リモコンと給湯器本体を接続するケーブルに問題が生じた場合に発生します。ケーブルの被覆が損傷して導線が露出し、金属部分と接触することで地絡が起こります。また、ケーブルの接続部分の緩みや断線によっても同様の症状が現れることがあります。

原因③ 水量サーボの故障

水量サーボは給湯器内で水量を制御する重要な部品です。この部品が故障すると、適切な水量制御ができなくなり、結果として電気系統にも負荷がかかってエラー190が発生することがあります。特に長期使用による磨耗や、水質の影響による劣化が主な原因となります。

原因④ 電装ユニットの不具合

給湯器の頭脳とも言える電装ユニットに問題が生じた場合、様々な誤作動の原因となります。電装ユニットは複数の電子部品で構成されており、その一部が故障することでエラー190が表示されることがあります。特に落雷や電圧の急激な変動による影響を受けやすい部品です。

原因⑤ 配線の劣化

給湯器内部の配線が経年劣化により被覆が破損したり、端子部分が緩んだりすることで、短絡や接触不良が発生し、エラー190の原因となることがあります。特に設置後10年以上経過している機器では、配線の劣化による問題が発生しやすくなります。

給湯器エラー190の対策

修理しない方法

エラー190が発生した場合、まずは以下のような簡単な対処法を試すことができます:
  1. 運転スイッチを一度切って、数分待ってから再度電源を入れる
  1. ブレーカーを一度落として、数分後に再投入する
  1. リモコンケーブルの接続部分を確認し、緩みがあれば締め直す
  1. 給湯器周辺の湿気や水漏れがないか確認する
これらの方法で改善が見られない場合は、専門家による点検が必要です。素人による内部の分解や修理は、感電の危険があるため絶対に避けてください。

修理する方法

修理が必要な場合は、以下の手順で対応することをお勧めします:
  1. まずはガス会社やメーカーのお客様センターに連絡する
  1. 症状や表示されているエラーコードを正確に伝える
  1. 機器の製造年月や型番を確認して伝える
  1. 修理担当者の訪問日時を調整する
修理は必ず有資格者に依頼し、部品交換が必要な場合は純正部品を使用することが重要です。特に電気系統の修理は専門的な知識と技術が必要となります。

給湯器エラー190の修理費用

エラー190の修理費用は、原因や必要な部品によって大きく異なります。一般的な費用の目安は以下の通りです:
・出張診断料:5,000円~10,000円 ・部品代:3,000円~30,000円 ・技術料:8,000円~20,000円
合計で16,500円~49,500円(税込)程度が一般的な修理費用の範囲となります。ただし、複数の部品交換が必要な場合や、設置環境によって作業が複雑になる場合は、さらに費用が高くなる可能性があります。
なお、修理費用が高額になる場合や、機器の使用年数が10年を超えている場合は、新品への取り替えを検討することをお勧めします。最新の給湯器は省エネ性能が向上しており、ランニングコストの削減にもつながります。

修理する?交換する?

修理するか、交換するか、悩むものです。
給湯器の耐用年数は、メーカーにより10年間と定められています。10年以内であれば修理部品も保管されている可能性が高く、修理可能な場合が多いです。
東京ガスの実績によると、暖房機能なしの給湯器の故障において、1万円未満で修理できるのが65%、3万円未満が30%、5万円未満が4%、5万円以上が1%となっています。1万円未満が65%と多いですが、出張料だけで5,000円ほどかかります。部品代や技術料はほとんど必要なく、実は故障していなかったレベルの作業だったのではないかと思われます。例えば、
  • 電源を入れなおすだけで直った
  • 排気口が植木の枝葉によって塞がっていた
などは良くあります。
また、交換と修理のどちらを選択するか、を見てみると、修理を選択するのは、5年未満は71.9%、10年未満は57.5%、15年未満は35.0%、15年以上は31.0%となっています。耐用年数である10年を過ぎると、メーカーも部品を保有しておらず修理ができなかったり、次々の故障していくので、交換してしまったほうが経済的な選択肢です。
東京ガスの実績より
東京ガスの実績より

修理するなら

給湯器の修理を依頼する際、主に4つの選択肢があります。それぞれの特徴や注意点を以下で詳しく解説していきます。価格だけでなく信頼できそうかを重視して選びましょう。

ガス会社

東京ガスや大阪ガスなど、ガスの提供を行っている企業に修理依頼ができます。ガス機器の工事・メンテナンスには専門資格や届け出が必要なため、ガス会社に相談するのが最も安心できます。
東京ガスに修理を依頼するならこちらから。

メーカー

リンナイ・ノーリツ・パロマ・パーパスと言った、ガス機器メーカーに修理依頼する方法もあります。設置から1年以内、BL製品(ベターリビング認定品)であれば2年以内、メーカー保証期間となっています。
メーカーに修理を依頼してもガス会社の工事業者に再委託となるケースもあります。メーカー自体は大手企業で信頼できるものの、そのメンテナンスネットワークに所属している設備業者は中小企業が多いです。一般消費者が選ぶことはできないため、品質にバラつきがあるのが難点です。

地場の設備業者

工事したばかりであれば、対応した設備業者に相談するのが最良です。契約不適合責任として無償で対応してくれる可能性があります。ただし、激安価格をうたった悪徳な業者には注意してください。一般消費者に知識がないことを狙って、高額な請求をしたり、逆に壊されたり、トラブルに発展するケースも少なくありません。

個人事業主

必要資格を持っているか確認が難しかったり、届け出を行っている可能性がありますので、信頼できる人以外には頼まないほうが良いでしょう。作業トラブルになったとしても対応してもらえない可能性もあります。

まとめ

本記事では、給湯器のエラー190について詳しく解説しました。エラー190は給湯器の電気系統に問題が発生した際に表示されるエラーコードで、機器内部の12V回路のショートやリモコンケーブルの地絡が主な原因でした。
修理費用は、出張診断料・部品代・技術料を合わせて16,500円~49,500円程度となることを説明し、修理か交換かの判断基準として、給湯器の使用年数が10年を超えている場合は交換を推奨しました。
修理を依頼する場合の選択肢として、ガス会社、メーカー、地場の設備業者、個人事業主の4つを紹介し、それぞれのメリット・デメリットを解説しました。特に信頼性の観点から、ガス会社への依頼が最も安心できる選択肢であることを説明しました。
給湯器の交換をご検討の方は、下記でご紹介している東京ガスの機器交換サービスをぜひチェックしてみてください。低価格で信頼性の高いサービスを提供しています。

給湯器を交換するなら

給湯器の交換を検討する際は、設置年数や修理費用、今後の使用予定などを総合的に判断することが重要です。一般的に、設置から10年以上経過している場合や、修理費用が高額になる場合は、新しい給湯器への交換をおすすめします。最新の給湯器は省エネ性能が向上しており、ランニングコストの削減にもつながります。

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